#76　リトアニア・カウナス　杉原千畝が過ごしたリトアニアの古都　-リトアニア１-

2017/10/06 - 2017/10/10

2017年の秋、バルト三国のうち未上陸のリトアニアとラトビアに行きました。
最初が杉原千畝がユダヤ人にビザを発行した当時のリトアニアの首都、カウナスです。


旅程
10/6　羽田⇒フランクフルト⇒ウィーン⇒ビリニュス⇒カウナス
10/7　カウナス⇒トラカイ⇒ビリニュス
10/8　ビリニュス⇒リガ
10/9　リガ⇒フランクフルト⇒
10/10　⇒羽田

エリア カウナス(リトアニア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ビリニュスへはウィーン空港から入ります。
もはやリトアニアもシェンゲン圏になったので出入国審査はありません。

ウィーン国際空港 (VIE) 空港

ビリニュス国際空港。
駅みたいな外観の建物です。
ここからバスでカウナスに向かいます。

ビリニュス空港 (VNO) 空港

バスが到着するのはカウナスバスターミナル。

バスターミナル バス系

バスターミナルから駅へは南西方向に歩いて約500mです。
駅前の太い道路は地下道をくぐって抜けます。

これがカウナス駅。
明日は朝一でビリニュスに向かうので、切符だけ先に買いました。

カウナス駅 駅

カウナス駅前には市場があります。

野菜や肉などの食料品を売っています。
他の市場よりもチーズが多めだったかもしれません。

駅前のヴィタウト通りはこんな感じです。
小さな町で、日本の地方都市とあまり変わりません。

まずは杉原記念館に行くため、バスターミナルの奥の通りを東に曲がります。

杉原記念館は高台の上にあるため、結構上ります。

杉原記念館 博物館・美術館・ギャラリー

杉原記念館。当時の旧日本領事館がそのまま記念館として保存されています。
普通の住宅地にあって、案内もあまりないので、地図で位置を確認しながら行きましょう。歩いていく場合、バスターミナルからは1km弱くらいですが、上り坂なので20分くらい考えておいた方がいいです。
この時は大型バスが停まっていたのですぐ分かりました。

杉原記念館 博物館・美術館・ギャラリー

入り口には希望の門、命のビザと書かれています。

杉原記念館 博物館・美術館・ギャラリー

杉原千畝の資料がたくさんあります。

杉原記念館 博物館・美術館・ギャラリー

領事室もそのまま残されています。
ここでたくさんのビザを作成しました。

杉原記念館 博物館・美術館・ギャラリー

外務大臣あてに送った電報も残されています。

杉原記念館 博物館・美術館・ギャラリー

杉原千畝はリトアニアの人も良く知っていて、最も有名な日本人の一人だそうです。
日本とのつながりも深く、カウナスやビリニュスの公園には桜が植えられていて、市民に愛されているそうです。

杉原記念館 博物館・美術館・ギャラリー

再び市街地に戻ってきました。
市街地の入り口に立つのが聖ミカエル教会。

見ての通り、形はロシア正教の教会です。
当時は正教会でしたが、今はカトリックの教会になっているようです。

ミカエル教会 寺院・教会

聖ミカエル教会から西にまっすぐ伸びる通りがライスヴェス通り。
カウナスのメイン通りです。

ライスヴェス通り 散歩・街歩き

ライスヴェス通りの中間地点位のところにホテルメトロポリスがあります。
今日の宿泊地でもあります。

Hotel Metropolis ホテル

このホテルは、ソ連によってカウナスの日本領事館が閉鎖された後、
杉原千畝が滞在して、リトアニアを出国するギリギリまでビザを書き続けたホテルです。

今でも建物の中にはその名残があります。

Hotel Metropolis ホテル

ロビーはほとんど当時のままだそうです。
木目調の洒落たデザインです。

Hotel Metropolis ホテル

年季の入った廊下。

Hotel Metropolis ホテル

一見狭いですが、２部屋あるのでトータルではかなり広い部屋です。

Hotel Metropolis ホテル

途中から車も一緒に通るようになります。
ここから西側が旧市街です。

ライスヴェス通り 散歩・街歩き

フィンランド資本のハンバーガーショップ、ヘスバーガーがありました。

ライスヴェス通り 散歩・街歩き

旧市街に入ると石造りの重厚な建物が多くなります。
少し雨が降ってきました。
10月の北欧。だいぶ肌寒いです。

旧市街をさらに西へ進んで行くとイエズス教会と旧市庁舎が並ぶ市庁舎広場に着きました。

旧市庁舎 (カウナス) 史跡・遺跡

そして、旧市庁舎を過ぎて右に曲がり、200mほど進むとカウナス城があります。

カウナス城 城・宮殿

処刑場の跡なんかが残っています。

カウナス城 城・宮殿

カウナス城の裏側はネリス川がゆったりと流れています。

カウナス城 城・宮殿

再び市庁舎前広場に戻って、旧市庁舎内も見学しました。

旧市庁舎 (カウナス) 史跡・遺跡

日本にも明治～大正かけての建物でこんな感じの建物がありそうです。
歴史を感じる重厚感のある建物でした。

旧市庁舎 (カウナス) 史跡・遺跡

旧市庁舎 (カウナス) 史跡・遺跡

地下にも当時の暮らしが分かる資料があります。

旧市庁舎 (カウナス) 史跡・遺跡

旧市庁舎から南に行くとネムナス川に架かる橋があります。
橋を越えると丘になっていて、展望台に上ることができます。
ケーブルカーで上がれるとあったのですが、ケーブルカーは運休中でした。
展望台からはカウナスの旧市街を一望できます。

ヴィタウタス大橋 建造物

夕方にかけて天気が良くなってきました。
もう一回市庁舎前広場に戻って、旧市庁舎を眺めます。

白くスリムな建物なので、市民からは「白鳥」と呼ばれています

旧市庁舎 (カウナス) 史跡・遺跡

カウナス城ももう一回来ました。
改めてみると、味のある茶色が美しいお城です。

カウナス城 城・宮殿

カウナスは小さくこじんまりとしていてとても落ち着く街でした。

もう一回聖ミカエル教会。

ミカエル教会 寺院・教会

夕食はミカエル教会の近くにあるベルネリュ・ウジェイガで。
木造の雰囲気が良いお店です。

キノコのスープ。
器がパンでできているので、パンごと食べます。
すごく腹持ちがいいですが、これで4ユーロ。
他のヨーロッパと比べると随分リーズナブルです。

ツェペリナイというじゃがいものお団子。これもリトアニア料理です。
これもまた腹持ちのすごく良い料理でした。
２品食べても10ユーロに届かず。味も良く満足でした。

日本からの時差もあるので、早めに寝て、翌日は朝一の列車でビリニュスに向かいます。