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8月終わりの土曜日、ポートランド(Portland)観光の続き。朝10時過ぎ、サマーセット滝(Somerset Falls)が水不足で見られなかったが、しょうがないので先に進む。ポートアントニオ(Port Antonio)をいったん通り過ぎて約4㎞ほどA4国道を進んだところ、トライデント城(Trident Castle)がそびえる。タートル港(Turtle Harbour)の入口、ペッグ岬(Pegg Point)を占有している白いお城。タートル港はかつては亀を囲い込むのに使われたことから名付けられているが、16世紀から18世紀にはバッカニアーズ(Buccaneer=海賊)からの退避所としても使われた。10時45分頃到着。<br /><br />この城はホテル経営者で建築家のアール・レヴィ(Earl Levy)によって、ドイツ人男爵夫人エリザベス・シグリンディ・ステファン・フォン・ティッセン(Elizabeth Siglindy Stephan von Thyssen)の私邸として設計され、1979年から10年掛けて建てられたもの。ただし、建設中に男爵夫人との契約は破棄され、完成後はレヴィ自身が暮らし、一部貸し出しされていたが、09年にジャマイカの億万長者、マイケル・リー・チン(Michael Lee Chin)氏により210万US$で買収された。<br /><br />チン氏は51年ポートアントニオ生まれのジャマイカ人で、地元の高校を卒業後奨学金で進んだカナダの大学で土木を学び、卒業後いったんはジャマイカで政府の道路技術者として働き始めたが、再びカナダに戻り大学院でビジネスを学ぶ。その後投資会社に就職した彼は、この世界で大成功を収め、カナダでも20番目の金持ちと云われる。ジャマイカ1の銀行、National Commercial Bank of Jamaica(NCB)会長も務めている。<br /><br />城は7エーカーの広さがあり、全体は1700年代初頭のイギリス植民地の城をイメージして設計されている。巨大な海の宮殿が岬に立ち上がったイメージで、石のワニが城の入口を守り、ローマの海の神、ネプチューン(Neptune)の紋章が城の特大のドアに飾られている。内部には8つのバス・トイレ付きの寝室を持ち、最大16人が宿泊できる。他に舞踏室、14mの高さで大理石の床にローマの彫像が飾られ、貴重なシャンデリアが飾られた宴会場、2つのリビングルームがあり、テラス、中庭、プール、25人が入れる礼拝所、ヘリコプターポートも備えている。プライベートビーチ、2面のテニスコート、クロッケーコートもあり、シュノーケリング、ウォータースポーツ、深海釣りなどのアクティビティも提供している。<br /><br />レヴィ氏所有の1990年代から彼が近くに所有していたトライデントホテル&amp;ヴィラズ(Trident Hotel &amp; Villas)の一部として貸し出しを始めたが、現在オーナは変わっても、世界クラスのアスリートや政治家、映画スターなどに期間で貸し出されている。なお、トライデントホテル&amp;ヴィラズも03年にチン氏が買収している。<br /><br />ジョニー・デップ(Johnny Depp)、トム・クルーズ(Tom Cruise)、故ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)、ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)、デンゼル・ワシントン(Denzel Washington)、グレン・クローズ(Glenn Close)、ケイト・モス(Kate Moss)、ケヴィン・クライン(Kevin Kline)、故JFKジュニア(JFK Jr.)などがかつてのゲスト。また、90年代にはレゲエ歌手のシャギー(Shaggy)やルーテナント・スティッチー(Lieutenant Stitchie)などがここでPV撮りもしている。チン氏自体もヘリコプターでやって来るらしい。<br /><br />この城を借りるほどの甲斐性は、とてつもなくないので、敷地の中には入れないが、タートル港越しに城を眺める。いやまあ、大したもんだ。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3160567960679873&amp;type=3<br /><br />トライデント城で折り返し、今度はポートアントニオのイーストハーバー(East Harbour)を囲むフォーリー岬(Folly Point)へ。A4国道の北側にクリケット(Cricket)コートが広がるが、その脇の道を岬に向かって進み、コートの裏側の丘への道を上がるとフォーリー・ルインズ(Folly Ruins)がある。11時頃到着。<br /><br />ここは、アメリカの億万長者であったアルフレッド・ミッチェル(Alfred Mitchell)が1905年に建てた別荘の廃墟。ミッチェル夫妻は1900年代初めに訪れたポートアントニオを訪れ、この地を気に入り、この土地を購入し冬を過ごす別荘を建てた。60室以上の客室を持ち、ドーリア式の柱、中庭、豪華な階段を備えたローマ風の別荘風の広大な豪華な邸宅で、蒸気を利用した発電機、電気設備、上水道、サウナ、海水を屋内プールに取り込むための風力発電ポンプまであった。彼らは孔雀や猿を飼い、ジャマイカで走る2番目の車となったロールスロイス(Rolls Royce)を輸入し、この辺りを走り回った。<br /><br />彼らは1911年に、ミッチェル氏が80歳で亡くなるまでこの別荘を利用していた。彼の死後、家と土地は売却されたが、新しいオーナは数年後に放棄し、以後邸宅は荒廃していった。2階部分は1936年の略奪などで崩壊した。現在はジャマイカ政府の所有となっている。<br /><br />廃墟の表側にはフェンスがあるが、一部しかなく、玄関部の前のゲートも開いており、自由に入ることができる。そのため、残っている壁には勝手に絵が描かれている。ジャマイカのこう云う廃墟はこういう感じでほったらかしのところが多い。文化財保護にまでなかなか手が回らないだよなって云うのは理解できるけど・・・<br /><br />邸宅を抜けるとカリブ海の外海が広がるが、すぐ前に小さな島がある。正式にはウッズ島(Woods Island)と云うが、通称でモンキーアイランド(Monkey Island)と呼ばれる小さな無人島。この島もミッチェル氏が購入したもので、この島に猿の群を放し飼いにしていたことから猿の島と呼ばれる。この放し飼いにされた猿は娘婿がペルーから輸入して義父に贈ったものだったのだが、その娘婿とは、あのマチュピチュ遺跡(Machu Picchu)を発見したアメリカ人、ハイラム・ビンガム3世(Hiram Bingham III)とは驚き。ただし、今はもう猿は住んでない。<br /><br />この島とフォーリー岬の間は浅瀬が続いており歩いて渡ることができ、ちょうど歩いて渡ってる家族らしき3人連れがいた。ほぼ満潮に近い時間帯だったが、5分ほどで島に着いていた。<br /><br />それから、ポートアントニオから10㎞東にあるブルーラグーン(Blue Lagoon)の沖合にあるペロー島(Pellew Island)もモンキーアイランドと呼ばれているが、これは誰かが間違って、それが定着してしまったもので、ペロー島に猿が住んでいたことはない。<br /><br />フォーリー岬の一番先端部分にはフォーリー灯台(Folly Point Lighthouse)がある。1888年に建てられた赤と白の縞模様の耐火石積みの灯台で高さは約12m。2秒点灯、8秒消灯を繰り返す。目視可能距離は約21㎞。<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3160572437346092&amp;type=1&amp;l=8a89379cb0<br /><br /><br />ポートアントニオへ続く。

ポートランド トライデント城&フォーリー岬(Trident Castle & Folly Point, Portland, Jamaica)

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2019/08/31 - 2019/08/31

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ちふゆ

ちふゆさん

8月終わりの土曜日、ポートランド(Portland)観光の続き。朝10時過ぎ、サマーセット滝(Somerset Falls)が水不足で見られなかったが、しょうがないので先に進む。ポートアントニオ(Port Antonio)をいったん通り過ぎて約4㎞ほどA4国道を進んだところ、トライデント城(Trident Castle)がそびえる。タートル港(Turtle Harbour)の入口、ペッグ岬(Pegg Point)を占有している白いお城。タートル港はかつては亀を囲い込むのに使われたことから名付けられているが、16世紀から18世紀にはバッカニアーズ(Buccaneer=海賊)からの退避所としても使われた。10時45分頃到着。

この城はホテル経営者で建築家のアール・レヴィ(Earl Levy)によって、ドイツ人男爵夫人エリザベス・シグリンディ・ステファン・フォン・ティッセン(Elizabeth Siglindy Stephan von Thyssen)の私邸として設計され、1979年から10年掛けて建てられたもの。ただし、建設中に男爵夫人との契約は破棄され、完成後はレヴィ自身が暮らし、一部貸し出しされていたが、09年にジャマイカの億万長者、マイケル・リー・チン(Michael Lee Chin)氏により210万US$で買収された。

チン氏は51年ポートアントニオ生まれのジャマイカ人で、地元の高校を卒業後奨学金で進んだカナダの大学で土木を学び、卒業後いったんはジャマイカで政府の道路技術者として働き始めたが、再びカナダに戻り大学院でビジネスを学ぶ。その後投資会社に就職した彼は、この世界で大成功を収め、カナダでも20番目の金持ちと云われる。ジャマイカ1の銀行、National Commercial Bank of Jamaica(NCB)会長も務めている。

城は7エーカーの広さがあり、全体は1700年代初頭のイギリス植民地の城をイメージして設計されている。巨大な海の宮殿が岬に立ち上がったイメージで、石のワニが城の入口を守り、ローマの海の神、ネプチューン(Neptune)の紋章が城の特大のドアに飾られている。内部には8つのバス・トイレ付きの寝室を持ち、最大16人が宿泊できる。他に舞踏室、14mの高さで大理石の床にローマの彫像が飾られ、貴重なシャンデリアが飾られた宴会場、2つのリビングルームがあり、テラス、中庭、プール、25人が入れる礼拝所、ヘリコプターポートも備えている。プライベートビーチ、2面のテニスコート、クロッケーコートもあり、シュノーケリング、ウォータースポーツ、深海釣りなどのアクティビティも提供している。

レヴィ氏所有の1990年代から彼が近くに所有していたトライデントホテル&ヴィラズ(Trident Hotel & Villas)の一部として貸し出しを始めたが、現在オーナは変わっても、世界クラスのアスリートや政治家、映画スターなどに期間で貸し出されている。なお、トライデントホテル&ヴィラズも03年にチン氏が買収している。

ジョニー・デップ(Johnny Depp)、トム・クルーズ(Tom Cruise)、故ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)、ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)、デンゼル・ワシントン(Denzel Washington)、グレン・クローズ(Glenn Close)、ケイト・モス(Kate Moss)、ケヴィン・クライン(Kevin Kline)、故JFKジュニア(JFK Jr.)などがかつてのゲスト。また、90年代にはレゲエ歌手のシャギー(Shaggy)やルーテナント・スティッチー(Lieutenant Stitchie)などがここでPV撮りもしている。チン氏自体もヘリコプターでやって来るらしい。

この城を借りるほどの甲斐性は、とてつもなくないので、敷地の中には入れないが、タートル港越しに城を眺める。いやまあ、大したもんだ。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3160567960679873&type=3

トライデント城で折り返し、今度はポートアントニオのイーストハーバー(East Harbour)を囲むフォーリー岬(Folly Point)へ。A4国道の北側にクリケット(Cricket)コートが広がるが、その脇の道を岬に向かって進み、コートの裏側の丘への道を上がるとフォーリー・ルインズ(Folly Ruins)がある。11時頃到着。

ここは、アメリカの億万長者であったアルフレッド・ミッチェル(Alfred Mitchell)が1905年に建てた別荘の廃墟。ミッチェル夫妻は1900年代初めに訪れたポートアントニオを訪れ、この地を気に入り、この土地を購入し冬を過ごす別荘を建てた。60室以上の客室を持ち、ドーリア式の柱、中庭、豪華な階段を備えたローマ風の別荘風の広大な豪華な邸宅で、蒸気を利用した発電機、電気設備、上水道、サウナ、海水を屋内プールに取り込むための風力発電ポンプまであった。彼らは孔雀や猿を飼い、ジャマイカで走る2番目の車となったロールスロイス(Rolls Royce)を輸入し、この辺りを走り回った。

彼らは1911年に、ミッチェル氏が80歳で亡くなるまでこの別荘を利用していた。彼の死後、家と土地は売却されたが、新しいオーナは数年後に放棄し、以後邸宅は荒廃していった。2階部分は1936年の略奪などで崩壊した。現在はジャマイカ政府の所有となっている。

廃墟の表側にはフェンスがあるが、一部しかなく、玄関部の前のゲートも開いており、自由に入ることができる。そのため、残っている壁には勝手に絵が描かれている。ジャマイカのこう云う廃墟はこういう感じでほったらかしのところが多い。文化財保護にまでなかなか手が回らないだよなって云うのは理解できるけど・・・

邸宅を抜けるとカリブ海の外海が広がるが、すぐ前に小さな島がある。正式にはウッズ島(Woods Island)と云うが、通称でモンキーアイランド(Monkey Island)と呼ばれる小さな無人島。この島もミッチェル氏が購入したもので、この島に猿の群を放し飼いにしていたことから猿の島と呼ばれる。この放し飼いにされた猿は娘婿がペルーから輸入して義父に贈ったものだったのだが、その娘婿とは、あのマチュピチュ遺跡(Machu Picchu)を発見したアメリカ人、ハイラム・ビンガム3世(Hiram Bingham III)とは驚き。ただし、今はもう猿は住んでない。

この島とフォーリー岬の間は浅瀬が続いており歩いて渡ることができ、ちょうど歩いて渡ってる家族らしき3人連れがいた。ほぼ満潮に近い時間帯だったが、5分ほどで島に着いていた。

それから、ポートアントニオから10㎞東にあるブルーラグーン(Blue Lagoon)の沖合にあるペロー島(Pellew Island)もモンキーアイランドと呼ばれているが、これは誰かが間違って、それが定着してしまったもので、ペロー島に猿が住んでいたことはない。

フォーリー岬の一番先端部分にはフォーリー灯台(Folly Point Lighthouse)がある。1888年に建てられた赤と白の縞模様の耐火石積みの灯台で高さは約12m。2秒点灯、8秒消灯を繰り返す。目視可能距離は約21㎞。
https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/media_set?set=a.3160572437346092&type=1&l=8a89379cb0


ポートアントニオへ続く。

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