
2019/05/25 - 2019/05/25
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ayaokさん
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親友が暮らしていなければ一生行くことはなかったかもしれない豪州。
彼女に会う事が目的だったが、せっかくアリススプリングスくんだりまで行くのであれば、ついでにエアーズロックも見るに越したことはない。
名物、名所を実際に見て「写真で見たとおり」と言う、わかっていたのになんだかがっかりした感想を持つ事がある。しかし写真で散々見てきた一枚岩とそれを取り囲む壮大な自然の迫力は、その場に行ってこそ感じられるものだった。
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アリススプリングスへ行く豪州国内線チケットはバカ高い。少しでも予算を抑えるため、シドニーからアデレードを経由し、やっと目的地に到着したのは自宅出発から24時間後だった。まもなく着陸だと言うのにこの景色。果たして人間が住む町に降ろしてもらえるのかと疑いたくなる。
空港に降り立つとまずはおびただしい数の蝿の洗礼を受け、迎えに来てくれていた親友の車に乗り込む。渡航前に Google Map を見ながら、空港から町まで歩けない距離でもないのでは?と思っていたがとんでもなかった。夏が終わり、数日前まで急に冷え込んだようだったが、私の滞在中、日中は日差しが強く30度を超えていた。湿度がとても低いので過ごしやすかった。アリススプリングス空港 (ASP) 空港
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親友は産休中とは言え生まれて間もない子供の世話に忙しい。町のはずれにある Mt.Gillen と言う気軽なトレッキング/ハイキングを勧められ、麓まで車で連れて行ってもらい、歩き始めた。日が高くなるとトレッキングなんてとてもできるほどではないらしく、8時に出たと言うのにここの日差しは強い。ただ同時にすごい風も吹いているのでとんでもないほどではない。
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砂利や乾いた土のルートを強い風の中上るので、一応注意深く歩く必要がある。さっさと行けば往復1-2時間ほどのルートで気軽に来る人は少なくないらしいが、私は2-3人とすれ違ったのみ。うち1人はトレイルランナーのような装いだった。
ピークは上に見える崖の端。しかしひどい高所恐怖症の私は、ここまでしっかりした台地を踏みしめて登ってきたにもかかわらず、振り返って自分が登ってきた高度に圧倒されて急に恐怖に襲われ、結局ピークに到達せず引き返してしまったのだった。急斜面でなくても恐怖を感じるらしいと言うのはこの時まで気がつかず、自分にがっかりした。 -
朝食の事を“Breaky”と言うのは豪州特有らしい。どこのカフェにも自慢の Breaky セットがいくつもあり、すごいボリュームで腹いっぱいにさせられる。
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またある日の Breaky。
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アリススプリングスのビューポイント、Anzac Hill。Mt. Gillen を諦めた私も登れる程度の小高い丘だが、車でブーンと上る道もある。生まれて間もない親友の息子も一緒なので、我々は車でブーン!だ。
ちょうど城壁のように、周りを岩に取り囲まれた町が夕日に染まる。しかし、こんなにきれいな田舎の町だが、蝿がものすごいのだ。この広大な砂漠のエリア一体に生息する蝿が、限られた水分、養分を求めて人の集まるところに大挙して押し寄せてきているのだろうか。親友曰く、私が翌日訪問予定のエアーズロックのエリアはこんなものではないとか。
商店やスーパーには、蝿除けのために頭からかぶるネットが売られていた。これをかぶって歩く観光客をちらほら見かけて驚いていたが、これよりひどいとなるとせっかくのウルルを堪能できなくなってしまうと思い、私も一応この顔用の蚊帳を買って観光に備えたのだった。アンザックヒル/ 戦争記念碑 自然・景勝地
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EMU RUN。数ある旅行会社の中で、日帰りツアーを行っているのはここだけだったのでは?朝6時に出て晩の24時に帰着すると言うのにぼーっとする時間がほとんどないほど盛りだくさんのツアーだった。ツアー参加の経験がほとんどない上、1人参加。あまり大きいグループだと疲れるなあと思っていたが、30-40人近くのグループだった。参加者は単独の人も複数の人もいて、バスで開いた席に座ると隣はたまたま単独で参加していた日本人のマダムだった。
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ウルルへ向かう途中。広大な砂漠地帯なのでずっと似たような景色が続く。遠くに見えるのは、個人でウルルへ向かう人達が、類似した形状からウルル(Uluru)と間違え、写真を撮って満足して帰ってしまうと言う、嘘か誠か疑わしいエピソードを持つ、“Fool”uru と呼ばれる岩/山だそう。
早朝出発のため半分うとうとしながら聞いていたので、正式な名称はもう覚えていない。 -
この大きな空。広大な平地では空の存在感も絶大。
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蝿の数はこんなものではない。暗い色のものを身に着けている人はもっと隙間なくたかられていた。ちなみに、蚊帳はこの後帽子の中にかぶる方が良いことに気が付き、かぶり直した。バスに戻る前には必死で払って乗り込むのだが、やはり全て排除するのは難しく、初めは空っぽだったツアーバスには、我々と一緒に乗ってくる蝿が最後まで元気よく飛び回っていた。
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自然の力は偉大。何故こんな模様ができるのだろう。
オルガ岩群 (カタ・ジュタ) 山・渓谷
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やはり大きな空。
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セグウェイツアーの看板がカンガルーだった。
ウルル(カタ ジュタ国立公園) / エアーズロック 国立公園
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この旅行の計画を立てるまで知らなかった、ウルルの近所にある“カタ・ジュタ”を見て、いよいよウルルへ。噂に聞いていた唯一の登頂ルート。おそらく登頂の是非が問われる前の時代に打ち込まれた杭につながれたロープを掴み、米粒のように小さく見える人達が列をなして上り、下りている。我々日帰りツアーは登っている暇なんてないほどスケジュールが詰まっているので横目に見るだけ。
しかし私は Mt. Gillen すら登り切れなかった高所恐怖症なので、登頂には全く興味はなかった。 -
この登頂者は、先住民の言葉では「蟻」と呼ばれているらしい。確かにありんこの行列のようだ。岩の麓には各国語で登頂の危険性と自粛を促す内容がか書かれた看板がある。神聖な場所を汚されることを嫌う人達がいる中でそこへずけずけ足を踏み入れる事もない、と言うそれらしい理由が高所恐怖症であるほかにあるので、登らなかった事に対する後悔は皆無だが、もし自分が高所恐怖症ではなかった場合、私はどうしていただろうと思う。
ウルル(カタ ジュタ国立公園) / エアーズロック 国立公園
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砂漠地帯だがこんな泉もある。
ウルル(カタ ジュタ国立公園) / エアーズロック 国立公園
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忙しくサンセットポイントに移動し、バーベキューの準備。ガイドさんと、運転手さんと、ツアー客のみんなでせっせと準備。
このポイントは夕日を浴びるウルルを臨める場所で、いくつものツアーが大きなバスで乗り付け、食事をしたりしなかったりしながら写真撮影を楽しんでいた。「Japanese tour」と書かれたバスも2台来ていた。ウルル(カタ ジュタ国立公園) / エアーズロック 国立公園
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そして夕日を浴びるウルルの脇に、何と虹が出た。地面から少し伸びただけの小さな虹だったが、何か良いことがありそうな気にさせてくれる夢がある。
ウルル(カタ ジュタ国立公園) / エアーズロック 国立公園
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写真で見ていたものと同じ、と言うだけではない、この広い空間における存在感は筆舌に尽くし難い。そして、バーベキューの更に群がってくる蝿へのストレスも筆舌に尽くし難い。一口食べては蝿を払う。同じツアーの参加者と苦笑を交わしつつ、慌しい食事をしながら日の高さによって次々と表情が変わっていくウルルを眺めていた。
ウルル(カタ ジュタ国立公園) / エアーズロック 国立公園
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アリススプリングスには、豪州のアウトバックと呼ばれるエリアにいる人々が病気や怪我の治療のため、都市部に移動するためのフライトを手配する ”Royal Flying Doctors Service” の基地と、小さなミュージアムがある。これは Air Ambulance。ストレッチャーは2人分、脇に見える座席には付き添いの医療者が座り、飛行中の必要な処置や万一の場合の対応に備えるのだ。
ロイヤル フライングドクター サービス基地ビジターセンター 博物館・美術館・ギャラリー
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模型だが、その Air Ambulance。
ロイヤル フライングドクター サービス基地ビジターセンター 博物館・美術館・ギャラリー
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日が落ちるとともに一気に静かになり、全ての音が真っ暗な空に吸い込まれているようだったアリススプリングスの夜とは違い、シドニーの夜はやかましい。特にこんなお約束の場所で金曜日の晩と言うのが悪かった。来てしまったからにはこのオペラハウスを見ておいた方が良いかと言う義務感だけでやって来て、写真を撮ってすぐに宿に引き返した。日本の現実に引き戻される前の適当なワンクッションになったと思うことにした。
最初で最後だと思って行った豪州だが、待っていてくれる相手がいる場所には何度でも行きたくなるのだと、帰ってきて感じている。シドニーオペラハウス 現代・近代建築
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