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チリのサンチアゴの外港バルパライソへ半日観光に出かけた。「世界遺産になっている坂の多いアートな港町」との評判にウソはなかった。けれども、街並みは少し貧弱だし、何より治安がチリでは悪い方。私のズボンのポケットにも、にゅーっと手が伸びてきて間一髪であった。サンチアゴ新都心の安心感のある洗練された空間に慣れてしまって慢心していたようだ。あらためて、用心しながら街歩きをした。ケーブルカーに乗って、高台の展望テラスにも上がった。アートも落書きもいっぱいあった。電線が日本並みに縦横に視界を横切る雑然とした市街、海沿いのやや整然とした市街が対照的だった。

世界遺産バルパライソは天気晴朗なれどスリ注意

29いいね!

2019/08/09 - 2019/08/09

10位(同エリア66件中)

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44

Pメテオラさん

チリのサンチアゴの外港バルパライソへ半日観光に出かけた。「世界遺産になっている坂の多いアートな港町」との評判にウソはなかった。けれども、街並みは少し貧弱だし、何より治安がチリでは悪い方。私のズボンのポケットにも、にゅーっと手が伸びてきて間一髪であった。サンチアゴ新都心の安心感のある洗練された空間に慣れてしまって慢心していたようだ。あらためて、用心しながら街歩きをした。ケーブルカーに乗って、高台の展望テラスにも上がった。アートも落書きもいっぱいあった。電線が日本並みに縦横に視界を横切る雑然とした市街、海沿いのやや整然とした市街が対照的だった。

旅行の満足度
3.0
観光
3.5
グルメ
3.0
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
高速・路線バス 徒歩
航空会社
エールフランス
旅行の手配内容
個別手配
  • 1 バルパライソへのバス旅<br /><br />冬の日の午後、半日でバルパライソ見物に行った。世界遺産いう文句に惹かれて、せっかくだから見物してみるかという程度。<br /><br />サンチアゴからバルパライソへの公共交通機関は高速バス。まず、都心から西方向にあるアラメダ・バスターミナルを目指した。

    1 バルパライソへのバス旅

    冬の日の午後、半日でバルパライソ見物に行った。世界遺産いう文句に惹かれて、せっかくだから見物してみるかという程度。

    サンチアゴからバルパライソへの公共交通機関は高速バス。まず、都心から西方向にあるアラメダ・バスターミナルを目指した。

  • メトロ1号線サンチアゴ大学前:Universite de Santiago で下車。駅とバスターミナルは地下連絡通路で直結している。<br /><br />1階に上がってくると、バス会社のロゴがある。細部は分からないが、Turbus、Pullemanbus、Condorbus があった。今回はTurbusを選択した。<br /><br />競争があるのは良いことだ。

    メトロ1号線サンチアゴ大学前:Universite de Santiago で下車。駅とバスターミナルは地下連絡通路で直結している。

    1階に上がってくると、バス会社のロゴがある。細部は分からないが、Turbus、Pullemanbus、Condorbus があった。今回はTurbusを選択した。

    競争があるのは良いことだ。

  • 黄緑色がコーポレートカラーのTurbus社の切符売場。<br />窓口はたくさんある。数個ずつグループ化されて、方面別表示があったような気がした。バルパライソと書いてあった窓口に並んで往復切符を購入した。

    黄緑色がコーポレートカラーのTurbus社の切符売場。
    窓口はたくさんある。数個ずつグループ化されて、方面別表示があったような気がした。バルパライソと書いてあった窓口に並んで往復切符を購入した。

  • 窓口で英語は通じなかったが、何とかなるものである。<br /><br />期間限定割引キャンペーン中のため、当日往復6400ペソで約1000円。安い!正規運賃の半額くらいのようだ。全席指定、復路はオープンチケットで発券してもらった。バルパライソの切符売場で帰りしなに座席の指定を受けろとのこと。

    窓口で英語は通じなかったが、何とかなるものである。

    期間限定割引キャンペーン中のため、当日往復6400ペソで約1000円。安い!正規運賃の半額くらいのようだ。全席指定、復路はオープンチケットで発券してもらった。バルパライソの切符売場で帰りしなに座席の指定を受けろとのこと。

  • バス発車ホーム。各車両の前面に、発車時刻と行先が字幕表示で流れる。ワンマン運行で、運転手さんが改札をする。<br /><br />Turbusのバルパライソ行きは、15分から30分くらいの間隔で発車する。数社が競合する路線なので、各社合計すると、かなりの頻度でバスは走っている。

    バス発車ホーム。各車両の前面に、発車時刻と行先が字幕表示で流れる。ワンマン運行で、運転手さんが改札をする。

    Turbusのバルパライソ行きは、15分から30分くらいの間隔で発車する。数社が競合する路線なので、各社合計すると、かなりの頻度でバスは走っている。

  • Turbus車内。清潔で静か。2階建て車両もある。車内でテレビや音楽は流さない。がんがん冷暖房をかけることもない。合理的なサービスだ。

    Turbus車内。清潔で静か。2階建て車両もある。車内でテレビや音楽は流さない。がんがん冷暖房をかけることもない。合理的なサービスだ。

  • バスは時刻表どおり発車。サンチアゴ市内で、もう1カ所、バスターミナルに寄ってから、一路バルパライソを目指した。<br /><br />平日の昼過ぎの便のせいか乗客は10名ほど。途中、高速道路やバイバス道を通って快調に走行。早春の陽ざしを浴びた緑の田園風景が長閑。小さな集落にも停車して2人降りたり、1人乗ったりもあった。

    バスは時刻表どおり発車。サンチアゴ市内で、もう1カ所、バスターミナルに寄ってから、一路バルパライソを目指した。

    平日の昼過ぎの便のせいか乗客は10名ほど。途中、高速道路やバイバス道を通って快調に走行。早春の陽ざしを浴びた緑の田園風景が長閑。小さな集落にも停車して2人降りたり、1人乗ったりもあった。

  • サンチアゴから1時間40分でバルパライソのバスターミナルに到着した。ここも数社のバス会社が呉越同舟。背後に延々と広がる、やや造りの雑な住宅街やビルが、サンチアゴとの違いを早くも暗示。<br /><br />「坂の多い港町」というバルパライソのコンセプトが良く分かった。

    サンチアゴから1時間40分でバルパライソのバスターミナルに到着した。ここも数社のバス会社が呉越同舟。背後に延々と広がる、やや造りの雑な住宅街やビルが、サンチアゴとの違いを早くも暗示。

    「坂の多い港町」というバルパライソのコンセプトが良く分かった。

  • バルパライソのバスターミナル内。けっこう人が多い。帰りのバスの座席指定も、このTurbus社の窓口で行なう。その日は、戻ってきた時点で座席指定を頼んでも十分に空席が残っていた。

    バルパライソのバスターミナル内。けっこう人が多い。帰りのバスの座席指定も、このTurbus社の窓口で行なう。その日は、戻ってきた時点で座席指定を頼んでも十分に空席が残っていた。

  • 2 観光案内所があった<br /><br />出たとこ勝負でやってきたバルパライソ観光であったが、幸運にもバスターミナルと同じ建物内に小さな観光案内所があった。<br /><br />「世界遺産なんだから当然でしょ」とは、結果論としてのコメント。<br /><br />係員のおじさんに地図をもらって、簡単な観光ポイントを教えてもらった。

    2 観光案内所があった

    出たとこ勝負でやってきたバルパライソ観光であったが、幸運にもバスターミナルと同じ建物内に小さな観光案内所があった。

    「世界遺産なんだから当然でしょ」とは、結果論としてのコメント。

    係員のおじさんに地図をもらって、簡単な観光ポイントを教えてもらった。

  • 曰く、<br /><br />「トロリーバスで、バスターミナルと反対側の5月21日広場まで行き、そこから、徒歩やバスを乗り継いで、丘の展望台や街中を見ろ!」<br /><br />と言って、主要ポイントに丸印をつけてくれた。<br /><br />「バスやメトロの1日券とか、カードないのですか?」<br />「ない。メトロだけはカードを作って乗る。あとは、1回ごとに払う」<br /><br />なんとなく、こんな感じで理解した。細部は違っているかも。でも、大まかなポイントが分かったから助かった。

    曰く、

    「トロリーバスで、バスターミナルと反対側の5月21日広場まで行き、そこから、徒歩やバスを乗り継いで、丘の展望台や街中を見ろ!」

    と言って、主要ポイントに丸印をつけてくれた。

    「バスやメトロの1日券とか、カードないのですか?」
    「ない。メトロだけはカードを作って乗る。あとは、1回ごとに払う」

    なんとなく、こんな感じで理解した。細部は違っているかも。でも、大まかなポイントが分かったから助かった。

  • トロリーバス乗り場があるアルヘンティナ(アルゼンチン)大通りの角に、チリの国会議事堂がそびえている。「何だ、この、中抜きの吹抜けのある大きなビルは?」と思って、別の地図を見たら国会議事堂との説明。<br /><br />「わざわざ、バルパライソに国会を移転した意図は、サンチアゴへの一極集中防止以外に何もないぞ」<br />という、投げやりな雰囲気を醸し出していた。

    トロリーバス乗り場があるアルヘンティナ(アルゼンチン)大通りの角に、チリの国会議事堂がそびえている。「何だ、この、中抜きの吹抜けのある大きなビルは?」と思って、別の地図を見たら国会議事堂との説明。

    「わざわざ、バルパライソに国会を移転した意図は、サンチアゴへの一極集中防止以外に何もないぞ」
    という、投げやりな雰囲気を醸し出していた。

  • 3 レトロでのんびりのトロリーバス乗車<br /><br />バルパライソの雰囲気は、サンチアゴに比べると端から雑然で整理整頓不足。街行く市民の服装や表情も、サンチアゴとかなり異なる。だいたい”世界遺産”という表示やムードが全くなし。<br /><br />もやもやした気分でバス停にいたら、多少古めかしいトロリーバスがやってきた。均一運賃おとな300ペソ、約50円。チリの平均的な物価感覚なんだろうな、という気がした。サンチアゴ、特に新都心一帯が、例外中の例外なのだ。

    3 レトロでのんびりのトロリーバス乗車

    バルパライソの雰囲気は、サンチアゴに比べると端から雑然で整理整頓不足。街行く市民の服装や表情も、サンチアゴとかなり異なる。だいたい”世界遺産”という表示やムードが全くなし。

    もやもやした気分でバス停にいたら、多少古めかしいトロリーバスがやってきた。均一運賃おとな300ペソ、約50円。チリの平均的な物価感覚なんだろうな、という気がした。サンチアゴ、特に新都心一帯が、例外中の例外なのだ。

  • トロリーバスに揺られて、バスターミナルから南西方向に突き出した場所にある、軍港と5月21日広場付近に移動。学生さん、おばさん、おじさんが乗ったり降りたり。車内はだいぶ、古めかしい。

    トロリーバスに揺られて、バスターミナルから南西方向に突き出した場所にある、軍港と5月21日広場付近に移動。学生さん、おばさん、おじさんが乗ったり降りたり。車内はだいぶ、古めかしい。

  • 始発から20分強でトロリーバスの折返し点付近に到着。運転手さんが、「お客さん、この辺で降りるといいよ」と手招きしてくれた。スペイン語しかしゃべれないが、まっとうな市民は、皆、素朴で親切。世界遺産指定で、ガイジン観光客も増えたようで、対応にも慣れている感じがした。

    始発から20分強でトロリーバスの折返し点付近に到着。運転手さんが、「お客さん、この辺で降りるといいよ」と手招きしてくれた。スペイン語しかしゃべれないが、まっとうな市民は、皆、素朴で親切。世界遺産指定で、ガイジン観光客も増えたようで、対応にも慣れている感じがした。

  • 4 油断大敵スリ注意<br /><br />バスを降りた場所は港湾施設の横で、がらんとした感じ。何となく、ここは観光客に縁が薄いなと思ってコンセプシオン地区方面へ引き返すことにした。<br /><br />あとで見たら、建物の背後にあるケーブルカー(フニクラール)に乗って、高台の広場に上がれたのだった。行き当たりばったり、かつ、荒んだ気配の街角風景に影響されて観光ポイントをはずした典型的なケース。<br /><br />途中でエチャウレン広場:Plaza Echaurren、を通過したまでは、昼下がりののんびりムードであった。

    4 油断大敵スリ注意

    バスを降りた場所は港湾施設の横で、がらんとした感じ。何となく、ここは観光客に縁が薄いなと思ってコンセプシオン地区方面へ引き返すことにした。

    あとで見たら、建物の背後にあるケーブルカー(フニクラール)に乗って、高台の広場に上がれたのだった。行き当たりばったり、かつ、荒んだ気配の街角風景に影響されて観光ポイントをはずした典型的なケース。

    途中でエチャウレン広場:Plaza Echaurren、を通過したまでは、昼下がりののんびりムードであった。

  • 路地沿いに街角アート発見。それに上塗りするような感じで、落書きがいっぱい。「これもアート」と、思わず写真を数枚撮ったのが、油断のもとだった。<br /><br />カメラをしまおうとしたタイミングで、ポケットにスリの手が入ってきた。私も、とっさに身をよじったのでスリの手が運よく抜けた。顔を見ようとする間もなく、スリは一目散に逃走した。<br /><br />久しぶりに、とてもひやりとした瞬間であった。そして猛反省。<br /><br />「サンチアゴのハイソで安全なムードに、つい用心を怠っていた」<br />「港町は世界中で危ないのだ!。スリ、置き引きに厳重警戒するのを忘れていた」<br />「『用心しないと』、と思っていたのにもかかわらず、財布をカバンの奥に移動させるのを忘れていた」<br />「チリで、東洋系の顔つきは明らかに余所者。他国以上に狙われやすいことを失念していた」<br /><br />本当に油断大敵!<br />不幸中の幸いと気を取り直してバルパライソ散歩を続けることにした。<br />

    路地沿いに街角アート発見。それに上塗りするような感じで、落書きがいっぱい。「これもアート」と、思わず写真を数枚撮ったのが、油断のもとだった。

    カメラをしまおうとしたタイミングで、ポケットにスリの手が入ってきた。私も、とっさに身をよじったのでスリの手が運よく抜けた。顔を見ようとする間もなく、スリは一目散に逃走した。

    久しぶりに、とてもひやりとした瞬間であった。そして猛反省。

    「サンチアゴのハイソで安全なムードに、つい用心を怠っていた」
    「港町は世界中で危ないのだ!。スリ、置き引きに厳重警戒するのを忘れていた」
    「『用心しないと』、と思っていたのにもかかわらず、財布をカバンの奥に移動させるのを忘れていた」
    「チリで、東洋系の顔つきは明らかに余所者。他国以上に狙われやすいことを失念していた」

    本当に油断大敵!
    不幸中の幸いと気を取り直してバルパライソ散歩を続けることにした。

  • 5 ソトマヨール広場で深呼吸<br /><br />スリ未遂現場から歩くこと3分で、有名観光スポットのひとつであるソトマヨール広場:Plaza Sotomayor に着いた。雰囲気も近代的で、歩く人の身なりもオフィス風、店員風で安心感のある空間だった。海側は、広い空が続く港のムード。<br /><br />深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。「ハアーッ、フウー」<br /><br />銅像名は、「イキケの英雄たち」。19世紀末のチリ、ボリビア、ペルー間の戦争を記念しているようだ。<br /><br /><br />

    5 ソトマヨール広場で深呼吸

    スリ未遂現場から歩くこと3分で、有名観光スポットのひとつであるソトマヨール広場:Plaza Sotomayor に着いた。雰囲気も近代的で、歩く人の身なりもオフィス風、店員風で安心感のある空間だった。海側は、広い空が続く港のムード。

    深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。「ハアーッ、フウー」

    銅像名は、「イキケの英雄たち」。19世紀末のチリ、ボリビア、ペルー間の戦争を記念しているようだ。


  • 広場の山側には、ヨーロッパの宮殿風の建物。グーグルマップでは”海軍の建物”と書いてあった。これ以外の建物は、みんなコンクリートのビル。壁のアートもない、無味乾燥なデザインだ。<br /><br />地図で確認すると、広場の左手奥が、台地の上に行くケーブルカー乗り場なので歩いて行く。<br /><br />

    広場の山側には、ヨーロッパの宮殿風の建物。グーグルマップでは”海軍の建物”と書いてあった。これ以外の建物は、みんなコンクリートのビル。壁のアートもない、無味乾燥なデザインだ。

    地図で確認すると、広場の左手奥が、台地の上に行くケーブルカー乗り場なので歩いて行く。

  • 6 バルパライソ名物フニクラール<br /><br />バルパライソ名物として、世界遺産の街並みとともに、真っ先に紹介されているのが生活用のケーブルカー。初開業は1911年だそうだ。スペイン語では、フニクラール:Funicularだ。別名はアサンソール:Ascensor。スペイン語、フランス語やイタリア語でも、ほぼ同じ発音で、ずばり「エレベーター」という意味だ。<br /><br />「ケーブルカーとエレベーターでは、全然違うじゃないか」と、かりかりしないこと。どちらも上下に移動する乗り物という結果論で言えば、呼称はどうでもよさそうなのである。<br /><br />初めて乗ったフニクラールは、エル・ペラル:El Peral のケーブルカー。乗り場は、ビルの通路を抜けた奥。ビルの壁に小さな看板がついているので乗り場に行ける。有料で1人150ペソ。<br /><br />複線の線路に各1基のゴンドラがあって、滑車の原理で2台が上下する。ゴンドラは10人乗りくらい。乗車終了後、外から係員がドアに施錠し、安全確認して動き出す。100年内外、ずっと変わらないシステムが、バルパライソの歴史を感じさせてくれた。

    イチオシ

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    6 バルパライソ名物フニクラール

    バルパライソ名物として、世界遺産の街並みとともに、真っ先に紹介されているのが生活用のケーブルカー。初開業は1911年だそうだ。スペイン語では、フニクラール:Funicularだ。別名はアサンソール:Ascensor。スペイン語、フランス語やイタリア語でも、ほぼ同じ発音で、ずばり「エレベーター」という意味だ。

    「ケーブルカーとエレベーターでは、全然違うじゃないか」と、かりかりしないこと。どちらも上下に移動する乗り物という結果論で言えば、呼称はどうでもよさそうなのである。

    初めて乗ったフニクラールは、エル・ペラル:El Peral のケーブルカー。乗り場は、ビルの通路を抜けた奥。ビルの壁に小さな看板がついているので乗り場に行ける。有料で1人150ペソ。

    複線の線路に各1基のゴンドラがあって、滑車の原理で2台が上下する。ゴンドラは10人乗りくらい。乗車終了後、外から係員がドアに施錠し、安全確認して動き出す。100年内外、ずっと変わらないシステムが、バルパライソの歴史を感じさせてくれた。

  • ケーブルカーは2-3分で高台の上に到着。山頂駅から下を見ると、普通のビルの裏手に線路が敷かれていることが一目瞭然だ。上手く造ったものである。20世紀初頭のバルパライソの開明的な都市風景が頭をよぎった。<br /><br />その背後に、スリ未遂にあった市街と別の高台が広がっている。

    ケーブルカーは2-3分で高台の上に到着。山頂駅から下を見ると、普通のビルの裏手に線路が敷かれていることが一目瞭然だ。上手く造ったものである。20世紀初頭のバルパライソの開明的な都市風景が頭をよぎった。

    その背後に、スリ未遂にあった市街と別の高台が広がっている。

  • 7 エル・ペラル展望台から軍港遠望<br /><br />エル・ペラル展望台:El Peral は名所のひとつなのに、観光客は誰もいなかった。テラスの端に出たら、チリに来て初めて海を目にすることができた。太平洋である。<br /><br />このあたりは軍港らしく、大型クレーンのある埠頭や岸壁には、灰色の、いわゆる軍艦が何隻も停泊していた。<br /><br />「これが、坂の多い街バルパライソね」という風景だ。<br /><br />

    7 エル・ペラル展望台から軍港遠望

    エル・ペラル展望台:El Peral は名所のひとつなのに、観光客は誰もいなかった。テラスの端に出たら、チリに来て初めて海を目にすることができた。太平洋である。

    このあたりは軍港らしく、大型クレーンのある埠頭や岸壁には、灰色の、いわゆる軍艦が何隻も停泊していた。

    「これが、坂の多い街バルパライソね」という風景だ。

  • 展望台のそばには、大金持ちの邸宅風の博物館があった。バブリッツァ宮殿博物館:Museo Palacio Baburizza、という名。少し、気が収まらなかったので、内部見学はやめて先に進んだ。<br /><br />この博物館だけに注目すれば、それなりの景観であるが、周囲全体を見回すと、電線がクモの巣状に張られた安っぽい市街地。日本にもあるが、かなり興ざめ。

    展望台のそばには、大金持ちの邸宅風の博物館があった。バブリッツァ宮殿博物館:Museo Palacio Baburizza、という名。少し、気が収まらなかったので、内部見学はやめて先に進んだ。

    この博物館だけに注目すれば、それなりの景観であるが、周囲全体を見回すと、電線がクモの巣状に張られた安っぽい市街地。日本にもあるが、かなり興ざめ。

  • バブリッツァ宮殿博物館の裏手の広場。観光ポイントなのに人がいない。<br />雰囲気は怖くはないのであるが、つまらない場所だった。

    バブリッツァ宮殿博物館の裏手の広場。観光ポイントなのに人がいない。
    雰囲気は怖くはないのであるが、つまらない場所だった。

  • やっと、カップルがいた。二人は、寄り添ってバルパライソの青い海をを見つめているのではなく、パートナーを見つめていた。<br /><br />快晴の空の下、バルパライソの湾は青く、南緯33度の冬の陽ざしは柔らかく、海辺の街の景観は、そこそこ情緒的であることは事実。

    イチオシ

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    やっと、カップルがいた。二人は、寄り添ってバルパライソの青い海をを見つめているのではなく、パートナーを見つめていた。

    快晴の空の下、バルパライソの湾は青く、南緯33度の冬の陽ざしは柔らかく、海辺の街の景観は、そこそこ情緒的であることは事実。

  • 8 クモの巣と坂くだり<br /><br />展望台から、海沿いに降りる階段状の歩道があった。<br /><br />電線がクモの巣状に張ってある小径だ。壁には、アートもあるが、落書きもいっぱい。落書きは、文字ばっかりなのですぐ見分けがつく。

    8 クモの巣と坂くだり

    展望台から、海沿いに降りる階段状の歩道があった。

    電線がクモの巣状に張ってある小径だ。壁には、アートもあるが、落書きもいっぱい。落書きは、文字ばっかりなのですぐ見分けがつく。

  • 小径から急坂の車道へ出ると、街角アート、落書きアートだあ。趣のありそうなバルやミュージックホールが軒を連ねていた。昼下がりなので、がらんとした感じ。夜は、どんな感じなのだろうか。ちょっと気になるお店だ。

    小径から急坂の車道へ出ると、街角アート、落書きアートだあ。趣のありそうなバルやミュージックホールが軒を連ねていた。昼下がりなので、がらんとした感じ。夜は、どんな感じなのだろうか。ちょっと気になるお店だ。

  • 9 人気ナンバーワンのコンセプシオン展望台へ上がる<br /><br />今度は、コンセプシオン:Consepcionの高台に登ることにした。地図を見てフニクラール乗り場を探しあてると運休中。定期メンテか故障のようだ。<br />「うう、残念」<br /><br />仕方なく、ちょっと先の歩行者用坂道を昇り詰めることにした。<br /><br />

    9 人気ナンバーワンのコンセプシオン展望台へ上がる

    今度は、コンセプシオン:Consepcionの高台に登ることにした。地図を見てフニクラール乗り場を探しあてると運休中。定期メンテか故障のようだ。
    「うう、残念」

    仕方なく、ちょっと先の歩行者用坂道を昇り詰めることにした。

  • コンセプシオンの高台への階段は、落書きでいっぱい。ここまですざましいと、もはやアートかも。<br /><br />コンセプシオン一帯は観光地ムードがあり、落書きの割には全然怖くない。

    コンセプシオンの高台への階段は、落書きでいっぱい。ここまですざましいと、もはやアートかも。

    コンセプシオン一帯は観光地ムードがあり、落書きの割には全然怖くない。

  • コンセプシオン地区の「アトキンスの遊歩道:Paseo Atkins」という場所まで上がってきた。こちらは、観光客がちらほら、露店の似顔絵売りみたいのもちらほら。

    コンセプシオン地区の「アトキンスの遊歩道:Paseo Atkins」という場所まで上がってきた。こちらは、観光客がちらほら、露店の似顔絵売りみたいのもちらほら。

  • 海岸沿いに続くビル街、ビルの谷間に見える国会議事堂、斜面にへばりつくような住宅街が一望に見渡せる。バルパライソ風景のピンとキリみたいなもんだろうか。

    海岸沿いに続くビル街、ビルの谷間に見える国会議事堂、斜面にへばりつくような住宅街が一望に見渡せる。バルパライソ風景のピンとキリみたいなもんだろうか。

  • 海は、どこまでも青く、北へ向かって人家が続いていた。うすく青く霞んでいるあたりが、ガイジンには知名度イマイチの人気保養都市ビーニャ・デ・マールかなあ。

    海は、どこまでも青く、北へ向かって人家が続いていた。うすく青く霞んでいるあたりが、ガイジンには知名度イマイチの人気保養都市ビーニャ・デ・マールかなあ。

  • 10 観光地カフェで一休み<br /><br />コンセプシオンの高台は、観光地ムードがかなりあるので安心できる。カラフルな家、壁のアートなんかが、あちこちにあって派手な印象。<br />

    10 観光地カフェで一休み

    コンセプシオンの高台は、観光地ムードがかなりあるので安心できる。カラフルな家、壁のアートなんかが、あちこちにあって派手な印象。

  • おなかがすいたので、坂の途中の観光客向けカフェに入って一休み。<br /><br />お店のお姉さんは英単語少々のレベルだったので、何とか意思疎通ができて、カフェオレとサンドウィッチを注文した。

    おなかがすいたので、坂の途中の観光客向けカフェに入って一休み。

    お店のお姉さんは英単語少々のレベルだったので、何とか意思疎通ができて、カフェオレとサンドウィッチを注文した。

  • まあまあの味だった注文の品。10%のチップ込での約8000ペソは、観光地価格だ。<br />

    まあまあの味だった注文の品。10%のチップ込での約8000ペソは、観光地価格だ。

  • 11 斜面の住宅街アート、街角アート<br /><br />カフェを出たら、すぐそばに、尖がった塔が目を惹くルテラーナ教会:Igresia Luterana があった。谷を隔てた山の斜面は、カラフルではあるが雑然とした住宅密集地だ。<br /><br />何度見ても、街全体が世界遺産とはにわかに信じられない光景だ。

    11 斜面の住宅街アート、街角アート

    カフェを出たら、すぐそばに、尖がった塔が目を惹くルテラーナ教会:Igresia Luterana があった。谷を隔てた山の斜面は、カラフルではあるが雑然とした住宅密集地だ。

    何度見ても、街全体が世界遺産とはにわかに信じられない光景だ。

  • ところどころにある壁画アートは、ときどき心に刺さるインパクトがあるものもあった。左のスモーカーのお姉さんの表情が上手い!これぞラテンアメリカ。

    イチオシ

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    ところどころにある壁画アートは、ときどき心に刺さるインパクトがあるものもあった。左のスモーカーのお姉さんの表情が上手い!これぞラテンアメリカ。

  • けれども、名画シリーズや、どこかで見たデザインのパクリのようなアートは、私としては、いただけなかった。ちょっと怖い雰囲気を感じる落書きの方がマシかも。

    けれども、名画シリーズや、どこかで見たデザインのパクリのようなアートは、私としては、いただけなかった。ちょっと怖い雰囲気を感じる落書きの方がマシかも。

  • 12 再び坂の下へ<br /><br />コンセプシオンの高台から下ってくると、少しお洒落なアニバル・ピント:Plaza Anibal Pinto 広場に出た。地図で見ると、このあたりに”パンテオン”と書いてあるし、お墓用の花束を売っている店もあったのだが、どこにあったの?。<br /><br />

    12 再び坂の下へ

    コンセプシオンの高台から下ってくると、少しお洒落なアニバル・ピント:Plaza Anibal Pinto 広場に出た。地図で見ると、このあたりに”パンテオン”と書いてあるし、お墓用の花束を売っている店もあったのだが、どこにあったの?。

  • パンテオン探しはすぐにあきらめて、大聖堂の方に向かって歩いて行くと、青空市場があった。野菜果物はサンチアゴより安い。衣料品は、値段も質も安かった。これが普段着のバルパライソ生活なんだろうな。

    パンテオン探しはすぐにあきらめて、大聖堂の方に向かって歩いて行くと、青空市場があった。野菜果物はサンチアゴより安い。衣料品は、値段も質も安かった。これが普段着のバルパライソ生活なんだろうな。

  • 道の真ん中がヤシの木の並木のブラジル通の端に、小さな凱旋門があった。小ぎれいだが、そばに寄れない。多分、19世紀の戦勝記念なんだろう。

    道の真ん中がヤシの木の並木のブラジル通の端に、小さな凱旋門があった。小ぎれいだが、そばに寄れない。多分、19世紀の戦勝記念なんだろう。

  • 13 大聖堂見物で締め<br /><br />用心しながら歩くこと5分あまりでバルパライソ大聖堂前に到着。正面も側面もドアが閉まっていたので、外から見るだけ。あんまり教会がのさばらないのは、良いことなんだけれでも、大聖堂さえも開いていないのも観光客には期待はずれ。<br /><br />「総合評価では世界遺産に能わず」と、感じてしまった。

    13 大聖堂見物で締め

    用心しながら歩くこと5分あまりでバルパライソ大聖堂前に到着。正面も側面もドアが閉まっていたので、外から見るだけ。あんまり教会がのさばらないのは、良いことなんだけれでも、大聖堂さえも開いていないのも観光客には期待はずれ。

    「総合評価では世界遺産に能わず」と、感じてしまった。

  • 大聖堂近くから眺めた北方向の市街地。戸建て住宅が丘の斜面に密集する中に、にょっきと高層マンションが数棟。あまり整った市街地風景ではないことは確かだ。

    大聖堂近くから眺めた北方向の市街地。戸建て住宅が丘の斜面に密集する中に、にょっきと高層マンションが数棟。あまり整った市街地風景ではないことは確かだ。

  • トロリーバスに再び乗って、バスターミナル近くのアルヘンティナ大通りで下車。スリ未遂は別として、歩くのもくたびれてきたので、この付近のケーブルカー体験はあきらめた。暖冬気味のせいか、昼下がりは気温が20度近くまで上がったので、体力も消耗した。<br /><br />大通りの真ん中にあるシュールなオブジェと、すっかり馴染んできた丘の斜面の家並みを見てバルパライソ見物は終了。<br /><br />いろいろ体験したが、また一つ世界遺産体験したことはプラスの評価。夕暮れの車窓を見ながらサンチアゴに帰った。  <br />                                   了

    トロリーバスに再び乗って、バスターミナル近くのアルヘンティナ大通りで下車。スリ未遂は別として、歩くのもくたびれてきたので、この付近のケーブルカー体験はあきらめた。暖冬気味のせいか、昼下がりは気温が20度近くまで上がったので、体力も消耗した。

    大通りの真ん中にあるシュールなオブジェと、すっかり馴染んできた丘の斜面の家並みを見てバルパライソ見物は終了。

    いろいろ体験したが、また一つ世界遺産体験したことはプラスの評価。夕暮れの車窓を見ながらサンチアゴに帰った。  
                                       了

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