ミュージカル三昧のニューヨーク旅行6泊8日（3/3）

2019/08/10 - 2019/08/17

今回の旅行に際してたくさんの皆様の旅行記を参考にさせて頂いたため、自分の体験もどなたかの参考になるのではと思い、普段はＳＮＳでさえ殆どアップしませんが、ご恩返しのつもりで旅行記を作成してみました。宜しかったらご覧下さい。

エリア ニューヨーク(アメリカ)

いよいよ今回の旅行の最大の山場がやってきました。

元々一番楽しみにしていたのは、リバイバル上演されていた「マイ・フェア・レディ」でしたが、それが前月で終演と知ってテンションダウン。

何か他によいミュージカルは無いかなとticketmaster.comやTelecharge.comをあれこれ検索していたら、「サウンド・オブ・ミュージック」があるではないですか！

ところがよくよく調べてみるとブロードウェイではなく、マンハッタンから約100㎞離れた町にあるGateway Playhouseという劇場での上演。

検索しても日本語サイトでの情報は皆無でしたが、英語版のWikipediaには詳しい解説があり、どうやら夏季劇場のようです。全米トップ10に入るレベルとありますが、果たしていくつあるうちのトップ10なのでしょうか??

ブロードウェイによくあるダンスを中心とした「魅せるミュージカル」より、美しい旋律の曲で紡ぐ「聴かせるミュージカル」を好むため、何とかして行ってみようということになり、劇場公式サイトでチケットを購入。1席$71、マンハッタンまで戻って来ることを考慮し、14時開演のマチネにしました。

公式サイトのアクセス情報によれば、最寄駅はベルポート駅で劇場まで2.4㎞ですが電車の本数が少ないようで、本数が多いパチョーグ駅利用を推奨していました。実際、Googleでルート検索すると、帰りのベルポート駅発は16:36を逃すと次は21:32!!　14:00開演で16:36の電車に乗るのは厳しいです。

パチョーグ駅発は1時間に1本はあるようですが、劇場まで8㎞では歩くのは厳しい。行きは駅からタクシーが使えても、劇場から駅までタクシーに乗れるかしらと悩んで、ワシントンDCで利用できなかったUberに再挑戦。

しかし相変わらずカード決済でエラーになり、複数のカードで色々試してみても受け付けず、最後にはアカウントがロックされてしまいました。

妻が私ので試してみようかというので、挑戦してみたところ一発で配車OK。何が違うのでしょうか。（ネットで検索するとカード決済エラーになる事例はかなりあるようです）

帰りの目途がたちましたので、安心して2軒目のホテルへ移動の準備です。

移動といっても実はすぐ近くのホリデイイン エクスプレス ニューヨークシティ タイムズスクエア

残ったポイントをほぼ使い切って1泊あたり＄144です。

アーリーチェックインをリクエストしておいたのですが、さすがに9時頃では早すぎて却下。おそらくそうなるだろうと予想して荷造りをしておいたので、安心して荷物を預けます。
チェックインできない代わりに朝食を食べていいよと言われ、おなかを満たし、いざ出発です。

ペンシルベニア駅に向かい自販機でチケットを往復分（Round Trip）買います。

パチョーグ駅までの往復チケット。

10:05発13番線です。

車内での検札。バビロン駅で乗り換えだよと念押ししてくれました。

バビロンからはディーゼル機関車です。

何とかパチョーグ駅までたどり着きました。電車で約2時間。

駅前にタクシーが何台かいましたが、Uber利用の練習ということで、配車を依頼。あと何分で到着するか画面で確認でき、車の色や種類、ナンバープレートも表示されます。
ドライバーの評価は4.96で安心です。

道すがら街並みを眺めると、広い芝生の庭付きの戸建住宅が連坦する閑静な郊外の住宅地という趣で、プール付きの家もしばしば見受けられます。

無事たどり着くことができました。支払いも登録したカードで済まされるため非常に便利です。

全部で500席ほどの小さな劇場、全体の中で前から3分の2くらいの位置の席でも、よく見えます。

席についてまず驚くのが学校の体育館によくある緞帳。ここ大丈夫かしらと疑念が浮かびます。

奏者が練習している音が聞こえますので生演奏ではあるようです。

観客を見渡して感じるのは９割以上が白人で、ご老人が大多数。おそらく先ほど見てきた住宅地の住民の方が多いのかもしれません。そんな中で日本人がぽつんと２人だけと浮いた存在ですが、かといって奇異な目で見られることもありません。

ご老人方がゆっくりとした動作で席に着くため定刻をやや過ぎて、ほぼ満席の中開演です。

主題曲の「サウンド・オブ・ミュージック」や「マイ・フェイバリット・シングス」「ドレミの歌」、「エーデルワイス」などお馴染みの曲が続きます。

本日のキャストを確認すると、マリア役はBrandi Burkhardt。検索すると何とブロードウェイの「マンマ・ミーア！」でソフィー役をやっていた人です。

一方トラップ大佐役はRyan K Bailer。ブロードウェイの経験はなさそうですが、「エビータ」の全米ツアーではペロン大統領役を、「レ・ミゼラブル」の全米ツアーではジャベール警部役を演じています。

その他のキャストや、併設されている演劇学校で学んでいると思われる子役たちも含めて歌のレベルは高いですが、創設70周年と設備が古いこともあり舞台美術や音響はイマイチです。

それでも、ブロードウェイで主役を演じた女優が郊外の劇場で子供たちと一緒に演じる様子は、まさにマリア先生を具現化した姿で、本当によい舞台を見ることが出来ました。

なお、その様子はこちらのサイトで紹介されています。

https://thegateway.org/Online/default.asp?BOparam::WScontent::loadArticle::permalink=SOM2019Gallery&BOparam::WScontent::loadArticle::context_id=

今回は演目へのこだわりがあってここまでやって来ましたが、交通の便が悪い中やって来る価値があるかは、人によって受け止め方が異なると思います。

休憩時間が長く、Uber配車時間の17:00までに終わるかヒヤヒヤしながらの第2幕でしたが、何とか無事に間に合いました。

20時頃マンハッタンに戻ってホテルにチェックイン。
旅の終盤でバスタブに浸かって疲れを癒せるのは助かります。

無事帰って来られて気持ちに余裕が出来ましたので、夜景観賞バスツアーに参加しました。1人$29です。

今更ながらタイムズスクエアを見ることが出来ました。

夜風が涼しくてとても爽快です。日本は暑いんだろうなー

翌日は再び朝からメトロポリタン美術館へ。
２日前はぐるっと回って印象派コーナーへたどり着いた頃には、もう大混雑でよく見られませんでしたので、今回は真っ先に向かいます。

フィンセント・ファン・ゴッホ「麦わら帽子の自画像」

ピエール・オーギュスト・ルノワール 「ピアノの前のマンデスの娘たち」

そういえばフェルメールをまだ見ていないと、２階から地下へ移動。

フェルメール「少女」

11:15から1時間程の日本語ガイドツアーがあるため、入り口付近の集合場所へ向かいます。

お盆休み期間中ということで、たくさんの皆さんが集まっていましたので、ガイドさんも3人程来て、各グループに分かれて見学です。

こちらのガイドさんは日本人ではありませんが、幼少期を日本で過ごしたということで、流暢な日本語で、解説する際の言葉の選択も的確です。

どの作品を鑑賞するかはガイドさんによってまちまちで、それぞれのこだわりが反映されます。

眠るエロス像

キューピットのモデルとなったそうです。

ジャン・レオン・ジェローム「バシ・バズーク」

あまり知られていませんが、美術館の公式ガイドブックの表紙に採用されていたそうで、見どころを丁寧に説明して下さいます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ「聖ヒエロニムス」（バチカン美術館所蔵）
ダ・ヴィンチ没後500年を記念した特別展が開催されていました。

ホテルを途中で変更する場合、移動前に荷物を増やしたくはありませんので、この頃になってようやくお土産を買い始めます。

MARIEBELLE の BULUE BOX SIGNATURE

夕方からはTIFFANY の The Blue Box Cafe で食事です。

Resyという予約サイトで30日前の現地時間9:00（サマータイム時の日本時間で22:00）から予約開始で、うっかりして22:00を少し過ぎてから覘いて見ても既に満席です。

最後は21:50頃から、誤差の無い電波時計の前で秒針をじっと睨んで22:00ちょうどにいざ参戦。
ある方のサイトで、○○:00や○○:30ではなく、○○:15や○○:45という半端な時間を狙い、皆が狙うお昼頃は避けるというアドバイスを実践して無事ゲット。
22:01には満席となっていました。

Keen's Steakhouseの時に後から気づいたのですが、当日は来店確認のショートメールが届きます。その時は回答しなくても入れましたが、今回は念のため受信出来る状態にしてメールを待ち、「confirm」と送信。

さぞかし世界中の人々が椅子取りゲームをしているのだろうと思いきや、行ってみるとほとんど日本の方ばかり。
安心感と、異国を感じられない残念感??が交じり合う複雑な雰囲気となりました。

肝心のお味は・・・他の方の感想にお譲り致します。

ミュージカル鑑賞の締めくくりは「ウィキッド」

ticketmaster.comでJ列（13列目）を1席$135で購入。1つ前の列は＄200を超えていましたが、1列違いでは舞台までの距離はそんなに変わらないはず。

この劇場はブロードウェイ最大の約2,000名収容ですから、これでもかなり前の方です。

こちらのチケットはApple Walletに登録出来ました。

前日の劇場とは打って変わって大がかりな舞台装置が開演前から飛び出しています。

３公演だけでは物足りないと、最後に迷って加えたのがロングラン継続中の「ウィキッド」で、Amazon Musicで事前に何度も聴いて備えてきたのですが、難しい曲が多くてイマイチ。

出演者の歌唱力や演技は素晴らしく、華やかな舞台も相まってこれぞブロードウェイという感じなのですが・・・

前日の「サウンド・オブ・ミュージック」と本日の「ウィキッド」、対極的な舞台鑑賞となりました。

最後の夕食は SHAKE SHACK のハンバーガー。
22:00を過ぎても大盛況です。

美味しい。熟成肉のステーキよりもこちらの方が私の口に合うようです。

ホテルからは各空港へシャトルバスが出ていましたが、当日の申し出はだめでした。残念。


最後に・・・

皆様の旅行記を参考にさせて頂いたことへの感謝の気持ちから、自分も旅行記を作成してみましたが、写真選定やコメント作成にたくさんの時間と労力が必要なことを実感しました。
そのような過程の結果作られた皆様の旅行記は、本当に貴重で有難いものだと思いますので、感謝の思いを抱きながら、また次の旅行の際に参考にさせて頂こうと思います。

この旅行記へのコメント （7）

• keithforestさん 2019/09/18 03:38:08

  とても参考になりました。

  　NYCへはほぼ一年おきにMEToperaに真冬に行くのですが、寒くて寒くて、行動範囲が狭くなってしまうので、とても参考になりました。
  ticketmasterの利用や、Uberの利用をしたことがないので、とても参考になります。
  ありがとうございます。

  フィガロさん からの返信 2019/09/18 18:02:34

  Re: とても参考になりました。

  keithforestさん
  
  この度は私の旅行記をご覧下さいまして有難うございました。
  
  実は私の観劇歴はオペラの方が先で、来日公演以外にも、スカラ座やロイヤルオペラは現地で鑑賞致しましたが、今回はオフシーズンでしたので、私もいつかkeithforestさんのようにMETを現地で鑑賞出来たらと思っております。
  
  今や世界中の多くの劇場チケットは個人で購入出来るようになりましたし、旅行のためのツールは益々便利になっておりますので、これらをうまく活用出来ますと、更に旅行の楽しみが増すと思います。
  
  keithforestさんも次回以降これらをご利用なさって、楽しい旅行になりますことをお祈りしております。

  keithforestさん からの返信 2019/09/19 04:28:20

  ご丁寧に！

  実は、未だにガラケー+タブレット族で、今年も野球の切符の処理に四苦八苦しました。METOperaは未だにPDFで入手できるので、まだカバーできています。そろそろ、この際スマホに行こうかなぁと考えているところです。
  　ご丁寧にレスポンスをありがとうございます。

  フィガロさん からの返信 2019/09/20 08:42:18

  Re: ご丁寧に！

  本文には記載致しませんでしたが、ticketmasterでのチケット購入時に、現地での窓口受取（Will Call）も選択出来ますので、ご利用の環境に合わせてご活用頂ければと思います。

  keithforestさん からの返信 2019/09/20 13:21:40

  Re: とても参考になりました。

  そうですか、wiil callも選択できるんですね！
  気がつきませんでした。
  吉報です。
  ありがとうございます。

• フラミンゴさん 2019/08/21 20:33:20

  楽しませていただきました。

  フィガロさん　
  
  こんばんは＆はじめまして　フラミンゴです。
  
  1年ぶりにフィガロさんのニューヨーク旅行記で満喫させていただきました。今年の夏は海外旅行に行く予定がないのでニューヨークが懐かしいなぁと思いながら拝見しましたが、ミュージカルはたくさん行きたかったのでフィガロさんが羨ましかったです。次にニューヨークに行く機会は当分先になりそうですが、また行けたら絶対ミュージカルをたくさん行って見たいです。今後も他の旅行記をぜひ拝見させてください。
  
  

  フィガロさん からの返信 2019/08/22 07:05:15

  Re: 楽しませていただきました。

  フラミンゴさん
  
  はじめまして。
  また、お読み頂きコメントをお寄せ下さいましてありがとうございました。
  
  今回の旅は事前に予定を詰め込みすぎて、ぶらり旅といった要素がなくなってしまいましたので、あちこち覗き込んでみたかった妻からは、次はあのお店、このお店と・・・もう次を「妄想」し始めております。
  
  フラミンゴさんはお子様とご一緒のミュージカル鑑賞のようですが、今後もディズニーがブロードウェイを席巻しそうですので予習もしやすく、親子での鑑賞が今から楽しみですね。
  
  旅行記を作り始めてみたらとても大変な作業であることに気づきましたが、自分にとっても、旅を振り返る貴重な記録になりますので、また作成してみたいと思います。