2019AUG　夏休み東欧鉄旅Vol.2　ルーマニア＝ブカレスト観光＆寝台列車 Bound For Chisinau

2019/08/09 - 2019/08/09

夏の東欧Vol.2は、ルーマニアのブカレスト半日観光とモルドバへの寝台列車。メインは寝台列車で、観光はおまけのようなものです。

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山の日3連休はヨーロッパへ。
ブダペスト往復チケットを早々と予約したものの、何故にブダペストかと自問自答するほど意味のない行先で、旅の趣旨から言えば、先に目的地、次にフライトとなるのが通常なんだろうけど・・逆でした。
しかし、夏の最盛期にそこそこのお値段で予約できたチケットは有効活用しないと。

今回は、学生時代のYH旅仲間先輩のS氏も同行します。
一緒に行きたいと言われて、悩んだのがチケット手配。5月にソウルへ一緒に行ってもらい、ソウル発券で日欧間は同行程で手配、トータル考えると日本での発券とあまり変わらなくなってしまったかもしれませんが、それでもソウルへ行けることを考えればメリットあったかしら。

ヨーロッパ内のルートはブダペストINとOUTの日程は決められている中で、なるべく鉄道乗りたい、を主眼に観光二の次で決めたスケジュール。そのうちに・・と思っているうちに、出発日が近づいてしまい、慌てて手配したのが7月下旬。

鉄道ばかり
では、先輩にも申し訳ないし、なんとか二人で納得してできたルートで出発します。タイトルは鉄旅になっていますけど、どっぷり鉄道乗りっぱなしではありません。

ちなみに、あきらめたのは
・ブダペスト－ブカレスト間寝台列車移動
　8/7日本出発から3夜連続の機車中泊になってしまい、S氏辛いかも。それに、ブダペストの夜景見たいというS氏の要望もあり、この区間はエア移動。
・オデッサ－キエフ間寝台列車移動
　オデッサでは宿泊せずに、寝台でキエフへ移動することを考えていたところ、日曜夜は2週間前では満席で予約できず、宿泊して翌朝のICに変更。これは、ウクライナの誇るインターシティに乗れてよかったかも。

■スケジュール
8/07水　深夜羽田へ
8/08木　羽田－ロンドン－ブダペスト　ブダペスト観光　（泊）
8/09金　ブダペスト－ブカレスト　ブカレスト観光　～（車中泊）
8/10土　～キシナウ　キシナウ観光　（泊）
8/11日　キシナウ～オデッサ　オデッサ観光　（泊）
8/12月　オデッサ～キエフ　キエフ観光　（泊）
8/13火　キエフ－ブダペスト－ヘルシンキ－（機中泊）
8/14水　－成田
～＝鉄道　－＝航空機

■フライト
8/08 JL0041 HND0155 LHR0625
8/08 JL6547(BA866) LHR0850 BUD1220
8/09 RO232 BUD0855 OTP1110
8/14 PS813 KBP0925 BUD1010
8/14 JL6858(AY1252) BUD1140 HEL1500
8/14 JL0414 HEL1725 NRT0855+1
OTP=Bucharest Henri Coanda International Airport
KBP=Kyiv Boryspil International Airport

■航空券
JL区間　BNE/SYD/TYO/LON/BUD/HEL/TYO/SYD/BNE
第3～6区間を使用　運賃1,936AUD＋TAX

RO区間　Trip.comで購入
運賃12,280JPY＋Tax＝13,650JPY

PS区間　ウクライナ航空ホームページで購入
運賃2,195UAH＋Tax＝2,765UAH＝11,850JPY
座席指定　14.57USD＝1,573JPY

■鉄道
8/09　ブカレスト－キシナウ　寝台　677.97MDL＝4,283JPY
8/11　キシナウ－オデッサ　1等　195MDL＝1,232JPY
8/12　オデッサ－キエフ　IC1等　1,211.45UAH＝5,320JPY
　※食事、ミネラル追加（＋129UAH）

■ホテル（いずれも1Room）
8/08　ブダペスト　Budapest Marriott Hotel
SPGホームページで予約　62,011HUF＝23,403JPY
8/10　キシナウ　Chisinau Hotel
　Booking.comで予約　819MDL＝5,147JPY
8/11　オデッサ　Good Night Hotel
　Trip.comで予約　1,450UAH＝6,277JPY
8/12　キエフ　Ukraine Hotel
　Booking.comで予約　2,012.26UAH＝8,667JPY

エリア ブカレスト(ルーマニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: タロム航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

8/9（金）

タロム航空に乗ってブカレスト空港到着。
シェンゲン外なので入国審査あり、しかしスタンプはEU諸国同様のけっこう大きな四角のやつ。

空港内で20EURほど両替。

一緒に、余ったブダペストの紙幣も数枚残して（じゃいこちゃんのコレクション用）両替してしまおうと財布を探してみるも、衝撃の財布がみつからないという事実。う～ん、最後に財布を見たのはいつだろう、これも思い出せない。ポケットには入れていなかったとは思うので、どこかで落としたのかどうか・・。

結局、財布は出てきませんでした。
外国用のふだん使いなので、日本円2,000円＋ブダペスト紙幣（たぶん1,000円相当くらい）が実損、しかしヨーロッパで財布なくしたのは2度目だし、注意力散漫なり。

1EUR＝4.2RON（レウ＝Leu）
20EURでは足りなくなり、駅で再両替したところ、
1EUR＝4.6RON
でした。
おおむね、1RON＝28JPY程度でした。

バス＋鉄道のアクセスもあるようなので、インフォメーションで確認したところ、1時間後くらいでないと接続がないようなので、バスで行くことにしました。

券売機ではなく、窓口でチケット購入します。

バス（2回乗車用）　8.6RON＝242JPY

2回乗車用っていうのは、ひょっとして2人で1回乗れるのかな、確認もせずにそれぞれ購入してしまいました。

バスは冷房入っていて、ハンガリーのバスは非冷房だったので、ルーマニアの方が車両は良さそう。

1時間弱の乗車で、ブカレストノルド駅へ。
寝台もこの駅から出発しますし、荷物を預けておきます。

荷物預かり　7RON＝197JPY

最初に、私の主目的である鉄道博物館へ。
駅構内ホームのはずれにあるはず、歩いて行くと門が見えました。

機関車も見えるし、まちがいない・・

チケット購入して入場します。
残念なことに、ここもカメラ別料金。
たいしたお金でないからケチることもないんだけど、写真は趣味ではないし、しっかりと見学することに。駅構内の博物館だけに、コンパクトにまとまっていました。

入場料　4RON＝113JPY

時間はすでに14時過ぎて、S氏はお腹すいただろう（笑）
駅構内の中では、たぶん立派な部類に入るであろうレストランへ。

最初に、乾いた喉を潤します。
私は、シュウェップス。

付け合わせはマッシュポテト頼んで、うなずいていたのに、なぜかポテトフライに代えられてしまいました。

S氏はポーク、私はチキン。

昼食　20.4RON＝574JPY

私にとってのブカレストはこれから寝台列車に乗ればもう満足に近いんだけど・・
ブカレストノード駅の写真撮ったり。

しかし、観光らしき観光もまだなので、国立軍事博物館を見学します。ノード駅から歩いて行けそう。

と思って歩き出したら、トラムがやってきました。
なかなか、味のある顔をしています。

10分くらいで、国立軍事博物館へ。

立派な建物、そして入場料も意外とお高い。

入場料　20RON＝563JPY

比例するように、メインの館内もかなりの広さの展示があり、屋外には戦車などの展示、かなり見ごたえある博物館でした。

ブカレストも地下鉄乗ります。

チケットは窓口で購入。
1回乗車というチケットなくて、2回券（往復でも、どんな区間でも良い）でした。

メトロ　5RON＝141JPY

地下鉄は、チケットが窓口で売っているという前近代的なシステムにもかかわらず、車両は新しく、近代的な駅や車両に思えました。

東側諸国の無骨な地下鉄とは全く異なっています。

そして、ブカレストのメインであろう国民の館、予約もしていないので中には入れませんけれど、外見だけでも、と言うことで見学に行きました。

確かに大きい・・。
門の中に入って近くまで行こうとしたら、守衛に阻止されました。しっかりと予約して見学コースへ行かないとダメそうです。

ところで、燦燦と降り注ぐ太陽の光が半端でないくらい強烈。
湿度が低そうなので、まだ耐えられますけど、これが日本だったら熱中症患者だらけでしょう。

2回券があるので、帰りも地下鉄でノード駅へ。

ブカレストノード駅、空港よりも高レートの両替所が何か所かありました。

昼食が遅かったので、お腹もあまり空いていません。夕食用に、中華料理のお店で弁当を購入します。ごはん＋おかず2品が基本のようで、指差しで購入しました。

夕食用の弁当購入、ミネラルも２Lの大きなボトル購入、乗る準備万端。
ホームの先の方に列車が止まっています。

チケットは、モルドバ国鉄のホームページで予約しました。
国鉄のホームページは英語対応していませんけど、オンライン予約のページは英語対応しており、簡単に予約できます。

モルドバ国鉄
http://www.railway.md/

予約用
https://on.railway.md:10000/?lang=en

前方にはルーマニア国内（ヤシ＝lasi）で切り離す、ルーマニアの車両が連結されていました。

後方のモルドバ車両（キシナウ行き寝台車両）と前方のルーマニア車両（ヤシ行き座席車）は車両の高さがあまりにも違いすぎます。

オンラインで購入したチケット、A4用紙に出力はしましたけど、これで乗れるかどうか不安でした。ブカレストノード駅のインフォメーションや窓口で確認したところ、たらいまわしにされた挙句、結局、モルドバ発行のチケットだからここでは何もできない、という結論でした。

車両に乗車する時、車掌に確認したらこのまま乗車OK。
で、喜び勇んで乗り込んだところ、なんと冷房なし・・・。
朝、ブカレストに到着して、その後炎天下の中で留置された車両、どんな感じかって、想像しただけでも汗が噴き出そうな感じでしょう。

1stクラスを予約したので、2人部屋。
なかなか味のある部屋です。
もっとも、この段階ではサウナのような暑さでしたが・・。
19:15定刻に出発。

チケット代
ブカレスト－キシナウ　677.97MDL（モルドバレイ）＝4,284JPY

発車して動き出すと、風も入り爽やかになってきました。
駅で購入した中華弁当を食べます。
ご飯＋おかず2種と言っても、境目のない容器に入れるので、味が混ざり合ってしまいます。

中華弁当　18RON＝506JPY

すっかり寝込んでいた深夜の3時か4時くらい、ドアをノックする音。
モルドバの出入国管理官がパスポート回収。
しばらくして、出国スタンプを押印して返却。

これでゆっくり寝られるか、と思いきや、今度はモルドバの入国管理官の登場。パスポートは回収せず、その場でヒトコト二言質問して、スタンプ押しておしまい。寝台車だと荷物の検査とかあるのかと思いきや、ヨーロッパ内なので緩やかなのかな。

ここでは台車の交換が行われます。
ルーマニア　標準軌　1,435mm
モルドバ　広軌　1,520mm
そう、線路の幅が違うのです。

一昨年、中国－モンゴル間でこの台車交換を見ようと試みたところ、列車予約ができず残念な思いをしました。今回、列車移動のスケジュールを組んでいるとき、たまたまこの区間で台車交換が行われるということを知り、楽しみにしてきました。

1両ずつジャッキアップして台車を交換。
かなりの人数が作業をしています。

車両は手動なので、勝手にドアを開けて撮影しました。

隣には、車輪がかなりの数、並べられています。

私たちの乗車している車両も、時々ガタンガタンと大きな揺れや音がしましたので、引き上げられたりしていたのだと思います。

ブカレスト－キシナウ
2国間の首都を結ぶ列車だからこそ、台車交換までして直通しているのでしょう。そのための要員を考えると、そこまでして直通させる意味あるの・・とも思います。

真夜中でも平気で乗り換えさせるところもあるわけですから、島式ホームに横づけして隣の列車に乗り換え～～だったらコストもかからないでしょうに。しかし、台車交換をしてまで直通させている、というモルドバ国鉄の心意気には拍手喝采！いつまで続けてね。

いつの間にかまた眠りにつき、終着キシナウ到着は8/10（土）9時過ぎ、定刻でした。


つづく

この旅行記へのコメント （2）

• jaikochanさん 2019/08/30 21:00:45

  え？お財布って・・・

  tanu様、こんばんは～
  
  ただいま青春真っ只中で仕事終わりに羽田空港まで向かってます。
  寝て起きても静岡、２時間たっても静岡、静岡の偉大さを肌で感じております。
  
  じゃいちゃんコレクションはありがとうございます。
  楽しみに・・・ってまさか泥棒さんあたりに拝借されたんじゃないですか？
  ケガとか、パスポートじゃなく大事に至らなくってよかったです。
  子供たちが楽しみにしてますよ～。
  小学生低学年の口から、ジプチとかカーボベルデとか普通じゃない国名が出てくるのは一重にtanu様はじめあやしいトラベラーの方々のお陰かと！
  
  どこの国のお札がやって来るのか楽しみに待ってま～す
  
  じゃいちゃんより

  tanupamさん からの返信 2019/09/05 23:33:11

  RE: え？お財布って・・・

  じゃいちゃん
  
  
  こんばんは
  先日はありがとうございました。
  
  
  > ただいま青春真っ只中で仕事終わりに羽田空港まで向かってます。
  > 寝て起きても静岡、２時間たっても静岡、静岡の偉大さを肌で感じております。
  
  羽田まで向かっている
  って言うと、飛行機かと思いきや
  東海道線を北上している、ってことなんですねぇ。
  
  その昔、「つばめ」「はと」などの特急が走った東海道線を
  今では同じくらいのスピードで普通列車が走っています。
  青春18でも乗れますから、特急に乗っているようなものですよ（笑）
  
  
  > じゃいちゃんコレクションはありがとうございます。
  > 楽しみに・・・ってまさか泥棒さんあたりに拝借されたんじゃないですか？
  > ケガとか、パスポートじゃなく大事に至らなくってよかったです。
  > 子供たちが楽しみにしてますよ?。
  > 小学生低学年の口から、ジプチとかカーボベルデとか普通じゃない国名が出てくるのは一重にtanu様はじめあやしいトラベラーの方々のお陰かと！
  
  
  私が行く国なんて、そんなに珍しくもありません。
  でも、お子さんたちがキラキラ輝いた眼で、いろいろな国の紙幣
  を眺めている姿を想像すると、少しずつでもお役に立てれば・・
  なんて思います。
  
  財布紛失は、まったくもって不注意です。
  中身は小銭程度なのでそんなにショックはないんですけど、
  じゃいちゃんへのお札がなくなってしまいました（泣）
  
  物忘れ激しくなってきたので気をつけないといけませんです。
  
  tanupam