2019/07/30 - 2019/08/01
8位(同エリア42件中)
夏秋さん
三陸復興国立公園は、東日本大震災により被災した三陸地域の復興に貢献するために創設された国立公園です。
新幹線で盛岡まで行き、美しい三陸海岸をバスで巡るツアーに参加し、
記憶を未来につなぎ、防災について学ぶ旅をしました。
旅程
7月30日
東京→盛岡 (東北新幹線はやぶさ)
龍泉洞
北山崎
平井賀川の水門~田野畑駅
宿泊:ホテル羅賀荘(田野畑)
7月31日
田老:学ぶ防災
浄土ケ浜
三陸鉄道リアス線(宮古駅→浪板海岸駅)
宿泊:三陸花ホテル
8月1日
穴通磯・乱暴谷・雷岩
陸前高田
仙台→東京(東北新幹線)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス 新幹線
-
7時16分発のはやぶさで東京駅を出発します
-
盛岡駅では、岩手県の観光PRキャラのわんこちゃんが
ラグビーW杯仕様の「ラガーそばっち」になってお出迎え♪盛岡駅 駅
-
盛岡駅からバスに乗りました。
道の駅 三田貝分校でひと休み。 -
中に入ると、ほんとに学校みたいです。
-
*三田貝分校*
ガイドさんおすすめの短角牛のメンチカツ うまし!
休憩スペースでは、爽健美茶と綾鷹が無料サービス
窓からは、今は使われなくなった古い体育館が見えます。
昔は本当にこの場所に分校があったのです。 -
バスは龍泉洞に着きました。
龍泉新洞科学館 自然・景勝地
-
*第三地底湖*
水深は98メートルあり、ドラゴンブルーと呼ばれる深い青色の湖です。
鍾乳洞の奥にこんな光景が広がっているなんて・・・龍泉新洞科学館 自然・景勝地
-
急な階段を登っていくと…
-
遥か下のほうに 第三地底湖を見下ろすことが出来ました。
ライトアップされ 幻想的な雰囲気です。 -
龍泉洞を出るとドラゴンがお出迎え
ぼんやりしているのは、気温差でカメラのレンズが曇ってしまったから。
外は30℃超えてますが、鍾乳洞のなかは11℃ほど。 -
しばらくしたら、曇りがとれてきました。
ここは恋人の聖地なのですね!
共通チケットで向かいにある龍泉新洞科学館も見学出来ます。
科学館と思って行くと、がっかりするかもしれません。 -
次にバスが向かったのは、北山崎
第1展望台からの眺めはいまひとつで 写真をとるのを忘れてしまいました。
「30分後にバスに集合ですよ」ガイドさんの声が響きます。
急いで363段の階段をおりて、第2展望台へ向かいます。 -
期待どおりの素晴らしい眺めです。
北山崎展望台 自然・景勝地
-
同じバスに乗られた方でここまで来られた人は、
私たちの他に2人だけです。
せっかく北山崎まで来たのだから
がんばってここまで来てよかったです。
小型船のクルーズでは、あの岩の穴をくぐり抜けるそうです。 -
帰りは363段の上り階段。
バスの出発時間に間に合ってよかった…
運動の後はアイスでしょ。
ソフトクリームに刺さっているのは、塩味のコンブです。
ここはコンブの産地なのでした! -
バスは海岸線を走り抜けて…
-
今夜のお宿
ホテル羅賀荘へホテル羅賀荘 宿・ホテル
-
海辺に建つホテルの前では、子供たちが遊んでいます。
-
田野畑村の第3セクター「ホテル羅賀荘」は
10階建ての施設の3階部分まで津波が押し寄せましたが
速やかな避難のおかげで、宿泊客も従業員さんも無事だったそうです。 -
しかし施設が大きく損壊したためホテルは休業。
70名ほどいた従業員は全員解雇となってしまいました。
その後、大規模改装され、津波の教訓から客室は4階より上の階に限定され
2012年の11月に再オープンされました。 -
今回の旅は、防災を学ぶ旅でもあるので、宿泊したホテルは
2軒とも被災したホテルです。 -
ひんやりとした風の流れるトンネルを歩いてみたら…
-
不思議な光景に出会いました。
水門の上に、三陸鉄道の車両が乗っかっています。
建設中の防波堤は明らかに震災後作られた新しいものなので
復興のシンボルとして列車を乗せたのかなと思ったのですが
後で調べたところ、これは震災前からある、「平井賀川の水門」で
車両は水門を運用するための施設であり、「三陸鉄道」の車両と
同じ色に塗っているのだそうです。
平井賀地区も津波被害で多く民家や堤防が流されてしまいましたが、
水門だけは流されなかったそうです。
今回の旅では、どの港にも
真新しい防波堤がそびえていたことが印象的でした… -
高くそびえる防波堤からは、海は見えませんが
所々四角い窓のような隙間があって、港の様子を
覗き見ることが出来ました。
この隙間も完成後は、アクリル板などで覆われてしまうのでしょうか。 -
三陸鉄道「田野畑駅」の愛称は、
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に登場する「カンパネルラ」
この列車は本物です。田野畑駅 駅
-
ホテルに帰って、美味しい海の幸を頂きました。
ホテル羅賀荘 宿・ホテル
-
7月31日
おはようございます。
夕陽ではなく、朝日です。
今日は三陸海岸を南下します。 -
田老地区で「学ぶ防災」に参加しました。
田老には大きな堤防がありましたが、そこを乗り越えて津波はやってきました。 -
防波堤の上にのぼり、甚大な被害が出た田老地区の現状や
当時の状況を説明して頂きました。 -
津波遺構 たろう観光ホテル
震災遺構 たろう観光ホテル 名所・史跡
-
ホテルは3階まで津波にのみこまれました
ホテルの支配人さんは、避難せずに6階の部屋から
津波が押し寄せる様子を撮影されました。
その撮影された同じ6階の部屋でそのビデオが上映されました。 -
ホテルの後方には山へのぼるスロープがあり
従業員の方は全員、避難出来たそうです。
田老地区では津波到達まで40分もあったのに
大きな被害が出てしまったのは、すぐに高い場所へ
避難しなかった人が多かったからだそうです。
現在建設中のそびえたつ防波堤については、様々な意見が寄せられるそうです。
海の見えない防波堤があったために逃げなかった人…
高い防波堤があったから、時間をかせげて助かった命…
防災ガイドの方々は「学ぶ防災」を通じて
より多くの人に自然災害の恐ろしさを伝え
防災意識を高めてもらうことを目的に活動されています。
家に帰ったら、「自分で自分の命を守る意識の大切さ」を
一人でも多くの方に伝えて下さいと仰っていたので
旅行記を書くことをためらいましたが、書かせて頂くことにしました。 -
美しい入り江にやってきました。
浄土ヶ浜 自然・景勝地
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浄土浜を巡る遊覧船で
一隻だけ残った 奇跡の遊覧船です。みやこ浄土ヶ浜遊覧船 乗り物
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船長さんは地震が起こった時、遊覧を終えて港に戻ったところでしたが
津波が来ると考え、すぐに沖まで船を出しました。 -
船は3日間、40キロ漂流し、港に戻ったのは13日でした。
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奇跡の遊覧船に乗ってクルーズに出発です
船が走るとカモメが追いかけてきました。 -
遊覧船から降りて、浜を歩きます
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白鳥さんのボートも仲良く並んでいますね
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青く澄んだ海に…
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鋭くとがった白い岩が林立した風景をみて…
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かつて訪れた僧侶が
「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから
浄土ヶ浜と名づけられました。浄土ヶ浜 自然・景勝地
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こんな美しい浜で海水浴が出来るなんて。
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浄土ヶ浜レストハウスで 海鮮丼のランチです。
浄土ヶ浜レストハウス グルメ・レストラン
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さぁ 三陸鉄道に乗りますよ。
不通となっていたJR山田線 宮古~釜石間が
今年3月に復旧しました。 -
山田線はJR東日本から三陸鉄道に経営が移管され
従来の北リアス線(久慈ー宮古)
南リアス線(釜石ー盛)とつながり
久慈ー盛間を1本でつなぐ
三陸鉄道「リアス線」として歴史を刻み始めました。宮古駅 駅
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ターキッシュエアラインは、三陸鉄道を応援してるらしい・・・
1985年のイラン・イラク戦争時、助けて下さったのも
ターキッシュエアラインでしたね。
ありがとうございます。 -
緑のなかを列車は走る 走る…
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のどかに森の中を走っていたら…
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ふいに車窓から、真新しい高い防波堤と
更地になった 町が見えてきました… -
波板海岸駅で列車を降りて
花ホテルはまぎくへ…三陸花ホテル はまぎく 宿・ホテル
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震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町。
-
海辺の高台に建つこのホテルも
津波にのみ込まれてしまいました。 -
平成9年10月、両陛下は、
当時『浪板観光ホテル』の名だった同ホテルに宿泊されました。 -
その時、近くの崖際に咲く可憐な白い花に目をとめられた天皇陛下は、
「あの花は何ですか」と尋ねれらたそうです。
その花は、ハマギクでした。
ハマギクの花言葉は、『逆境に立ち向かう』。 -
2013年8月、ホテルは『三陸花ホテルはまぎく』と、
名前を新たにして、再開されました。三陸花ホテル はまぎく 宿・ホテル
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2016年9月には再び両陛下がホテルをご再訪されました。
-
ホテルの前の海岸に出てみました
-
かつてこの海岸は、800メートルにわたり
白い砂浜が広がっていました浪板海岸 自然・景勝地
-
今は、ほとんどの砂浜は消失し、
-
残された砂浜は、わずか畳1畳分くらいでしょうか…
それでも海は美しく透き通っています。浪板海岸 自然・景勝地
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ホテルで美味しい夕食を頂きました。
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8月1日の朝です。
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ホテルのベランダからの眺めです
今日も朝から快晴で暑くなりそうです。 -
バスで三陸海岸を更に南下して、碁石海岸の穴通磯へ
穴通磯 自然・景勝地
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穴通磯の奥には、大船渡湾を守る
真新しい防潮堤がそびえていました。 -
*雷岩(かみなりいわ)*
雷岩は洞穴に打ち付ける波によって出る音が
雷の音に似ていることからこの名称がつきました。雷岩 名所・史跡
-
時折、風に乗ってドーンという音が響いてきます。
あの船に乗ってみたい! -
*陸前高田市*
ガイドさんによると、陸前高田が一番、復興が遅れているように
感じるとのことでした。
建設途中の長い防波堤がとても印象に残りました。
左側の建物は、震災遺構で5階まで浸水したため全て窓がなくなっています。 -
奇跡的に津波に耐えた1本松は、枯れてしまい
現在はモニュメントとして再生されています。奇跡の一本松 名所・史跡
-
陸前高田市立気仙中学校
気仙川の河口に面した気仙中学校は、津波が市内で一番早く到達した
エリアにあります。3階建の校舎は完全に津波で水没。
本来であれば避難場所である学校を離れ、速やかに高台へ避難したことにより
生徒さんは全員無事だったそうです。 -
ぼくらは生きる
ここで
このふるさとで。 -
バスは気仙沼を経由して
仙台駅へ… -
未来の防災は、過去を知ることから始まります。
その場所に立ち実際に見て聞かないと何もわからないのだと思いました。
阪神淡路大震災の時の復興のスピードに比べて
東日本大震災の復興は8年たった今も全く進んでいないと感じました。
東京オリンピックの工事の影響もあるのでしょうか…
一日も早い復興と平穏を祈りたいと思います。仙台駅 (JR) 駅
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