馬鈴薯の花咲く美瑛を巡る撮影行（前編）

2019/07/04 - 2019/07/08

　なだらかに広がる丘一面に咲き誇る馬鈴薯の花...そんな風景に出会うため、３月に引き続き初夏の美瑛を訪れた。これまで美瑛には２０数回通っているが、不思議と馬鈴薯の花の時期には来ていない。今回は満を持して満開の頃を見定めて旅行を計画したが、梅雨が無いと言われる北海道は既に観光のトップシーズンに突入し航空券が高い高い。ＬＣＣが飛んでいない旭川空港は諦め、約半額で行ける新千歳空港便を選んだ。幸い美瑛には、美馬牛に別宅を持つ友人が滞在中で２日間は友人宅へ居候し、残り２日間は美瑛駅近くのホテルを利用した。
　なお友人も大のカメラ好き。若い頃から美瑛に通い詰め、とうとうこの地に別宅を構えてしまったという美瑛ファン。写真ガイドも勤める彼の案内で巡る美瑛は、どんな風景を見せてくれるのか楽しみだ。

エリア 美瑛（びえい）(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー バニラエア
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝９時５０分、バニラエアーJW905便で曇り空の新千歳空港到着。手配してあるレンタカーで、道東自動車道を通り一路美瑛へ向かう。

途中、富良野へ寄り道。富良野の農と食の魅力をテーマとした情報発信基地「フラノマルシェ」にあるレストランでランチ。

ボリューム満点の「北海道ロースカツカレー」をオーダー。お味はもちろん◎。

レストランを出たところで、こんな看板を発見！

そういえば先日見たテレビの旅番組で、この「なまら棒」を見た記憶が...。

待つこと５分、これが「なまら棒」！ 長さ約３０センチのスティック状の棒餃子で、名前の由来は北海道の方言「なまら(めっちゃ)うまい」から来ているとか。

美瑛到着後は友人宅でまったり。夕方、旭川へジンギスカンを食べに行くついでにロケハン。狙いどおり馬鈴薯の花は満開。明日以降が楽しみだ。

旭川でジンギスカンと言えば「大黒屋」。オーダーしたのは看板メニューの「生ラム」。嬉しいことに野菜はサービスで、おかわり自由。男３人で８人前を頼んだが、さすがに食べ過ぎ！

美瑛２日目は、午前２時３０分に起床し３時出発。日の出を撮影するためポイントを探す。時刻は４時２分、既に日の出の時刻は過ぎているが曇り空で日の出は空振り。

せっかく早起きしたので、絵になる風景を求めて丘をウロウロ。秋蒔き小麦は麦秋の刻を迎えている。

こちらは大豆畑か？まっすぐに伸びる畝が美しい。

一面の馬鈴薯畑。白い花の品種と薄紫の花を咲かせる品種が植わっている。

納屋が良いアクセントになっている。

昨日ロケハンした就実の丘付近の畑へ向かう。こちらの畑はカボチャ。黄色い花を付けた畝が延々と奥まで続いている。

いろいろな作物が織り成す正にパッチワーク。

朝７時１０分、主を待つトラクター。まだ、農作業は始まっていないようだ。

馬鈴薯の花のアップ。品種は男爵？それともキタアカリ？

北海道らしい雄大な景色。青空では無いのが残念！

ときおり雲間から太陽が顔を出すと、途端に作物が輝き出す。

雲の切れ間が小麦畑の上を通過中。

遙か彼方まで続く小麦畑。

波打つ小麦畑の丘。

馬鈴薯畑に佇む一本の木。今はなき「哲学の木」を彷彿させる。

「親子の木」を遠望する。周りの馬鈴薯畑は花の盛りだ。

美しいパッチワークの丘。この景色は、農家の皆さんが日々の営みの中で作り上げたもの。

今回一緒に来た仲間が、まだ「四季彩の丘」へ行ったことがないというので案内する。

四季彩の丘は花のベストシーズンを迎えていた。

ラベンダー畑も良い具合。

キンギョソウ畑。右奥のシマシマ畑は、秋に見頃となる花が植えてあるとか。

こちらはルピナス畑。トラクターバス「ノロッコ号」、乗客は海外からの団体客。

ハナビシソウの群落。空が重い。

昼食は美瑛駅近くの中華料理「ちゃい」で担々麺を食べる。３月に来たときも食べたが、ゴマの香ばしい香りと辛さがクセになる一品。

いよいよ空が怪しい。３時過ぎ、夕立後の虹を狙って丘を巡る。

「三愛の丘」付近のポイントで待機する。

雷とともに激しい雨は降ったものの虹は空振り。思ったとおりには行かない。

「セブンスターの木」周辺で夕焼けを狙うが、またもや空振り。しかし、雲間から「旭岳」が顔を出した。この二日間は天気が今ひとつ。明日以降に賭けるしかない。