パステル・デ・ナタはまだあるか　リスボン 1

2016/09/15 - 2016/09/15

「パステル・デ・ナタが食べたい」
妻が言った。また突然だった。
「知ってる？パステル・デ・ナタ。」
「いや、いつものごとく知らない。。」
「はい、ポルトガルのガイドブックを見る！」
えっと。。おお、エッグタルトのことか。いいな。
しかし、この前フランスに初めて行ったところだ、
イタリアもスペイン本土も踏まずにいきなりポルトガル。。
３時間強のフライト。ちょっと遠い。。んじゃない？
ーーしかし、しかしだ。
細い坂道をトラムが行き交う、海のそばのノスタルジックな街並み。
「ーーいいな。」
「いいでしょ。ーーそれに目的はほかにもあるんだけどね」
妻がぽそりとつぶやく。
僕はペラペラとガイドブックをめくってみる。
「ーーーこれだな。」
「ええ、ーーこれよ。」

「「いわしの塩焼き！」」

日本人って海鮮がないと生きていけないんだね。

エリア リスボン(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

「うーーん。うぅーー。」
３時間強のフライト。心配していた息子も特に問題なくフライトを乗り切った。
飛行機はリスボンの街を超低空飛行で空港にアプローチ。
青く光るテージョ川とオレンジ色の屋根、白い壁。
しかし、乗り物に酔っているおっさんがいた。僕だった。
「うーー」
「うるさいなあ。－－ほら、エドゥアルド公園が見えるよ」
「わー、すごい」
妻と娘が盛り上がっているが、それどころではなかった。
「うぇー」
「ーーー吐くなら飛び降りなさい」
ポルトガルへの初上陸はこんな感じで幕を開けた。

空港からはリスボン市街へのシャトルバスを利用することにしていたが、バス停にたくさんの人が並んでいるうえに、バスが時間通りに来ない。待っているうちに飛行機酔いも収まってきた。あのままバスになど乗ったらどうなっていたことか。いや良かった。などと内心思っていたのも最初のうちだけだった。待てども待てどもバスが来ない。結局、40分くらいたってやっと来たバスに乗ったが、そのあと市街に入るのにも渋滞に巻き込まれてかなりの時間を消費してしまい、予定よりもずっと遅い時間に市街に到着した。
しかし、降りてすぐにトラムと出会ってテンションがあがった。なんかロマンなんだよなあ。

目抜き通りのアウグスタ通りの隣のオウロ通りのそのまた一本入ったところにあるアパートメントタイプをとっていた。連絡していた時間よりずっと遅くなってしまったので、少々不安に思いながら呼び鈴を鳴らした。が、にこやかに出迎えてもらった。渋滞のせいで遅れてしまったことを説明すると、「いつもそうなのよ」と。「リスボンあるある」らしい。そんなイメージなかったけどなあ。のんびりしていて渋滞とかなさそうなイメージだったけど。意外だ。

少し暗くなってしまったが、せっかくなので街に出てみる。主なお目当ては、パステル・デ・ナタ。エッグタルトだ。ロシオ広場まで出てみる。
コンフェイタリア・ナシオナル
リスボンで最も古い老舗菓子店だそうだ。
まだいけそうだ。エッグタルトをいくつか購入。熱々を紙袋に入れてくれる。
そのまま、アイスを買って涼んでからホテルに戻った。

帰りがけ、サンタ・ジュスタのエレベータを見かける。
おお、あれがあの有名な。。しかし、こちら側から見るとただの塔にしか見えない。どうも高地へ上がるためのものらしいのだが。。まあ、それは明日ゆっくり見るとしよう。
ホテルに戻ったあと、クリームたっぷり熱々のエッグタルトに舌鼓をうった。
そしてそのまま家族みんな倒れるように寝てしまった。
明日もまた、、ーーー早いぞ。