2019/07/16 - 2019/07/16
6472位(同エリア19656件中)
熱帯魚さん
あのタイガーバーム(萬金油)を開発販売し
大きな富を築いたことで知られる胡文虎が
香港で建てた別荘を見学しに行ってきました。
この虎豹別墅、実は20年以上前に祖父母と
行ったことがあって、数年前に再訪してみたい
と思って調べてみたのです。
すると、1999年に閉鎖されたあと、
2013年に胡文虎慈善基金によって
中国西洋の音楽文化を広める場所として
生まれ変わることが決定し、
改装工事中だということがわかりました。
今年になってまた調べてみたら、
音楽学院「虎豹樂圃」として生まれ変わり、
2019年4月から一般公開されるとのこと。
そして今回、久しぶりの虎豹別墅となりました!!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
バスに乗って荃灣から一気に銅鑼灣へ出発~バスが意外に早くて、気が付けば香港島に到着していました。
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銅鑼灣でバスを降ります。
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バスを降りて、歩いて虎豹別墅へ。
〇 聖馬利亞堂(聖公會聖マリア教会) -
〇 大坑道
あとは大坑道をひたすら登っていくだけ。 -
こんな感じの道。
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そして到着。
〇 虎豹別墅 (The Haw Par Mansion) -
トラさんが迎えてくれました。
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イチオシ
手が長ーい。
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イチオシ
ベンチもタイガーバーム!!
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地獄絵巻みたいなやつ。有名だった18層地獄はもうすでになく、それにとってかわる形でこれが展示されています。
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暑すぎてゆっくり見られませんでした。
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昔の虎豹別墅を思わせる極彩色の像がちょこっと残っていました。ネットで香港人が「以前の虎豹別墅の面影が全くない」とコメントしていましたが、本当にその通り。ちょっともったいない感じがしました。シンガポールにも胡文虎と胡文豹兄弟が建てた虎豹別墅(The Haw Par Villa)があります。ちょうど私が通っていた大学のそばにあったので何度か行きましたが、あちらの方は今も現役で極彩色の像が沢山あって、なかなか面白い場所です。
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水牛に乗っている方、どこかでお会いしたような。
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鹿さん、かな。
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そしてこちらが虎豹別墅!
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入口はコチラ。
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イチオシ
なんだろう、この懐かしい感じ。
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入口の門にトラさん。
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トラさん。
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入り口入ったところ。
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天井には金の装飾と、コウモリの形の装飾が。コウモリは幸運の象徴。
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胡氏一族について
胡氏一族は中国福建省永定県中川村を起源とする一族。胡子欽は客家人であり草薬郎中で、漢方薬の知識と技能を持った漢方医でした。1860年代、彼は生計を立てるため、ビルマのラングーンにわたり、現地生まれで潮州祖籍の李金碧衣と結婚し、1870年に永安堂という漢方薬局を開きました。
彼には3人の息子、胡文龍、胡文虎、胡文豹がいました。胡文龍は幼くして亡くなり、胡文虎は1883年に生まれ10歳で福建省永定に戻り現地で教育を受け、1885年生まれの胡文豹はビルマでイギリス式教育を受けました。胡文虎は少年時代に再びビルマに戻り、父の指導の下、胡文豹とともに漢方薬の製造について学び始めました。
そして1908年胡子欽が亡くなると、兄弟は薬局の商売を受け継ぎました。 -
右がシンガポールの薬工場、左がラングーンの永安堂薬局。
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扉の枠。
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落葉成根かな。
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1908年に胡子欽が亡くなり、その事業を受け継いだ胡文虎と胡文豹は「なんにでも効く」という薬油を開発、胡文虎が生産管理を請け負い、胡文豹が包装とマーケティングを担当しました。のちに彼らはラングーンのような多民族社会に合うようにと、薬油の名前を虎印の萬金油(タイガーバーム)と変えました。
また、当時ほかの薬局でも似たような薬油が販売されていたため、胡文虎はほかの類似商品との差別化を図るため、二重包装にして、躍動感ある虎のイラストを印刷しました。その後、胡文虎は、頭痛粉、止痛散、八卦丹、清快水などの商品を開発し、虎のイラストが永安堂が生産した製品の目印となりました。
評判と目を引く虎のイラストのパッケージのおかげで、虎印の萬金油はすぐにラングーンの家庭に広がっていきました。しかし、胡文虎にとってラングーンは小さな市場にすぎなかったため、彼は、ミャンマー、マレーシア、タイなど各地の薬局で萬金油の販売を始めるようになりました。彼は道中ポスターを張ったり、ビラを配ったりして、その努力が実り、胡氏一族は1918年にはラングーンで最も影響力を持つ華人一族になりました。 -
タイガーバームのパッケージ。
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富を蓄えた胡文虎は虎印の薬品をさらに広めるため、メディア事業にも参入していきました。1913年、胡氏兄弟は彼らにとって初めての新聞「仰光日報(Rangoon Yit Poh)」を創刊。紙面で、虎印の商品を宣伝したほか、胡文虎が論評をしたりしました。1929年になると、胡氏兄弟は永安堂の本社をシンガポールに移し、胡文虎は「星洲日報」を創刊し、華人の意見を発表していきました。その後、「星洲日報」事業が成功すると、胡文虎はその事業をペナンやバンコク、香港に拡大していきました。
1938年、胡文虎は香港で「星島日報」を創刊。1999年、星島日報と星島グループはLazard Asiaに株主権が売られ、その後、泛華集團控股有限公司(PAN-CHINA HOLDING GROUP LIMITED )に株主権が売られました。 -
イチオシ
さて、奥にも一つお部屋が。虎豹の文字がカッコいいです。
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ここの扉にも虎さん。
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お部屋の中にあったキャビネットにも虎。
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階段へ続く扉には、
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進寶!!!
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らせん階段
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先ほどのところまで戻りました。中華と西洋がうまく混ざった感じ。東南アジア華人らしい雰囲気。
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外観。
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イチオシ
見終わってそろそろ帰宅。
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大坑道を歩いていたら、ミニバスが来たので、ミニバスで銅鑼灣まで戻りました。
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ショッピングモールにはバービーが沢山展示されていました。娘もバービーはわかるので、「バービー!!」と叫んでいました。
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そして帰り道。荃灣。街市のそばを通ったら、肉やさんのそばに猫ちゃん。
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可愛い街市の猫ちゃんでした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- くーまむさん 2019/07/25 13:25:38
- タイガーバームの歴史ありがとうございます
- タイガーバームにこんな歴史があったとは。それにこんな素敵な記念館があるんですね。次回香港に行ったら、訪れたいです。
- 熱帯魚さん からの返信 2019/07/29 11:24:33
- RE: タイガーバームの歴史ありがとうございます
- くーまむさん
コメントどうもありがとうございます。
タイガーバーム、歴史を知ると面白いですよね。
ミャンマーからアジア全土に広がったという。
香港の記念館は小さいですが
訪れる価値はあると思います。
香港にいらっしゃるさいにぜひぜひ。
週末は英語のガイドもあるようですよ。
それでは!!
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- エンドレスジャーニーさん 2019/07/23 21:15:08
- タイガーバームガーデン!!
- なんで興奮しているかというと、実は昔あの近所に暮らしていました。
もう少し上のJardine's Lookoutあたりのマンションにいました。
だから、その頃おチビだった2人の娘と、ガーデンに散歩に行ったものです。
当時すでに荒れはじめていました。数年前にこの辺りを再訪したのですが、
昔日の面影はありませんでしたが、リニューアルしたのですね。
嬉しくて、懐かしくて、つい書き込みしてしまいました。
熱帯魚さんの旅行記楽しみに拝見しています。
最近の香港情勢には心が痛みます。
- 熱帯魚さん からの返信 2019/07/24 12:59:08
- RE: タイガーバームガーデン!!
- エンドレスジャーニーさん
こんにちは!!
コメントどうもありがとうございました〜
あの近所で生活されていたんですね。
ご近所さんがあそこだとは高級住宅街ではないですか!!
かなり長い間ほったらかしにされていたみたいですね。
私が行った時は返還前でかなりの観光名所だった記憶が
あるのですが…もったいないです。
リニューアルしたのはいいのですが、以前のような
感じではなくすっきりした感じになってしまいました。
それもちょっと残念…でも久しぶりに行けて良かったです。
最近の香港はちょっと混乱気味ですね。
毎週どこかでデモがあったり、
暴力沙汰がおきたりと…
どうなるんでしょうか、心配ではありますが、
香港は好きなので、これ以上変わらないでほしい
という気持ちはありますね。
それでは〜
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