
2019/07/02 - 2019/07/08
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旅ざんまいさん
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7日間のイースター島滞在中、4つの現地ツアーに参加しました。前編では、その内の1日ツアーと2つのツアーで巡った遺跡と、後日レンタカーで回った観光スポットなどについて綴っています。
現地ツアー会社:Easter Island Tours(https://www.easterisland.travel/tours/)
Green Island Tours(https://www.gitourseasterisland.com/en)
Adventure Terevaka(https://imaginaisladepascua.com/en/things-to-do-on-easter-island/easter-island-horseback-riding/adventure-terevaka/)
訪れた場所:アナケナビーチ、テピトクラ、パパバカ、プナパウ、アフアキビ、
タハイ儀式村、ラノカウ展望台、オロンゴ儀式村、テレバカ山
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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こちらは国立公園の入場チケット売り場で配布されているイースター島のマップを一部加工した物です。レンタカーを借りて走る場合は、オレンジで記されている舗装された道を主に走ると思いますが、ラノカウやラノララクへの道は一部未舗装の所もありました。
テレバカ山を含む島の北部と、東にあるポイケ半島はガイドなしでの立ち入りが禁止されている地域になっているので、観光客が行って来られる最北端はアナケナビーチと西側は水色で示した地点まで。西海岸のハンガキオエから水色の地点へは、車で行くルートは封鎖されており、海岸沿いに歩いて行くしか方法がありません。 -
イースター島到着日の翌日は1日ツアーに参加しました。この日の参加者は私を含め6名。アジア人は私だけでした。朝9時に宿泊していたゲストハウスでピックアップしてもらい、先ず向かったのはアナケナビーチ。お天気も良く、気持ち良かったです。
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駐車場で車を降りて最初に出くわしたのが、この何とも悩ましげな木像。アナケナビーチは、およそ1500年前にラパヌイ(イースター島)初代の王ホトゥマトゥアが上陸した場所だと言われており、この像はホトゥマトゥア王の誕生を表しているのだそうです。
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こちらはアナケナビーチに建つ、アフ ナウ ナウ(Ahu Nau Nau)の7体のモアイ像。アフというのは、モアイの立っている台座の事で、かつてこの地域に住んでいた部族のお墓だそうです。モアイに似た像は、ハワイやタヒチなどポリネシアの島々で多数発見されていますが、アフだけはイースター島独自の物のようです。
この7体は、ビバという所に住んでいたホトゥマトゥア王が、イースター島に送った7人の航海士を意味しているらしく、彼はここに移り住むよう神から啓示を受け、未開の地、イースター島を夢で見たのだとか。まあ、伝説の話なので真偽の程は分かりませんが。
ちなみにモアイの頭に乗っかっている赤い岩はプカオと呼ばれている物で、当時の男性が結い上げていたヘアスタイルを表していると言われています。帽子ではなかったのね(笑)。 -
ここを訪れた時には全く気づきませんでしたが、後日、地球の歩き方から出版されているガイドブックを見ると、ここのアフの裏側に、モアイの顔とトカゲ人間の岩絵が残されているとあったので、改めて写真を見てみると、しっかり写っていました!
右から3番目のモアイの下のアフに横になったモアイの顔、4番目のモアイの下に岩絵があります。 -
これは星空鑑賞ツアーに参加した際にガイドさんに撮ってもらいました。夜は特別な許可証がなければビーチには入れないらしく、モアイと星空の写真を撮りたくて参加したツアーでしたが、ツアー終盤にアナケナビーチに到着した頃には天気が崩れて星空は一切見られませんでした・・・(T_T)
写真では明るく見えていますが、実際は一寸先も見えない真っ暗闇で撮った写真です。モアイの後ろに写っているのは月明かりで出るムーンボウ。様々な条件が揃わないと見られない希少な虹で、私も初めて見たので驚きました。モアイの後ろに虹が出るのは、島ではとても縁起の良い事なのだそうです。星空の写真は撮れませんでしたが、ムーンボウが見られたので良しとしよう! -
プカオです。
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アフ ナウ ナウから少し離れた場所にある、アフ アトゥレ フキ(Ahu Ature Huki)。この1体だけ、なぜ離れた場所に建っているのかガイドさんに尋ねたところ、恐らく、異なる時期に建てられた物ではないかというお話でした。
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モアイの顔。
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ビーチには2匹の黒いワンコがいて、私達が来ると足元で一緒にガイドさんの説明を聞いたりして、とても可愛いかったです。イースター島の野良犬は、とても人馴れしていて大人しく、吠えたりもしません。狂犬病もないそうです。
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アナケナビーチの次に訪れたのは、テ ピト クラ(Te Pito Kura)。この日のツアー参加者の内、スペイン語が分からないのは私だけだったので、ガイドさんのスペイン語の説明が終わるまで、私はプラプラと写真を撮りながら時間を過ごし、後から個別に英語で説明してもらっていました。
最初は私だけが取り残されたような気分でしたが、この方が到着してから心置きなく写真が撮れますし、ガイドさんからはマンツーマンで説明してもらえるので、むしろ結果的に良かったです。 -
柵の中には倒れたモアイ1体とプカオがあります。このモアイが、アフの上に立ったモアイの中では最大のモアイなのだそうです。
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磁気を帯びていて、不思議な力があると言う丸い石。触れないので、見るだけです。
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こちらは後日レンタカーで訪れた、パパ バカ(Papa Vaka)という場所です。モアイもなく地味な観光スポットなので、ツアー客はおらず、私のようにレンタカーで来た観光客のおじさんが一人いるだけでした。テピトクラから車で3分程の所にあります。
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パパバカには多数の岩絵が残されています。
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これはカヌーを描いた物。
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魚。
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これは何だったのか良く覚えていませんが、亀とかだったかな?
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パパバカから南に1km程行った所に、綺麗な海を見渡せる場所がありました。
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アナケナビーチの次に連れて行ってもらったのは、プナ パウ(Puna Pau)というプカオの切り出し口。島内には他にも赤い凝灰岩の採れる場所があったようですが、ここの凝灰岩が一番良質だった事から、プカオの切り出し口として選ばれたのではないかという話でした。モアイのプカオは、全てここから切り出された物らしいです。
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切り出されたプカオが、今でも沢山残っています。
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プカオを良く見てみると、その中に明らかに英語のアルファベットが彫られた物があり、ガイドさんに尋ねると人の名前を彫ったのだろうと。イースター島は主権をチリに譲った後、しばらく羊牧場としてイギリスの会社の管理下に置かれ、島民はハンガロアの町から出る事を許されなかったらしいので、島を訪れたイギリス人が好き勝手に遺跡を荒らしていたのかも。
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イースター島は火山島で、このような盛り上がった山がいくつもあります。雨季の冬は草が青々としていて、まるでウィンドウズXPのメイン画面のような景色が広がっています。
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プナパウの後は、7体のモアイが建っているアフ アキビ(Ahu Akivi)へ。
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右端のモアイの頭には鳥が留まっていて、まるでラピュタのロボットのようでした。
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昼食はアフアキビにあるこちらのカフェで。トイレはUS$1、もしくは500ペソで利用できました。ツアーで回った観光スポットのトイレはどこも有料で、無料だったのはオロンゴ儀式村ぐらいだったと思います。
ツアーの予約をした時に送られて来た自動確認メールには、ツアーにランチは含まれていないとあったので、私はサンドイッチを作って持って行ったのですが、昼食はガイドさんからサンドイッチとミネラルウォーター、お菓子や果物などが配られたので必要なかったです。 -
ここにも愛らしいワンコが2匹いました。2匹から「おやつ、ちょーだい」と言わんばかりの熱い眼差しで見つめられましたが、持参した犬のおやつはアナケナビーチで配り切ってしまった為、何もあげる物がなく申し訳なかったです。もっと沢山持って来れば良かった・・・。
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この次に訪れたのが、タハイ儀式村。左からアフ バイ ウリ(Ahu Vai Uri)、アフ タハイ(Ahu Tahai)、アフ コテリク(Ahu Koteriku)の順に並んでいます。ハンガロアにあり、サンセットポイントとして有名なので、夕方になると沢山の人達が集まっていました。
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アフ バイ ウリは元々6体のモアイが建っていたのだと思いますが、一番左はアフしか残っておらず、5体のみが建っています。
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タハイのサンセットはいつでも見に行けると高を括って怠けていたら、あっという間に5日が過ぎてしまい、6日目の夕方に急いで見に行きました。あいにく、この日は雲が多く、あまり綺麗なサンセットではなかったです。
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タハイとバイウリ。
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タハイとコテリク。コテリクは目が付いています。
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広場には倒れたモアイもいます。
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モアイの顔。
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1日ツアーの最後は、オロンゴ儀式村のあるラノ カウ(Rano Kau)へ行きました。ラノカウ展望台からは、海を背にラノカウのクレーターが見られます。クレーターの中に溜まった水面に青空が反射してとても綺麗なので、写真を撮る人が大勢いました。ラノカウには最終日の午前中にもスクーターに乗って行ってみましたが、この時は海面から虹がうっすら出ていて、さらに良い写真が撮れました。
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ラノカウ展望台から右手にオロンゴ儀式村に続くハイキングトレイルがあるのですが、そちらとは真逆の左手にも知る人ぞ知るハイキングトレイルがあります。トレイルの先には海とクレーターを一望できる絶景ポイントがあり、是非ともそこに行ってみたい!と最終日に1人で行ってみました。
ところが、トレイルを歩き出したのもつかの間、10分程歩いた先で、馬に乗ったレンジャーのお兄さんに、ここはガイドなしでは入れない所だと言われてしまい、仕方なく引き返す事に・・・。があぁぁぁん<(゚ロ゚;)>
実はこのトレイルに関しては事前情報が少なく、出来ればガイドさんと一緒が良いかなとハンガロアにあるツアー会社で一度尋ねてみたのですが、トレッキングツアーは団体ツアーがなく、ガイド1人を貸し切る形になる為、1人ではとても手が出せない料金でした。
トレッキングコース自体は道なりに歩くだけなので、とても分かりやすく、トレイルで一度ガイドを引き連れた3人組の男性グループともすれ違ったので、やはりあのポイントに行く人は少なからずいるのだと思います。ただ、レンジャーの方のお話によると、海に近い部分はかなり風が強く、万が一に備えて外部とすぐに連絡が取れるガイドが必須条件になっているとの事でした。 -
これはオロンゴ儀式村の駐車場からクレーターの反対側を撮ったものです。私が目指していた絶景ポイントは、あの崖の手前にあるようでした。非常に無念です・・・。
実はレンジャーのお兄さんに、その日の夕方であれば数名と一緒にそのポイントに連れて行ってあげられるとお誘いを頂いたのですが、残念ながら夕方はテレバカ山に行く乗馬ツアーの予定があった為、一緒には行けませんでした。ちなみに、その方が一緒にハイキングする予定の2人は、私と同じようにトレイルで出会い、渋々引き返したイタリア人観光客だとおっしゃっていました(笑)。ガイドブックなどには載っておらず、口コミで広まった場所ですが、結構人気のスポットなのでしょう。 -
ラノカウ展望台の前にも、このような美しい景色が広がっています。
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ラノカウからは、ハンガロアの町が綺麗に展望出来ました。手前に見える滑走路は、マタベリ空港です。
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ラノカウのハイキングトレイルには、このような黄色い花が沢山咲いていました。
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これは、島でよく見かけた鳥。スズメのような感じです。
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オロンゴ儀式村です。ここは鳥人儀式が行われた跡地で、年一回、各部族から選ばれた10名程がここからモツヌイ島を往復する競技に参加し、競技に勝利した部族の首長はそれから1年間「鳥人=王」として君臨する事が出来たのだそうです。
この丸太の輪切りのような岩屋は、競技が行われている間、各部族の首長や神官達の待機場所として使われていた岩屋を、アメリカの考古学者ウィリアム・マロイが1972年に復元した物です。 -
建物の中はこのような感じ。オリジナルの岩屋は、1886年に船に乗って上陸したアメリカ人が、岩屋の内部に描かれた壁画を持ち去る際に、めちゃくちゃに破壊してしまったようです。
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一番奥の岩屋の隣には鳥人間の岩絵が残る岩群がありますが、柵があり近寄れないので、遠目でしか見られません。
この儀式村とモアイの切り出し口であるラノララクは、国立公園の入場チケット一枚につき1回しか行く事が出来ません。というのも、オロンゴ儀式村は鳥人信仰の聖地、ラノララクはモアイ信仰の聖地だからなのだそうです。
ガイドさんのお話によると、鳥人信仰はモアイ信仰の後に広まったようですが、2つの宗教の根本的な思想は同じで、マナと呼ばれる霊力を持つ首長の魂が残された部族を守るというもの。モアイ像は、アフの下で眠る首長の魂が宿る物として敬われて来ましたが、やはり岩肌を削り、何百キロも離れた場所まで巨石を運ぶ作業は困難を極め、次第に衰退していったそうです。
その後、島民に浸透したのが鳥人信仰。毎年同じ時期に海を渡って島にやって来る渡り鳥を見て、あの世からの使者だと考えたようです。当時の島民達は死者の魂は天に召されるのではなく、海に帰るものだと信じていたのだとか。周りを海に囲まれた島民らしい考え方ですね。 -
儀式村から見えるモツヌイ島。鳥人儀式では、儀式村のある崖を下り、あの島まで泳いで渡ったというから驚きです。人間に果たしてそんな事が可能だったのか疑ってしまうレベルです。この儀式は、島にキリスト教が布教した後も1866年頃まで続いていたようです。
旅行前に、ケビン・コスナー監督の「ラパヌイ」という映画を見たのですが、その中に鳥人儀式が出てきます。その話をガイドさんにしたところ、あの映画にエキストラで出演した地元の島民の方達にはかなりの報酬が支払われたらしく、ガイドさんの親族もそのお金で人生初のカラーテレビを購入したのだとか(笑)。 -
旅行7日目の最終日は、帰りのフライトが夜中のフライトだった為、夕方からテレバカ山まで乗馬して行くサンセットツアーに参加しました。本当は4日目に行く予定でしたが、その日は雨で行けなくなり、この日となってしまいました。写真右の焦げ茶色の馬が、私の乗ったトゥイくんです。
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この日の参加者は、私ともう一人南米からの女性の2人のみ。ゲストハウスを4時半にピックアップしてもらい、牧場まで車で移動した後、私と女性で一頭づつ、ガイドのトンチさんとアリスさんは一頭に二人乗りし、全部で三頭で1時間程かけてテレバカ山の山頂まで登りました。
道中、夕日に照らされた景色がとても綺麗で写真を撮りたかったのですが、左手は鞍に、右手は手綱を握ってトゥイくんを操縦しなければならなかったので、一枚も撮れませんでした。写真は、テレバカ山の頂上から見たハンガロアの景色です。 -
山頂には日没の10分前に到着。ここで30分程休憩する間、サンセットを眺めながら写真撮影。ここからはポイケ半島も良く見えました。日暮れ後のイースター島はかなり気温が下がり、特に山頂は風も強かったので、体感温度5度以下ぐらいだったと思います。登山用のインナーを着て行って良かったです。
サンセットの動画はコチラ↓ ※音量注意
https://vimeo.com/350913883 -
頂上にあるクレーターの凹みに、何故か木が一本だけ立っていて、「君の名は」の御神体のようでした。
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ここがテレバカ山の頂上。
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私達と一緒に、ガイドさんの飼い犬2匹も山頂まで登りました。とても可愛いワンちゃん達で、山頂に到着してから、写真を撮ったり頭を撫でたりしていたのですが、トンチさんが自分とアリスさんの2人以外に、犬が体を触らせたのは私が初めてだと驚いていました。動物好きのオーラが滲み出ていたのかな?
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