欧・亜・中東ここはいずこ？アゼルバイジャン・ジョージア・アルメニア・アルツァフ旅行【３１】（2018年秋 ７日目④ 未承認国家の「首都」）

2018/09/21 - 2018/09/21

旧ソ連、黒海とカスピ海の間に挟まれた位置にあり、ヨーロッパともアジアともはたまた中東とも言えなくもないコーカサス三国と、関係する未承認国家に行ってきました。そもそもこの地区は、ガイド本などにも案内は少なく、ロシア、トルコを含めた微妙な国際関係もあって、充分学習したうえ旅行しようと思い後回しにしてきましたが、情報を仕入れ旅程を練りに練り、機は熟したと思い今回旅行を実行することにしました。行って見ると三か国ともそれぞれ違った個性があり、決して危険なこともなく回ることができました。バクーはオイルマネーで予想を遥かに超えて発展しており、ジョージアの高原地帯の眺望は粗削りながら、西欧景勝地に勝るとも劣らないダイナミックさを見せ、アルメニアの物価の安さと居心地の良さは抜群で、未承認国家アルツァフでは東洋人の珍しさから一躍人気者になった気分を味わうことができました。また、この旅では自分の旅行について、色々反省し考えることもあり、貴重な旅となりました。

日程は以下の通りです。

1日目（9/15）成田 ⇒ モスクワ ⇒ バクー
2日目（9/16）バクー市内観光
3日目（9/17）コブスタン・泥火山観光、バクー市内観光、トビリシ移動
4日目（9/18）トビリシ市内観光
5日目（9/19）ジョージア軍用道路観光、トビリシ市内観光、エレバン移動
6日目（9/20）エレバン市内観光
7日目（9/21）ステパナケルト移動、市内観光
8日目（9/22）エレバン移動、市内観光
9日目（9/23）エレバン ⇒ モスクワ ⇒ 成田
10日目（9/24）帰国到着日

今回は７日目④です。

エリア その他の都市(アゼルバイジャン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ステパナケルト一番の見どころ「我らが山」を観光したのであとはメイン通りを南下し大統領府まで歩きます。残りの見どころはメイン通り沿いに集中しているようです。
（我らが山17:48 ⇒ 18:09ﾊﾞｽﾀｰﾐﾅﾙ）

先ほどのラウンドアバウトに出ました。

交通量は多く、黄色いバスがやたら目につきます。ステパナケルトの人口はせいぜい50,000人程度でしょうが、活気が溢れています。メイン通りしか歩いていませんが。

バス停に路線図が貼ってありましたが、これでは全くわかりません。

少し行くとバスターミナルがあります。メイン通りの建物の裏手にありましたが、バスがたくさん停まっているわけではなくて少々寂しい感じです。

待合建物に入ってみます。明日乗るエレバン行きの切符が買えるかと、乗場がどの辺かを確認できればと思い窓口に行きましたが、係りの人はいませんでした。
（ﾊﾞｽﾀｰﾐﾅﾙ18:09～18:13）

発券場にはアルツァフ共和国のバス路線図と思しき図が貼ってありました。思ったよりもたくさんの路線があるようです。

こちらは行政区画別のアルツァフ共和国全図です。こういうものがあると嬉しくて撮ってしまいます。

たまたま待合にいた青年に聞くと、今日はもうエレバン行きは無いよと言います。それは解っているので、明日来たらどこから乗ればいいかと聞くと、こっちだよとバスターミナルではなく、表通り沿いだと教えてくれました。
（ﾊﾞｽﾀｰﾐﾅﾙ18:13 ⇒ 18:36大統領府前広場）

さて再び観光に戻ります。少しメイン通りから奥へ入るとアルツァフ大学がありました。小規模ながら威厳を感じさせるような造りです。

小さな通りを歩いて行くと洗濯物が豪快に干されています。こんなのも平和になったからかともいえると思います。しかしあくまでアゼルバイジャンとの間に結ばれているのは停戦であって、国境周辺で散発的に戦闘が起こることも珍しくありません。

グーグルマップ上、恐らく「裁判所」だと思いますが、それにしては普通の建物です。

隣は警察署。新しく、大きく立派です。

その隣には廃墟のような建物が。これは後で帰り際に寄ろうと思います。

こちら側には円形の現代チックな建物が。何の建物なのでしょう。

こちらも後で来ますが外務省というか領事館施設です。

こんな現代的な建物もありました、ホテルでしょうか。ステパナケルトでもこんな建物が多くなってくるのでしょうか。

ラウンドアバウトを利用したピタチョク公園に来ました。銅像が見守っていますが誰の銅像かはわかりません。

ピタチョク公園自体は広く、噴水もありました。

さて最終目的地大統領府に着きました。大統領府前はかなり大きな広場になっていて驚きました。
（大統領府前広場18:36～18:42）

正面から。特に儀仗兵などがいるわけでは無くて、警備は簡素です。もっとピリピリしたお国柄と思ったのですが、「普通」の国のようです。

この広場を取り巻く建物は一様に大きく立派です。

こちらは左側がホテルアルメニアですが、右の方はよくわかりません。

国旗が掲げられているので政府関係の庁舎でしょうか、それともアルメニア正教会の施設なのでしょうか。

北の方を見ると低くなっていて競技場が見えます。

サッカー場でしょうか。観客席が国旗になっているのはなかなか面白いです。手前に手のオブジェがあるのも確認できました。

広場の最奥には昔ながらの共産チックな建物がありました。今は何に使われているのでしょう。

さて広場も見終わったので大統領府に敬意を表して戻ろうと思います。

途中見つけた観光案内の看板。でもアルメニア語だけではわかりません。

と、暫く行くと別のがありました。「ウェルカムトゥステパナケルト」。いくつか観光地の写真が貼ってありますが、もう少しインパクトのある観光対象があればいいのになあと思います。

さて先ほど通った外務省・領事館です。私は昨日エレバンの領事館でアルツァフ共和国のビザを取って来ましたが、ビザを取らずに入国してここで発給してもらうこともできるようです。

既に18時を回っていますので当然閉館しています。中に入りたかったところですが、残念ながら内部のことはわかりません。

先ほど通った廃墟に出ました。何となくで確証も何もないのですが、この建物はナゴルノカラバフ自治政府の庁舎だったのではと思います。もしそうであれば、怨嗟の対象として、一等地にあって手付かずの状況であるのも解ります。

建物はしっかりしていますが、壁の剥離や割れた窓ガラスなど荒廃著しいです。中に人がいるようだったので近づきませんでしたが、ナゴルノカラバフ戦争時の弾痕などもあったかもしれません。

すぐ隣の警察署はライトアップもされ、対照的に綺麗です。

毎度のラウンドアバウトに戻って来ました。このままホテルへ戻ってもいいのですが、せっかくなので違う道を歩いてみることにしました。

といっても暗くなってきたので安全面を考え、主要道に沿って歩いてみます。
ステパナケルト市街はあまりレストランなど見当たらなかったのですが、この通りには何故か肉屋が軒を連ねています。

そして火で焙っています。香ばしく食欲を刺激しますが、なぜこの通りばかりなのでしょう。

スーパーがありました。外観は日本にもありそうな造りです。
（ｽｰﾊﾟｰ19:09～19:18）

中も明るく品数も豊富です。特に変わったところはありませんでした。折角なので水とビールを買って680ドラム（約160円）でした。安い！

あとはホテルへ戻って夕食を食べて寝ることにします。
（ﾎﾃﾙ19:25）