マナスル山群完全一周トレッキング　後篇

2012/10/10 - 2012/10/31

１０月２０、２１日はサマ(3500m)で高度順応のため休養、朝はマイナス５度、その中での撮影も格別でした。
好天が続きそうな状況、いよいよソムドゥ(3900m)、ダラムサラ(4450m)に向かいます。２４日は早朝の出発でいよいよラルキャ・ラ(5135)に挑みます。下りが長く一気に3750まで下ります。長ーい一日となりました。
２７日カトマンズのホテルではゆっくり湯船につかり、バンコク経由で成田に戻ったのは３０日早朝でした。

エリア ヒマラヤ(ネパール)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

２２日　朝　サマ

じっと待つこと３０分　マナスルのヒマラヤ襞がよりくっきり出てくると待った
のですが・・・
山の写真はそう簡単にはいきませんね
同行のＳ氏(山岳写真の第一人者)にご教授頂いたのですが・・

展望地サマを離れることに・・・これまで絶好の天候でした
北東側からの展望はここまで　いよいよラルキャラ峠越えへ
とりあえずのお別れのご挨拶を済ませました

※氷河の後退がはっきりしています※

２２日　昼　ソムドゥ(3900m)　
高度順応をかね２００m程登る

ここでの最高の見処は上部の黒い地層『テチス堆積物』でしょう
中生代のテチス海に出来た堆積層で　エベレストではイエローバンド
の上に僅かに残る
ダウラギリではさらに広い範囲で、チベットのほとんどで見受けられる
その昔、ヒマラヤ山脈は２００００mにも達するほどだったとか
その上部(テチス堆積物)が一気に北側に滑り落ち、今の高さになったらしい

※巨大な正断層群はＳＴＤＳ(South Tibetan Detachment System)といわれる※
※参考資料　酒井治孝編著「ヒマラヤの自然誌」東海大学出版※

４０００mの高地でも可憐な花や樹木が

ガイドのキランさんが手にするのはエベレスト層群の粘板岩
変成作用を受けた岩石類は風化も速く、浸食・崩落も速い
トレッキングも、より一層の注意・警戒が必要だ

２３日　午前　ダラムサラ手前で休憩　
昼前の休憩をしていると　キッチンポーターに抜かれる
今回は全てテント泊　キッチン関係もその装備を移送　
朝の紅茶から始まり夕食のデザートまで　美味しく頂いています
今晩は最高地点(4450m)での夕食
今晩ゆっくり眠れますように・・・

明日はラルキャラ峠越え
上空は強風が・・・

マナスル山群から続くラルキャヒマール<br>
エベレスト層群がくっきりと露出<br>
峠に近づくにつれ　強風が吹き荒れてきた<br>
上空は激しく雲が動く
峠といってもダラダラした丘陵のような地形

目印といえば　タルチョ　
強風で体感気温が低下　厳重注意で慎重に峠を下る
全員無事故で峠越えを果たせました　スタッフみなさんのおかげです
ありがとうございました

２５日　早朝　ビンタン(3750m)より北方

はっきりとエベレスト層群が
ゆきで覆われているところはテチス堆積層とおもわれる

２６日　午前　ダラパニの南　標高１８００ｍ　

変成岩帯のほぼ中心地　地層が北側に４０度傾斜して突き刺さっている
今もなお　インド亜大陸はユーラシアプレートに圧力を加えている
年間２ｍｍほどの隆起が記録されている

２６日　昼　マルシャンディ河でも　多くの滝が点在する

階段状の滝が目を引く
断層、地層面をなぞることでそのようになってしまう
しかも浸食初期のため、顕著な姿を示す

２６日　１５時１６分　ジャガット手前　標高１３００ｍ位

ハヌマンラグール(オナガザルの仲間)と遭遇
ネパールでは『デドゥ』といわれる
もし和名をつけるなら『尾長白頭巾猿』かな

２７日　朝　ジャガットにて

またの出会いを・・・
バブさんは目下　カトマンズで日本語の勉強中
平仮名、カタカナはマスター　頑張れ・ファイト

ネパールの耕作地

標高１０００mでは　麦　稗　米　トウモロコシ
鶏などの家畜を飼い　ほぼ自給生活
重要な野菜はジャガイモ　これが美味しいのです

２８日　カトマンズ旧市街　バクタプール

ダッタトラヤ広場　プジャリマートの孔雀窓
反対側のショップの２階よりチェック

ニャタポラ寺院

正面石段の第一は伝説の戦士ジャヤ・バッタ像
これらの石像は大理石