その他の都市旅行記(ブログ) 一覧に戻る
6月終わりの週末、ツアーで2つの北海岸のグレートハウス(Great House)を訪ねた。グレートハウスとはジャマイカ(Jamiaca)にかつてあったプランテーションのオーナーの屋敷で、奴隷解放時に焼き払われたものもあるが、今でも30以上のグレートハウスがジャマイカには残っている。多くのグレートハウスはレンガ、切り石、モルタルで造られた2階建てで、その大きさがオーナーの裕福さを示している。<br /><br />キングストン(Kingston)を土曜日の朝11時に出発。西に向かって走り、ケイナマスパーク(Caymanas Park)の料金所からハイウェイ2000(Highway 2000)のT3高速に入るが、スパニッシュタウン(Spanish Town)北部のエンジェル(Angel)料金所を出て、一般国道のA1を走る。A1国道は日本で云えば国道1号線に当たるが、そういうレベルの道では全くないどころか、日本では3桁国道でもこんな道はほとんどなかろう。<br /><br />まあ、そんな道ではあるが、ここからしばらくコブレ川(Rio Cobre;スペイン語で銅の川の意味)沿いの渓谷を走る。コブレ川はセントキャサリン(St. Catherine)パリッシュ(Parish)北西部を水源としてポートモア(Portmore)でキングストン港(Kingston Harbour)の西のハンツ湾(Hunts Bay)に注ぐ50㎞余りの川で、クラレンドン(Clarendon)パリッシュを流れるミンホ川(Rio Minho)、セントエリザベス(St. Elizabeth)パリッシュを流れるブラックリバー(Black River)に次いでジャマイカで3番目に長い。<br /><br />この渓谷はリオコブレ渓谷(Rio Cobre Gorge)もしくはバッグウォーク渓谷(Bog Walk Gorge)と呼ばれるジャマイカを代表する渓谷の一つ。バッグウォーク(Bog Walk)からエンジェルとの間約8㎞の渓谷で、切り立った断崖の中をコブレ川が切り裂いている。Bog Walkと云う名前はスペイン語の水の口を意味するBoca de Aguaが英語読みで訛ったものだが、この渓谷は1655年のイングランドのジャマイカ侵攻以前には知られておらず、1660年代に入ってからスペイン人の商人であり荘園主のキャリー・ヘヤー(Carey Helyar)によって発見された。<br /><br />1770年代初頭に峡谷を通る道路が開通し、ジャマイカで最初に建設された道路の1つとなった。建設にはバッグウォーク地域の16の農園から50人に1人の奴隷が集められ、強制労働させられたことからシックスティーンマイルウォーク(Sixteen Mile Walk)とも呼ばれる。多くの奴隷が危険な工事で命を落とした。復活祭(Easter)前の聖金曜日(Good Friday)にはこの川で命を落とした奴隷たちの幽霊が短い間出現すると云う言い伝えが残っている。<br /><br />車を止めてくれないので写真は撮れなかったのだが、料金所を出て3.5㎞くらいのところで、コブレ川を西から東に渡り渓谷に入るのだが、この橋はフラットブリッジ(Flat Bridge)と云い、正確にはいつかは不明だが1724年以降に渡されたジャマイカ最古の橋の一つで、1774年の出版物にこの橋の記述が残っている。当初の橋は木製だったが水で流され、諸説あるが1801年に鉄の橋に架け直された。1933年には橋の上7.6mまで水に浸かったが、流れずに残った。ただし、侵食により流される危険性が出て来たので、2010年に補強された。<br />https://i.pinimg.com/originals/ff/e7/4a/ffe74a0ff8a93aa8e646fd348ad593d6.jpg<br /><br />1車線しかない橋ですれ違いは出来ず、交互通行となっている。日曜の午後、北海岸からキングストンに戻る車が増えると大渋滞を起こすらしい。ハイウェイ2000が開通しても北海岸と南海岸を結ぶ重要な道であるが、しばしば雨で水が溢れ通行できなくなる。私が来てからも昨年(2018年)の10月に水位上昇で道路閉鎖されたことがある。この橋には欄干はないので、水位上昇した際に橋を渡ろうとした車が流されたこともあるそうだ。<br /><br />また、この少し上流にあるパムパム岩(Pum Pum Rock)は女性器の岩として有名。パムパムはジャマイカ方言でそのものを指す。なお、この岩の向かいの崖には直立した岩があったそうだが、残念ながら(?)洪水で流されてしまったそうだ。まあ、そんなもんでしょうねえ・・・<br />https://www.flickr.com/photos/31242053@N03/5490022788/<br /><br />渓谷を抜け、やがてセントアン(St. Ann)パリッシュに入り、モニーク(Moneague)と云う町でA1からA3に分岐し、オーチョリオス(Ocho Rios)へ。ここは私は一度走ったことがある道で、オーチョリオスの手前にシダの渓谷 (Fern Gully)がある。<br />https://4travel.jp/travelogue/11408294<br /><br /><br />全然北海岸にさえ着いてないが、長くなるので続く。

セントキャサリン リオコブレ渓谷(Rio Cobre Gorge, St.Catherine, Jamaica)

1いいね!

2019/06/29 - 2019/06/29

33位(同エリア59件中)

ちふゆ

ちふゆさん

6月終わりの週末、ツアーで2つの北海岸のグレートハウス(Great House)を訪ねた。グレートハウスとはジャマイカ(Jamiaca)にかつてあったプランテーションのオーナーの屋敷で、奴隷解放時に焼き払われたものもあるが、今でも30以上のグレートハウスがジャマイカには残っている。多くのグレートハウスはレンガ、切り石、モルタルで造られた2階建てで、その大きさがオーナーの裕福さを示している。

キングストン(Kingston)を土曜日の朝11時に出発。西に向かって走り、ケイナマスパーク(Caymanas Park)の料金所からハイウェイ2000(Highway 2000)のT3高速に入るが、スパニッシュタウン(Spanish Town)北部のエンジェル(Angel)料金所を出て、一般国道のA1を走る。A1国道は日本で云えば国道1号線に当たるが、そういうレベルの道では全くないどころか、日本では3桁国道でもこんな道はほとんどなかろう。

まあ、そんな道ではあるが、ここからしばらくコブレ川(Rio Cobre;スペイン語で銅の川の意味)沿いの渓谷を走る。コブレ川はセントキャサリン(St. Catherine)パリッシュ(Parish)北西部を水源としてポートモア(Portmore)でキングストン港(Kingston Harbour)の西のハンツ湾(Hunts Bay)に注ぐ50㎞余りの川で、クラレンドン(Clarendon)パリッシュを流れるミンホ川(Rio Minho)、セントエリザベス(St. Elizabeth)パリッシュを流れるブラックリバー(Black River)に次いでジャマイカで3番目に長い。

この渓谷はリオコブレ渓谷(Rio Cobre Gorge)もしくはバッグウォーク渓谷(Bog Walk Gorge)と呼ばれるジャマイカを代表する渓谷の一つ。バッグウォーク(Bog Walk)からエンジェルとの間約8㎞の渓谷で、切り立った断崖の中をコブレ川が切り裂いている。Bog Walkと云う名前はスペイン語の水の口を意味するBoca de Aguaが英語読みで訛ったものだが、この渓谷は1655年のイングランドのジャマイカ侵攻以前には知られておらず、1660年代に入ってからスペイン人の商人であり荘園主のキャリー・ヘヤー(Carey Helyar)によって発見された。

1770年代初頭に峡谷を通る道路が開通し、ジャマイカで最初に建設された道路の1つとなった。建設にはバッグウォーク地域の16の農園から50人に1人の奴隷が集められ、強制労働させられたことからシックスティーンマイルウォーク(Sixteen Mile Walk)とも呼ばれる。多くの奴隷が危険な工事で命を落とした。復活祭(Easter)前の聖金曜日(Good Friday)にはこの川で命を落とした奴隷たちの幽霊が短い間出現すると云う言い伝えが残っている。

車を止めてくれないので写真は撮れなかったのだが、料金所を出て3.5㎞くらいのところで、コブレ川を西から東に渡り渓谷に入るのだが、この橋はフラットブリッジ(Flat Bridge)と云い、正確にはいつかは不明だが1724年以降に渡されたジャマイカ最古の橋の一つで、1774年の出版物にこの橋の記述が残っている。当初の橋は木製だったが水で流され、諸説あるが1801年に鉄の橋に架け直された。1933年には橋の上7.6mまで水に浸かったが、流れずに残った。ただし、侵食により流される危険性が出て来たので、2010年に補強された。
https://i.pinimg.com/originals/ff/e7/4a/ffe74a0ff8a93aa8e646fd348ad593d6.jpg

1車線しかない橋ですれ違いは出来ず、交互通行となっている。日曜の午後、北海岸からキングストンに戻る車が増えると大渋滞を起こすらしい。ハイウェイ2000が開通しても北海岸と南海岸を結ぶ重要な道であるが、しばしば雨で水が溢れ通行できなくなる。私が来てからも昨年(2018年)の10月に水位上昇で道路閉鎖されたことがある。この橋には欄干はないので、水位上昇した際に橋を渡ろうとした車が流されたこともあるそうだ。

また、この少し上流にあるパムパム岩(Pum Pum Rock)は女性器の岩として有名。パムパムはジャマイカ方言でそのものを指す。なお、この岩の向かいの崖には直立した岩があったそうだが、残念ながら(?)洪水で流されてしまったそうだ。まあ、そんなもんでしょうねえ・・・
https://www.flickr.com/photos/31242053@N03/5490022788/

渓谷を抜け、やがてセントアン(St. Ann)パリッシュに入り、モニーク(Moneague)と云う町でA1からA3に分岐し、オーチョリオス(Ocho Rios)へ。ここは私は一度走ったことがある道で、オーチョリオスの手前にシダの渓谷 (Fern Gully)がある。
https://4travel.jp/travelogue/11408294


全然北海岸にさえ着いてないが、長くなるので続く。

この旅行記のタグ

1いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ジャマイカで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ジャマイカ最安 776円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ジャマイカの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP