世界自然遺産・大雨の屋久島を巡る

2004/05/17 - 2004/05/21

けんいちの1人旅です。

世界自然遺産の屋久島に行ってきました。台風2号が迫る中、雨の屋久島を体験してきました。

エリア 屋久島(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: レンタカー タクシー JALグループ JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田空港からスカイマークに乗り込み鹿児島空港へ向かいます。

羽田空港(東京国際空港) 空港

鹿児島県に初上陸です。そこで屋久島に渡る前に鹿児島本土を観光したいと思います。空港のコインロッカーに重い荷物を預けてバスに乗ります。

約2時間乗車して、鹿児島の南端に位置する枕崎にやってきました。

枕崎駅 駅

天気は晴れたり雨が降ったりコロコロ変わります。

枕崎駅 駅

枕崎と言えばカツオです。駅前のお店でカツオのたたきをいただきます。実は私はあまりカツオが得意ではないのですが・・・新鮮だからか美味しくいただきました(^-^)v　カツオの天ぷらも美味しかったです。

一福

味処 一福 グルメ・レストラン

JR指宿枕崎線に乗りローカル列車の旅をします。屋根もないホームだけの駅で列車の扉が開くのを待っていると雨が強く降ってきました。それを見た車掌さんが時間前でもドアを開けてくれました。

枕崎駅 駅

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西大山駅 駅

枕崎駅を出てしばらくすると海を右手に見ながら走り続けます。途中開聞岳を目にしますが頂上付近は雲で覆われていました。

1時間ちょっとで指宿駅に到着です。

指宿駅 駅

指宿は砂蒸し風呂で有名ですが、古い共同浴場も点在しているところです。街をブラブラ歩いて立ち寄ってみることにします。

創業明治25年という野次ヶ湯に入ります。とてもいいお湯ですぐに温まります。蒸し暑い気候も相まって汗が止まりません。風呂上がりには近所のコンビニで缶ビールを買ってイッキ飲みです、サイコー！(^O^)／

南国ムード漂う中、もうひとつの共同浴場に迷いながら向かいます。

島津家の家紋が入った湯舟の共同浴場です。こちらのもいいお湯でした。

殿様湯

殿様湯跡(二月田温泉) 名所・史跡

指宿駅ではなく二月田駅に向かいました。

二月田駅 駅

再び指宿枕崎線に乗ります。

二月田駅 駅

九州新幹線が開通して名前が変更された鹿児島中央駅（旧名・西鹿児島駅）に到着です。駅ビルの上にそびえる観覧車が目を引きます。

鹿児島中央駅 駅

タクシーの運転手さんから桜島の噴煙話を聞きながら、鹿児島サンロイヤルホテルに来ました。

鹿児島サンロイヤルホテル 宿・ホテル

14階の展望風呂から目の前に桜島を望むことができました。あいにくの天気で雲がかかってはいますが、優雅な入浴ができました。

2日目です。

鹿児島空港から空路で屋久島を目指します。滑走路を歩いて小さなプロペラ機に乗り込みます。なんだかワクワクしてきます。

鹿児島空港 空港

わずか25分で屋久島空港に降り立ちました。

屋久島空港 空港

屋久島はレンタカーが必須です。

雲が多いものの青空も顔を覗かせています。

宮之浦港近くでお昼ご飯にします。トビウオの唐揚げを注文したら飛んでる姿そのまま出てきてビックリしました。

ご飯のあとは島の奥深くに入っていきます。

宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」のモデルになったと言われる白谷雲水峡にやってきました。

トレッキングの服や靴に着替えて歩きだします。

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ときおり、樹齢1,000年とか3,000年といった大樹に出会います。

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2時間ほどのトレッキングを楽しみました。さすが世界自然遺産に登録されるほどの見事な自然美を見せてくれました。

楠川温泉という共同浴場に寄ったあと、明日の登山届を観光案内所に出して、この屋久島で5日間お世話になるグリーンホテルに入りました。

3日目です。

朝4時に起床してレンタカーを荒川登山口へと走らせます。今日は屋久島の一番の目的・縄文杉を見に行きます。天気は雨ですが屋久島の場合はその方が雰囲気があって良いかもしれません。

荒川登山口の駐車場はいっぱいで路肩に駐車します。登山の準備と朝ご飯を食べたあと歩きだします。

トロッコの線路の上を歩いていきます。

途中トンネル区間もありました。

線路の枕木の上を歩いていくのはなかなか慣れないですね。とても歩きにくいです。

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黙々と歩いていると後ろからエンジン音が聞こえました。数人の作業員を乗せたトロッコ列車がやってきました。てっきりこの線路は廃線跡かと思っていたのでビックリしました。

あの・・・乗せていってくれませんか？(^-^;

もちろんトロッコ列車に乗れるわけもなく、ふたたび歩きはじめます。

雨に濡れた森の木々が特殊な雰囲気を醸し出してくれます。途中の小杉谷休憩所には川の水がホースで引かれていたので飲んでみます。うん、美味しい(^-^)

線路の上を歩くのに飽きてきたころ、大株遊歩道入り口にたどり着きました。ここで一旦トイレ休憩をして、雨が強くなってきたのでレインウェアを着ます。

ここからイッキに登山の様相です。

50分ほど歩いてウィルソン株に到着です。

大雨と高い湿度の影響でデジカメの調子が悪くなってきました。

ウィルソン株 自然・景勝地

切り株の中に入って上を見上げてみます。

キツイ登り階段を歩いていきます。周りの年配の登山客はだいぶ辛そうです。

大王杉

大王杉 自然・景勝地

ウィルソン株からどれだけ歩いたでしょうか。前方に階段が見えました。

荒川登山口から4時間歩いて、とうとう縄文杉に到着です。

いままでいくつかの大きい木を見ましたが、これは別格ですね。大きさはもちろんですが、その幹の色・枝ぶりが威風堂々としています。雨と霧のおかげもあり神秘的な雰囲気です。樹齢は7,200年というのに枝には鮮やかな緑の葉が生い茂ります。なんという強い生命力なのでしょう。

縄文杉 自然・景勝地

帰りには晴れ間も出てきました。

雨と晴れでは同じ景色でもまったく見え方が違いますね。

荒川登山口に帰ってくるころにはまた雨が降りだしていました。往復8時間ほどですが、大きな達成感のせいか大した疲労感もありませんでした。

4日目です。

テレビでは台風2号の接近を伝えています。それでもホテルを飛び出し千尋（せんぴろ）の滝に行ってみます。

見た瞬間鳥肌が立ちました。昨日からの雨のためものすごい水量の滝となり、水しぶきが霧のように滝を包んでいます。滝の両脇の山肌にも無数の滝ができています。こんなすごい滝は今まで見たことがありません。

千尋の滝 自然・景勝地

昼食は安房港で焼き肉店に入りました。屋久島に来てからというもののトビウオなどの魚ばかりで、体が肉を欲していたのです(^-^;

次に大川（おおこ）の滝に向かいます。

これも凄まじい滝です。滝つぼまで歩いていくとその風圧で飛ばされそうです。全身ビチョビチョです(^-^;

大川の滝 自然・景勝地

山の風景はどんよりです。台風が来ているから仕方がないですね。

海岸にある平内海中温泉に来ました。大荒れの海を目の前にしながらの入浴はなかなか体験できないですね。

平内海中温泉 温泉

この雨では他に行くところがもうありません。そこで尾之間（おのあいだ）温泉の共同浴場に行ってみます。ここの泉質はすごくいいです。お気に入りの温泉になりました。

尾之間温泉 温泉

最後にトローキの滝を見て行きます。落差3メートル・・・悪くないのですが、大川（おおこ）の滝や千尋（せんぴろ）の滝を見てしまっているので(^-^;

ホテルに帰るとフロントスタッフさんから「降り始めからの降水量が多く、宮之浦岳登山道への道が通行止め規制になりました」と教えてもらいました。

それでも諦められず行きたいことを告げましたが、「危険ですからおやめください」と止められました。宮之浦岳登山を楽しみにしていたのに残念です、無念(T_T)

トローキの滝 自然・景勝地

5日目です。

テレビの天気予報を見ると、「大雨」「洪水」の警報、「雷」「強風」「波浪」の注意報とどうしようもない状況です。

それでも大雨の中、昨日も訪問した尾之間温泉に行ってきました。

屋久島グリーンホテル 宿・ホテル

6日目です。

今日11時の飛行機で帰ります。少し晴れ間が出てきました。この先1週間晴れの予報だそうです(-_-)

永田いなか浜はとても綺麗でした。

永田浜（いなか浜・前浜・四ツ瀬浜） 自然・景勝地

5日間の屋久島滞在もこれで終わりです。大雨の影響で宮之浦岳登山ができなかったことは残念でしたが、またいつか挑戦したいです。

屋久島空港 空港

鹿児島空港にはお昼12時に到着です。ここから羽田空港に向けて飛び立つのですが、それは夜まで待たなくてはなりません。

鹿児島空港 空港

そこでレンタカーを借りて、宮崎県・えびの高原に向かいます。宮之浦岳登山ができなかったので韓国（からくに）岳に登ることにしました。

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山頂からの眺めは足がすくんでしまうほどの絶景でした。

韓国岳 自然・景勝地

下山してからは霧島温泉で汗を流しました。

ずっと行きたかった屋久島に5日間滞在できました。台風2号の影響で予定通りには行きませんでしたが、縄文杉や白谷雲水峡など「雨の屋久島」を堪能できました。いつか宮之浦岳登山を目指して再訪したいと思います(^-^)

霧島温泉郷 温泉