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梅雨時に、ともすれば自宅で屈託を抱えて、入院中の妻の事事を考えると、どうしても気持ちは落ち込む。<br /><br />自分では落ち込んでも居られないと思いながらも、テレビを見ても、新聞を読んでも、かみさんの事が頭から離れない。<br /><br />かみさんの事から、少し離れて、目の前の何らかのことで気持ちが紛れるならと、思い立って秩父へ行く事にした。<br /><br />自宅でぼんやり過ごしていたくなかったのが原因だ。<br /><br />一つには、23日日曜の夕食を、息子と息子の彼女がご馳走するからと連絡を受けていたことも有って、本来なら妻も一緒と逝きたいところだが仕方ない。<br /><br />何時も息子の彼女が来宅する時、手土産持参なので、そんな気を使わせたくないのと、私としてのお礼の気持ちも有って、気分転換の日帰り旅行と、旧友の稼業の様子と、その店で販売している豚肉の味噌漬けを、彼女に土産としても手せるのもいいかと、そんな気持ちも重なって秩父行きに踏み切った。<br /><br />相変わらず道中の交通機関の時間など決めず、行き当たりばったりで自宅を出た。<br /><br />渋谷から新都市線で池袋へ、西武秩父線の改札まで、西から東へ移動するように連絡通路の人混みをかき分けるようにして向かう。<br /><br />全く人が多く、疲れる通路だ。<br /><br />特急で行けば1時間50分ほどでちちぶにゆけるとのこと、其処でまじかの特急で行くべく、指示に従って特急券を購入。、列車は全席指定とのことだった。<br /><br />発車まで2時間近くあったのにも、自分のいい加減さが苦になる。<br /><br />これまでの旅行時なら、鼓膜列車やフライトの時間等を綿密に調べてから計画を立てて実行していたのに、最近は、旅行らしい旅行も出来ずにいるので、しかも秩父辺りまでは旅行とも思えない、近くの渋谷か&#12442;横浜へ行く感覚とは少し違うかなと言う感じだ。<br /><br />止む無く待合室で、乗車する列車の内部を、係員が清掃して動くのを車窓越しに見て時間を過ごした。<br /><br />提示に列車は出発し、途中飯能駅でスイッチバック、単線を走る。時間調整が綿密に組まれているのだろう。<br /><br />西武秩父駅の構内で取り敢えず昼食を済ませ、先ず目的の旧友の自宅がある本町へのアクセスを確かめねばならず、駅前の観光案内所へ立ち寄り、市街の簡単な地図と、元町への道程を訪ね、親切にも赤鉛筆で経路と街角の目印などを教えてもらった。<br /><br />古い秩父鉄道の御花畑駅から、線路に沿って行く道を教えられ、その道をたどる。<br /><br />お遍路さんでもないので、途中の札所はスルー。<br /><br />正面に秩父神社の山門と朱の鳥居が見え、足はそちらへ向かう。<br /><br />古い街には、明治大正昭和、更に平成の三十年を経た、重厚な古い建物や民家が目立つ。これだから私は古い街が好きなのだ。<br /><br />早くに逝ってしまった旧友の実家は、本通りから一段下るように傾斜路に面している。そんな記憶が残っている。<br /><br />記憶の中には、店構えは御殿造りで、旧料亭の面影を残しているように思えたが、記憶のイメージとは少し違った。<br /><br />兎も角、旧友の奥さんは健在か、現在は息子が店を取り仕切って繁盛させているので、彼のにも会いたかった。<br /><br />店に入ると、私の記憶には無いが、古くから従業員が相手して呉れ、旧友の奥さんも、目下入院療養中とのこと、ごく普通の家で育ち、豚肉の味噌漬けを各販売する、いわば工場と販売所を兼ね、時には料亭として宴会なども引き受けていたであろう、そんな家業の手間暇が如何なものであったか、かなり苦労をされたとのことだ。<br /><br />目的の、肉の味噌漬けを購入し、旧友の店を後にした。<br /><br />先に逝ってしまった旧友は、S42年、国体埼玉県大会の馬術競技会を成功させるべく、大卒後離れていた乗馬・馬術の世界へ、私を牽き戻し、その後の人生に、馬術普及・後進の育成等に携わるライフワークを押し付けた。<br /><br />戦後、軍隊の無くなった日本は、乗馬も馬術普及など、全くマイナーなスポーツ分野として、位置づけられていた。<br /><br />しかし今日まで続けて来られたのも、旧友からの誘いに応じてこれまでやって気来られたのだ。<br /><br />当時は、良く秩父へ足を運んだが、いつも車を運転して来たので、一般の交通機関を利用したのは過去に一度くらいしかなかった。<br /><br />次に訪れる時は、十分に時間とコースを決めて再訪したい。<br /><br />

気分転換は秩父路へ。

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2019/06/21 - 2019/06/21

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horseriderさん

梅雨時に、ともすれば自宅で屈託を抱えて、入院中の妻の事事を考えると、どうしても気持ちは落ち込む。

自分では落ち込んでも居られないと思いながらも、テレビを見ても、新聞を読んでも、かみさんの事が頭から離れない。

かみさんの事から、少し離れて、目の前の何らかのことで気持ちが紛れるならと、思い立って秩父へ行く事にした。

自宅でぼんやり過ごしていたくなかったのが原因だ。

一つには、23日日曜の夕食を、息子と息子の彼女がご馳走するからと連絡を受けていたことも有って、本来なら妻も一緒と逝きたいところだが仕方ない。

何時も息子の彼女が来宅する時、手土産持参なので、そんな気を使わせたくないのと、私としてのお礼の気持ちも有って、気分転換の日帰り旅行と、旧友の稼業の様子と、その店で販売している豚肉の味噌漬けを、彼女に土産としても手せるのもいいかと、そんな気持ちも重なって秩父行きに踏み切った。

相変わらず道中の交通機関の時間など決めず、行き当たりばったりで自宅を出た。

渋谷から新都市線で池袋へ、西武秩父線の改札まで、西から東へ移動するように連絡通路の人混みをかき分けるようにして向かう。

全く人が多く、疲れる通路だ。

特急で行けば1時間50分ほどでちちぶにゆけるとのこと、其処でまじかの特急で行くべく、指示に従って特急券を購入。、列車は全席指定とのことだった。

発車まで2時間近くあったのにも、自分のいい加減さが苦になる。

これまでの旅行時なら、鼓膜列車やフライトの時間等を綿密に調べてから計画を立てて実行していたのに、最近は、旅行らしい旅行も出来ずにいるので、しかも秩父辺りまでは旅行とも思えない、近くの渋谷か゚横浜へ行く感覚とは少し違うかなと言う感じだ。

止む無く待合室で、乗車する列車の内部を、係員が清掃して動くのを車窓越しに見て時間を過ごした。

提示に列車は出発し、途中飯能駅でスイッチバック、単線を走る。時間調整が綿密に組まれているのだろう。

西武秩父駅の構内で取り敢えず昼食を済ませ、先ず目的の旧友の自宅がある本町へのアクセスを確かめねばならず、駅前の観光案内所へ立ち寄り、市街の簡単な地図と、元町への道程を訪ね、親切にも赤鉛筆で経路と街角の目印などを教えてもらった。

古い秩父鉄道の御花畑駅から、線路に沿って行く道を教えられ、その道をたどる。

お遍路さんでもないので、途中の札所はスルー。

正面に秩父神社の山門と朱の鳥居が見え、足はそちらへ向かう。

古い街には、明治大正昭和、更に平成の三十年を経た、重厚な古い建物や民家が目立つ。これだから私は古い街が好きなのだ。

早くに逝ってしまった旧友の実家は、本通りから一段下るように傾斜路に面している。そんな記憶が残っている。

記憶の中には、店構えは御殿造りで、旧料亭の面影を残しているように思えたが、記憶のイメージとは少し違った。

兎も角、旧友の奥さんは健在か、現在は息子が店を取り仕切って繁盛させているので、彼のにも会いたかった。

店に入ると、私の記憶には無いが、古くから従業員が相手して呉れ、旧友の奥さんも、目下入院療養中とのこと、ごく普通の家で育ち、豚肉の味噌漬けを各販売する、いわば工場と販売所を兼ね、時には料亭として宴会なども引き受けていたであろう、そんな家業の手間暇が如何なものであったか、かなり苦労をされたとのことだ。

目的の、肉の味噌漬けを購入し、旧友の店を後にした。

先に逝ってしまった旧友は、S42年、国体埼玉県大会の馬術競技会を成功させるべく、大卒後離れていた乗馬・馬術の世界へ、私を牽き戻し、その後の人生に、馬術普及・後進の育成等に携わるライフワークを押し付けた。

戦後、軍隊の無くなった日本は、乗馬も馬術普及など、全くマイナーなスポーツ分野として、位置づけられていた。

しかし今日まで続けて来られたのも、旧友からの誘いに応じてこれまでやって気来られたのだ。

当時は、良く秩父へ足を運んだが、いつも車を運転して来たので、一般の交通機関を利用したのは過去に一度くらいしかなかった。

次に訪れる時は、十分に時間とコースを決めて再訪したい。

旅行の満足度
3.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
私鉄 徒歩
旅行の手配内容
その他

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  • 西武秩父駅構内。祭りの温泉施設内。<br /><br /><br />事由レストラン。

    西武秩父駅構内。祭りの温泉施設内。


    事由レストラン。

  • 神輿。

    神輿。

  • 西武秩父駅正面。

    西武秩父駅正面。

  • 街中のレストラン

    街中のレストラン

  • 案内塔

    案内塔

  • 道しるべ

    道しるべ

  • 古い町並み

    古い町並み

  • 街角の古い建物

    街角の古い建物

  • 古い店屋

    古い店屋

  • 秩父神社大鳥居

    秩父神社大鳥居

  • 秩父神社の山門。

    秩父神社の山門。

  • 秩父神社

    秩父神社

  • 秩父神社本殿。

    秩父神社本殿。

  • 堂々とした古い建物

    堂々とした古い建物

  • 屋根の上に鯱の有る古い住宅。

    屋根の上に鯱の有る古い住宅。

  • 屋根上の鯱。

    屋根上の鯱。

  • 旧友の実家。<br /><br />埼玉県の指定文化財として登録されている。

    旧友の実家。

    埼玉県の指定文化財として登録されている。

  • 内部

    内部

  • 店先。

    店先。

  • m因みの古い商家。

    m因みの古い商家。

  • 秩父鉄道、御花畑永輝。

    秩父鉄道、御花畑永輝。

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