乗食変態行程旅・その6.篠島で三河湾の海の幸を堪能しよう

2018/12/18 - 2018/12/18

第111部-525冊目　6/7

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

太平洋フェリー(名古屋～仙台～苫小牧)に就航している「きたかみ」が、平成31年1月末を持って引退することになりました。
平成初期のバブル期に建造された豪華さが自慢のフェリーであり、平成の30年間に渡り活躍してきました。
今回は引退を前にした「きたかみ」に乗船し、何か美味しいものを食べようと言う旅なんですが、またまた行程が一般的には考えられない変態行程となってしまいました。

本編は、三河湾に浮かぶ島「篠島」を散策し、夜は海の幸をガッツリと堪能します。
拙い旅行記ですが、ご覧頂けたら幸いです。

表紙画像‥篠島から眺める三河湾の落陽。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
平成30年12月16日～19日 3泊4日

12月18日(火) 第3日目-3 晴れ

※徒歩(篠島散策)
シーサイド篠島.15:24
：
サンサンビーチ.15:34
：
神明神社.15:40
：
篠島郵便局.15:42
：
篠島漁港.15:48
：
酒造跡.15:51
：
帝井.15:52
：
西方寺.15:54
：
サンサンビーチ.16:00
：
太一岬.16:19
：
歌碑公園.16:28-16:44
：
八王子社.16:56
：
篠島漁港.17:04
：
シーサイド篠島.17:09

★宿泊‥篠島：シーサイド篠島。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
シーサイド篠島‥9380円

エリア 篠島・日間賀島・佐久島(愛知)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 徒歩
• 利用旅行会社: じゃらん

17:24
愛知県三河湾に浮かぶ「篠島」にやって来ました。
こちらは、今夜宿泊する「シーサイド篠島」です。

宿に荷物を置いて、これから島を散策します。

シーサイド篠島 宿・ホテル

宿から徒歩1分で海岸に着きます。

三河湾です。
対岸は渥美半島が見えます。

んっ？
何かいるぞ。

ズームしてみましょう。

篠島ネコ。
こんなところにネコが‥

あっ！
船が来ましたよ。

名鉄海上観光船の「海鴎12」19tです。
全長18m/旅客定員93名/最高速力28ノット(51.8km/h)の高速船です。
伊良湖～篠島～日間賀島～河和を55分で結ぶ便です。

さっき、篠島港で見た船が折り返して来たようです。

島の案内図。
篠島は知多半島の先端.師崎から3キロの南東海上にある周囲6.7キロの小さな島です。

それでは、島を散策しましょう。

今は海岸線に防波堤がはりめぐされましたが、この地点‥

平成27年11月の様子。
以前は海が荒れると、このように道路に波がかぶりました。

島のあちこちに島弘法さまが鎮座しています。
昔の海難事故を契機に建てられ、島をぐるりと囲んで88の弘法さまがいます。

15:34
きれいな砂浜が見えて来ましたよ。

「篠島サンサンビーチ」
美しい砂浜が800m続き、島の人びとは前浜(ないば)と呼んでいます。
ウミガメが産卵に来ることもあるそうです。

篠島海水浴場 ビーチ

集落の路地に入りましょう。
狭い道は、まるで迷路のようです。

15:40
こちらは「神明神社」です。
1248年前の宝亀2年(771年)の創建された歴史のある神社です
参拝していきましょう。

神明神社の神殿は、伊勢神宮の20年ごとの御遷宮で出る古材で社殿が建て替えられます。
そして神明神社の古材はこの近くの八王子社に移築されるんだそうです。
ちなみに、神明神社が女宮、八王子社が男宮とされ、縁結びの神として多くの方に参拝されております。

15:42
「南知多篠島郵便局」
島で唯一の郵便局です。

ちょっと寄っていきましょう。

ハガキを出して、風景印を押して頂きました。

「篠島漁港」です。
天然の漁港で昔から繁栄していたと伝えられており、うまい海の幸はここに水揚げされます。

15:51
かつてあった「蔵元」跡です。
廃業してしまい今はありません。

15:52
「帝井(みかどのい)」。

義良親王が篠島に漂着された時、島民が親王の為の飲料水を探し求め、ここを発見したそうです。
きれいな水が湧いており、かついは島の水資源として活用されていました。
今は、知多半島から海底水道管を通って水が供給されているので、この井戸の水が使われることはなくなりました。

知多四国新八十八カ所の番外霊場「西方寺」の大師堂です。

合掌、礼拝。
摩訶般若波羅密多心経～

西方寺 寺・神社・教会

15:55
西方寺大師堂の脇からは‥

島の集落が一望できます。
家屋が密集していて、島が繁栄していたことが伺えますね。

集落の狭い道をテクテク‥

路地を抜けると‥

16:00
篠島サンサンビーチに戻りました。

篠島海水浴場 ビーチ

砂浜に沿って、旅館や民宿が並んでいます。

篠島グランドホテル‥
20年ほど前、篠島を訪れた時に泊まったことがあります。
当時は島で一か二のホテルでしたが、潰れてしまったらしく、今は廃墟になってしまいました。

「壁画」
篠島中学校と小学校の卒業生の力作です。

ビーチの南端から‥

16:09
西山周遊コースと言う遊歩道(山道)になります。
ここはミニトレッキングを楽しみましょう。

原生林の中を歩き、海辺に出ました。

穏やかで静かな海です。

るんるん気分でトレッキングを楽しむ筆者。

16:19
島の最南端「太一岬」に着きました。
こちらには元々、伊勢神宮の遥拝所として鳥居があったのですが、それが昭和30年代に倒壊。
2013年の伊勢神宮の御遷宮で下賜された古材を使い、2015年に鳥居が復活しました。

鳥居の先に「キラキラ展望台」があります。
なんでも、ここは恋人の聖地らしいのですが、いるのはオッサンの私一人だけでした。

展望台から伊勢湾の方を眺めます。
沖合に浮かぶあの島は‥

「野島」です。
無人島ですが、野島神社があります。

後ろの陸地は渥美半島です。

キラキラ展望台から坂を下ると、海岸線に出ました。

「鯨浜」です。
この浜の中央付近から弥生時代の遺跡が出土したそうです。
その昔、捕鯨の行なわれていた時代にはこの浜へ陸揚げされていたことから「鯨浜」の名前がついたという。

16:28
「歌碑公園展望台」に着きました。

歌碑公園 公園・植物園

綺麗な海岸線の眺めです。
そして‥

そろそろ日没です。
夕日を眺めていきましょう。

知多湾(三河湾の西側呼称)に日が落ちていきます。

水平線に雲がはりついていますが、美しい夕日ですね。

ここのところ、夕日は当たりが続いています。
今日来て良かった。

あと、少し‥

おしまい。
パチパチパチ‥

島内には小さな社が点在しています。

この社は‥
伊勢神宮の20年ごとの御遷宮。
↓
伊勢神宮の古材を神明神社の神殿として20年使用。
↓
神明神社の古材を八王子社に移築し20年使用。
↓
島内に点在する小さな社として活用。

この社のは40年以上の歴史がある古材を用いて建てられたものなのです。

これは、ご利益がありそうです。
パンパン.礼。

残照で空が赤く染まっています。
あの沖にある小さな島は‥

「松島」です。
松島にかかる夕日は「日本夕日百選」に選ばれております。

うん、納得ですね。

篠島小学校と中学校です。

かつては、中学校と旧渥美高校篠島分校がありましたが高校分校が閉校となり、平成18年4月より小学校と中学校が隣り合わせの校舎となりました。

16:56
暗くなって来ました。
先を急ぎましょう。

やって来たのは‥

「八王子社」です。
伊勢神宮の古材で建てられた島内の神明神社の古材を用いて建てられた神社です。
つまり、元をたどれば伊勢神宮の古材と言う事になります。

旅の安全を祈願してお参りしていきましょう。
パンパン.礼！

～て言うか、神明神社が女宮、八王子社が男宮とされ、縁結びの神なんですけど‥

夕暮れの篠島漁港。

心が癒されます。

17:09
宿に戻りました。

シーサイド篠島 宿・ホテル

温泉ではありませんが、浴槽に炭が入れてあってきれいです。
夕食前に一風呂浴びて、疲れと汗を流しましょう。

18:30
さぁ、お待ちかねの「宴」の時間ですよ。
ごちそうがテーブルいっぱいに並んでいます。
この宿は食事の評判が良いのです。

茹でた小海老と枝豆でビールを一杯。
もずくの酢の物と篠島で採れた貝とワカメの味噌あを頂きましょう。

茹で海老/茹で枝豆
ワカメとアサリの味噌和え
モズクの酢の物

なんと！
尾頭付きグレの刺身がドーンと丸ごと一匹！
グレとはメジナのことです。
こりゃ、すごいよ。
来て良かった。

グレの刺身

ウミタナゴとは、スズキ目ウミタナゴ科に分類される魚類の一種です。
名前は、タナゴと体形が似ているため名づけられました。
丸ごと一匹いただきましょう。

ウミタナゴの塩焼き

うひゃー！
メバルもまるごと一匹ですよ。
豪快ですな。

メバルの煮つけ

篠島はタコの水揚げが愛知県トップなんです。
地物のタコも丸ごと一匹！。
これが旨いんです。


タコ丸茹で

モズクの赤味噌鍋

篠島では味噌はかかせない調味料だそうです。
モズクの食感がまったく違い、美味いです。

おぉ～
フライものも出てきましたよ。
さっぱり白身の太刀魚です。

太刀魚のフライ

豊かな漁場に恵まれた篠島はしらす漁も盛んで、日本一の漁獲量を誇ります。
サクサクの天ぷらを頂きましょう。

しらすの天ぷら

ご飯がフワっと炊けていて滅茶旨い！
しらすの入ったさっぱりとしたお吸い物で締めましょう

米飯
しらすの吸い物
漬物

いや～旨かった！
篠島の海の幸を堪能し、完食しました。
もぉ、お腹がパンパン。
大満足です。

19:30
静かな島の夜です。

それでは、寝ましょう。
明日は横浜に帰ります。
続きは次回です。

拙い旅行記をご覧くださいまして、誠にありがとうございました。

つづく。

この旅行記へのコメント （4）

• とのっちさん 2019/07/23 20:34:52

  す、すげぇ…

  オーヤシクタンさま
  
  こんばんは。内地からも近い島なのに、いつもと同じ島旅ですね～
  
  あの夕日には毎回癒されます。海×夕日は日本の原風景のような気がします。失われないでほしいですね～伊勢に近いこともあって、神社はみな由緒ある感じですね～伊勢神宮の建材を使って作られた神社はご利益がありそうです。
  
  あの夕食はすごいですね～下手な北海道の海の幸よりも、刺身・煮つけ・塩焼き・タコ…こういう近海モノの魚がおいしいのでしょう。これ２～３人前でしょう！1人でよく食べられましたね！
  
  翌朝の朝食も楽しみです。朝日が拝めるといいのですが…
  
  とのっち

  オーヤシクタンさん からの返信 2019/07/23 22:05:57

  Re: す、すげぇ…

  とのっち様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  内地からフェリーで20分。
  シクタン丸が出てくること以外は基本的にいつもと同じ構成で旅行記を作成しました。
  
  前回の八丈島に続き、夕日は当たりでした。
  前回、篠島を訪問した時は曇りで夕日が全く見られなかったので、今回はラッキーだったと言えましょう。
  篠島は三重県でなく愛知県なのですが、伊勢神宮に深い関わりがあります。
  伊勢神宮で20使った建材を使って神明神社で20年。
  そして、八王子社で20年。
  最終的には小さな祠となり、無駄がありません。
  おっしゃる通り、ご利益がありそうなので、パンパン.礼を繰りかえしました。
  
  さて、夕食です。
  三河湾の海の幸がテーブルに並びます。
  刺身・煮つけ・塩焼き・タコ‥
  みんな丸ごと一匹です。
  一人分らしいのですが、どう見ても
  ２～３人前あるように見えますね。
  気合いで完食しました。
  
  ここまで来れば、18きっぷの許容範囲です。
  横浜に向かう途中、ある高級食材を吟味します。
  ご期待頂けたら幸いです。
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。

• BTSさん 2019/07/23 16:58:00

  篠島のご馳走♪

  オーヤシクタンさまへ
  
  こんにちは～
  篠島は、長閑な島のようですね。
  海面ギリギリにいる篠島猫のポーズに癒されました。
  ここのところ、夕陽に恵まれていますね。普段の行いが良いからでしょう。
  夕陽をバックに撮られた松島は感動的でした。
  
  夜遅くまで散策しているなと思いましたが、12月だから陽が落ちるのが
  早いんですね。そしてお待ちかねの宴、見た瞬間「なんじゃコレ？」と
  思わず口ずさんでしまいました。（笑）
  
  グレの刺身、ウミタナゴの刺身、メバルの煮つけ、茹ダコ、もずくの赤味噌鍋
  太刀魚のフライ、しらすのかき揚げと、豪華すぎる料理ですね。
  明きがあれば一般の人も泊まれすが、ZENホールディングスの社員さんが
  羨ましいです。この料理で気になったのは、グレの刺身ともずくの赤味噌鍋です。
  土地柄、赤味噌なんですね。どんな感じの鍋なのでしょうか？
  よく完食しましたね。オジサンは２～３割程度は残してしまうかもしれません。
  
  翌日は、青春18きっぷで横浜へ戻られるのでしょうか、続きを楽しみにしています。
  
  BTS
  
  
  

  オーヤシクタンさん からの返信 2019/07/23 20:20:44

  Re: 篠島のご馳走♪

  BTS様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  篠島は、名古屋から近いと言う事もあり、ビーチの前には観光ホテルもあって、賑わっていたらしいのですが、今は長閑な島になりました。
  さすがにここまでは、訪日外国人観光客の姿もなく、静かで落ち着いた佇まいが私のオキニなんです。
  海面ギリギリにいる篠島猫がなんとも言えませんね。
  あの孤独感が私に似ています。
  
  篠島の夕日も綺麗なんです。
  前回は雲っていて見えませんが、リベンジを達成できました。
  
  12月は一年で一番日が短い季節とあって、宿に戻った時間は暗くなってしまいました。
  
  さて、お待ちかねの「宴」です。
  これでもか！と言うくらい、料理が出てきます。
  一人でも魚一匹は当たり前なんです。
  もずくは、スーパーで買うものとは別物で、シャキシャキした食感だったような記憶があります。
  この中ではタコが一番のおすすめて篠島の名物なんです。
  タコも常識を覆す食感と味です。
  1万円しないで、ここまでの料理を出す宿はそうないと思います。
  完食するのが大変でした。
  
  翌日は、予想されている通り、青春18きっぷで横浜へ戻ります。
  今回は「食」をテーマにしておりますので、帰りがてら、BTS様の旅行記を拝見して行きたかった食事処に立ち寄ります。
  なお、自作は一部BTS様の旅行記をパクっている部分があります。
  大変恐縮でございますが、宜しくお願い申し上げます。
  ありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。