2019/06/08 - 2019/06/08
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ジェームズ・ボンドさん
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最近、出掛けるのは日帰り出来る近場ばかり、と言う状態が続いていました。
しかし、京阪神からでも長崎の軍艦島なら日帰り旅行出来る事を発見。
早速、計画して実行(インターネットで乗車券と上陸ツアーの手配が出来るので助かります)。
上陸ツアーは複数の業者が開催していますが、「シーマン商会」のツアーに参加しました。
この社は「元島民による解説」がウリですが、廃墟が観光資源である前に「当時の時代背景と故郷を奪われた悲哀」「単なる廃墟では無い重みを感じ取って欲しい」という切り口で解説してくれます。
また、ガイドしてくれた会の理事長は「端島に対する最近の中傷について、島の歴史を国連で説明する」と言われていました。
軍艦島は外海なので海況によっては上陸出来ない事があって、この日も午前便は上陸出来なかったそうです。
なお、上陸ツアー会社の中には上陸成功率をうたう社が有りますが、これは操船技術ではなく、単に利用船が大きいからといいます(トン数の多い船の方が着岸が容易)。
資源の枯渇とエネルギー政策の転換により閉山、そして閉山後僅か三ヶ月で無人島となってしまった端島が見せる廃墟は決して過去の特別な出来事ではありません。
現在、繁栄を享受している大都市も、いつ端島の様な姿に変わるのか分からないのです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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先ずは山陽新幹線で博多、そこから在来線特急「かもめ」に乗り継ぎ長崎へ。
発射した「かもめ」は先行車がつかえているらしく、なかなか速度が上がらない。
そして鳥栖駅で、ようやく先行車を追い越し。
かもめのアタマを押さえていた先行列車は、なんと「ななつ星in九州」。 -
車体の金文字が派手です。
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先頭の気動車。
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長崎行きの、特急「かもめ」は空席が目立ちました。
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黒いかもめは、かつてツバメとして使用されていた黒い車両。
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長崎駅前停留所から桟橋までは路面電車ですが、中華街で乗り換えが必要(忘れずに乗り継ぎ券を貰うこと)。
長崎の路面電車は一部停留所名の変更が行われましたが、確かに新名称の方がわかりやすいです。
これは比較的、モダンな車両。 -
帰りの路面電車は、かなり古い車両でした。
プレートには昭和25年製造の表示が。 -
桟橋からは小型船に乗り換え。
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最近は、長崎を訪れる観光船が増加したそう。
このクルーズ船は乗客5000人規模。 -
港を出るまでは徐行。
その間を利用した、湾内の世界文化遺産についての案内があります。
4トラのクチコミで「右舷側に座ること」とあったので右舷窓側に着席、おかげで施設をよく見る事ができました。 -
修理中の艦船。
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このクレーンも世界文化遺産。
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教会が多い。
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マリア像の奥には神社の鳥居が。
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暫く走ると見えてきます。
うねりがあると船は少し揺れます。
でも、石垣島離島航路の安永観光や八重山観光フェリーの様な揺れ方はしませんので御安心を。 -
ツアー催行会社ごとに接岸時間が決まっているので待機します。
波止場が小さく、上陸エリアのキャパも小さいので仕方有りません。 -
順番待ちを利用して島を周回。
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島内の案内板。
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全体にグレーなので、赤いレンガは目を引きます。
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コンクリートの劣化の激しさには驚かされます。
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アパートのトイレは汲み取り式。
最上階の共同トイレも、いわゆるボットン式トイレだったので下層階には排泄物が落下してくる時の音が頻繁に響き渡っていたそうです。 -
正にキングオブ廃墟です。
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坑道のレールでしょうか。
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コンクリートの風化具合が凄いです。
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居住区は風上側に建設されています。
これは風雨から立坑を守るためで、人より石炭という当時の価値観の現れだそうです。 -
ちゃんとAEDが。
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島内での禁止事項。
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見学コースの真新しい柵。
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他社。
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これは学校跡。
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これは会社側の幹部社員向け宿舎。
部屋も広く、バス・トイレも個別だったそうです。 -
石炭採掘が行われていた期間に多くの炭鉱夫が事故死しました。
それを踏まえて廃墟を見ると、まるで墓標の様です。 -
戦時中、島の発電所が爆撃を受けて停電。
そのために立坑のエレベータが停止し、作業員が坑道に取り残されてしまいました。
作業員は地上へ続く600メートルの梯子を登ることになったそうですが、後に続く者は上から落ちてくる先行者の汗や小便に苦しんだといいます。 -
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プール跡、コース区分のタイルが残っています。
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コンクリート構造物と言えど適切なメンテが行われなければ、このようになってしまうのです。
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建物の窓枠等は塩害対策で木製、ですから朽ちるのが早いのでしょう。
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中央部分が台風で崩れ落ちた箇所だそうです。
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ガイドさんは「通常の転出であれば、後に入居するする人のために室内を空にするのは当然。アパートの居住者に退去時に家財を残していった人が多いのは輸送費の問題以前に『後には誰も来ない』という思いから」と。
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左側が桟橋。
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激しい波が打ち寄せています。
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島を離れます、出航した桟橋までは30分の距離です。
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