2019/05/20 - 2019/05/20
714位(同エリア3724件中)
Bachさん
「飛雲閣」を見るには通常は予約が必要なのでこれまで行く機会がありませんでしたが、2017年から2020年までの修復工事で、こけら葺き屋根の葺き替え工事が完了して、5月20、21日の2日間だけ特別公開するというので、早速行ってきました。他の阿弥陀堂、唐門の修復は2022年まで続きます。
「飛雲閣」は豊臣秀吉が建てた聚楽第の一部と言われており、金閣、銀閣とともに京都三名閣と呼ばれ、これに大徳寺塔頭芳春院の呑湖閣(どんこかく)と東福寺開山堂の伝衣閣(でんねかく)を含めて京の五閣とも呼ばれますが、念願の五閣制覇を果たし満足です。
西本願寺には江戸時代に作庭された枯山水の書院庭園「虎渓の庭」(こけいのにわ)と、「飛雲閣」の池泉回遊式庭園「滴翆園」(てきすいえん)の二つの名庭がありますが、「滴翆園」の池は水が抜かれていて、庭園愛好家としては、水に映し出される「飛雲閣」が見られず残念です。
*「聚楽第」は、荘厳・華麗をきわめた安土桃山文化の代表的建築物で、豊臣秀吉が城郭風の公邸として諸大名に秀吉の威力を示すものとして建てたが、8年で取り壊されたためナゾの部分が多い。殿舎は伏見城(現存していない)、唐門は大徳寺、楼閣は西本願寺に移築された。造営には専門職人を総動員し建築技術の粋を凝らし、庭には名木、奇石を並べ、御殿には七宝をちりばめ、瓦には金を塗ったという。
*「楼閣」とは、高層の立派な建物。天守閣も楼閣だが城閣と呼ぶ。ちなみに、函館の五稜郭は江戸時代に建てられた城閣、大阪新世界の通天閣は明治に建てられた凱旋門とエッフェル塔を組み合わせた展望塔。
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こけら葺き屋根の葺き替え工事が完了して5月20、21日の2日間だけ特別公開
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通りをはさんだ「総門」の方から西本願寺正面の「御影堂門」へ
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「御影堂門」
上部の欄間には、2頭の龍と獏(ばく)が彫られている -
西本願寺には二つの名庭がある。
「大書院」の前に枯山水の書院庭園「虎渓の庭」(こけいのにわ)
「飛雲閣」の前に池泉回遊式庭園「滴翆園」(てきすいえん) -
「虎渓の庭」(こけいのにわ)は通常非公開、YAHOOBlog百時巡礼より
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予想に反して入場者はチラホラ
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受付でもらえるペーパークラフト
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2017年から2020年まで改修工事、来年3月に完成
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「こけら葺き」は板葺きの一種で、3mmの薄板を3cm間隔で葺き重ね竹釘で留めて屋根を葺き上げていく工法で、アーチ状の唐破風や三角形の千鳥破風など複雑な形が入り組む飛雲閣は熟練された技が必要だが、仕上がりは優雅で繊細な上品さが漂う。
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修復は、素屋根建設、こけら葺き屋根葺き替え、木部、表具修理、壁補修、畳表替え、防蟻防虫処理、耐震診断など。
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まだ工事中の「飛雲閣」と「滴翆園」(てきすいえん)
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「飛雲閣」は、豊臣秀吉が建てた聚楽第の一部と言われており、三層こけら葺きの楼閣建築
全体的に柱が細く障子の多いことから空に浮かぶ雲のようだということで「飛雲閣」と名付けられた -
水が抜かれているので残念
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やはり庭園と建物はセットで見るもの
2018.4 HatenaBlog京都旅行のオススメより -
金閣、銀閣とともに京都三名閣と言われる。
http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/article/80924204.html -
2008年2月 屋根葺き替え工事が始まる直前の銀閣寺
http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/article/87508238.html -
大徳寺塔頭・芳春院の呑湖閣(どんこかく)と東福寺開山堂の伝衣閣(でんねかく)を含めて京の五閣と言われる
呑湖閣http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/article/233824058.html -
三階は滴星楼(てきせいろう)と呼ばれる展望室
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二階は外からも見える三十六歌仙が描かれた歌仙の間
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一階は招賢殿(しょうけんでん)と八景の間、船入の間、茶室
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一階は入母屋造りに唐破風(からはふ)と千鳥破風(ちどりはふ)を左右に、二階は寄棟造りに軒唐破風を配し、三階は寄棟造りの展望台でむくり屋根(上に膨らんだ屋根)を配して変化に富んだ屋根が面白い
*「破風」は、屋根の妻側の造形のことで東アジアに多いが、「唐破風」は日本独特のもので平安時代から神社や城郭建築で多く見られる。 -
「飛雲閣」右側の渡り廊下で結ばれている建物は「黄鶴台」(おうかくだい)と呼ばれる寄棟造りの床の高い建物で、この下に蒸し風呂と鉄釜がある
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鐘楼
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「御影堂」(ごえいどう)
親鸞聖人の木像が安置されている -
大銀杏は、樹齢400年で根っこを天に広げたような形から「逆さ銀杏」とも言われ京都市の天然記念物
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幕末には新撰組の屯所にもなった
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「西本願寺」は、鎌倉時代、親鸞聖人によって開かれた浄土真宗本願寺派の本山で、親鸞没後廟堂として創建されたが、信長時代、勢力を伸ばし過ぎて比叡山から疎まれ壊されてしまい、秀吉時代、秀吉の寄進でこの地に移転したが、江戸時代になって家康の勢力分断策で西・本願寺派と東・大谷派に分立した。
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「西本願寺」は通称で、正式名称は龍谷山本願寺、愛称おにしさん
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幼稚園の遠足に遭遇
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お経にある「和顔愛語」(わげんあいご)とは、
「 和顔」は柔和な顔、「 愛語」は愛情のこもった言葉で、穏やかな顔つきとやさしい言葉遣いに心がけると、自分も相手も幸せにすることが出来るということ。
お金やモノを持っていなくても、笑顔や言葉によって人を幸せにすることが出来るという意味が含まれるという。 -
帰りに外から見えた「飛雲閣」
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