2019/05/10 - 2019/05/11
981位(同エリア7254件中)
ST&G-旅に恋するウミガメさん
- ST&G-旅に恋するウミガメさんTOP
- 旅行記350冊
- クチコミ110件
- Q&A回答1件
- 376,355アクセス
- フォロワー91人
今回の3時間散歩は、再び首里城。朝の儀式うけーじょーが見たくて、朝早くホテルを出た私でした。銅鑼の音が響き渡り、「うけーじょー」の合図と共に御庭(うなー/有料エリア)へと続く門が開きます。早朝は団体客も少ないので、首里城を見学するのであればこの時間帯がお勧め。今回は御開門式(うけーじょー)の様子を動画で撮影してきましたので、良かったらそちらもご覧ください。
追記:2019年の火災で、正殿など有料エリアのメインの建物が消失してしまいました。再建に向け動き出している沖縄ですが、首里城の煌びやかな世界を記憶に残しておこうと動画を作成しました。
URLは守礼門の紹介のところに貼っておきます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
PR
-
はいた~い。
月桃の花が見頃を迎えている沖縄。 -
これは、かなりの器量良し。
他の月桃は部分的に茶色く変色し、全体的に綺麗なものは意外と少ないです。 -
昨夜雨に打たれた月桃の花。
この綺麗な花びらにも、茶色い斑点が現れるのでしょうか。 -
見た目以上に繊細な月桃の花でした。
-
こちらは、月桃の葉。
カーサムーチー(鬼餅)に使われるのが、この葉っぱです。 -
今はいろいろな所で月桃の花が見られますので、是非綺麗な写真を撮ってください。
-
ここからは、首里城朝散歩の様子を紹介します。
8時30分から始まる御開門式(うけーじょー)を見るために、朝早く首里城に到着。
歓会門などは8時にならないと開かないので、その前に工事が終わった守礼門周辺の散策で時間調整をします。
参考までに…。
8時: 無料エリアへ続く門が開く(歓会門他)
8時20分: 広福門にて有料エリアのチケット販売開始
8時25分: 奉神門の前で御開門式(うけーじょー)の説明がスタート
8時30分: 御開門式
(※2021年追記:現在は時間が変わっていますので、首里城へ行く前に確認してください。)首里城 名所・史跡
-
懐かしい赤ポスト。
後方にあるのは首里城公園レストセンターですが、まだOPEN前。 -
逆光になってしまいましたが、こちらが守礼門。
中央は国王が通り、それ以外の人は両側を通行していました。
今日はとっても静かな守礼門。
早起きは三文の徳ですね。首里城 名所・史跡
-
守禮之邦と書かれた扁額(へんがく)は、中国からの使者「冊封使」が来琉する時に掲げられたもので、琉球は礼節を重んじる国という意味です。
※2021年追記
首里城をまとめた動画はこちら
https://youtu.be/MizzsNVLa6Q -
守礼門のすぐ近くで行われていた工事も終わり、柵も全て取り除かれていました。
今は車椅子用のスロープなどもあります。 -
整備されたこの道を進むと、裏門にあたる木曳門(こびきもん)に行くことができますが、歓会門が開いていないのですからそちらも開門前。
御開門式が行われる奉神門(&下之御庭)へは、歓会門からでも木曳門からでも行くことが出来ますが、歓会門が正面玄関なら木曳門は裏門に当たります。
私は、正面玄関にあたる歓会門から入り階段を登っていきます。
開門までまだ時間があるので、この緩やかな坂を上ってみましょう。 -
首里城跡の碑。
沖縄戦の時はここに陸軍の総指令部が置かれていたため、米軍などの砲撃を受け首里城は消失。
今私たちが見ている首里城は、復元されたものです。 -
戦後この土地は首里に払い下げられ、その後琉球大学が置かれましたが、昭和54年に大学が移転。
沖縄の人々の強い要望もあり、首里城(首里城周辺)の再建が始まりました。 -
守礼門近くにある園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)は、国王が旅に出る前に無事を祈願した場所。
その後ろにある森が、神聖な御嶽(うたき)。
この石門と御嶽が、世界遺産登録されています。首里城 名所・史跡
-
首里城の正面玄関にあたる歓会門(かんかいもん)。
この門から先(奉神門の手前まで)も無料エリアなのですが、8時まではこの様に門が閉ざされています。
ちなみに、首里城リピーターの方なら歓会門から奉神門までゆっくり歩いても10分とはかからないのですが、階段がありますので小さなお子さまや足に不安を抱えている方は、時間に余裕を持って上るようにしましょう。首里城 名所・史跡
-
開門。
お天気が良かったので、思い切り逆光写真になってしまいました。
ジョギングを楽しんでいた男性。
門番の方から、「場内は歩いてください。」と言われていましたが、沖縄の石はただでさえ滑り易いので、雨の日(雨上がりの日)は特にゆっくり歩きましょう。 -
鳥は日影台がお気に入り。
前回ここで遊んでいたのは、コバルトブルーのイソヒヨドリでした。首里城 名所・史跡
-
広福門(こうふくもん)。
昔はこの東側に大与座(おおよざ)、そして西側に寺社座(じしゃざ)がありました。
有料エリア入場のチケットは、この広福門で販売されています。
ゆいレール1日券など、割引が適用になる物をお持ちの方は有人の窓口へ。
それ以外の方は、自販機でも買えますよ。
販売開始は8時20分。
それまでは朱色の扉が閉まっています。首里城 名所・史跡
-
広福門を潜ると、下之御庭(しちゃぬうなー)に出ます。
写真は下之御庭と系図座・用持座しか写っていませんが、右に広福門、左に首里森御嶽(すいむいうたき)、そして私の背後に奉神門という位置関係。首里城 名所・史跡
-
首里森御嶽(すいむいうたき)。
これでもかと言うくらい私の旅行記に登場していますが、首里城にある御嶽の中でも格式の高い場所ですから、これは見ておきましょう。
築城の際にこの御嶽が設けられたのではなく、この御嶽を中心に城壁や正殿などが配置されたのです。首里城 名所・史跡
-
クロツグはヤシ科の植物。
-
漏刻門(ろうこくもん)。
櫓に水槽を置き、漏れる水の量で時を計っていました。
またこの門は、琉球王国の高官たちが国王に敬意を払うため駕籠を下りた場所。
別の名前を、かご寄せ御門(かごよせうじょう)と言います。首里城 名所・史跡
-
奉神門(ほうしんもん)の別名は、君誇御門(きみほこりうじょう)。
今日の散歩の目的は、この門の前で行われる御開門式(うけーじょー)を見ることです。
昔この門の中央は、国王や冊封使など身分の高い人だけが通行出来たのですが、今は全員ここから入場。
御開門式の様子を動画で撮影してきましたので、良かったらそちらもご覧ください。
https://youtu.be/P3yFxRrXsME
説明をしていたのは、私が以前首里城で行われている無料ツアーに参加した時のガイドさん(中国人?女性)でした。首里城 名所・史跡
-
御開門式が終わり、今度は有料エリア(御庭・正殿)へ入ってみましょう。
-
真っ青な空を背景に正殿の写真を撮りたかったのですが、徐々にお天気は下り坂。
晴れた日は、朱色の建物が良く映えますよ。首里城 名所・史跡
-
番所(ばんどころ)から、建物内の見学開始。
入り口で配布されるビニール袋に靴を入れて持ち歩くのですが、スリッパなどはありませんので、足元が気になる方は携帯スリッパを持参しましょう。
写真は有料エリアの模型。
正面にあるのが正殿(せいでん)、右側は南殿(なんでん)と番所、左側は北殿(ほくでん)。
それらに囲まれているのが御庭(うなー)。
儀式が行われる時は位の高い順から並ぶため、敷き瓦の色を変えることで立ち位置の目印にしたようです。
中央にある赤い通路は浮道と呼ばれ、国王や冊封使など限られた人しか通ることが出来ませんでした。
建物を良く見ると、正殿と南殿の色が違うことに気づかれたと思いますが、南殿は日本式の儀式を行ったり薩摩の役人をもてなすために、白木作りの和風建築となっています。首里城 名所・史跡
-
実際の建物がこちら。
奥に見えているのが南殿と番所。
派手な朱色の正殿(左)とは対照的ですね。 -
鎖之間(さすのま)。
正殿のような煌びやかさはありませんが、ホッとするような静かな空間が広がっています。
修学旅行生や日本人ツアー客はいたものの、この時間帯はまだ外国人団体客がいないので、混雑もなく余裕で見学することができますよ。首里城 鎖之間 グルメ・レストラン
-
鎖之間では沖縄の伝統菓子を食べることができますので、時間があれば松や蘇鉄、そして琉球石灰岩で作られた美しい庭を見ながら休憩するのも良いと思います。
写真は、くんぺん、ちんすこう、花ぼうる、ちいるんこう、そしてさんぴん茶のセット。
値段は310円也。
営業時間は、9:30~18:00までとなっています。 -
奥書院から見た庭。
国王が執務の間に休息した場所だけあり、人の声が途絶えると安らぎを感じることができます。
日中の首里城では人が途切れることがないので、中々味わえない静けさです。首里城 名所・史跡
-
今日は庭師の方が説明をして下さいましたので、その様子を写真に撮らせていただきました。
庭師の特権…羨ましい。 -
続いては正殿。
見学の順序は2階からになるので、その順番で紹介させていただきます。
2階の大庫理(うふぐい)は、国王や親族、神女が儀式を執り行う場。
1階の下庫理(しちゃぐい)は、国王が政治や儀式を執り行う場。
御差床(うさすか/国王の玉座)の後ろには階段が隠れているのですが、国王はその階段を使って1階と2階を行き来していたのです。首里城 名所・史跡
-
2階からではその様子が分からないので、1階で撮影したものをご覧いただきましょう。
御差床の後方にあるのがこの階段。
昔首里城のガイドさんから聞いた話では、2階の御差床と1階の御差床が同じ位置にあるというのは非常に珍しいとか。
是非その辺りもご覧になってください。
3階は通気用の部屋。 -
正殿の扁額(再現したもの)。
康熙帝の贈った「中山世土」(ちゅうざんせいど)。
意味: 琉球は代々中山(琉球国王)が治める土地である。 -
雍正帝の贈った「輯瑞球陽」(しゅうずいきゅうよう)。
意味: 球陽(琉球国)が幸せであることを祈っている。 -
乾隆帝の贈った「永祚瀛壖」(えいそえいぜん)。
※「ぜん」の文字が反映されないかもしれませんが、扁額の方でご確認ください。
意味: 海の向こうにある琉球の国を永く幸いに治めよ。 -
ここで注目すべきは龍の足。
中国は5本、日本は3本ですが、琉球は中国と冊封体制(中国皇帝を中心とする体制)を築いていましたから、写真のように4本で描かれています。
しかし中国皇帝から贈られた扁額を良く見ると、黒い額縁に描かれている龍の指は5本。
中国の皇帝に敬意を払い、4本ではなく5本で描かれています。
これはあくまでも冊封体制のルールですから、その体制を築いていない日本の寺院は5本で描かれている所もありますよ。
また、対になっている竜の口を良く見ると、阿吽になって居ますから、その辺りも
チェックしてください。 -
3階は通気用の屋根裏部屋。
日本のお城の階段はかなり急ですが、首里城のこの階段は更に恐怖です。 -
つい煌びやかな装飾に目が行きがちですが、実はこの強化ガラスの下に世界遺産があるのです。
-
当時の遺構。
修学旅行生たちは殆ど興味を示さず、「ふーん。」という感じで通り過ぎて行きましたが、確かに彼らにとっては地味な世界遺産かもしれませんね。
首里城はこの建物の地下部分がとても大事ですが、火災の後はこの石に色が付いていました。
今は遺構がある場所に小屋が建てられ、その外側から見学できるようになっています。 -
後之御庭(くしぬうなー)から世誇殿(よほこりでん)を撮影。
ここは、王女の居室で世子の王位継承儀式にも使われた建物です。 -
現在ここでは舞が披露されていますよ。
-
金蔵跡(かねぐらあと)。
ここには王家の宝物が納められていました。 -
井戸状貯水遺構。
発掘調査によると、ここは雨水を貯留しておく場所として使われていたのではないかと言われています。 -
東(あがり)のアザナから見た、白銀門(はくぎんもん)と正殿。
西(いり)のアザナとはまた違った風景を楽しむことが出来ます。
この白銀門は、先代の国王の亡骸を一時的に安置する寝廟殿へ行くために、国王専が利用した門ではないかと言われています。
別名は、しろがね御門(しろがねうじょう)。
そして、白銀門と東のアザナの間にあるのが寝廟殿(しんびょうでん)。 -
今度は城壁の外を見てみましょう。
緑の先にある赤い屋根瓦が建ち並ぶ一角は、沖縄県立芸術大学。
その周辺にも、弁財天堂や龍譚池、円覚寺跡など見所が幾つかあります。
龍譚池から、ライトアップされた首里城を眺めるのもお勧めですよ。
その様子は過去の旅行記(3時間散歩)で紹介していますので、良かったらそちらもご覧ください。 -
真っ青な空だったら完璧でしたね。
残念ながらこの時期は、晴れていても何となくドンヨリとした日が多いようです。
黄砂のせいか、それともPM2.5のせいか…。 -
御内原ノマモノ内ノ御嶽(おうちばらのまものうちのうたき/ウチアガリノ御イベ)。
ま~長い名前だこと。
首里城の案内版には、イベ(イビ)は御嶽の内部にある最も神聖な場所と書かれていました。
そして、ここの植物に神様を降臨させたとか。
植えられていたのは、ヤシ科の植物と月桃の花。
今でも神様の降臨があると良いですね。 -
正殿に向かって右側にあるのが左掖門(さえきもん)。
別名は、暗シン御門(くらしんうじょう)。
御内原にいる神女たちは、祭祀が行われる際に左掖門を通って御庭へと向かったそうです。
左掖門の手前の御庭側では政治が行われ、左掖門から奥の御内原は国王や親族が住むプライベートな空間で男子禁制。
その左掖門と対象にあるのが(正殿に向かって左側の)右掖門(うえきもん)。
別の名を寄内御門(よすふぃちうじょう)と言い、現在は有料エリアからの帰りに通る門となります。
漏刻門や瑞泉門(ずいせんもん)と同じ櫓門。
当時は淑順門(しゅくじゅんもん)を通り、プライベート空間である御内原への通用門として利用されていました。首里城 名所・史跡
-
首里城はこのように幾つか門が有り、また別名なども存在するので、「えっと、この門は何だったかしら?」と考えてしまう事が多いですね。
未だに把握できていない私です。 -
淑順門(しゅくじゅんもん)は、国王と女官たちが御内原へ入る時にくぐった門。
またの名を、みもの御門(みものうじょう)、うなか御門(うなかうじょう)と言います。首里城 名所・史跡
-
守礼門に戻ってきました。
今度は近くにある安國寺まで足を伸ばしてみましょう。
追記:2019年の首里城火災で、正殿など、有料エリアの1番の見どころは消失してしまいました。首里城 名所・史跡
-
安國寺へ行く途中にあるのが、王家の墓・玉陵(たまうどぅん)。
ここは既に3時間散歩で紹介しましたので、今日は通りから眺めるだけ。玉陵 名所・史跡
-
そしてこちらが、臨済宗妙心寺派の安國寺。
尚泰久王が建立した寺院と伝えられています。
以前は久場川町にあったようですが、現在は玉陵のすぐ横にありますよ。安国寺 寺・神社・教会
-
門の所には凛々しい仁王さま。
阿。 -
吽。
-
首里には十二支寺巡り(てらまーい)と呼ばれるものがあり、4つの寺院に祀られている守り本尊(ウチカミ)を参拝するという習俗があります。
ユタの方たちも下記の順で巡拝されるようですが、自身の守り本尊とは別にチジファと呼ばれる神をお持ちだとか。
その辺りの詳しい話は私には分かりませんので、取りあえず自身の守り本尊だけ記載しておきます。
慈眼院(首里観音堂): 千手観音(子年)、虚空蔵菩薩(丑年・寅年)、普賢菩薩(辰年・巳年)、勢至菩薩(午年)
安国寺: 不動明王(酉年)
西来院(達磨寺): 文殊菩薩(卯年)、阿弥陀如来(戌年・亥年)
盛光寺: 大日如来(未年・申年) -
屋根の上には、可愛らしいシーサーがいましたよ。
-
そして駐車場には、立派なガジュマルの木。
-
この安國寺からもう少し歩くと観音堂があったのですが、雨も降ってきましたし傘なしで来てしまったので、今回は四寺院全てを見学することは出来ませんでした。
-
おまけ画像で、今日の猫。
-
商店街にいる猫だけあり、逃げるどころかスリスリしてきます。
ペロリ。 -
こちらもペロリ。
-
そしてスヤスヤ。
そろそろ空港へ行かなくては…。 -
今回はプレミアムシートが取れず、機内食は無し。
お気に入りのポークたまごおにぎりは相変わらず激混みなので、代わりに空港食堂へ行くことにしました。空港食堂 グルメ・レストラン
-
空港ターミナル1階(国内線JAL側)の端にあるのが空港食堂。
値段も手頃で回転も速く、またお弁当も販売していますので、困った時はこちらを利用するのも良いですよ。
まずは券売機で食券を買い、スタッフに渡しましょう。
着席したら、後は番号が呼ばれるのを待つだけ。 -
今日はポーたまおにぎりの代わりに、ポークたまご定食にしました。
定食には、ご飯、味噌汁、漬物が付いてきます。
お腹がペコペコだったので私はご飯ものにしましたが、やはりここのナンバーワンは沖縄そばでしょうね。
かなりの確率で店員さんが、「沖縄そば…!」と叫んでいます。
いよいよ沖縄も梅雨入り。
青空になる日は少ないかもしれませんが、沖縄の旅を存分に楽しんでください。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ST&G-旅に恋するウミガメさんの関連旅行記
那覇(沖縄) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
68