2019/05/04 - 2019/05/04
429位(同エリア1209件中)
ぬいぬいさん
五街道制覇に向け、ここ4,5年街道歩きを続けていますが、木曽路に入り日帰りウォークが厳しくなり、1年半もの間休止していた中山道ウォークをGWの5月4日再開しました。
今回のスタートは贄川宿から。
一切特急列車は使わず、在来線を乗り継いで行くことを、唯一ルールに設定した五街道ウォーク。
東海道と日光街道を制覇し、中山道では木曽路で日帰りウォークが困難になってしまい、先に甲州街道を制覇してしまおうと、中断した間は甲州街道を歩いていました。
でも、こちらも山梨県に入り、スタート地点まで片道3時間とだんだん日帰りがきつい状況。
そんな状態なので、ここ1,2年思うように距離の伸びない状態になっています。
甲州街道はゴールは諏訪なので、こちらは日帰りウォークで完歩しようと思っていますが、ゴールまであと60キロ。
中山道は現在中間地点なのでゴールはまだ先。
今回はあきらめていた中山道の日帰りウォークをやってみました。
スタートの贄川なので往復の移動が12時間もかかるので、実質歩ける時間は5時間ほど
今回は木曽路の贄川宿から奈良井宿を抜け藪原宿で帰るというわずか13キロほどの距離でしたが、奈良井から藪原へと抜ける中山道屈指の難所鳥居峠声があったのでかなりハードな街道ウォークとなりました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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5時20分に家を出て、今日の中山道ウォークの出発地点の贄川駅に到着したのは11時20分
歩き始まる前に6時間の在来線の移動は結構疲れます。 -
駅のすぐそばにあった復元された贄川の関所
こちらで木曽路のウォーキングマップを入手
これ英語と日本語の併記版です。 -
これが中々の優れもので今回はこれを活用して、迷うことなくスムーズに歩くことができました。
今まではスマホやタブレットを片手に地図ソフトを使って移動していたのですが、山に入ると電波の届かないところもあり、度々道に迷ううことが多かったのですが、これで木曽路を抜けるまでは安泰ですね。 -
こちらは贄川宿本陣跡
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手前の木製の鳥居は津島神社 左の奥にもう一つ麻衣廼神社があります。
麻衣廼神社は諏訪大社と同じ御祭神で御柱祭も行われるそうです。 -
木曽は漆器の産地でこれから先木曽平沢、奈良井宿を過ぎるまでかなりの数の漆器店がありました。
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木曽路に入る手前辺りから道路沿いにこういった水場をよく見かけるようになりました。
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こちらは江戸時代末期に建築された深沢家住宅。
木曾地方の伝統的町家の形を保っいてる建物で、国の重要文化財にも指定されています。 -
屋号が加納屋で、遠くは京都や大阪まで販路を伸ばした贄川宿屈指の商家だったそうです。
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旧道は一度現道から左にそれて進んでいましたが、ここでJR中央西線の線路をまたいで、現道に合流します。
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この先現道を進むのは1キロ足らずでまた左にそれて行きます。
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こちらは長野県の天然記念物に指定されている贄川のトチ
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推定樹齢は1000年 樹高が33m このごつごつした根元の周囲は何と17mもあるという巨大な栃の木 10階建てのビルに相当する高さですね。
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街道歩きをしているとあちこちで道祖神や石仏、この手の石碑が並んでいる姿をよく見かけますが、大半が但し書きもなく、風化が進んでいて文字も読み取れないものが多いので何の石碑なのかよくわからないものが多いです。
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しばらく現道を進み、左手に営業していなかった、比較的大きな漆器店の駐車場から旧道は左に入ります。
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単管パイプで組まれた階段を上って旧道は先に進んでいきます
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現道に沿って山の上を並行してしばらく進みます。
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しばらく山の中を歩くのかと思ったら目の前に民家が見えてきました。
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鳥居に素戔嗚尊と書かれた小さな祠
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芝桜や水仙がちょうど見ごろですね。
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押込の一里塚は日本橋から数えて63里目
石碑だけで一里塚の姿はありません。
これで253キロ地点を通過 -
旧道はここで左にそれます。
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何もない場所にポツンと一軒お蕎麦屋さんが
こんな場所で人が来るのかなと思いきや、結構混んでいました。 -
現道と旧道の分岐点にある道の駅ならかわ。
木曾漆器の産地木曾平沢の入口にある道の駅です。 -
地元の農産物やその加工品を販売している「ならかわ市場」がありましたが、さっと見ましたが、興味をそそるものは特になかったので、トイレ休憩だけで特に買い物はしませんでした。
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道の駅に併設された「木曽くらしの工芸館」では、木曽漆器や木工品、地酒やワインなど木曽のすべての特産物を購入することができます。
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体験工房もあって事前に予約をすれば木工や漆塗りなどの体験もできるそうなので家族で楽しめそうな場所でした。
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また2階は作品展示コーナーもあって木曽漆器の有名な職人さんの作品も見ることができます。
無料なので気軽に楽しめますよ。 -
5月のこの時期ちょうど花桃が満開できれいでした。
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松の木の根元にある石碑は、芭蕉の句碑
「送られつ をくりつはては 木曽の秋」そう刻まれていました。 -
中山道の旧道はこの坂を上り諏訪神社の境内に入ります。
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せっかくなのでここでも参拝
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ここから先は漆器の町
木曽平沢の街並みが始まります。 -
木曽平沢は中山道の贄川宿と奈良井宿との真ん中にあって昔から木曽檜と漆器を加工する職人さんたちが住む町でした。
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今も通りのほとんどが漆器関連お店が軒を連ねています。
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後ろ向きに停められたスバル360
この赤い塗装は漆塗りのようです。 -
ほとんどのお店が入口の扉が閉まっていて、とても入りにくい雰囲気。
こちらのおだけが入り口が開いていて人の姿が -
食器や器や箸以外にも、木曽檜を使った民芸家具などを扱っているようです。
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奈良井駅まで1.7キロ
この辺りは案内表示が要所要所にあったので歩きやすい -
木曽路は駅舎も街並みに合わせたデザインでしたが、学校も周辺の街並みに同化させた木造の校舎になっていました。
私が子供の頃はほとんどが木造校舎でしたが、大半が味気ない鉄筋コンクリート増の校舎になってしまいましたが、こういった木造校舎を見るとホッとしますね。 -
奈良井宿の入口にあった丸山漆器店の三階建ての大谷石の石蔵は、国の登録有形文化財に指定されていますが、意外に新しいもので昭和36年に建築されたもの。
私より若い建物です。 -
JRの奈良井駅
木曽路に入ってからの駅は贄川駅もそうでしたが、街並みに合わせて同じようなデザインですね。 -
イチオシ
木曽路には11の宿場町がありますがその中で奈良井宿は最も標高が高く940mあります。
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中山道の難所と言われた鳥居峠を控え、「奈良井千軒」と言われるほど多くの旅人で栄えました。
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『今ならすぐにご案内できますよ』お店の客引きの声に誘われて、そばの越後屋さんで食事をすることに。
先ほど宿場町の入口に祭り提灯がぶら下がっていましたが今日は春のお祭りだそうで、中は地元のお祭り関係者で満席でした。 -
注文したのは暖かいとろろそば
とろろがたっぷり入っていておいしかったです。
でも、これで900円は観光地価格ですね。 -
イチオシ
奈良井は今日は春祭り
丸太を取り付けた長持ちを仮装した男たちが担いで、「は~ぎっしょんぎっしょんぎっしょんなっと~」とかけ声を掛けながら町中を練り歩きながらご祝儀をもらうというお祭りなのだとか。 -
その昔この先の、中山道の難所とされた鳥居峠では、追いはぎや山賊が多くて、峠越えの際に襲われることが多かったそうです。
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そこで変な格好をして旅芸人やチンドン屋を装い、長持ちに大切な物を入れて大騒ぎしながら運んだところ、山賊は「こんな奴らが持っている物などたいした物ではないだろう」と思って襲われることは無かったそうで、そんな起源があるお祭りのようです。
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電柱や電線もなく、屋根の上にアンテナもあがっていない昔ながらの街並みは、江戸時代にタイムスリップしたような気分を、味わうことができます。
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奈良井宿は中山道六十九次の中で宿場町の数でも、距離でもほぼ真ん中になる位置になります。
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国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、往時の面影を色濃く残している趣ある街並み
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イチオシ
中を見学できる建物は2つあってその一つがこちらの上問屋資料館
慶長年間から明治維新までの、約270年間問屋を務めていて、庄屋を兼務することもあったようです。 -
1キロほど続く町の途中で鍵の手にクランクしたあたりはNHKの朝ドラの「おひさま」のロケ地だったところ。
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こちらはもう一つ内部を見学できる、櫛問屋だった中村邸
どちらも入館料は300円でしたが、どちらも外から眺めただけで中には入りませんでした。 -
先ほど木曽平川の漆器のお店は、高級感があって、かなり閉鎖的で入りにくかったので1軒だけ覗いただけでスルーしてしまいましたが、こちらは開放感があって気軽に入れたお店だったので、お土産に木曽檜のお箸セットを購入しました。
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奈良井宿のはずれにあるこちらのお店は、団子と五平餅のお店。
先ほどそばを食べた越後屋でも、五平餅を食べようか迷いましたが、食べずにあとで後悔するのは嫌なので、ここで五平餅を食べることに。 -
3個セットですが上にのせる味噌が異なり、赤が山椒味噌、黒がゴマ、茶がエゴマでした。お茶はセルフで店頭にあるテーブルで食べられます。3個セットで300円。
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奈良井宿の西の外れの鳥居峠の入り口にあった鎮神社。
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木曽義仲にゆかりのある神社だそうです。今から約400年前に、この一帯で「すくみ」という難病が大流行して大勢の村人が亡くなったそうで、これを鎮めるために千葉の香取神宮から経津主神を招き祭祀を始めたら収まったという言い伝えがあるそう。
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昔は中山道の難所鳥居峠の入り口にあった神社なので道中の安全を祈願する旅人たちがお参りしたのでしょうね。私も街道歩きの途中だったので、鳥居峠を越える前にここに参拝しました。
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境内にあった楢川歴史民俗資料館
こちらでは、木曽谷に暮らした人々の生活を偲ぶ数々の品物や生活道具が展示されているそうですがこちらもスルー。 -
峠の入口には石碑が並んでいました。
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こちらの花桃 接ぎ木をしたのか紅白の花をつけています。
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鎮神社の先のこのちいさな階段を上って、いよいよ中山道の難所とされた鳥居峠へ入ります。奈良井宿が標高940mなので鳥居峠の頂上が1194m。
ここから一気に250mほど上って行きます。 -
100mほど下の道路と並行して進みます。
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その先から山に入って行きます。
結構な傾斜で上って行きます。 -
イチオシ
この辺りには石畳が残っていて、こんな道がしばらく続きます。
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山の上からは小さな沢が流れていて何度も小さな橋を渡って山道は続きます。
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峠の山の中にあった日本橋から数えて65里目の鳥居峠の一里塚
ここも石碑だけです。
押込の一里塚の次の平沢にある一里塚をどうやら見落としてしまったようです。
260キロ地点を通過です。
ゴールの草津まではまだ256キロもあります。 -
山頂の御嶽神社
霊峰御岳山の遥拝所でもあり、峠の頂上に木曽義元が戦勝祈願して建てたこの神社
この鳥居は鳥居峠の名前の由来にもなっています。 -
その先には休憩所があって湧水でのどを潤すことができます。
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根元に穴の開いたこのトチの木
子産みのトチとよばれ子宝に恵まれない人が、このトチノキの皮を煎じて飲むと子どもに恵まれるという言い伝えがあるとか。 -
この辺りは春になるとクマが出没するようで熊除けの鐘がところどころにあり、しっかり鐘を鳴らしながら先にし進みました。
なんせ峠に入ってから道行く人は誰もいないし、民家も全くないのでこんなところでクマに襲われたらひとたまりもないですもんね。
おまけに携帯の電波も届かない・・・ -
ここで標高1100m
峠の頂上から約90m下ってきました。 -
この先は下の集落までずっと下り坂が続きます。
上りもきつかったけど、下りは膝に負担がかかってもっときつかった。 -
下りの出口のあたりに咲いていたのはニリンソウ
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あまり寄り道しなかったので予定より1時間ほど早めに歩けていますが、先ほどの鳥居峠越えが思いのほかダメージが残り、今日のゴールはやはり藪原駅になりそうです。
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漆器店ののれんの掛かる宮川家
店の奥にある土蔵が史料館になっているようです。
1時間に1本しかない電車の時間が気になってスルー
次回来たときに寄ることに。 -
木曽路・薮原宿の名産「お六櫛」のお店
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昔懐かしい赤丸ポストの脇に藪原宿高札場跡
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今日のゴールは藪原駅
予定よりも1時間早く着いたものの、鳥居峠越えが思いのほかダメージが残り1本早い電車で帰ります。
4時55分の電車で自宅に帰りついたのは10時過ぎ
さすがに次からは泊りがけのウォークでないと無理。
この続きは夏休みになりそうですね。
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