2019/05/09 - 2019/05/09
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Weiwojingさん
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10連休が終わり、やっと時間の余裕が出来たので上野の東京国立博物館(平成館)で開催中の「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」を見に出かけた。恐らく連休中は混んでいるのだろうと思い、この時期は避けて、連休が終ってから出掛けた。かなりの人であったが、思っていたほどそれほど混んでいるというほどではなかった。
最近は色々な博物館で仏像に関する展覧会があり、いくつか見に出かけている。ただ、どれも似たような感じで、正直新鮮味に欠けるような気がしないでもない。それは小生の知識不足や認識不足ということもあるかもしれないが、今回の展覧会はこれまでの仏像に関する展覧会に対するイメージを覆すようなスケールのすごさがあった。寺院で見るのとは異なり、広々とした会場に集合した仏像群が置かれていて、その上、一つ一つの仏像にスポットライトが当てられ、しかも周囲をぐるりと多角的に見ることが出来るなど、工夫がこられていた。仏像を間近に見ることが出来た。
今回の展覧会には大いに満足したことは言うまでもない。そこで、興味を覚えた仏像や曼荼羅等を若干紹介してみたいと思う。
東寺は、平安京遷都にともなって、京の入口である羅城門の東に建立された官寺である。823年(弘仁14)には、嵯峨天皇より唐で密教の奥義を学び、帰国した弘法大師空海に下賜され、以来真言密教の根本道場となってきた。
- 旅行の満足度
- 5.0
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今回の展覧会で最も目を引いたのは「帝釈天騎象像」である。と言うのも、この仏像だけが唯一写真撮影が可能で、多くの人がカメラを構えていた。周囲をぐるっと回りながら、あらゆる角度から見ることが出来、しかも写真を撮ることが出来る。このようなことは今までなかったのではないだろうか。
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ゾウの顔つきが面白い。この彫像を見てふと疑問に思うことがあった。それは日本にはゾウが存在しないので、作者はどのようにしてこのようなゾウの姿をイメージしたのであろうか。
確かにこの頃には中国から入って来たゾウを描いた絵画や彫像があったので、そうしたものを見たことはあったと思われる。 -
この「帝釈天騎象像」は、平安時代・承和6年(839)の作で、端正な顔つきが大いに気に入った。
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右手に何を持っているのだろうか。
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周囲には多くの人がカメラを手に取り囲んでいた。こんなにも間近で見ることが出来、しかも写真を撮影出来るのは楽しみであった。
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今回の展覧会で興味を覚えた作品を紹介したいと思う。
中国唐時代9世紀に作られた「宝光虚空蔵菩薩坐像」(重要文化財)で、こちらもゾウに跨っている。 -
「蓮華虚空蔵菩薩」
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「武内宿禮座像」
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「弘法大師像」(談義本尊)
これらはどちらも大師を描いたものであるが、右側は鎌倉時代・14世紀の作で、宇多天王の筆と言われる賛が書かれているが、左側は南北朝時代・14世紀のものである。 -
「弘法大師座像」
江戸時代・18世紀の作 -
「阿弥陀如来座像」
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「不空成就如来坐像」
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「軍茶利明王」
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後七日御修法の道場(1)
東寺の年中行事の一つである御修法は1月8日から14日まで開催され、世界平和や五穀豊穣等を祈願する。 -
後七日御修法の道場(2)
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「持国天立像」
平安時代・承和6年(839) -
「大威徳明王騎牛像」
平安時代・承和6年(839)の作 -
上の騎牛像の跨る明王の顔の部分をアップしてみた。
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大曼荼羅 (両界曼荼羅図のうちの「金剛界」)
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上の大曼荼羅図の仏の姿を描いた部分の「一印会」と言われるもの。
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「十二天屏風」のうちの月天 (左側)と日天 (右側)。
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上の写真の「月天」を一部拡大してみた。
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「地天」
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「聖天図」(密教図像のうち)の部分。
鎌倉時代・13世紀の作。 -
「十二天面」のうちの四天(右上から時計回りに、毘沙門天、風天、火天・自在天)
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「阿修羅」
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「愛染明王香合仏」
鎌倉時代・13世紀 -
左側を拡大。
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東寺講堂の21体の仏像曼荼羅をイメージした絵葉書が販売されていたが、これは東寺で実際このように見ることが出来るわけではない。また今回の展覧会ではこの形での展示は行われていなった。
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ここからは今回の展覧会とは博物館本館での関連した別の展示で、こちらも小粒ながら見ごたえがあった。ここでは数点をのぞいて写真撮影が可能で、興味があるものを撮ってみた。
「愛染明王坐像」
鎌倉時代・13世紀の作 -
「天立王像」
平安時代・10~11世紀の作 -
「吉祥天立像」
平安時代・10世紀の作 -
「男神坐像」
平安時代・11世紀の作 -
「不動明王立像」
平安時代・12世紀の作 -
「不動明立像」
鎌倉時代・13世紀の作 -
「大日如来坐像」
平安時代・11~12世紀の作 -
「八臂十一観音菩薩立像」
中国新時代・17~18世紀の作 -
「如意輪観音菩薩坐像」
鎌倉時代・13世紀の作 -
博物館内の東洋館で「立体曼荼羅 空海 祈りの形」という映像による紹介がなされていたが、こちらは見るのを割愛した。こちらも併せて見れば、より密教仏像を理解出来たであろうが、実物の仏像を見ることが出来ただけで、満足した。
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「国宝 東寺 ー 空海と曼荼羅」展を見た後、4月から5月までの間一般公開されている日本庭園をしばらく歩いてみた。この庭園は元々寛永寺の敷地であった。春の緑に縁どられた庭園はよく整備されていて、気持ちよいくらいであった。所々に茶室があって、全部で4つあった。
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「応挙館」
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「転合庵」
説明によると、小堀遠州が八条宮から「瀬戸茶入銘 於大名」を拝領した際に、疲労の茶会のために京都伏見の六地蔵に建てた茶室である。その後、京都寂光寺から東京に移され、昭和38年10月塩原千代氏から「瀬戸茶入銘 於大名」と共に寄贈され、現在地に移築された。 -
「春草蘆」
江戸時代、河村瑞賢が摂津淀川工事の際に建てた休憩所で、その後大阪に移され、明治初期には原富太郎が所蔵していた。1948年(昭和23)、松永安左ェ門氏から柳瀬荘(埼玉所沢市)と共に博物館に寄贈され、1959年に現在地に移された。 -
庭園中央部には小さな池があった。
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「五重塔」
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