2019/05/02 - 2019/05/03
160位(同エリア236件中)
めぐりるさん
この旅行記のスケジュール
2019/05/02
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電車での移動
大曲駅JR田沢湖線7:01発→盛岡駅8:26着:快速はまゆり8:43発→遠野駅10:04着
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自転車での移動
レンタサイクル 遠野駅出発
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カッパ淵→常堅寺→伝承園→とおの物語の館
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バスでの移動
遠野駅→遠野ふるさと村→遠野駅
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この旅行記スケジュールを元に
祝令和!
10連休中の1泊2日で岩手県遠野市を旅した。
遠野物語の聖地。
民話の里。
カッパに出会えるかもしれない期待に胸を弾ませる我ら同級3人連れ。
私は帰省先の秋田からだが、それぞれの居住地から出立し、別々に指定席予約していたJR釜石線快速はまゆりの中で合流した。
JR釜石線は強風のため一時停車しながらも、なんとか遠野駅に到着した。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
この日は全国的に不安定な空模様で、強風や降雨が各行楽地を困らせる天候だった。
釜石線の列車もどうやら我らが到着した後、強風のため数時間運休になってしまったようだ。
電車が止まるほどの強風の最中、我らはよりによってレンタサイクルの自転車で遠野の里へとこぎ出した。
レンタサイクルは駅の側の観光案内所「旅の蔵遠野」で借りられる。
料金は後払いだ。
遠野に宿泊する場合は料金割引となる。我々は結果として5時間借りて1人740円だった。
そのレンタサイクルは自分史上最も過酷な自転車旅となった。
弱まることの知らない強風に加え、突如として雲行きが怪しくなり、ゲリラ的な雨が打ち付けてくる。
サイクリングロードは見晴らしの良い、本来のどかな田園風景。
なのに、どうして。
自転車にまたがっていられないほどの風雨に襲われ、カッパの祟りか?と唸りながら、カッパ淵まで5,6キロ程の道のりを苦行のごとく行くのだった。 -
カッパ淵は木立に雨がさえぎられ穏やかな様子で、思ったより観光客が来ていた。
浅く澄んだせせらぎ。
カッパって沼に棲んでいるイメージだが……隠れる所もないこの小川。
遠野のカッパは緑色ではなく赤い体色なのだと後で知る。
赤って割に目立つんじゃない?
とうの昔にどこか潜める沼の方へお引越ししたのだろう。 -
当然だがすぐ側の常堅寺にも立ち寄る。
まだ美しい桜が咲き残っていた。 -
頭がカッパのお皿のような狛犬がいた。
お寺の入口にいる狛犬ではなく、境内の地蔵堂の狛犬だ。
もちろん左右に、2匹いた。 -
雨は止んだが依然として強風の中、少し自転車を走らせて、伝承園へ。
農家の建物がある。 -
国定重要文化財の南部曲り家。
とっても懐かしい感じがする。
自分の遺伝子的なものにも、古き良き日本人スピリットが息づいているのかもしれない。
この旧菊池家にはオシラサマが祀られているお堂がある。
狭い空間に天井近くまで無数のオシラサマが立ち並び、訪れた人々の「願い」が充満しているのだ。
願い事はお賽銭100円で、指定の布にマジックで記入してオシラサマに被せる(着布)という仕組み。
とにかく壮観で、場の圧が強い。このようにスピリチュアルな空間では写真を撮る勇気がなかった。 -
曲り家の屋根は茅葺なのだ。
とても立派できれいに葺かれている。手入れとか維持とか大変そうだ。 -
なんか萌えキャラらしきパネルがあった。
名前は何ちゃんかな? -
伝承園のお食事処でお昼。
郷土料理「ひっつみ」で、風雨にさらされ冷えきった体を温める。
鶏だしで美味しかったが、メニュー写真と異なり茸とか他の具が入っていないのはなぜだ!
伝承園を後にし、再び暴風にさらされながらサイクリングして町の方へと戻る。
飛ばされてきたらしいトタンの一部が道路に落ちているのを見てゾッとする。
途中、何度も自転車を乗り捨ててバスで帰りたいと思った。 -
町中にある「とおの物語の館」は、遠野の昔話を楽しめる。
民話や昔話という本来「形のないもの」を「展示」するための工夫がすばらしかった。
センサーで反応し、動き、音が出る、光と影の不思議な世界。
翌朝訪れた遠野市立博物館も、ディスプレイがカッコよくて、ハイテクで、とても面白く、楽しく観覧できた。
民俗学博物館と聞いて古臭いイメージを持ったことを謝罪したい!
どちらも古きものをハイテクで表現するという手法が冴えていた。
遠野市の観光づくりのコンセプトが垣間見える…気がする。
さて、「とおの物語の館」を出るともう夕方になっていたが、うっかり「遠野ふるさと村」行きのバスに乗ってしまった。
到着した時にはすでに閉村していたので、20分後の終バスでとんぼ返り。往復1000円のバス旅行は、車窓から遠野の風景を眺めるだけでも一興だ。
この夜は「語り部の聴ける宿 あえりあ遠野」に宿泊。
夕方には「語り部」の昔話が聞けるのだ。
この日は13人いるという語り部グループで唯一の男性語り部さんというレア回だった。
オクナイサマという、座敷わらし以上に実用的な手助けをしてくれる童神様の存在を知る。お手伝い系守り神様は家の宝だね。我が家にはいないけど。 -
語り部さん情報によると、「旅の蔵遠野」の屋根に天狗さんがいるというので翌朝チェック。知らないと気づかないものだな。
-
遠野駅前の信号機の上に座敷わらしっこ4人がそれぞれ東西南北を見ている。
知らないと気づかないものだ。 -
さて、話は前後するが、遠野グルメといえば「ジンギスカン」らしい。
我らも夕食にジンギスカンをと思ってホテルの近くの店に行ったが、そもそも予約制だったらしく、その店は断念。他の店を探し、遠野駅の脇道にある一軒のお店に辿り着き、なんとかジンギスカン他焼肉を食することができたのだった。
ほとんどのお店が予約で埋まっているのはGW繁忙期ゆえか?観光案内所でジンギスカンのお店を紹介しているのなら「要予約」の旨をちょっと記しておいてほしかった。
遠野を後にし、盛岡の人気店でお蕎麦を食べたりして、またそれぞれの帰路についた。
それでは、遠野旅の最後はこの言葉で締めくくろう。
どんとはれ!
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