ハノイから日帰りでいける世界遺産「チャンアンの景観関連遺産」にいってきた

2019/04/18 - 2019/04/23

陸のハロン湾とも呼ばれていて2014年に世界遺産に登録されたチャンアンの景観関連遺跡へ行ってきた。ハノイからは行きは鉄道で、帰りはローカルバスの移動で日帰りでいける距離にある。

それにしても、ハロン湾はたしか「海の桂林」といわれていた気がするのだが、チャンアンが陸のハロン湾ということはそれって桂林ということじゃないのか？という疑問もありつつ行ってみることにした。

チャンアンの最寄りとなる街はニンビンというところで、行きはハノイ発9時の列車を予約していき（いくらだか忘れた500円くらいだったと思う）ニンビンには11時半くらいに到着。そこでバイクタクシーを20万ドン（1,000円くらい）で頼んでチャンアンのボート船着き場まで移動。ちなみに、自分でバイク借りるなら10万ドンと行っていた。

チャンアンの入場料はボートでのクルーズ含めて20万ドン。これですべての移動をカバーしているので明朗会計。ベトナムじゃないみたいだ。

3時間程度の周遊をして、帰りは船着き場からそのまま町外れにあるローカルバスでハノイ市の南の外れまで2時間程度（70,000ドン）。帰りも鉄道がいいかなあと思っていたのだが本数少ないし、ローカルバスなら多数でているのでローカルバスで帰る方がいいかも。

エリア ニンビン(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0

ニンビン行きのチケットは出発の二日前に駅で購入した。ネットでの予約はベトナムで発行されたクレジットカードが必要で実質外国人には購入できない感じ。

窓口での購入はあらかじめ日付や時間、行き先を紙に書いて渡しておいた方がスムーズに対応してもらえる。

ハノイ駅 駅

ということで、9時ハノイ発の列車に乗り込む。この列車の行き先はホーチミンシティ。ものすごい長旅の列車だな。ニンビンまでは2時間半くらい。乗っていた車両の乗客の大多数はニンビンで降りた。

ハノイ駅 駅

車両は乗り心地悪くはないけど結構、飽きる。車内販売があったりするので買いものもできるのだが、みんなはだいたい持ち込んであれやこれや食べている感じ。
そしてなにより速度が遅い。ミャンマーほどではないけど、まあ遅い。

ニンビン駅に到着。どうもここ数年で建て替えたっぽい新しさなのだが、なんもない駅だ。

ニンビン駅 駅

駅前。すがすがしくなにもない。

かろうじて駅前の茶屋みたいなところでレンタルバイクがあって、そこでバイクタクシーの兄ちゃんを捕まえてチャンアンを巡ってもらうことにする。普通に借りたら10万ドン、バイクタクシーにしたら20万ドンということ。

バイクタクシーにしたのだが、あとから考えたら10万ドンで借りてここまで戻ってきて、ここからバスターミナルまで移動すればよかった。

チャンアンの入場料を払うチケットカウンター。ものすごい長打の列に対応するようになっているのだが、もはや列はこれくらい。

どうやら、早朝にやってきてボートで巡るスタイルなのかもしれない。昼の12時にやってくるのは出おくれているのだろうな。

チャン アンの景観美関連遺産群 自然･景勝地

ちなみに、チャンアンという場所は観光化されてまだ浅いのでかなり厳格なルールに基づきクリーンな運営がされている。ボートトリップ中にヘンな土産物を買わされそうになることもないし、チップを要求されることもない。観光地としてはかなり優秀。

これは先行して開発されたタムコックの景観遺産の評判が悪いので反面教師としてやっているみたいだけど、とにかくチャンアンのツアーは快適だった。

ただまあ、バイクタクシーだけは相変わらず低モラルなのだが、そこはまあ・・税金のうちと割り切るくらいの感じかな。

ツアーのコースは三種類。料金はすべて一緒。もっとも定番は1番のコースなのだが4時間くらいかかるとのことで長い。昼からきてまわるにはしんどそうだ。なので短い2番のコースにしてみた。これでも2時間半くらいといわれてたが3時間以上かかった。

ちなみにボートは4人一組、ひとりでいったらあと3人待つことになるのだが、それほど待たずに人数集まった。

ミズスマシみたいに水面をすべるようにボートはすすんでいく。このあたりは川というほどの流れもないみたいで、ボートは揺れることもなく眠たげな感じですすんでいく。

しばらくすると洞窟をくぐるみたいで身をかがめていくことになる。

船頭さんはボートを器用にあやつりすすんでいく。鍾乳洞のなかは電球がとおっていて中の様子がよく見える。というか、すごくきれいに開発されているなあ。快適だ。

そして、鍾乳洞をぬけるとこの風景。風がすごい気持ちいい。これはいい船旅だ。

しばらくするとお寺のようなところにやってきた。途中いくつかこういう休憩スポットがあってひと休みできる。

チャンアンがいいなと思ったのはツアー中のトイレがすごいきれいなことだ。ベトナムでもっともトイレが整備された観光地ではないかと思うくらい。トイレは2000ドンで有料なのだが、これはもう喜んで払うよって思う。

そして、このお寺もあとから再建されたものだけど風景によくあっている。桂林とよく似ているといえばたしかに似ている。

さらにボートは鍾乳洞をくぐってすすみます。

このトンネルを抜けたときの開放感と風景の美しさがすごく気持ちがいい。

静かでのんびりした船旅だなあ。騒々しいハノイからのんびりしたところにきてひと息つける感じがある。

向かい側からはミス・ニンビンみたいな人たちがやってきた。なんか優雅だな。

水にあまり流れがないのと水深がかなり浅くて底がみえるところがあったりするので波がほとんどなく穏やか。

桂林でも船下りはあるけれど、それよりものんびりした感じがあるし、ハロン湾よりもコンパクトにまとまっていてバランスがいい。

小島みたいなところに上陸。ちょっとした食事なども売っていた。

ここは規模が大きくてなんかのイベントをやっていた。さっきのミス・ニンビンみたいな人たちもここにいたのだろうな。

さらにすすんでいくと湖のまん中に建物があって、そこで楽器を演奏している人たちがいる。中国風な感じもあるけれど、それともちょっと違う独特の音色があって、それが周囲の岩山に反響してひびいている。すごく幻想的な風景だ、一緒にボート乗っていたブラジル人が「これは気持ちいいね」っていってたけれど、たしかにこれは気持ちがいい。

ボートから降りて丘をこえていくと不思議な雰囲気の村のようなところに出てきた。どうもここは映画「キングコング」に出てきた村のセットらしい。インドシナというかアフリカのようでもある不思議な形の家のようなものがあって、奥では地元のベトナム人おっちゃんたちが楽しそうに太鼓たたいたりしていた。観光地としてすごくがんばって来ている人を楽しませている感じがある。

船を下りてニンビンのバスターミナルまで行って、そこからすぐに目についたバスに乗ってしまい、乗ってからはすぐに寝てしまったので写真がまったくなく気がついたらハノイのすぐ近くまで来ていた。

バスはハノイ市街地の南側に到着するのだが、Grabのバイクタクシーがたくさんいるのでオーダーしてホテルまで戻った。チャンアンの世界遺産はハロン湾と同じくらい楽しく美しいところだった。まだまだのどかでいいところだったけど、この遺跡はこれからもっと人が増えていくだろうなと思う感じがした。いくならいまって感じかも。

この旅行記へのコメント （2）

• M-koku1さん 2020/06/03 12:28:35

  チャンアンクルーズ

  shinkさん　
  
  突然お邪魔します。
  私もチャンアンのボートクルーズがとてもきにいりました。
  それで思わず書き込んでいます。
  
  私が行った時には、ベトナム人のおじさんたちの音楽とかはなかったですが、
  逆に無音の世界で感激しました。
  おばさんのボートをこぐ音のみで、シ～ン。
  
  去年いらしたようなので、多分より一層観光地化したんだと思います。
  働いている人たちは、あそこの観光地を作るために、農地を提供した現地の農民たちなんだそうです。
  共産国ならではだなあと思いました。
  
  みんなに見てほしいと思う一方、あまり俗化されないといいなあとも思っています。
  
  ではまた　Mより
  
  
  

  shinkさん からの返信 2020/06/03 15:11:29

  RE: チャンアンクルーズ

  Mさん
  
  コメントありがとうございます！
  
  チャンアンのクルーズはボートおりるときにアンケート用紙が配られて
  チップは要求されていないか、とか、なんかしつこく勧誘されていないかとか聞いてました。
  タムコックと比較すると、すごく観光に力いれているんだなって感じします。
  
  そして、周辺の農家の人たちが従事しているというのはなんか分かる気がします。
  すごくいいところだったなあ。いつ行けるのかわからないが、また行きたいって思えるところです。