2019/04/21 - 2019/04/21
579位(同エリア926件中)
元杜鉄工さん
科学技術週間の一環で毎年恒例の調布にある4つの研究施設の一般公開が行われました。
普段は絶対立ち入ることができない、最前線の研究施設に入ることができました。
船の研究や事故の分析を行う海技研
航空機の無線の研究をする電子航法研究所
自動車の安全装置の開発、環境計測をする実験を行う交通安全環境研究所
宇宙往還機や超音速機の研究を行うJAXA調布
1日中かけて何とか一回り、へとへとになりましたが盛りだくさんの一般公開でした。
内容は乗り物系ですが結構難しめ、でも研究所の方がやさしく教えてくれるので何となくは理解できました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス
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調布の研究施設は京王線と中央線の間くらいにあり、どの駅からも程よく距離があり鉄道ではアクセスが難しいです。
今回は調布駅から京王バスに乗り「航研前」で降りました。航研=JAXAなので目の前までバスで行けます。調布駅 駅
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お約束の表札。かっこいいなあ。
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海上技術、電子航法、交通安全の3つは同じ門になっていて中で行き来ができます。
JAXAだけは敷地は隣り合っていますが別。一般公開の案内、受付も別。
半日歩いていたら分かれている理由を同行者が気が付いたのでそれは後程。 -
まずは今日のお目当て400m水槽。
細長い建物のなかに400mの細長い水槽があります。 -
何のためにあるの?
船のエンジン馬力を推定するんだそうです。 -
こちらが水槽。
緑色の橋の下に黄色い船の模型がついています。橋の両端に車輪がついていてレールの上を走るんだそう。すると船が水面上を動くという仕組み。
いくらでも写真OKとのことでした。 -
10時開門で入って来たのですが、見学の列ができていて30分くらい並んだ気がします。
見学では実際に橋に乗って水槽の上を移動体験。
模型船は5.5mと近くで見ると結構大きい。でも本物は355m。もうよくわからん。
おととしまで見学できた氷海水槽は現在使用していないこともあってナシ。残念。研究所一電力を消費する設備だったらしい。 -
この研究所では目的ごとにいろんな水槽を持っています。
こちらは様々な波を発生させて、波の中での船の動きを研究できるらしい。 -
ラジコン模型を走らせて実験する様子。
見学では実験のために水面を制御して任意の波を発生させることができることを利用して、絵や文字の形の波を起こして見せてくれました。
どんな波だったかは内緒にしておきます。
大人気で結構並びました。 -
海洋構造物試験水槽。
こちらも波を起こせる水槽だそうです。
あえて水を抜いた状態にして中に入れるという展示になっていました。 -
気が付いたらお昼。魚がいるわけでもない水槽を半日も見てたのは人生で初だな笑
研究所の食堂でお昼ご飯。500円のカレーライス。 -
結構緑があっていい感じの公園って雰囲気の研究所内でした。
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つづいて電子航法研究所。海の次は空の研究所。
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電波無響室の見学。
建物が金属で覆われていて外から電波が入ってこない、室内には特殊素材のとげとげで覆われていて電波が反射しないつくりになっています。
なのでこの部屋の中では電波が壁に跳ね返ってこないので外で実験しているのと同じ環境になるみたいです。
どんな電波を出しても外に漏れないので変な電波出してもOKってニヤニヤしながら説明してくれました。 -
なんか難しいことがいっぱい書いてありました。
電波の力で飛行機を効率良く精度良くとらえたり指示を出したりする的なことが書いてありました。 -
どうして400m水槽を敷地の真ん中に作ったのでしょう。これをう迂回するために400m歩きました…
立ちっぱなし、歩きっぱなし、脳みそはパンクしかけていますが、あと2施設残っています。 -
こちら交通安全環境研究所。
いつまでもどこまでも走ることでおなじみのトラックがありました。
屋内で時速60キロで走っているかのような条件にできる施設で、車の前から強風を吹き付けるファンがあり、その風を浴びせてもらいました。
排ガスの環境測定に使うそうです。 -
こちら、ひたすらぶつけられる自動車のクッションモデル。
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こちら、ひたすらはねられる人形。
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こちら、ひたすら交通事故にあうドライバー人形。
なんと体内にはセンサーが埋め込まれており、事故の衝撃の大きさを測ることができます。
見学では段ボールで頭をぶんなぐらせていました。男の子がやるとなんか許せる感じがしましたが、お母さんがやると音とか威力が違いますね。頭にかかった衝撃の大きさがグラフで表示されるおまけつき。 -
国内唯一、世界でも少ない鉄道台車の特殊な試験機。
混み合った都心部、山が多い国土の日本では台車の曲線走行性能が大事です。この設備では曲線も再現できる機構がついています。
電車ってハンドル無いのでどうやって曲がるか考えたことありますか? -
本格的な鉄道シミュレータもありました。子供に大人気!
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時刻は2時前。一度門を出て少し歩いてラストはJAXA。
なんでJAXAだけ別区画かって?そりゃ他の3つが手を組もうが知らないけど圧倒的人気があるからだよ…という事情ではなく管轄が国交省か文科省かの違いなんですよね。
縦割り行政のせいで無駄に歩いちまった。調布航空宇宙センター 美術館・博物館
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ぶっちゃけJAXAは平日行けば見学できるので展示施設とかはほぼスルー。
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調布名物「空気」
ここから各家庭にパイプラインで空気がお届けされます、という都市ガスみたいな話ではなく実験に使う圧縮空気のタンク。 -
圧縮空気はこの風洞という設備で使用されます。
飛行機のモデルに風を当てて空気の流れを解析します。 -
こちらが風洞の制御室。SFみたいでかっこいいですね。
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調布のJAXAは生い立ちがNALなので宇宙よりも航空系の研究が多いです。
宇宙系の展示では月面着陸機やスペースデブリの除去技術などがありました。
スペースデブリの飛ぶ速さは秒速10km。新幹線や戦闘機と並べても黒い棒グラフがあんなに違います。 -
こちら1gちょっとのアルミ球をその速さでぶつけてできたクレータ。
この破壊力はおそるべし。安全な宇宙開発の脅威です。 -
その昔、JAXAがやろうとしていた宇宙往還機の模型。
今は民間でも宇宙旅行を提案できる時代ですからね。こうして施設の端で余生を送っていました。 -
いやぁ、盛りだくさんな一日でした。脳も体もくたくたです。でも面白かった。
スタンプラリーも実施していましたが、全部回るだけで1日が終わってしまします。しかもどこも長蛇の列。展示の列かと思ったらスタンプの列なんて光景があちこちに。今回、我々はスタンプには目もくれず展示を見てきましたが、子供がいなければそれが正解のような気もします。
ちなみに調布は水木しげる先生の暮らした街だそうで、駅前にこんなマンホールがありました。
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