2019/03/22 - 2019/03/22
16位(同エリア331件中)
かっちんさん
大井川鉄道本線は東海道線金谷駅と大井川上流の千頭(せんず)駅を結ぶ鉄道です。
春になると沿線にはヤナギが芽吹き、今の時期に「無人駅の芸術祭」の作品が無人駅に展示されています。
千頭駅から先の「南アルプスあぷとライン(井川線)」では、赤いトロッコ列車が走り、走行中に車掌さんが車内放送で沿線の見どころを案内してくれます。
途中のアプトいちしろ~長島ダム間は日本の鉄道路線で最も急な区間のため、アプト式機関車が連結され登ります。
ここは大井川上流の長島ダム建設に伴い、平成2年(1990)アプトいちしろ~接岨峡(せっそきょう)温泉間を新線に変更したところです。
そして、長島ダム湖(接岨湖)周辺には、水没した旧線区間の線路やトンネルなどを湖の水位が下がれば見ることができます。
アプトいちしろ駅手前には、大井川ダム建設時に木材の流送を補償するために造られた鉄道用吊橋(旧線)が産業遺産になっています。
今日は金谷駅から大井川鉄道の本線と井川線に乗り、車窓から春の息吹を感じとり、秘境駅の尾盛(おもり)駅に降りてみます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・大井川鉄道HP
・無人駅の芸術祭/大井川HP
・島田市観光協会「大井川鉄道」
・地名の日本一短いトンネルの看板
・川根本町観光ガイド「塩郷の吊橋」
・奥大井の旅なび「両国吊橋」「飛沫橋」
・交通新聞社新書、武田元秀著「ダムと鉄道、市代吊橋」
・マイナビニュース「アルルとプルルでアプトにノレノレ!-大井川鐵道に新キャラクター」2009-7-16
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
大井川鉄道路線図(金谷駅)
金谷(当駅)~千頭間が大井川鉄道本線、千頭~井川間が井川線・愛称「南アルプスあぷとライン」です。 -
大井川周遊きっぷ
大井川本線・井川線全線を自由乗降できる「大井川周遊きっぷ」4,400円を利用します。
金谷~千頭~井川間の往復運賃が6,260円なので、とてもお得なきっぷです。 -
無人駅の芸術祭(ポスター)
テーマは「無人駅の先のワンダーランドへの招待状を、あなたに」
無人駅フィールドをアートの舞台とした芸術祭をちょうど開催していました。
その作品のいくつかを、車窓から眺めることにします。 -
千頭行き電車(金谷駅)
関東の東急電鉄で活躍していた7000系です。
この電車で千頭駅へ向かいます。 -
運転席横に珍しいタブレット(金谷駅)
金谷~新金谷の閉塞区間は、このタブレットを持った列車だけが通れます。 -
東急百貨店のつり革(7000系)
渋谷にあった東急百貨店。東急線時代の名残です。 -
SL-C56形44号機(新金谷)
電車は金谷駅を出発し、次の新金谷駅構内を通ります。
昭和11年(1936)三菱重工業製で、戦時中タイ・ビルマへ送られ、昭和54年(1979)タイから大井川鉄道に帰国したSLです。 -
転車台に載るSL-C12形164号機(新金谷)
昭和12年(1937)日本車輌製で、昭和62年(1987)国鉄から大井川鉄道に移り営業運転。
現在は運休中。 -
まもなく神尾駅
新金谷を過ぎると電車は大井川に沿って上流へ進んでいます。 -
開運狸の神尾駅
本物の狸も出て来そうな駅です。 -
ヤナギの芽吹き(神尾)
大井川のほとりには、ヤナギが芽吹いています。 -
ヤマザクラが満開(神尾)
-
大井川下流の景色(神尾)
-
芸術祭作品「connect」(大和田駅)
駅に漂う人の記憶や思い、空想に夢、気配なきそれらは、何かと何かを繋ぐかのように、駅を行き交うことを表現しています。 -
春の息吹(大和田)
ヤナギの新芽は春の息吹を感じます。 -
駿遠橋の上空を泳ぐ鯉のぼり(大和田)
-
イチオシ
対岸から吊るされて泳ぐ鯉のぼり(大和田)
-
レトロな雰囲気の家山駅
昭和4年に開業した駅です。 -
列車の交換(家山駅)
近鉄で特急として走っていた16000系です。 -
イチオシ
川根茶の茶畑(抜里)
-
サヨばあちゃんの休憩所(抜里駅)
無人駅の「ぬくり駅」駅舎は地元の人たちがお総菜などを販売しています。
グループ中心メンバーの方の名前から「サヨばあちゃんの休憩所」と呼ばれ親しまれています。 -
芸術祭作品(抜里駅)
戦後日本で独自に普及した花柄の毛布を主な作品素材とした大型の立体作品です。
洗濯物を干しているのではありません。 -
日本一短いトンネル(地名)
地名(じな)駅を出ると、長さ11m、幅5mの短いトンネル(川根電力索道用保安隧道)を抜けます。
この場所には、大正15年(1926)に滝沢(藤枝)~地名間に開通した川根電力索道が空中を通っており、その下に昭和5年に大井川鉄道が通るため、落下物を保護するトンネルができたのです。
その後、索道は昭和13年(1938)にその使命を終え、今はトンネルだけが残されています。 -
ハクモクレン(地名)
-
塩郷の吊橋
塩郷駅近くの大井川に架かる吊橋で、昭和7年(1932)造られ、全長220.4m、高さ10.4mの木造人道橋です。 -
スケスケの塩郷の吊橋
-
芸術祭作品「塩郷まで来たヘビ」(塩郷駅)
大井川の化身であるヘビの旅を表現しています。
待合室に展示されているので、とまどいます。 -
転車台のある千頭駅
SLの向きを変える転車台です。
金谷駅から千頭駅まで1時間15分。春の景色を眺めながら鉄道旅が楽しめました。 -
井川線
千頭駅から「南アルプスあぷとライン」に乗り換え、井川へ向かいます。
井川線は平成30年(2018)5月8日に大雨による土砂崩れのため、閑蔵(かんぞう)~井川間が不通となっていましたが、復旧作業を行い平成31年(2019)3月9日(つい最近)に運転が再開されました。 -
展望デッキに乗車
乗車したスロフ316客車は、5両編成の中に1両だけ連結されています。
車両の半分がボックスシートと窓ガラスのない展望デッキに分かれています。 -
桜が咲き始めた井川線(千頭付近)
-
大井川に架かる吊橋(川根両国)
長さ145m、高さ8mの吊橋。 -
長い編成(沢間)
カーブに差し掛かり、前方を眺めています。
動力になっているディーセル機関車DD20形は一番後ろに連結されています。 -
寸又川と大井川の合流
土本(どもと)駅の手前で、大井川支流の寸又川(すまたがわ)が大井川に合流します。 -
泉大橋(奥泉)
奥泉駅を過ぎ、真っ赤な泉大橋が川面にかろうじて映ります。
ここは絶景ポイントで、列車の速度を落としてくれます。 -
エメラルドグリーンの美しい大井川(奥泉)
-
旧線との分岐点
アプトいちしろ駅の手前で旧線と分かれます。
現在のルートは旧線と分かれた後、すぐに橋を渡ります。
昭和29年(1954)鉄道が井川まで延長する際にルートが変更となりました。 -
旧線跡(アプトいちしろ駅手前)
-
イチオシ
鉄道用吊橋だった「市代吊橋」(アプトいちしろ駅)
昭和11年(1936)大井川電力が大井川ダム建設に伴い、木材の流送を補償するため、鉄道用吊橋(旧線)として建設されたものです。
橋はサスペンショントラス構造です。
昭和29年に鉄道のルート変更に伴い、吊橋はダムと隣接する奥泉発電所への中部電力専用道路となりました。
平成12年には産業遺産に認定されました。 -
アプトいちしろ駅に停車
井川線営業開始50周年を記念したマスコットキャラクターの「アルル」と「プルル」お出迎え。
右側がアプトいちしろ駅出身の「アルル」、左側が長島ダム駅出身の「プルル」。
どちらも「アプトの妖精」という設定です。
この駅では、列車から降りてアプト式機関車の連結作業が見学できます。 -
急勾配を登るためのラックレール
アプトいちしろ駅~長島ダム駅間は、日本の鉄道路線で最も急な区間(90/1000)となっています。
「ラックホイールピニオン」という坂道専用の歯車が付いたアプト式機関車が、線路の真ん中に施設された「ラックレール」という歯形レールを噛み合わせて坂道を上り下りします。 -
アプト式機関車の連結
平成元年(1989)に日立製作所で製造されたアプト式電気機関車ED90形です。 -
アプト区間を登ります
アプトいちしろ駅を出発し、長島ダム駅まで急勾配をゆっくり登ります。 -
後押しするアプト式電気機関車
-
長島ダムと飛沫橋
「長島ダム」は大井川の上流に建設された多目的ダムで、平成14年に完成しました。
ダムの放水場所の下に、吊橋のようにたわんでいる「飛沫(しぶき)橋」が見えます。実はコンクリート製の橋です。
橋の中ほどではダムから流れる水の飛沫がかかることがあります。
長島ダム駅に到着するとアプト式機関車を切り離します。 -
イチオシ
絵画のようなダム湖とヤナギ(ひらんだ駅)
「ひらんだ駅」は長島ダム建設に伴う新線に開業した駅です。
ダム湖の下には、旧線と旧川根唐沢駅が沈んでいます。 -
イチオシ
水没した線路が登場・・・(レインボーブリッジ手前)
ダム湖の水位が下がったようで、旧線の線路が現れています。 -
まもなくレインボーブリッジを渡ります
レインボーブリッジはダム湖(接岨湖、せっそこ)に架かる橋で、橋の途中に「奥大井湖上駅」があります。 -
橋の下には旧線(レインボーブリッジから)
旧線の線路が湖畔沿いに続きます。 -
保線員の安全確認合図(レインボーブリッジから)
橋の上で保線作業されている人たちです。
ご苦労様。 -
旧線のトンネル(レインボーブリッジから)
列車の進行方向左側にダム湖の景色が移り、絶景ポイントです。
そのダム湖の対岸をよく見ると旧線跡が残されています。 -
旧線の線路跡(レインボーブリッジから)
-
旧線の線路跡とトンネル(レインボーブリッジから)
-
旧線の鉄橋(レインボーブリッジから)
-
接岨峡温泉温泉駅に停車
千頭行きの列車が停車しています。
井川行きは発車し、次の駅はいよいよ尾盛(おもり)駅です。 -
しばらく走ると、緊急停車
何が起きたの? 野生動物の出現?? -
線路から除去した大きな石
車内アナウンスでは「線路上に落石があり、運転士が除去しました」とのこと。 -
尾盛駅に到着
駅周辺には民家がなく、駅につながる道路もない超無人駅です。
牛山氏の「秘境駅ランキング2018年度版」では第2位の駅。
ちなみに秘境駅第1位は北海道の小幌駅です。 -
イチオシ
列車のお見送り
尾盛駅で列車を降りたのは、かっちん夫婦と娘の3人。
秘境駅の雰囲気を次の列車まで味わいます。
次の旅行記では尾盛駅と終点井川の廃線小路を紹介します。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
川根・井川(静岡) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
59