2019/03/22 - 2019/03/22
103位(同エリア1648件中)
かっちんさん
南アルプスあぷとラインと呼ばれている大井川鉄道井川線(千頭~井川)の途中には、秘境駅と言われている「尾盛駅(おもりえき)」があります。
以前はダム建設関係者の宿舎などがあったのですが、現在は周辺に民家がなく、車道に通じる道もありません。
終着駅「井川」の先には、かつてダム建設資材を運んだ鉄道が堂平駅(どうだいらえき)まで続いていました。現在は線路の残る「廃線小路」として整備されています。
さらにその奥にはかつて金山で栄えた井川集落があります。
この旅行記では、狸がお出迎えする「尾盛駅」に実際に降り、秘境駅の雰囲気を十分味わい、井川駅から井川湖畔遊歩道の一部になっている「廃線小路」と高さ30mの「夢の吊橋」を歩き、井川集落を訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・大井川鉄道HP
・南アルプスあぷとライン「ミニ列車で行く南アルプスあぷとラインの旅」
・中部電力「井川発電所」
・静岡市「井川湖渡船のご案内」「井川地区自主運行バスについて」
・井川ビジターセンター「廃線ウォークを楽しもう、井川めぐり」「井川まちあるきガイドマップ」
・のんちゃん「面白い接写の世界、カツラの花」
・静岡市環境創造課の南プス「女子旅Vol.01初夏の井川で森林浴」「女子旅Vol.06春の井川で歴史に触れる」「南アルプスの金山の歴史」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
まもなく尾盛駅
南アルプスあぷとラインの秘境駅「尾盛(おもり)」に到着します。
牛山氏が定義した秘境駅ランキング2018年度版では上位の第2位です。
駅のまわりに民家がなく、車道に通じる道もありません。 -
狸のお出迎え(尾盛駅)
駅員のいない無人駅ですが、狸の夫婦が迎えてくれます。
小さな狸の旦那が一升瓶を持ち、大きな狸の奥さんがリボンを付け着飾っています。 -
発車オーライ(尾盛駅)
トロッコ車両のドアは自動でないため、車掌さんが線路に降り、全車両の開け閉めをやります。
この駅に降りたのは「かっちん夫婦」だけです。 -
トロッコ列車を見送ります
-
静まり返った尾盛駅
駅名標のあるホームに止まる線路はすでに外されています。
現在列車が止まる位置は、線路脇に細かい砂利を敷いた低いホームのところです。
ここは静岡県榛原郡川根本町犬間です。 -
尾盛駅の時刻表
1日に上り下り5本ずつ停車します。
10:31発井川行き列車から降りたので、次の11:37発まで1時間ほど秘境駅の雰囲気を味わいます。 -
イチオシ
深い山の中にある秘境駅(尾盛駅)
山の斜面と山林に覆われています。 -
使われなくなった小屋(尾盛駅)
-
建物があった跡(尾盛駅)
かつてダム建設関係者のために、宿舎や小学校が駅周辺にありました。 -
ホームの端で見つけたスミレ(尾盛駅)
秘境駅の寂しさを紛らわしてくれます。 -
昔、使われていた木製の枕木(尾盛駅)
-
ポツンと置いてある車輪(尾盛駅)
周辺を歩いてみましたが、どこかに抜ける山道はありません。
何にもない秘境駅気分を、狸のそばに座り感じています。 -
次の井川行き列車(尾盛駅)
1時間が経ち、遠くから聞こえてくるピーッという汽笛、ディーゼル音が段々と近づいてきます。
列車が見えた瞬間、「迎えに来てくれてありがとう」というホッとした気持ちです。 -
まもなく渡る鉄橋は私鉄日本一の高さ
尾盛駅から乗車し、トンネルをいくつか抜けると「関の沢橋梁」が現れます。
雄大な南アルプスの溪谷に架けられた鉄橋の高さは70.8m。私鉄日本一の高さです。 -
イチオシ
窓から見下ろす深い渓谷(関の沢橋梁の右側)
列車は速度を落としゆっくり渡るので、スリル満点です。
関の沢橋梁を渡ると川根本町から静岡市に入ります。 -
はるか下を流れる川(関の沢橋梁の左側)
大井川支流の「関の沢川」です。
線路の脇にある通路なんか怖くて歩けな~い・・・ -
でも、10年前に歩いたことがありま~す(関の沢橋梁)
かっちんは平成21年(2009)12月13日に開催された「南アルプスあぷとライン限定企画<秘境探検ウォーキング>」に参加し、この鉄橋を渡りました。
このときは接岨峡温泉~閑蔵(かんぞう)間の擁壁補強工事に伴い、3ヶ月ほど運休になっており、大井川鉄道がこのイベントを企画したのです。
募集人員は30名。トンネルを歩くので懐中電灯を持参します。
線路の脇にある通路を歩くのですが、安全ベルトを腰に巻き、ベルトの先は赤いロープに付けて進みます。
先頭を歩く鉄道保守員の方は、長い柄の付いた空の台車をレールに載せて走らせています。
用意された安全ベルトの数が少なく、渡り終えた人の安全ベルトを次に渡る参加者のために台車に積んで引き返します。 -
まもなく閑蔵駅(車窓)
次の閑蔵駅では、千頭行き列車と行き違いをやります。 -
ミニ「南アルプスあぷとライン」(閑蔵駅)
関の沢橋梁を渡る機関車や周辺の吊橋は、「南アルプスあぷとライン」をイメージできます。 -
V字谷の接岨峡(車窓)
列車は大井川上流の接岨峡を見ながら走ります。 -
奥泉ダム(車窓)
井川ダムと一緒に建設された奥泉ダム(昭和31年(1956)完成)です。
発電用のダムで、奥泉発電所は下流の「アプトいちしろ駅」近くにあります。 -
井川ダム(車窓)
昭和32年(1957)に建設された国内初の中空重力式コンクリートダムです。
ダムの下には井川水力発電所があります。 -
終着駅「井川」に到着
ここは静岡市葵区井川です。 -
乗ってきたトロッコ列車(井川駅)
-
堂平へ通じるトンネル(井川駅)
井川駅ホーム手前で分岐する線路は、かつて堂平駅(どうだいらえき)までの貨物線です。
トンネル内は留置線として使用しています。
トンネルの先は繋がっておらず、その先に線路を残した廃線跡があります。 -
井川駅の駅舎
昭和34年(1959)大井川鉄道井川線の駅として開業。 -
井川湖畔遊歩道の案内図
井川集落は井川駅から4km近く上流にあります。
井川本村へ行くには、井川ダム渡船場から渡船で15分、湖畔遊歩道を歩くと1時間40分かかります。
湖畔遊歩道は、廃線小路、堂平広場(旧堂平駅跡)、夢の吊橋を経て井川本村へ通じています。 -
井川湖
片道を井川湖渡船に乗るつもりでしたが、冬~春は水位が低く運休中。
仕方なく湖畔遊歩道を往復歩くことにします。 -
カツラの雄花(湖畔)
花弁も萼もない雄花は多数の雄しべがあり、葯は淡紅色で細長い袋状の形です。 -
ダンコウバイ(遊歩道)
小さな黄色い花が散形花序につけています。
このあたりから遊歩道に入ります。 -
イチオシ
廃線小路
遊歩道をしばらく歩くと、線路が現れ「廃線小路」に入ります。
昭和29年(1954)、中部電力専用鉄道として大井川ダム(下流)~この先の堂平駅間が開業。
その後、大井川鉄道井川線となり、井川~堂平間は貨物輸送や、畑薙ダム・赤石発電所の建設資材輸送に平成8年(1996)まで使われました。
平成25年(2013)、井川湖畔遊歩道の「廃線小路」として整備されました。 -
トンネルもある廃線小路
短いトンネルが1ヶ所あります。 -
堂平駅跡
ここで線路が終わり、堂平駅跡に到着。 -
現在は堂平広場
堂平駅の面影はありません。 -
「夢の吊橋」はあちら(堂平駅跡)
ここから先は鉄道が延伸されなかったところです。 -
10分ほど歩き、「夢の吊橋」はこの下(遊歩道)
-
イチオシ
夢の吊橋(遊歩道)
井川湖上に架かる長さ80m、高さ30mの吊橋。
かっちんは、手すりにつかまり、左右の揺れを感じながら渡ります。
景色を見る余裕は全くありませんでした(笑)
帰りは通りたくない吊橋です。 -
庚申塔(遊歩道)
タイル張りの祠にある庚申塔。 -
スモモ(井川の町)
井川集落に入りました。 -
イチオシ
井川の町並み
坂の下に井川湖と町並みが見えます。 -
シカの頭蓋骨(井川の町)
井川森林組合前に置いて(飾って?)あります。 -
井川案内図
井川本村渡船場近くにレトロな商店街(黄色いライン)があります。
今回は時間がなく、次回の宿題です。 -
井川本村バス停(井川集落)
時刻表を見て、井川地区運行バスがあることに気づきます。
以前は静岡鉄道と大井川鉄道の「静岡井川線」があったのですが、運行廃止に伴い、平成20年(2008)より静岡市が井川地区自主運行バスを開始したのです。
バスの定員が9名で、井川地区住民の乗車を優先するので、一般客は満員になると乗れません。
横沢方面行きは井川駅を通るので、帰りに利用することにします。 -
茶畑と井川小学校(井川集落)
-
中野バス停の待合所(井川集落)
大きな待合所は「静岡井川線」の名残でしょうか。 -
教会のような建物(井川集落)
平成28年(2016)にリニューアルオープンした「南アルプス ユネスコエコパーク 井川ビジターセンター」。
井川や南アルプスの情報提供を充実させた施設へと変わりました。 -
「ちびまる子ちゃん」が気に入った紅葉の井川
井川ビジターセンター前に展示されています。 -
イチオシ
漬物バー(レストラン)
井川ビジターセンター内のレストランで昼食にします。
メイン料理(\1,000)を注文すれば、地元のお母さんたちが手作りした漬物が食べ放題。 -
漬物と大根の味噌田楽(レストラン)
すべての種類を少しずつ、いただきました。 -
メイン料理(レストラン)
注文したのは、「井川高原野菜ときのこのスパゲッティ(ペペロンチーノ風)」。
新鮮で大きな地元野菜ときのこを、風味のあるスパゲッティと合わせて美味しくいただきました。 -
井川の名産品紹介(井川ビジターセンター)
「井川メンパ」は、山仕事の人たちがお弁当箱にした入れ物。
ヒノキ材をサクラの皮で縫い合わせ、本漆を塗って仕上げています。
「小河内ねぎ」は、井川の最北端に位置する小河内地区で栽培され、小粒でとろりと甘い在来作物。
「かきんのかぶ」は、かつてかぶの葉形の砂金が採れたので「葉金」と呼ばれていました。
この金が採れる一帯にあったかぶは、葉金が訛って「かきんのかぶ」と呼ばれるようになりました。 -
奥大井の地図
奥大井は静岡市・川根本町・島田市を流れる大井川の上流部です。
3,000m級の南アルプスの玄関口に井川があります。
大井川上流をリニア中央新幹線が通る予定です。 -
帰りは井川地区運行バス
井川ビジターセンターから井川行きのバスに乗ります。
奥にある白樺荘から来たバスです。
これで恐怖の「夢の吊橋」を通らずに帰れます。 -
千頭行きトロッコ列車(井川駅)
井川駅から一番後ろの車両に乗車します。 -
途中の奥大井湖上駅に停車(車窓)
ここは「奥大井恋錠駅」=恋がかなう駅なんです。 -
水没した旧線跡(車窓)
レインボーブリッジの真下に、長島ダム建設で水没した旧線の線路が見えます。 -
エメラルドグリーンの接岨湖(車窓)
長島ダム湖は接岨湖と呼ばれています。 -
旧線の線路跡(車窓)
水位が下がっているので線路跡が現れています。 -
新緑の美しいヤナギ(車窓)
ひらんだ駅からの眺めです。
この後、千頭から大井川鉄道本線に乗り換え、金谷から東海道線で川崎に帰ります。
今日は奥大井の秘境駅と廃線跡を楽しむことができました。
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