盛岡リアス海岸の旅２　山田線・三陸鉄道で釜石へ

2019/04/13 - 2019/04/13

盛岡に１年ぶりに訪れました。一泊後3月に復旧開通した三陸鉄道に乗り釜石、花巻を経由して帰郷しました。
盛岡から山田線で宮古。三陸鉄道に乗り継ぎリアス海岸を南下し釜石までの行程です。

エリア 宮古(岩手)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

盛岡駅から山田線に乗車。

JR快速リアス、一両編成。
盛岡発11:05、宮古まで2時間余。

１列、２列それに長椅子の車内。

山田線は北上山地を横断して三陸海岸に至る路線。

北上の山はやっと雪が解けたと言った様相。

区界（くさかい）駅、北上山地の分水嶺に位置する駅。
この辺りは地質的には南部北上帯の根茂茂帯で古生代ペルム紀の付加体玄武岩が分布するそうです。日本では相当古い地質が分布してます。

この辺りには春はまだまだのようです。

列車は速度を上げて下っています。復興道路が造られているようです。

中生代ジュラ紀の北部北上帯の付加体堆積岩、地質はやや新しくなってきました。

中生代ジュラ紀の北部北上帯の付加体堆積岩。
太平洋の深海に積もったチャートとかのようです。

川内駅、ここで宮古まで半分ちょっと進んだ所。

各所で復興道路の工事が進められていました。

太平洋に注ぐ閉伊川かな、この辺りは白亜紀花崗岩が分布。

宮古が近づきいくらか平地も出てきました。岩手の海岸はリアス海岸なので平地といっても狭小な谷底平野。

宮古駅着。ここには昭和５２年に来たことがあります。40数年前です。

3．11の津波は駅前まで押し寄せたそうです。

市街地方面。再建、再整備されたとのこと。新しい風景ですね。

駅前の「魚彩亭すみよし」で宮古名物の食事。宮古ラーメンという海鮮塩ラーメン。

牡蠣フライと潮汁でこれは旨かった。

40数年前この「蛇の目」で食べた刺身が忘れられません。
今では東京でも食べられますが、当時は地元でしか味わえなかった、「秋刀魚刺身」です。

駅前の三陸鉄道の本社屋。

『2019年3月23日JR山田線宮古―釜石間が三陸鉄道に移管され、南・北リアス線と統合し、新たに盛(さかり)～釜石～宮古～久慈を結ぶ「リアス線」が誕生します』とある。

駅前のモニュメント。山田線脱線事故における機関士と機関助手を讃えた石碑、だそうです。
確かに盛岡からの山田線のルートは険しい山々を縫って来ましたよね。

三陸鉄道のグッズやら土産が売ってました。ちょっとした400円前後の魚のツマミの数々がが非常に良かったです。

三陸鉄道リアス線に乗車。開通して20日程しかたっていません。土曜と言うこともあって多くの人が乗車。

3両編成で、前の2両が乗車可能でした。

ありがとう車両のようです。

各国のありがとうの言葉。

感謝感謝の開通車両。

3両目のレトロ車両は貸し切りとなっていました。

向かいにはこんな車両もありました

前の2両が乗車可能でした。

１４時13分宮古発、釜石に向け出発。

津軽石駅ちかくでの宮古湾。

鮭の遡上で有名な津軽石の被害も大きかったんでしょう。

鮭と言えば、車内のつり革は鮭模様。

高い防潮堤が建設されていました。

陸中山田駅。山田線はこの町名からとったんだと初めて知りました。

湾奥の平地に町は作られ、そこに津波が遡上するといった、自然の自然。
それを見越した営みが必要と実感します、こんな景色をみるにつけ。

防潮水門も造られていました。

何もなければいい景観です。

山田湾、オランダ島。

瓦礫が除去され元の土地が整備されていました。

鯨と海の科学館。この辺りでも鯨漁が盛んだったんだ。

本州最東端の駅だそうです。

船越湾、きれいな海岸線でした。

沿岸道も三陸鉄道陸橋も新設。
この三陸鉄道、元はJR山田線です。

吉里吉里って、井上ひさしの吉里吉里国の発祥地？
と思いきや、それは名前だけで、小説の舞台はここではありません。

釜石が近づいてきました。

車窓の左側に釜石鵜住居復興スタジアム。ここでラグビーワールドカップが開催されるそうです。
このあたりは再整備されてましたが、駅しかないと言っても過言ではありませんでした。

この湾から長いトンネルを抜けると釜石駅。

釜石駅着。運転手さんに切符を渡し下車。今晩はここに泊り、夜の釜石を楽しみます。
三陸海岸のきれいな景色にのあいだには見た目には復興がほぼ終わった町々、集落を見ることができました。元のようなコミュニティが戻ることを願っています。