旧安田庭園

2019/04/06 - 2019/04/06

両国駅から至近距離ながら、国技館や江戸博物館の影に隠れてなかなか訪れる機会がなかった旧安田庭園を訪問。

旧安田庭園は、東京都墨田区に所在する、潮入り回遊式庭園として整備された大名庭園です。

エリア 両国(東京)

JR両国駅を出るとそこは国技館。その隣の江戸博物館。
この二つの有名な建物のせいで、国技館の先にある旧安田庭園はあまり注目されていないかもしれないですね。

お花見の頃になれば尚更。両国から隅田川沿いを約1キロも行けば桜で有名な隅田公園があるから。
そんな春の１日たまたま旧安田庭園を訪れました。

国技館の並びにある旧安田庭園の西口は9:00～16:30(1月～5月)まで無料で開放されています。

公園の由緒が書かれています。

この旧安田庭園は、常陸国笠間藩主本庄因幡守宗資により元禄年間（1688～1703）に築造されたと伝えられています。

西の園路。

明治維新後は、旧備前岡山藩主池田侯の邸となり、次いで安田善次郎氏の所有となりました。

氏の没後大正11年東京市に寄附されました。関東大震災後、太平洋戦争を経て東京都から墨田区に移管され、全面的改修を行い、復元しています。

園内は小島の浮かぶ心字池を老樹と散策路が囲む構成になっています。雪見灯篭が配置され、池には鯉、亀がいます。

公園の池の向こうには刀剣会館があります。その奥は同愛病院です。

かつては隅田川の水を引いた汐入回遊式庭園として整備されました。先日行った浜離宮の潮入り池と同じ作りです。

現在は、ポンプにて人工的に潮入が再現されています。

園内の橋はコンクリート製になっています。

苔むした岩。

かつては隅田川の水を取り入れ、隅田川の干満を利用し、眺めの変化を鑑賞する庭園でした。

今日では、隅田川の汚染が園に及ぶようになったため、直接の接続は停止されています。
園北側の地下貯水槽（貯水量約800トン）を利用し、ポンプにて人工的に潮入が再現されているそうです。

この日池の一部は水が枯れていました。

名前を知らないこの花は？

ニオイスミレではないかと教えていただきました。ありがとうございます。可憐な花ですね。

公園は時計回りが順路となっています。公園はさほど大きくはないけれど、心字池をめぐる園路は変化に富んでいます。

楠の切り株です。

楠の切り株は、生長がはやく大きくなることから庭園内の通行に支障をきたすことが懸念され、伐採されてしまった。

亀は見かけましたがコイは？

この池にはたくさんの鯉が棲息していて、その鯉がとても仲が良いということらしいのです。それでこの池はパワースポットではないかという噂があった池ですね。

陽が落ちてくるとグッと暗くなります。

園内には、桜の木が一本もないようですが、子供、大人、観光客など多種多様な人々が訪れていました。

東門の近くに立て札があり、「きょうちくとう科ていかかずら」と読めます。

テイカカズラは、キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木。有毒植物である。 和名は、式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓にからみついたという伝説に基づく。(Wikiより)

こちらが「ていかかずら」ですね。有毒とは！注意を促す意味でも立て札が必要ですね。

旧安田庭園の東門は夜7時半まで開放されています。

緑の少ない下町に残された大名庭園でした。無料で開放されていて近隣の方も観光客も癒される水と緑の多い庭園で貴重な空間です。

この旅行記へのコメント （2）

• sirabesuさん 2019/04/22 12:01:10

  はじめまして、sirabesuです

  Siniさん　こんにちは
  
  お花は、ニオイスミレのような気がします。
  私は花にはあまり詳しくは無いのですが、菫は好きな花です。
  
  sirabesu
  

  Siniさん からの返信 2019/09/03 00:58:32

  Re: はじめまして、sirabesuです

  sirabesu さま
  
  お花の名前をありがとうございます！！
  
  感謝
  
  Sini