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 川上町は地質的に珍しく、多くの先生や学生が訪れています。しかしながら、あまり地質学に興味がなかったため名前は知っていても行ったことも見たこともありませんでした。<br /> 最近は、歴史や地球のダイナミックな活動に興味が出てきて、こうした地を訪れてみました。

高梁市川上町の遺跡・文化財

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2019/03/27 - 2019/03/27

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hitto

hittoさん

 川上町は地質的に珍しく、多くの先生や学生が訪れています。しかしながら、あまり地質学に興味がなかったため名前は知っていても行ったことも見たこともありませんでした。
 最近は、歴史や地球のダイナミックな活動に興味が出てきて、こうした地を訪れてみました。

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  •  広島県福山市から岡山県を経由して鳥取県東伯郡に至る国道313号の井原市と高梁市の境付近から県道297号に左折して農道を進み、県道294号に入ります。<br />このあたりからナビを頼りに大賀デッケンを目指しますが、過ごしてしまし沢柳の滝(さなぎのたき)にでてしまいました。<br /> 町指定の天然記念物で道路脇に看板があります。<br />

     広島県福山市から岡山県を経由して鳥取県東伯郡に至る国道313号の井原市と高梁市の境付近から県道297号に左折して農道を進み、県道294号に入ります。
    このあたりからナビを頼りに大賀デッケンを目指しますが、過ごしてしまし沢柳の滝(さなぎのたき)にでてしまいました。
     町指定の天然記念物で道路脇に看板があります。

  •  この滝の水は、石灰岩の隙間を通ってきて地表に現れたもので、全国的にも珍しいもので、雨が降っても濁らないそうです。<br /> 水が湧き出している所に行きたかったのですが、道らしいものが判らなかったのであきらめます。<br />

     この滝の水は、石灰岩の隙間を通ってきて地表に現れたもので、全国的にも珍しいもので、雨が降っても濁らないそうです。
     水が湧き出している所に行きたかったのですが、道らしいものが判らなかったのであきらめます。

  • 落差25m

    落差25m

  •  戻って大賀デッケンを探します。<br /> 大賀デッケンとは、約2億年前の中生代に堆積した新しい泥岩・砂岩層の上に約3億年前の古生代に堆積した古い石灰岩層が重なり、新旧の地層が逆転した構造をしています。<br /> 道端に堂がありましたのでバイクを降りて川を渡ってみます。

     戻って大賀デッケンを探します。
     大賀デッケンとは、約2億年前の中生代に堆積した新しい泥岩・砂岩層の上に約3億年前の古生代に堆積した古い石灰岩層が重なり、新旧の地層が逆転した構造をしています。
     道端に堂がありましたのでバイクを降りて川を渡ってみます。

  • 大賀デッケン(押被)という看板を発見

    大賀デッケン(押被)という看板を発見

  • 県道に戻って探してみると、ありました看板が

    県道に戻って探してみると、ありました看板が

  • 文部省の天然記念物だそう

    文部省の天然記念物だそう

  • 川底に現れているそうですが、去年の大雨のせいか何も判りません。

    川底に現れているそうですが、去年の大雨のせいか何も判りません。

  • 専門家に案内してもらわないと山地のただの風景に過ぎません。

    専門家に案内してもらわないと山地のただの風景に過ぎません。

  •  続いて、笠神の文字岩を目指します。<br /> 笠神の文字岩とは、成羽川上流の笠神龍頭の瀬を開削したという難工事の経緯を自然石に刻んだ碑になります。<br /><br /> 国道313号に戻って、川上町と旧高梁市の境にある県道33号を新見方面に走り、成羽川を遡ると田原ダムが姿を現します。

     続いて、笠神の文字岩を目指します。
     笠神の文字岩とは、成羽川上流の笠神龍頭の瀬を開削したという難工事の経緯を自然石に刻んだ碑になります。

     国道313号に戻って、川上町と旧高梁市の境にある県道33号を新見方面に走り、成羽川を遡ると田原ダムが姿を現します。

  • 田原ダム 発電用のダムです

    田原ダム 発電用のダムです

  •  新成羽川ダムに向かって進むと笠神の文字岩のレプリカがあります。<br /> 文字岩は、昭和43年の新成羽川ダム完成に伴い湖中に沈み、今ではその姿を現すことはないそうです。

     新成羽川ダムに向かって進むと笠神の文字岩のレプリカがあります。
     文字岩は、昭和43年の新成羽川ダム完成に伴い湖中に沈み、今ではその姿を現すことはないそうです。

  •  碑文が書いてあります。<br /> ただ、この場所はダムの上にあり、下の様子は見ることはできません。

     碑文が書いてあります。
     ただ、この場所はダムの上にあり、下の様子は見ることはできません。

  •  レプリカです。<br /> 備中・備後北部で生産された鉄は、八鳥(現・新見市哲西町)に集められ、険しい山道を2日がかりで成羽へ運び、そこから船で川を下っていました。陸路は距離が長く、急峻な山道でたえず危険にさらされていましたが、笠神の瀬の船路開削工事により船が通るようになり、運送時間と労力が大幅に短縮されたそうです。 <br /> NHKのファミリーヒストリーで千鳥のノブが紹介されていましたが、母親の出所が川上町で船乗りだと言ってましたが、高梁市から玉野市まで高梁川を使った水運が発達していました。<br /> でも、ここから高梁川に接続した水運があったんですね。

     レプリカです。
     備中・備後北部で生産された鉄は、八鳥(現・新見市哲西町)に集められ、険しい山道を2日がかりで成羽へ運び、そこから船で川を下っていました。陸路は距離が長く、急峻な山道でたえず危険にさらされていましたが、笠神の瀬の船路開削工事により船が通るようになり、運送時間と労力が大幅に短縮されたそうです。 
     NHKのファミリーヒストリーで千鳥のノブが紹介されていましたが、母親の出所が川上町で船乗りだと言ってましたが、高梁市から玉野市まで高梁川を使った水運が発達していました。
     でも、ここから高梁川に接続した水運があったんですね。

  • 写真を撮りましたが読めません。

    写真を撮りましたが読めません。

  • 木が生い茂って、下にある川の様子は見えません。

    木が生い茂って、下にある川の様子は見えません。

  • ダムに沈む前の様子がこちらです。<br />市のホームページから拝借

    ダムに沈む前の様子がこちらです。
    市のホームページから拝借

  • ダムの底が見えないかと上流に走ると新成羽川ダムです。

    ダムの底が見えないかと上流に走ると新成羽川ダムです。

  • 続いて弥高山の麓にある穴門山神社(あなとやま)を目指します。<br />弥高山は標高654mとこの付近では最も高い山で、南に瀬戸内海を望み、北に大山を望むことができます。<br />また雲海でも有名です。<br />木の上に見えるなだらかな山頂が弥高山です。<br />

    続いて弥高山の麓にある穴門山神社(あなとやま)を目指します。
    弥高山は標高654mとこの付近では最も高い山で、南に瀬戸内海を望み、北に大山を望むことができます。
    また雲海でも有名です。
    木の上に見えるなだらかな山頂が弥高山です。

  • 弥高山の頂上までは、ハイキングをしながら登れる玄武岩ドームです。

    弥高山の頂上までは、ハイキングをしながら登れる玄武岩ドームです。

  •  さて、弥高山を少し西に進むと高山市(こうやまいち)にでます。<br /> ここは、備中笠岡と備後東城を結ぶ往来のほぼ中間に位置する吉備高原にある集落で、穴門山神社の門前町でもあったそうです。<br /> ここ高山市は山の背に発達した市で、耕地はほとんどありません。従って豆腐やこんにゃくの製造や宿を中心にできた集落でした。今でも道の両側に家が立ち並ぶ景観が見られます。<br /> 写真は町筋に建つ神社への石柱

     さて、弥高山を少し西に進むと高山市(こうやまいち)にでます。
     ここは、備中笠岡と備後東城を結ぶ往来のほぼ中間に位置する吉備高原にある集落で、穴門山神社の門前町でもあったそうです。
     ここ高山市は山の背に発達した市で、耕地はほとんどありません。従って豆腐やこんにゃくの製造や宿を中心にできた集落でした。今でも道の両側に家が立ち並ぶ景観が見られます。
     写真は町筋に建つ神社への石柱

  • 奥に進むと鳥居があります

    奥に進むと鳥居があります

  •  狭い道を下ると神社への石の階段があり、門があります。道は去年の大雨で崩れており、大きい車は通れません。<br /> こんな山奥に立派な門です。

     狭い道を下ると神社への石の階段があり、門があります。道は去年の大雨で崩れており、大きい車は通れません。
     こんな山奥に立派な門です。

  • 本殿<br />

    本殿

  • 本殿の右横に鍾乳洞らしき洞窟があり、御神窟と呼ばれています。<br />中から風の音か蜂の羽音のような音が聞こえてきます。

    本殿の右横に鍾乳洞らしき洞窟があり、御神窟と呼ばれています。
    中から風の音か蜂の羽音のような音が聞こえてきます。

  • 神域なので中には入りません。

    神域なので中には入りません。

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