気がつけばスーポン2号のパスポートの期限があと僅か！残存有効期間が3か月とか6か月ないと渡航できない国の多いこと！<br />そこで台湾!!!　2017年8月から観光などの短期滞在の日本人なら、滞在予定日数以上あれば大丈夫(^^)v<br />１年前、せかされて1周したので今度は目的なし、圓山大飯店 THE GRAND HOTEL に泊まってゆったり過ごします。<br /><br />1日目　関空→台北　士林観光夜市　<br />2日目　故宮博物館　台北駅周辺　迪化街　寧夏観光夜市　<br />3日目　台北→関空

今度はゆったり台北スティ

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2019/01/15 - 2019/01/17

6434位(同エリア28159件中)

エリア

台北(台湾)

旅行の満足度: 4.5

同行者: カップル・夫婦（シニア）

交通手段: 鉄道高速・路線バスタクシー徒歩飛行機

旅行の手配内容: 個別手配

慌ただしく過ごした1年、ここでちょっと一息入れよう。
Webチェックイン事前登録済だし、出国審査も機械化されていてすんなり出国、
パスポートが切れる7日前に台北へ入りました。

桃園空港到着後、悠遊カードを購入し桃園エアポートMRTに乗れば、以前よりいとも簡単に台北駅へ。ただ、台北駅構内広すぎて乗り換え遠すぎ。
MRT圓山駅からホテルの無料送迎バスに乗って圓山大飯店 THE GRAND HOTELへ
https://www.grand-hotel.org/JP/official/about.aspx?gh=TP
ここは日本統治時代に台湾神社があった場所。戦後台北市の所有になりますが、蒋介石夫人である宋美齡氏が無許可で台湾大飯店を建てたそうです。1973年に本館が落成、1998年オーナーは台湾銀行が出資する財団法人に移り、2013~2014年大規模なリノベーションが行われています。
これは翌朝の写真　
奥が正面入り口のガラス扉
到着した時は、発色系のオブジェが並び、賑やかな音楽が流れ、人でごった返していました。
レセプションは大階段の右手
booking.com から部屋の写真だけ見てうっかり申し込んだのは別館の麒麟ルームでした。本館の city view に変えて欲しいと2回メールしましたが、満室！
ひょっとして当日キャンセルがあるかも・・長時間かかって交渉成立、追加料金を支払い９階へ。
エレベーターの中で、女性スタッフに流ちょうな日本語で話しかけられました。

V階＝大階段を上がった裏には、ここを訪れたアイゼンハワー大統領・佐藤栄作首相・イランのパーレビ国王・サウジアラビアのファイサル国王などの写真が並んでいます。1979年台米断交の会議、民主進歩党や親民党の成立、1990年憲政改革を打ち立てた国是会議もここで開催されたのです。それらの写真の中にエレベーターで会った人が著名人と並んで写っているではありませんか。なんと副支配人だったのです。
9階の客室へおぉ～
調度品も素敵です。デスクは清朝風ですが、引き出しにはUSBコネクション、LANケーブル口がスタイリッシュに組み込まれています。
コーヒー・茶などセルフコーナーです。ミネラルウォーターは無料
このすぐ横に鍵のかかった秘密の扉？があって、隣の角部屋に繋がるようです。
高架の道路やMRT側から何度も仰ぎ眺めてきた宮殿のような圓山大飯店。
十数年前に両親も泊ったところ、今回の宿泊は息子からのプレゼントです。
台北101が見えます。
松山空港へ向かって飛行機が目の前を降りてきます。
ベランダは幅２ｍくらいあるでしょう。チェックインが早かったためまだこの階の宿泊客は到着していないようです。
宮殿のような本館は14階建てで宿泊施設は2～9階。1973年落成
9階から見上げれば鮮やかな屋根、さらに上には大宴会場があります。
見下ろすと
「朋有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや」WELCOME
アメニティは英国王室御用達の MOLTON BROWN
バスタブとは別にシャワールームもあります。
ウォッシュレットはTOTO、ヘアドライヤーはパナソニック
拡大鏡は便利です。
館内探検ここは麒麟廳にある第一婦人珈琲　First Lady Cafe

大階段の上、エントランスホールの周囲 V 階には宝飾品・土産物売り場や郵便局があります。金龍廳、天井に金龍がうねっているかのようなシャンデリアのある宴会場を抜けると、階下にはコーヒショップやファミリーマートがあります。
シャトルバスで剣譚に出れば、支林観光夜市まですぐ。
夕食は前々回来たことのある地下の食堂街で
テーブルに貼り付けられた料理の写真を指差すか、自分でメニュー用紙にチェックを入れるかして注文します。色々な種類が試せるので少量は大歓迎です。
ドラゴンフルーツ、マンゴー、釈迦頭もあります。
韓国人観光客目当ての店も増えたような気がします。
2号のお腹も無事、ここの活気は気に入ってもらえたようです。
雲が低く垂れこめ、やがて台北101の上部が隠されていきます。
ベランダの明かりは10時に消灯
翌朝、ラッシュが始まっています。
１F正面入り口の左手「松鶴廳」は400名収容　朝食はビュッフェスタイルで、主に中華料理20～30品？一人500元(1元3.99円）
コーヒーとフランスパンがあれば幸せなすーぽんには少しもったいないかな～
9時から館内ツアーに参加します。一人110元
ロビーの天井は「藻井」といって梅と龍と鳳凰のデザイン
梅の花の中央には5匹の金龍が龍の珠を囲んでいます。福を入口に集めるという意味。周囲には23匹の金龍と16匹の鳳凰がいます。これらは財産が増える縁起の良い数だそうです。
いよいよお楽しみ、秘密の地下トンネルへ
総統府へ通じるとか士林官邸に通じるとか言われますが、本当はホテル側が設けた非常用避難ルートです。
滑り台は途中まで
ここが終点。剣潭公園に抜けられるそうです。
案内されたのはホテルの西側にある地下道で全長85メートル、東側にもあるそうです。
金龍レストランの入口にある3枚爪の龍
戦前、台湾神社前にあった銅製の龍は金メッキが施されこちらへ移されたそうです。ホテル内には22万匹もの龍がいるそうですが、いったい誰が数えたのでしょう。
コンシェルジュは日本語があまりうまくなく、中国語の4分の1の量しか話していなかったような・・
1Fにあるレストラン「圓苑」には宋美齢が愛したアズキのライスケーキ（小豆の蒸しカステラ）があります。今回は冷凍のケーキをお土産に持ち帰りました。599元
冷蔵庫で解凍してから8~10切れにし、20~25分蒸します。小豆がとろっとし、上品な甘さでした。
「圓山大飯店のオーナーは宋美齢」というイメージが残っています。
宋美齢といえば蒋介石婦人　以前「宋家の三姉妹」という映画を見ました。
アメリカに留学経験のあるクリスチャンの三姉妹、靄齢（あいれい）は大財閥の孔祥熙（こうしょうき）と、慶齢（けいれい）は中国革命の父孫文と、美齢（びれい）は蒋介石と結婚し、それぞれの道を歩みます。
美齢が西安事件で蒋介石を救出した場面や、二人が南京に戻る時、靄齢が市内中のタクシーを集めて誘導灯の代わりにヘッドライトで滑走路を照らし出させた場面が印象的でした。
宋美齢は抗日戦最強のロビイスト、1943年救国のヒロインとしてアメリカ議会で演説し大歓迎を受けています。戦後、国民党は台湾へ、そして台米断交。蒋介石の死後渡米し、2003年死去。この時の国民の反応はさまざまだったそうです。
ホテルの傘を借り、シャトルバス・MRT・バスを乗り継ぎ国立故宮博物院へ
https://www.npm.gov.tw/ja/index.aspx
超絶技巧象牙の多層球をじっくり見て、3階に行くと、空いてる・・なんと翠玉白菜は台中の花博に、肉形石もシドニーに貸し出し中でした。
レストラン「故宮晶華」には白菜や肉を模したメニュー(3日前予約）もありますが、こちらは2号の趣味じゃない。
チケット売場横にあるカフェでタピオカ入りアイスコーヒーを！故宮限定と言われると欲しくなります。
2号はいつも動物的勘!?で喫煙場所を見つけ、出たきり帰ってきません。17回目訪台の日本人を案内している女性につかまっていたのです。圓山大飯店の傘を持っていたので「あそこは田舎よ～送って行ってあげよう、美味しい肉麺知ってるよ」親切を丁重にお断り。
さて、次はどこへ行こう～お天気がさえないのでTAIPEI101や猫空は見送り。
林本源園邸や新北投温泉を頭に入れていたのですが、雨が降り始めたため却下され・・新光三越百貨台北駅前店で買い物。
ふと思いついたのが迪化街(てきかがい、ディーホアジエ)
ところがその時、地名の「迪」の字しか思い出せず、発音も分かりません。
百貨店の案内所で紙に「漢方薬　迪〇街」と書いて見せると、タクシーで行けばよいと運転手に見せるメモを渡してくれました。
歩いていけるはずだったのだけれど・・でも台湾のタクシー代は安い気がします。
北門側から入ったところで下車。鮮やかな布地を扱っているお店が続きます。
ここは清末期に繁栄した町で、漢方薬・乾物・伝統菓子・布の問屋や商店が並んでいます。
ノスタルジックなアーケード街
ドライフルーツ、乾燥ものが積まれています。
漢方薬の店です。
肉まん1個20元　寒かったせいか、とても美味しい～
古びた街並みの中、ところどころ可愛い雑貨を扱っている店やおしゃれなカフェが現れます。
ぷらぷら、「これが一番楽しかった」と2号
赤レンガのアーケードやバロック調の建物もあって不思議な雰囲気の町です。
夕食はまた夜市がいい！というリクエストにお応えして寧夏夜市を目指します。
北門まで歩きMRTで雙連へ、そこからまた歩き・・後で地図を見ると四角形の3辺を辿ったようです。迪化街から寧夏夜市までは徒歩圏内でした。
何を食べようか？
途中で雨が降ることを考え、露店はやめましょう。
手際のよい調理、マクドナルドに負けません。
これでもかというほど肉が入っています。
3日目は、お土産を選びながら台北経由で桃園空港へ向かうだけ。
もっと便利な市街地に立派なホテルはたくさんありますが、ここに泊まれて満足でした。
日本、台湾、中国の変貌を思いつつ、圓山大飯店を振り返ります。