2018/07/24 - 2018/07/25
302位(同エリア998件中)
まりも母さん
3年ぶりの八ヶ岳。
前回は 車山と霧が峰のトレッキングが目的の為、八ヶ岳は「触り」程度。
今回は、ちゃんと八ヶ岳の「登山」を目的に来ましたよ。
初日は「にゅう」へ登って、黒百合ヒュッテに1泊。
翌日は、のんびり下山して お風呂に入ってから帰ればいいね~ と言う いつもどおりの緩い計画。
が、結局、2日目も「東天狗岳」までは登って来ました。
苔フカフカの森から 涼しい標高2400mのヒュッテ泊までの初日と 翌日分に分けた旅行記を記載します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
今年の梅雨は はや~くにあけて、暑い日々が続いております。
登山やトレッキングは 標高が高くないと暑くて死ぬでー。と 行き先を 八ヶ岳にしました。
「八ヶ岳」という名前の山は無く、南北に連なる連峰の事で 巨大な山塊。
八ヶ岳は たくさんの山が連なる分、登山口・登山ルートも多く、山小屋も沢山あります。
それぞれの体力や 目的にあわせてコースが選べるのも良い所です。
ダンナが、私の体力や小屋の条件(トイレが汚いとかやっぱ、避けたいです)から白駒の池から入るルートで黒百合ヒュッテ泊を考えてくれました。
朝 茨城の家を出 しばらくは空は曇り空。天気予報では回復のはずなので、それを信じて進みます。 -
高速道路を降りて、登山口へ向かう頃にはすっかりお天気も回復。
青空が高く見え 夏の山らしい景色が目の前に。
平日なので、道路も結構空いてる。
まぁ、駐車場が埋まってしまうと困るので それなりに早起きして来ましたけどね。 -
車を停めるのは、「白駒の池」入り口前の有料駐車場。
1日500円 。
今回は山小屋に泊まるので2日分1000円払って 駐車券をフロントガラス内側に置いておきます。
土日は混雑して停める所が無いなんて日もあるとか。
そういうのは嫌なので平日に来ます。
トイレを済ませ(有料50円)仕度をしてスタートです! -
「白駒の池」入り口。前回もここには来ました。
全く調べもせずに来て、苔がものすごいのに驚きました。
入り口から樹林帯の中なので結構涼しいです。 -
白駒の池までは観光で来られる方も多いです。
観光バスも来ます。
池の畔までは徒歩10分ほど。
遊歩道の両側はシラビソやコメツガの森で 木の根元は苔で覆われている なかなか見ごたえのある景色です。 -
苔の表面はふかふか~~。そーっと触ってみると楽しい触感。
カギカモジゴケという苔だと思う。
苔の種類はこのあたりだけで500種弱とかあるらしく、私には全く判別できませんけど、
苔天国な訳ですね。
緑はしっとり美しく、森が生きているなぁ~と思う。 -
苔の中をじっくり観察していたら、ギンリョウソウ発見!
登山中、湿気の多い木の下とかでたまに見つける ユウレイタケとも言われるギンリョウソウ。
不思議な植物だけど、結構好きです。 -
池の手前で分岐になります。
右 白駒荘の方へ進めば、白駒荘のレストハウスがあり、観光の方は池を眺めながらアイスクリームを食べたりします。
こっちに進む人の方が多いです。
左は青苔荘方面で、どちらかと言うと登山の人とか。テント場もあります。
どっちから行っても 池を一周する事も可能です。大体30分位かな。
今日は、「にゅう」という山を目指すので、左の青苔荘方面に向かいます。 -
苔の森を見ながら進むとすぐに「青苔荘(せいたいそう)」の建物に。
まだ歩き始めなので、今日は ここは素通りです。
テント場もある宿泊できる山小屋なのです。 -
青苔荘の前に、バイケイソウが咲いていました。
コバイケイソウとは花の形が異なりますけど、どちらも毒のある植物で、出始めの芽の姿が行者にんにくと似ていて間違って、取って食べてしまう事故が多いと聞きます。
葉っぱの形や色、花も見る分には好きな植物なんですけどねぇ。 -
青苔荘を通り過ぎすると岩や木の根のゴロゴロした場所に。
板の木道が整備されています。
歩き易くなっていますけど、まっすぐではないので、周りの景色に気を取られていると踏み外します。気をつけないと。 -
池の周りをなぞるように進むと、段々苔の深い景色が見えてきました。
木の根元に積もった葉の上に苔が生して、山のように盛り上がっています。
このあたりは「もののけの森」と呼ばれるそう。
まさに アニメ もののけ姫に出てきた森の景色を思い出させます。 -
池の周りを半周ほど歩き、分岐まで来ました。
ここから、森の中へ入り、「にゅう」を目指します。 -
水をたたえた白駒の池ともここでおわかれ。
青苔荘からのルートは池の前に開けた場所が無く、こんな木立の向こうに池が見える景色でした。 -
しばらくは、木道が敷かれています。
苔を踏まずに済みますし、湿った木の根は滑りそうなので、安心です。
でも、ぬれていると滑りやすい木道。気は抜けません。
少しずつ、登りとなって行きます。 -
森の中は静かで、暑さもあまり感じません。
上を見上げれば真夏の青空。 -
ほどなく、木道も無くなり、あとは岩・倒木・木の根・土の登山道に。
マーカーのリボンと踏み跡を確認しつつ登って行きます。 -
森の中 ずっと奥まで苔が続きます。
たまに青い苔の中に小さな花が咲いていたり。
あまりに小さくて、なんだか良く見えない位。
苔もそうですが、ここではミクロな世界が展開しているのですね。 -
目の前が開けて、小さな湿原が見えました。
「白駒湿原」 -
樹林帯の中にぽっかり現れた広場。
あまりお花は咲いていませんでした。
少し景色を眺めて先に進みます。 -
大きな石の転がる登山道になってきました。
切られた倒木に苔が沢山生えています。
草と 木の実から生まれたらしい若木も生え、
このままお庭の寄せ植え代わりになりそうです。
自然の造形美 こういうのを見つけるのが楽しいです。 -
木の根が縦横に広がる登山道。段々傾斜も大きくなってきました。
登山道も本格的な感じになってきます。 -
日が真上から差し込む時間。このあたりの苔もフカフカで美しいです。
苔の多い森はあちこちの山で見る事もありますが、
白駒の池からの原生林 苔の美しさは格別です。
「にゅうの森」というあたり -
道標に「ニュー中山」と書いてあります。
なんか~~そういう名前のホテルでもありそ~~。
別の道標などには「にう」と書いてあるものあり、
にゅう?にう?ニュー?一体どれが正しいの?それに そもそも「にゅう」って何~?
変な名前じゃ!
刈り取った稲を丸く積み上げた物の名「にう」に由来するとか
出っ張った山頂が乳に似ているなど、諸説あるそうです。
ま、このあたりから岩ゴロゴロの登山道で傾斜もきつくなるのでそんな事考えている余裕も無くなります。
標高も2200mを越え、まりも母 いつもの「早めの高山病」症状が出てくる頃。
ゆっくり登らないと貧血おきます。 -
高校生の学校登山らしい団体さんが後から来ました。
自分のペースで歩き難いので、先に行ってもらいます。
賑やか過ぎるしね。
高校生・・・殆どがどうでも良さ気に歩いていましたね。スマホのイヤホンつけて音楽聴きながらとかね。
私にもあったなぁ。高校1年の富士登山。サボりました。 -
やっと見晴らしの利くあたりに着きました。
この左手 もうちょっと登れば 「にゅう」の山頂です。
でも、高校生がここで、休憩しているので、手前で出発するまで待ちます。 -
岩の間にイワツメクサが咲いています。
-
黄色のは 多分シナノオトギリ。
山頂混雑を待つ間も、お花を見つけて観察。写真を撮って待つのです。 -
高校生が出発し、やっと山頂までがあがれました。
最後は大きな岩を登る山頂。2352m
三角点もあり、その向こう、深い森の先に 今日 歩き始めた「白駒の池」も見えます。
先の山は蓼科山方面。
いい天気です。 -
むこうに見える山は硫黄岳と天狗岳。
-
夏の昼間なので、見通しは良くないものの岩の向こうに里の方も見えます。
私は、山の上から里が見えるのは余り好みではなく、他の山が連なる景色の方が好きなんですけどね。
八ヶ岳はアクセスしやすい「隣の山」でもある訳ですね。
ここで、写真を撮ったり、お昼のおにぎりを食べたり。
高校生が居なくなったら、人も少なく静かになりました。
ゆっくり休んで景色を楽しみます。今日は あとは山小屋へ行くだけですから。 -
山頂の岩場はあまり広くないので、他の登山者が上がってきたので、交代に下山します。
再び樹林帯の登山道を中山峠へ進みます。
今日は、野鳥も探しつつ歩いています。それが 期待ほど居ないんだなぁ。
鳴き声からみつけたのは多分メボソムシクイ。
私のレンズでは鳥は良く撮れないけど・・・。 -
少しアップダウンする登山道を進みます。
シラビソの林がずっと続きます。その中を木漏れ日を浴びながら歩きます。 -
たまに木立が切れて景色が開ける場所があります。
ここは、結構見晴らしが良さそう、と 樹林帯から出てみます。
砂のような乾いた土のテラス的な場所。 -
紫のイブキジャコウソウが岩のヘリに沢山咲いていました。
ただし、このテラス全体がやや斜めになっているのと 先がいきなり切れ落ちているので油断は出来ません。変にかがんでバランス崩すとマジヤバイ。 -
この下はどうなっているのかな~?つい覗いてみたくなりますが、慎重に・・・。
あ~なんか下の方までスッパリ切れてるわ~。
落ちたら・・・死ぬかもしれん。いや、多分お陀仏。
下の平らな所は きれいそうだけど、どうやったら行かれるのかな?
って、ここから降りるのは無理だし やめておいた方が賢明。 -
左の硫黄岳と右の天狗岳の景色は よーく見えます。
硫黄岳の崩れた岩壁も天狗岳の崩落した斜面も良く見えました。
硫黄岳のあの崩れた岩壁は爆裂火口だそうですね。 -
ま~きれい!シナノオトギリとイブキジャコウソウがこんなにいっぱい咲いています!
ちょっと脇にそれて景色を眺めたこの場所。お花もきれいで寄ってよかった。 -
ヤマハハコも咲いていた。こういう乾いた砂礫地ならではのお花って事でしょう。樹林帯では見かけなかったもの。
登山道に戻って小屋を目指します。 -
木の根元にイワカガミの花の残骸が。もう花は終わってガクが残っている状態かな?
もうちょっと早かったらお花も見られましたね。 -
「中山峠」に着きました。2410m。
にゅうから微妙に登っていたのですね。
ここで分岐になります。私たちは今日泊まる 「黒百合ヒュッテ」の方に進みます。 -
中山峠からは徒歩10分ほど。もうヒュッテの入り口って感じで
木道が整備されていました。 -
山小屋見えました!
手前にはテント場。
私のリクエストにより、トイレのきれいな山小屋にしてもらいました。
ここはバイオトイレです。
お風呂はありません。
今まで泊まった山小屋は、尾瀬や立山の個室 お風呂、水洗トイレもあり 山小屋としては豪華な(?)設備の場所でした。
今日は初の大部屋宿泊。 -
黒百合ヒュッテ
15時前には到着でした。山小屋には早めに入るのがお約束。
いくら夏でも薄暗くなる時間を予定しては、途中何が起こるか判りませんからね。 -
入り口には立ち寄り客の為の豊富なメニューも。
ケーキセットやビーフシチューなんて豪華メニューまで! -
黒百合って英語でチョコレートリリーなんですね。
休憩所としての名前は「Cafe Chocolate Lily」
手作りっぽい木製看板も素敵。 -
この看板を見たら絶対食べたくなりますね。
しろくまのイラストがかわいいです!
500円ちと高いけど、ここまで運ぶのが大変なんだよ!
のーこーな牧場アイスだから許す。ガリガリ君が500円だったら暴れる! -
チェックインする前に表のベンチでアイスクリームを食べました。
長門牧場のバニラアイス。
冷たくて濃厚~おいち~~。
アイスを食べながら周りの景色を眺めます。 -
小屋の前に登り道があり小山が。
あの岩の上に立てるのかな??
今日は疲れたので もうあれを登る気はしないけど~。 -
ヒュッテの前にはヤマハハコが沢山咲いていました。
一緒にワサワサ生えているのはアザミ。
まだ花はさいていませんでしたが、ちいさなつぼみが沢山出来つつあったので、咲いたらすごいかも。
だけど~アザミの葉っぱのギザギザとトゲがかなりすごい~。
うっかり触ると痛いんよ。 -
セリの仲間もありました。セリ・・・種類多くてなんだかわからん。
ヒュッテの名前の黒百合は??と思ったら、6月から7月の初旬に咲くそうで、もう終わっちゃったんだって。残念。
自然に咲いている黒百合はまだ見たことありません。野草専門の店先に咲いている鉢植えでは見た事あるけど~。 -
受付をして中に入ります。
休憩所兼食堂。混雑する時は寝床にもなるという広間でお茶とかりんとうのおもてなしがありました。
1人で来られているというおばさんと植物の話をしました。
この方、ソロで、縦走してここに来たそう。
まりも母からするとありえへん~と思う健脚のおば様って結構いらっしゃるんですよね・・・。 -
これが受付あたり。土間を挟んで左奥が食堂。
手前も休憩スペースで、この左側にザックを置く棚がありました。
寝るのは2階の大部屋で、寝場所は山小屋の方が決め、食事の前に案内されます。 -
初の本格的山小屋、と言う事で、寝床も心配でした。
知らないおじさんが隣で大イビキだったらどうしよう~~。
が、この黒百合ヒュッテに関してはそんな心配はありませんでした。
大部屋に布団が並んだ寝床でも 小屋の方が上手い具合に
女性(グループ)女性・女性(ペア)男性・男性ソロって具合に知らない男女が並ばないように場所を指定して下さいました。
荷物も貴重品など最低限のものだけ持ち込み可で、ザックや着替えは1階の棚に置くのです。
早立ちの登山者の着替えや準備の音がうるさい、と言う事もありませんでした。
8時半の消灯時間が過ぎるとちゃんと静かになり、イビキのうるさい人も居なかった。
来た順に詰め込み・・・とかで 知らないおじさんの隣で寝るのはやっぱ、まだハードル高いですわ。 -
夕飯は小屋の方に席も指定され、名前を呼ばれて順番に着席。
メニューはハンバーグでした。
ハンバーグソースはボトルに入っていて自分で選んでかけます。
煮物と漬物はテーブルの前後3.4人分が一皿に。ご飯お味噌汁はお代わりOK
ビールやジュース(ワインもあります)をオーダーできます。生ビールもあるんですよ!
飲みたかったけど~ 標高が2400mと高いので、気分悪くなったりしたら嫌だからやめておきました・・・。
食事の時は隣の やはり1人で来たと言うおばさんとおしゃべり。
おば様たち元気だよなぁ~。私なんてヨレヨレのヘロヘロだと思う。
消灯後私は月明かりが明るくてすぐには寝られませんでしたが、それでもいつのまにかぐっすり。
朝、ご来光を見に出ていく人も結構いました。
私たちは、面倒だからいいか~。
思ったより快適な黒百合ヒュッテの1泊。
この続きは
来たよ~八ヶ岳。今回は登山。2日目 勢いで?東天狗岳登山はかなりおもしろかった。
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