この日の最大の収穫は、梅でもなく、食事でもなく、温泉でもなく、無料宿泊券でもなく、二二六事件の現場に行けたことである。<br />私は旅の醍醐味は新たな発見だと思う。発見を喜びと感ずるにはそのことに対してある程度の知識と関心が必須かと思う。今回の二二六事件に関する知識は松本清張著「昭和史発掘」に読んでいたことに依る。通常同行した妻は昭和史には関心がない。理由は、日本史は大学受験科目ではなく、授業でも、学期末には時間が足りなくなり、昭和史を教えられることなく、日本史の授業が終了した。ところが、妻は「妻達の二二六事件」を読んでおり、かつ妻の小学校の級友には二二六事件の首相と秘書官の直系親族がいた。この結果、予定では夫婦そろって滝を見に行くところ、湯河原二二六事件の現場に行くこととなった。<br />帰宅してから、映画「226」も再度見てみた。<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/226_(%E6%98%A0%E7%94%BB)<br />松本清張著「昭和史発掘」<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%8F%B2%E7%99%BA%E6%8E%98<br />湯河原組の行動について、上記の両者を比較するといくつかの相違点がある。<br />二台の車（ハイヤー）に同乗して、河野隊（河野航空大尉以下湯河原襲撃組）は小田原、根府川、海岸道を経由して、午前四時すぎには湯河原温泉地に到着した。（映画では2台の車が海岸道を走り、湯河原の入口で下車している。）<br />入口で伊藤屋に２泊（伊藤屋の二階、現存する。橋の反対側に別館がよく見える。）した渋川善助（民間人）と河野自身（航空大尉）の内偵により、伊藤屋別邸光風荘の見取り図が作成されており、これを下に役割分担を再確認する。<br />東京の部隊が襲撃を開始する時間は午前５時である。河野隊も午前5時に襲撃の予定である。河野隊は少し早く着いたため、湯河原を徐行し、藤田屋前あたりでUターンし、伊藤屋の前に車を止める。<br />橋を渡り、伊藤屋別荘光風荘に至る。映画では現在とほぼ同一の光風荘の姿がある。光風荘との名称は松本清張著「昭和史発掘」では全く出てきてないが、映画226では別荘には光風荘との表示がある。<br />玄関は閉まっていたので通用門を蹴破って邸内に侵入した。勝手口より河野大尉他が光風荘内に入る。映画では玄関口から入ったこととなっている。<br />映画では、玄関口をどんどんとたたく音に、護衛の皆川巡査は、玄関横の棚に拳銃を置き、河野大尉、宮田及び黒田が玄関に侵入する。直ちに、皆川巡査は拳銃をとり、河野大尉、宮田を射撃し、両名に重傷を負わせる。皆川巡査は河野大尉宮川の拳銃で撃たれ、その場で息絶える。<br />事実は映画と大きく異なるようである。<br />昭和史発掘に引用されている河野司「湯河原襲撃」によると<br />「早暁の電報の声に応じて、邸内の電燈がついた。勝手口に現れたのは宿直警官の皆川巡査であった。細目に開けた戸口から、異様な訪問者の姿を見て、スワと引き返そうとする暇を与えず、続いて踏み込んだ河野の手には拳銃が擬せられていた。」牧野の部屋に案内せよと河野に言われた皆川巡査は狭い廊下を先にたった。廊下を右に曲がれば牧野の居室と思われるのに、皆川は左に折れた。「最後の突き当りを、皆川巡査が曲がったかと見た瞬間、振り返りざま轟然、拳銃が皆川の直後につづいた河野の胸許に火を吐いた。距離二尺と離れていない。連続してさらに一発、二発、河野の後につづく宮田、宇治野の方へも・・・・・。いつの間にか皆川巡査の手に拳銃が皆川巡査の手に拳銃が隠されていたのだった。しかし撃たれた瞬間、アッと叫んだ河野の拳銃も、反射的に皆川巡査の腹部に唸りこんでいた。両人が倒れたのはほとんど同時であった。この間、一分にもにも満たない瞬間的の激突であったが、皆川巡査はそのままついに起きなかった。これに反し、河野はただちに起き上がって後ろに退った。暗い前方の廊下から、なお一、二発拳銃の音がつづいたようだった。皆川巡査の最後の抗争であったろう」<br />皆川巡査は放火された邸内で焼死体で発見される。<br />この後、映画では、用意された火炎瓶で別荘に放火する。<br />亀屋<br />https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11460640/<br />放火された伊藤屋別館の火事に最初にかけつけたのは元消防組の小頭、岩本亀三である。旅館を経営し、川向こうの火事を発見した。伊藤屋の隣には亀屋という旅館があり、先祖が亀三氏かもしれない。<br />亀三は消火のため、邸内に入り、石垣の塀と家の間のせまいところを伝って<br />山の斜面側に行ったところ、女装した牧野以下女中を発見し、塀を乗り越えて道路側に降ろした。牧野一行はさらにここから二キロ以上離れた広河原の方まで行った。<br />松本清張著「昭和史発掘」を一読することを推奨する。<br />この二二六事件で描かれているのは、孤独で無力な天皇でないかと思う。内閣の主要な人物を殺され、命令に従わない軍部の下では全く無力な天皇である。<br />A　今回の旅の背景と目的<br />1.生活費の確保<br />年初に一年間分の生活費を日本円で準備しておく必要があり、この準備が完了した。<br />2.一月旅行代金支払い完了<br />2月に一月三世代スキー旅行代金カード支払い分の支払いが完了した。<br />3.確定申告の完了<br />以上の結果精神的に余裕ができた。<br />4.新規購入NIKON広角ズームレンズの利用<br />新規にカード加入し、ポイントとカードで中古レンズ購入し、その試用を行う。<br />5.次回の旅行の準備<br />a　フォレストグループ無料宿泊券<br />前回利用したフォレストリゾートグループのホテルをもう一回利用することに依り、半年間有効な無料宿泊券を入手する。<br />今回フォレストグループ内最安値「ゆがわら水の香里」利用に依り、半年間有効な無料宿泊券を入手できた。<br />b　プリンスホテル無料朝食<br />苗場プリンスホテルに宿泊して、11名全員が無料朝食となるためには、前年中に50メダル（50万円相当をプリンスホテルと直営レスランで利用すると50メダル入手）必要。<br />今年の苗場プリンスホテル宿泊では49メダル（49万円相当の支払い）のみ取得。<br />来年苗場プリンスホテル11名朝食をとるためにあと1万円のプリンスホテル利用が必要であるためプリンスホテル利用する。<br />今回下田プリンスホテル宿泊により、1メダル入手し、合計50メダルとなる。<br />5.観光<br />a　梅<br />前回湯河原訪問時には梅一部咲。現在五分咲との情報あり、湯河原梅園を見に行く。<br />b　河津桜<br />昨年河津桜を3月に見に行ったが既に散り始めており、盛りの河津桜を見に行く。

二・二六事件牧野伯爵襲撃事件現場を求めて　「ゆがわら　水の香里」宿泊と梅園　

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2019/02/20 - 2019/02/20

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kirstiNorgeさん

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この日の最大の収穫は、梅でもなく、食事でもなく、温泉でもなく、無料宿泊券でもなく、二二六事件の現場に行けたことである。
私は旅の醍醐味は新たな発見だと思う。発見を喜びと感ずるにはそのことに対してある程度の知識と関心が必須かと思う。今回の二二六事件に関する知識は松本清張著「昭和史発掘」に読んでいたことに依る。通常同行した妻は昭和史には関心がない。理由は、日本史は大学受験科目ではなく、授業でも、学期末には時間が足りなくなり、昭和史を教えられることなく、日本史の授業が終了した。ところが、妻は「妻達の二二六事件」を読んでおり、かつ妻の小学校の級友には二二六事件の首相と秘書官の直系親族がいた。この結果、予定では夫婦そろって滝を見に行くところ、湯河原二二六事件の現場に行くこととなった。
帰宅してから、映画「226」も再度見てみた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/226_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
松本清張著「昭和史発掘」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%8F%B2%E7%99%BA%E6%8E%98
湯河原組の行動について、上記の両者を比較するといくつかの相違点がある。
二台の車（ハイヤー）に同乗して、河野隊（河野航空大尉以下湯河原襲撃組）は小田原、根府川、海岸道を経由して、午前四時すぎには湯河原温泉地に到着した。（映画では2台の車が海岸道を走り、湯河原の入口で下車している。）
入口で伊藤屋に２泊（伊藤屋の二階、現存する。橋の反対側に別館がよく見える。）した渋川善助（民間人）と河野自身（航空大尉）の内偵により、伊藤屋別邸光風荘の見取り図が作成されており、これを下に役割分担を再確認する。
東京の部隊が襲撃を開始する時間は午前５時である。河野隊も午前5時に襲撃の予定である。河野隊は少し早く着いたため、湯河原を徐行し、藤田屋前あたりでUターンし、伊藤屋の前に車を止める。
橋を渡り、伊藤屋別荘光風荘に至る。映画では現在とほぼ同一の光風荘の姿がある。光風荘との名称は松本清張著「昭和史発掘」では全く出てきてないが、映画226では別荘には光風荘との表示がある。
玄関は閉まっていたので通用門を蹴破って邸内に侵入した。勝手口より河野大尉他が光風荘内に入る。映画では玄関口から入ったこととなっている。
映画では、玄関口をどんどんとたたく音に、護衛の皆川巡査は、玄関横の棚に拳銃を置き、河野大尉、宮田及び黒田が玄関に侵入する。直ちに、皆川巡査は拳銃をとり、河野大尉、宮田を射撃し、両名に重傷を負わせる。皆川巡査は河野大尉宮川の拳銃で撃たれ、その場で息絶える。
事実は映画と大きく異なるようである。
昭和史発掘に引用されている河野司「湯河原襲撃」によると
「早暁の電報の声に応じて、邸内の電燈がついた。勝手口に現れたのは宿直警官の皆川巡査であった。細目に開けた戸口から、異様な訪問者の姿を見て、スワと引き返そうとする暇を与えず、続いて踏み込んだ河野の手には拳銃が擬せられていた。」牧野の部屋に案内せよと河野に言われた皆川巡査は狭い廊下を先にたった。廊下を右に曲がれば牧野の居室と思われるのに、皆川は左に折れた。「最後の突き当りを、皆川巡査が曲がったかと見た瞬間、振り返りざま轟然、拳銃が皆川の直後につづいた河野の胸許に火を吐いた。距離二尺と離れていない。連続してさらに一発、二発、河野の後につづく宮田、宇治野の方へも・・・・・。いつの間にか皆川巡査の手に拳銃が皆川巡査の手に拳銃が隠されていたのだった。しかし撃たれた瞬間、アッと叫んだ河野の拳銃も、反射的に皆川巡査の腹部に唸りこんでいた。両人が倒れたのはほとんど同時であった。この間、一分にもにも満たない瞬間的の激突であったが、皆川巡査はそのままついに起きなかった。これに反し、河野はただちに起き上がって後ろに退った。暗い前方の廊下から、なお一、二発拳銃の音がつづいたようだった。皆川巡査の最後の抗争であったろう」
皆川巡査は放火された邸内で焼死体で発見される。
この後、映画では、用意された火炎瓶で別荘に放火する。
亀屋
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11460640/
放火された伊藤屋別館の火事に最初にかけつけたのは元消防組の小頭、岩本亀三である。旅館を経営し、川向こうの火事を発見した。伊藤屋の隣には亀屋という旅館があり、先祖が亀三氏かもしれない。
亀三は消火のため、邸内に入り、石垣の塀と家の間のせまいところを伝って
山の斜面側に行ったところ、女装した牧野以下女中を発見し、塀を乗り越えて道路側に降ろした。牧野一行はさらにここから二キロ以上離れた広河原の方まで行った。
松本清張著「昭和史発掘」を一読することを推奨する。
この二二六事件で描かれているのは、孤独で無力な天皇でないかと思う。内閣の主要な人物を殺され、命令に従わない軍部の下では全く無力な天皇である。
A　今回の旅の背景と目的
1.生活費の確保
年初に一年間分の生活費を日本円で準備しておく必要があり、この準備が完了した。
2.一月旅行代金支払い完了
2月に一月三世代スキー旅行代金カード支払い分の支払いが完了した。
3.確定申告の完了
以上の結果精神的に余裕ができた。
4.新規購入NIKON広角ズームレンズの利用
新規にカード加入し、ポイントとカードで中古レンズ購入し、その試用を行う。
5.次回の旅行の準備
a　フォレストグループ無料宿泊券
前回利用したフォレストリゾートグループのホテルをもう一回利用することに依り、半年間有効な無料宿泊券を入手する。
今回フォレストグループ内最安値「ゆがわら水の香里」利用に依り、半年間有効な無料宿泊券を入手できた。
b　プリンスホテル無料朝食
苗場プリンスホテルに宿泊して、11名全員が無料朝食となるためには、前年中に50メダル（50万円相当をプリンスホテルと直営レスランで利用すると50メダル入手）必要。
今年の苗場プリンスホテル宿泊では49メダル（49万円相当の支払い）のみ取得。
来年苗場プリンスホテル11名朝食をとるためにあと1万円のプリンスホテル利用が必要であるためプリンスホテル利用する。
今回下田プリンスホテル宿泊により、1メダル入手し、合計50メダルとなる。
5.観光
a　梅
前回湯河原訪問時には梅一部咲。現在五分咲との情報あり、湯河原梅園を見に行く。
b　河津桜
昨年河津桜を3月に見に行ったが既に散り始めており、盛りの河津桜を見に行く。