2019/02/01 - 2019/02/07
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しょうぐうさん
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前回(2007年)の中国天津市での駐在終了から早や11年、再び天津に赴任となりました。世界遺産や民族の宝庫である中国に一人で住んでいると、また旅の虫が騒ぎ出します。激混み覚悟で春節の連休中どこに行こうか思案の末、2月1日から7日の予定で雲南省へ出かけることにしました。
目的は①日中でも氷点下の天津を脱出する、②中国に56も存在すると言われる少数民族の生活を垣間見る、③世界自然遺産に登録されている元陽の棚田を見る、ことです。40Lのバックパックを背負い、57歳のオヤジがバックパッカー気取りで雲南省を旅して来ました。その内容は一生忘れられない、思い出深い出会いと感動の旅となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 1.5
- 交通
- 1.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2月5日、今日は大年三十。旧正月の大晦日です。
棚田の日の出を見る為に、朝6時にホテルを出発。途中の店で朝ごはん。またまた米線です。運ちゃんがおごってくれました。 -
日の出の絶景スポットに着きました。春節でやはり人が多いです。
ここで事件が。車を降りようとして、大変なことに気付きました。
ザックが無い!
財布その他を入れた、軽量ザックが無い!
朝メシを食べた店に置き忘れました!
慌てる私に運ちゃんは、『ここで待ってて。俺がとって来る。』
私『一緒に行く!』
運ちゃん『もうすぐ日の出だ。あんたはここで日の出を見な。俺が行く!』
そう言われても本来自分も行くべきですが、慌てている私は彼に任せてしまいました。 -
だんだん明るくなって来る様を、展望台で眺めます。
絶景ですが、ザックが心配で集中できません。やっぱり自分も行くべきだった。そのまま彼が消えてしまったらどうしよう。色々な心配が頭をもたげて来ます。 -
その時スマホに彼からのウイチャットメールが、
『ザックあったよ、俺は寝てるから、いっぱい楽しんで。』
写真付きで送って来てくれました。
やれやれ、ほっと一安心です。
ザックには結構な現金が入っていて、持ち逃げしようとすれば出来たのに、そんな事は微塵も感じさせない彼の行動。私の彼に対する信頼度は100%になりました。 -
安心できたところで、日の出に集中です。
だんだん明るくなって来ました。 -
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お、来た来た。
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もうすぐです。
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来たっ!
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美しい・・・・
本当にここまで来て良かった・・・。 -
・・・・・
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・・・・・・言葉が出ません。
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棚田が光り始めました。
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周りは高価な機材を持ったカメラマンが多くいます。
自分も一眼レフ持ってくればよかった。大学時代は写真部だったのですが・・・OBの風上にも置けないと言われそうです。 -
棚田に水が張られる今が、棚田観光のベストシーズンです。
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日の出の棚田の後は、昔から続くハニ族の集落を訪れます。
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藁ぶきと土のレンガで出来た古い家々。
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ハニ族の人々が普通に暮らしています。
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サトウキビをかじる子供。
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黒ブタさんが今晩のおかずに・・・。
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髪の手入れをするお婆さん。
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子供だそうです。わらでできています。
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集落の奥に展望台が有ります。青い空と緑の山とモノトーンの棚田・・・絶景です。
優しい風が吹いて、最高に心地よい場所です。何時間でもいられそう。 -
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ここもいい。棚田の中に入るのに、5元取られました。
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少数民族の子供達に出会いました。
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お昼ご飯。
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元陽は肉が美味しいそうです。
牛肉料理を食べました。おかず3品で120元。 -
こんな店でした。
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天津では禁止の花火も、空気の綺麗なここではOK。
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少数民族は美人が多い気がします。
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普通の観光客は来ない崖の上の絶景ポイント。
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少数民族の家族が寛いでいました。時間がゆっくりと流れている気がします。あまりにも気持ち良くて、小一時間ここでのんびりと過ごしました。のんびりしていると、ふと思う事が。
少数民族の人々は先祖代々、標高2000m近いこの山奥の地に暮らしてきました。何百年もかけ急勾配の山の斜面を切り開き、細切れの水田を作り作物を作ってきました。ネット社会の今も彼らは毎日斜面を歩いて登り降りし、機械化出来ず人の手で米作りに励むその苦労はいかほどのものか。お金を使ってここを訪れ、棚田を見てひたすら綺麗・綺麗と連呼している我々観光客の姿を見て、みんなどう思っているのかな?そんな事を運ちゃんに話してみます。彼も少数民族のイ族です。うんうんと彼は頷いていましたが、言いたい事伝わったかな? -
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ここも違う場所。
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まるで絵の具のパレットです。毎年色が違うそうです。
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朝から始まった今日の観光、ほぼ10時間かかりました。
夕方の4時、約束通り運ちゃんの家にお邪魔します。
ここは集落の入り口にある共同炊事場。皆さん大晦日の準備に忙しそうです。 -
子供達はメンコや爆竹で遊んでいます。
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トイレ
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トイレの下にブタさん。元陽名物の黒豚です。観光中、そこかしこでおかずにされるブタさんの悲鳴が、響き渡っていました。この辺りはほとんどの家でブタさんを飼っていて、春節に食べるそうです。運ちゃんの家のブタさんは、3日前におかずになったそうです。これも文化です。
家という字は、冠の『宀』の部分が家屋を表し、下の『豕』は豚の意味だそうです。つまり昔から家の下には常に豚がいるという事です。
(後ほど登場する上海から来た大学の先生が教えてくれました) -
台所。運ちゃんのお兄さんの奥さんです。
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運ちゃんのお兄さん。
マキのかまど。男も料理をします。皆準備に忙しそうです。暇なので手伝おうとしますが、『ゆっくりしてな。』と手伝わさせてくれません。 -
かまどの火で、特大の線香に火をつけています。
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特大線香はテラスに取り付けられました。
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部屋でくつろいでいると1組の夫婦が入ってきました。互いに自己紹介し、暫く会話します。ん?何か変だぞ。最初は運ちゃんの親戚かと思っていたのですが、彼らの話す言葉は訛りがなく、非常に聞き取りやすい。八割がた聞き取れて、話が弾みます(自分と運ちゃんとの間では3割以下)。彼らは上海の大学で教鞭をとる先生夫婦で、3年前に元陽を訪れ、運ちゃんのお兄さんと仲良くなったそうです。今回3年ぶりに子供を連れて元陽を訪れ、私と同じく大晦日の晩餐に誘われたそうです。上海在住ですが、出身は天津に近い山東省とのこと。どうりで聞き慣れたアクセントだと思いました。写真はその先生夫婦が投稿したウイチャットです。私のことも日本友人と書いてくれています。
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宴会の始まりです。
メンバーは運ちゃんとそのお母さん。
運ちゃんのお兄さん一家(お兄さん、奥さんと息子)、
上海の先生家族と私。
子供達には紅包(フォンバオ=お年玉)をあげました。 -
乾杯!
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様々な料理が並びます。この他もまだまだ出てきました。
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ニワトリ丸ごと一羽。
脚を一本頂いたら、もう片方の一本も食べさせられました。片足だけ食べると、縁起が悪く、足が不自由になるそうです。 -
3センチくらいの小鳥。一羽で5元の高級品だそうです。
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棚田で取れた紅米(フォンミー)。元陽の特産品です。
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そこかしこで鳴り響く爆竹。路地が入り組んでいるので、反響音が凄いです。
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屋上で花火を打ち上げます。
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少数民族の伝統的な大晦日を満喫しました。思いがけず異文化交流でき、本当に楽しかったです。招いてくれた運ちゃんに感謝です!
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10時過ぎにお開きに。
帰りにお土産を頂きました。紅米5キロ!
バックパッカーにとっては少々重いお土産に戸惑いましたが、気持ちが嬉しく有り難く頂きました。
上海の先生家族とは、今度上海で会おうねと約束して別れました。
非常に濃密な1日が終わりました。明日は運ちゃんに建水まで送ってもらい、列車で昆明に戻ります。
天津駐在オヤジの雲南省ひとり旅 (その4 : 昆明編)に続く
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