2018/09/14 - 2018/09/15
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tea timeさん
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「ところでtea timeちゃんは、大草原の小さな家のファンだったわよね。ローラインガルスたちが一時期住んだ所がアイオワにあるけど、明日早目に出発してアーミッシュの村から少し足を伸ばせばそっちも行けると思うよ。行きたい?」と聞かれて「行きたいですっ!」と答えた私。
というわけで、アーミッシュの村とインガルスミュージアムに行くことになりました。
翌日、朝一番でお昼のサンドイッチを作って(時間節約のために車の中でパッと食べようということで)出発。
友達が「花束を買いたいのでお店に寄るね!」ということで、お店に行って花束を購入。
道々、なぜこれが必要かということも話してくれました。
私達が来る前の週、友達宣教師夫婦はどのあたりを私たちに案内するのがいいか、一回シュミレーションのためにアーミッシュの村に行ったら、一軒のお店が閉まっていてその理由を教えて下さった方がいたとのこと。そのお家の方は数日前息子さんが馬車に轢かれてなくなってしまったのだけれど、加害者を赦し、かえってその加害者の方が息子を轢いたことで心を痛めているのではないかと心配していたとのこと。それで、私の友達は見ず知らずの人だけれど、せめてお花を持っていきたいとのことでした。
アーミッシュのテリトリーを越え、まずはアイオワまで南下。
ローラインガルス博物館を目指します。
その帰り道にアーミッシュの村に寄り、車の中で道々色々なことを話して考えさせられることがが多くあった一日でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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車で走っていると、馬車の横を追い抜いていきます。
ここはすでにアーミッシュのテリトリー。
アーミッシュの村は後でゆっくり寄ることにして、まずはアイオワまで車を飛ばします。 -
ローラ・インガルス・ワイルダー博物館に到着しました。
1876年、インガルス家はこのバーオークにあるマスターズホテルの手伝いを始めました。11歳のメアリー、9歳のローラも給仕をしたり子守をしたりして働いたそうです。
ただ、この働きはわずかな期間だったので、大草原の小さな家シリーズには出てこない物語ですが、当時彼らが住み込みで働いたこのホテルはローラが子ども時代に住んだ現存する唯一の建物なんだそうです。( 復元されている建物は数カ所にあります) -
この看板が目印です。
中の見学は道路を挟んだ向かいの建物でツアーの申し込みをして、グループごとに入場することができます。 -
何人かが集まってきました。
周りはこんな風にのどかな風景が続きます。 -
建物の裏手には、ちょっとした小さな公園になっており、ローラが移動した幌馬車のレプリカが置いてあって、自由に写真をとることができます。
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この、マスターズホテルの当時の様子です。
ほぼ今と変わらない感じです。(ホテルの逆側からの写真) -
幌馬車の説明もあります。
ローラ達は家財道具と僅かな身の回りのものを積んで、この幌馬車であちらこちらに移動して、定住しようとしては色々な理由でまた転居するということを繰り返しました。 -
彼らが移動した様子も図解してありました。ミネソタやアイオワ、ウィスコンシン、ミズーリ、サウスダコダやカンザスなど、広範囲に及びます。
あの時代、あの小さな幌馬車で家族で体を寄せ合ってこの旅をし続けたことを考えると、これはすごいことだと改めて思いました。 -
最初にビデオを見せていただきます。
これは、キャリーとメアリー、そしてローラ。 -
若き日のアルマンゾ。(後のローラのだんなさん)
なかなかのイケメンです。 -
ぺピン(ウィスコンシン。こちらも復元?)のローラ達のお家です。
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カンザスのローラたちが住んだキャビン(復元?)です。
ほとんど掘っ立て小屋です。
でも父さんと母さん、そして近所に住んでいた方に手伝ってもらって、丸太をこうして組んで、家族が住める家を作ったのでしょう。 -
ツアーが始まりました。
ホテルの中はリフォームされていますが、この床は一部当時のままだということです。 -
このホテルは小さなホテルで、僅か数室の客室しかありませんが、このお部屋は3階建ての3階、屋根裏部屋です。
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当時のベッドはマットレスなどないので、ロープを渡して頑丈に、かつ多少しなるように調節し、上に寝具を敷いていたのですね。
手作りのキルトカバーは欠かせないものでした。 -
ベッドの横には夜中に用を足すポットが・・・
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本当に小さなホテルで、階段も普通のお家のようでした。
それでも随所に工夫があって素敵でした。 -
一階にはこんな厨房の道具を置いてある棚がしつらえてありました。
すぐ隣に厨房があり、食事スペースがあります。 -
食事のスペースだったところ。
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このインガルス博物館は一時間のツアーでのみ、ホテル内部を見学することができますが、アメリカにもローラフアンがいるのでしょう。お嬢さんに当時の格好をさせてツアーに参加している人がいたので、お嬢さんに「写真とってもいいかな?」と聞くと、「いいよ」と言ってポーズを決めてくれました。 とてもかわいかったです。
ツアーは1時間の予定が大幅にオーバーして、急いでアーミッシュの村へ。 -
広々とした畑が続く道をドライブします。
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アーミッシュの方は基本的に写真を前から撮ってはいけないそうなので、私達も写真は風景や馬車などにしました。
この村は基本的に電気は使わず、自給自足、乗り物は馬車(なので、少し臭いがします)靴は履かないで、自然と共存しています。
ごく一部の方は観光用にお店を開いており、ハンドメイドの雑貨や家具・クッキーやパンなどを販売しています。
彼らは敬虔なプロテスタントのクリスチャンの一派であり、スイス、ドイツにルーツがあり、一つのコミュニティは深い相互関係で結ばれています。
例えば、家を建てるときには村総出で建てるなどしています。
子どももある年齢に達すると村を出て、お酒やたばこ、ドラッグなどの生活を経験したのち、もう一度村に戻るか、このまま離れて生活するかを選ぶことができるそうです。 -
そんなわけで、アーミッシュの村に入っていくと、男の子たちは皆おかっぱ。裸足で生活していて、話しかけるととてもシャイ。
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友達が花束を渡すためにお子さんを失くしたお店を訪ねてしばらく話し込み、その方も泣きながら分かち合って下さいました。
私もそのお店で是非何か買いたいと思ってパッチワークの鍋敷きと、同じくパッチワークの鍋つかみを購入。とても目の細かい丁寧な手仕事のものでした。 良い旅の記念になりました。 -
最後に、ハーモニーという、アーミッシュの村の入り口にあたる町に立ち寄りました。
ちょっと古い西部劇にでも出てきそうな町ですね。
ここでしばしアイスクリームをいただきながら、今日一日を振り返ります。
生きていくと色々なことがあります。
確かに自給自足をしていると健康的な生活を送れるのでしょう。でも便利な生活を享受してきた私たちは、やはりあの質素で清らかで静かな生活をすることは難しいだろうなぁと思いました。ただ、彼らの中にある、あたたかく穏やかでありながらきっぱりとした、あの優しいまなざしが、とても心に残った一日でした。
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