2018/01/11 - 2018/01/11
6位(同エリア106件中)
かっちんさん
岡山県下に分布する鍾乳洞は約200もあり、その大半はJR伯備線井倉駅を中心としたカルスト台地「阿哲台(あてつだい)」にあります。
その一つ「井倉洞(いくらどう)」は伯備線(はくびせん)井倉駅近くにあり、全長1,200m、探勝時間40分の鍾乳洞。
高梁川沿いにそそり立つ直立240mの絶壁の壁面に入口があり、中に入ると鍾乳石がさまざまな形で姿を現します。
もう一つ「満奇洞(まきどう)」は井倉洞から路線バスで東に移動したところにあり、全長450m、探勝時間30分の鍾乳洞。
この洞は江戸時代末期、地元の猟師が狸を追っているとき発見したといわれています。
歌人与謝野鉄幹・晶子夫妻が「奇に満ちた洞」と詠んだことから、「満奇洞」といわれるようになりました。
映画「八つ墓村」のロケ地としても使われました。
これから伯備線井倉駅で下車し、井倉洞と満奇洞を訪れます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・井倉洞と満奇洞の現地説明板とHP
・新見市「井倉洞、満奇洞」パンフレット
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
井倉洞、満奇洞周辺の地図
伯備線井倉駅近くの井倉峡沿いに井倉洞、東側の台地に満奇洞があります。 -
井倉駅
伯備線井倉駅で電車を降ります。
ここは岡山県新見市(にいみし)井倉です。 -
アテツ石灰化工(井倉駅裏)
井倉峡の断崖から石灰の採掘が行われています。 -
鳳凰マークを取り付けたD51
井倉洞駐車場にSLが保存されています。
昭和18年(1943)に国鉄鷹取工場で製作され、山陽本線・伯備線で活躍したD51 838号です。
昭和46年(1971)三瓶山で開かれた全国植樹祭のとき、お召列車をけん引したことがあり、当時の面影を残す鳳凰がデフ(除煙板)に取り付けられています。 -
冬でも残る紅葉(井倉峡)
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井倉の滝(井倉峡)
高梁川沿いにそそり立つ直立240mの絶壁の壁面を流れ落ちる滝が見え、絶壁の中には井倉洞があります。
この滝は井倉洞内を流れる地下水を流す人工の滝です。 -
井倉洞探勝図
全長1,200m、探勝時間約40分です。
途中に高さ50mの「地軸の滝」があります。
昭和35年(1960)に調査隊がこの滝を登ると滝の上にさらに美しい鍾乳洞が続いているのを発見し、滝の上へ登る人工のトンネルが造られました。
滝の上にある「水晶殿」から「音の滝」まで歩いた後、帰りは連絡通路を下りてきます。 -
井倉洞入口
では、井倉洞の探検が始まります。 -
天井からぶら下がる鍾乳石(井倉洞)
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「ありさの滝」(井倉洞)
滝のような流れの鍾乳石です。
「ありさ」とは井倉洞前の高梁川の深渕「阿里佐渕」のこと。 -
「登亀」(井倉洞)
亀が壁を登っているような・・・ -
「くらげ岩」(井倉洞)
くらげの足(鍾乳石)が何本も出ています。 -
「こうもり岩」(井倉洞)
コウモリがぶら下がってるように見えます。 -
天井を見上げると「黄金殿堂」(井倉洞)
高さ30mもある空間です。 -
「銀すだれ」(井倉洞)
細くて長いすだれがぶら下がっています。 -
「地軸の滝」(井倉洞)
落差50mもある滝。
滝の上へ登るトンネル(階段)が滝の横にあります。 -
「水晶殿」(井倉洞)
滝の上に登ると鍾乳洞が続き、ここは水晶のような輝き。 -
洞内の温度(井倉洞)
11℃なので、冬の外気温より暖かです。 -
「瀬戸の海」(井倉洞)
大きな泉があります。 -
ひだのある鍾乳石(井倉洞)
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サンゴみたい(井倉洞)
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表面を流れる水分で輝く鍾乳石(井倉洞)
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梨が落ちている・・・(井倉洞)
天井や鍾乳石からしたたり落ちる水滴で方解石が結晶化し、そこが次第に盛り上がり、タケノコのように高く成長した石筍(せきじゅん)です。 -
「竹林」(井倉洞)
天井から成長した鍾乳石と下から伸び上がった石筍がつながった柱状の石柱(せきちゅう)が並んでいます。 -
「虹の谷」(井倉洞)
複数のカラー照明により、「虹の谷」になっています。 -
「とうせんぼう」(井倉洞)
通路の真ん中にそそり立つ石筍。 -
イチオシ
美しいひだの鍾乳石(井倉洞)
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成長していく石筍(井倉洞)
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「白銀の扉」(井倉洞)
以前は白く輝いていましたが、今は粘土の影響でこの色になった石柱。 -
「だるま大師」(井倉洞)
井倉洞で修行中のようで・・・ -
「ささやきの間」(井倉洞)
ささやきあっている二人。 -
イチオシ
「水衣(みずころも)」(井倉洞)
壁や床面をフィルム状に流れる水が方解石の層を作り、流れるような模様になる鍾乳石(フローストーン)です。 -
「千人坊主」(井倉洞)
坊主がいっぱい。 -
井倉洞前バス停
次は路線バスで満奇洞(まきどう)へ向かいます。 -
備北バス
新見駅から井倉洞を経由し満奇洞へ行くバスです。
バスの本数が少なく、11:56のバスに乗ります。 -
満奇洞に12:32到着
井倉洞前からバスで36分ほどかかります。
ここから満奇洞入口までは歩いて5分ほど。 -
満奇洞案内図
全長450m、探勝時間30分です。 -
イチオシ
幻想的な別世界(満奇洞)
洞門をくぐると別世界に入り込みます。 -
「仁王の脚」(満奇洞)
しっかりした二本脚の石柱。 -
天井を支えているように見える石柱(満奇洞)
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頼りになる大黒柱(満奇洞)
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「千枚田」(満奇洞)
田んぼのあぜの形状に似た鍾乳石はリムストーンと呼ばれています。 -
サメの口(満奇洞)
ガォー・・・ -
イチオシ
美しい「ナイアガラの滝」(満奇洞)
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カーテン(満奇洞)
斜めになった壁や天井をつたう水によって形成され、流れた水のあとに沿って成長する薄い幕状の鍾乳石は、カーテンと呼ばれています。 -
「夢の掛橋」(満奇洞)
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「鬼の金棒」(満奇洞)
頑丈そうな石柱です。 -
「鬼の居間」(満奇洞)
鬼がくつろぐ空間のようです。 -
棚田のようなリムストーン(満奇洞)
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「ひだ天井」(満奇洞)
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イチオシ
「奥の院」(満奇洞)
ウェディングケーキが飾られています。 -
イチオシ
「竜宮橋」(満奇洞)
華やかな竜宮城からの帰り道。 -
白糸の滝(満奇洞)
滝の流れが何本もあります。 -
竹すだれ(満奇洞)
-
新見行きバス
満奇洞内を30分弱で急いでまわり、13:15発の新見行きに乗れました。
井倉洞と満奇洞は規模がそれほど大きくありませんが、幻想的な世界を体験することができました。
この後、山陽と山陰を結ぶ交通の要衝であった新見の古い町並みを歩きます。
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