2018/12/31 - 2019/01/01
57位(同エリア288件中)
テスヤさん
昨日コンポントムから北上し、念願だったプリアカン・コンポンスヴァイをじっくりと見終え、乗合タクシーを乗り継いで何とかプリアヴィヘア市までやって来た。
今日はアンコール朝が16年だけ都を遷都したというコーケーと、2008年世界遺産に認定される騒動を機にタイと帰属権争いが激化して政情不安になり、行けなくなったプリアヴィヘア寺院を訪れる。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 2.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- タクシー 徒歩 バイク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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おはようございます。五日目の朝です。
プノンペンから北上して、ゲストハウスの外は緑が多くなってきたように思う。 -
ゲストハウスを出て朝のプリアヴィヘア市を散策する。
まだ朝07:00なのに、学校に集まる子供たち。 -
今日は大みそか。田舎の町はのんびりしている。
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一本中に入ると赤土の道。
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昨日のヴィシュヌ神像のロータリーに濛々と湯気を上げている店を発見。
中に入ってみる。 -
クイッティアオを頼む。朝のお腹に優しい味。大きな骨付き鶏肉がゴロっと入って6,000リエル。
ハス茶なのか、お茶が美味くて何杯も飲んでしまった。13年前、初めて東南アジアの一国であるカンボジアを訪れた時の味を思い出した。 -
店のオヤジが、「カンボジアの胡椒を入れると美味いから試してみろ」と。
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確かにカンボジア名物だもんな。
確かに美味かった。店のワンコが足元で良い子にしてる。
何か食い物が欲しいのかな。 -
08:20約束通りに来た車は古いプリウスだった。
カンボジアの田舎町でハイブリッド車に乗るとは思わなかった。
ドライバーは落ち着きがあって知的で礼儀正しく、とても英語が堪能な青年だった。
聞けば英語の教師だという。どうりで。 -
09:20、プリアヴィヘア市を出発して約1時間でコーケーのチケットブースに着いた。
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まずはプラサット・プラムを目指す。
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”プラム”とはクメール語で”5”を意味する。
その通り、五つの祠堂が一重の周壁の内側に配置されている。
プノン・クロムなどと同じく一つの基壇の上に3つの祠堂が乗る典型的なヒンドゥー寺院であり、ヴィシュヌ、シヴァ、ブラフマー神の祠を配置している。
手前は、入口が西向きに作られている、経蔵と思われる。 -
イチオシ
一番北側の祠堂の根の張り方が芸術的でさえある。
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南側の経蔵
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いつか重みで崩れてしまうだろう
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次はいよいよプラサット・トム。
入口の売店屋根にソーラー発電のパネルが置いてあった。何もかも13年前とは違う。 -
プラサットトム東正面入口。崩壊している。
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連子窓が綺麗に残っている。
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環濠外側の周壁の東塔門、クラハム。
入口をシンハが護っている。 -
南脇から入っていく。
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東にクラハム塔門を見る。
環濠にかかる参道の南側石柱は全て倒壊している。 -
中央祠堂を囲む第二周壁塔門を西に見る。
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中央祠堂に向かう回廊
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途中、ナンディンが打ち捨てられていた
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中央部
ほぼ全ての祠堂が崩壊しているが、配列が珍しいものだった。
主祠堂がある前列に5基、その後ろに互い違いに4基、計9基の祠堂があるレンガ造りの構造。 -
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中央部を東に見る
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中央部から西を見る。
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環濠部まで来ると遠くにプラサットトムが見えてくる。
両脇にはナーガや仏像の石造りの像が無造作に転がっている。 -
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数年前まで正面に木製の階段が設けられていて上れたらしいが、遺跡保護の為今は裏から登る形になった。残念。何でも早くに行っておいた方が良いことを痛感する。
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プラサットトム正面最上部をズームで撮ってみた。ここから上ってみたかった。
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イチオシ
プラサットトム全景(正面から)
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裏手の小山の前には象が祀られている。コーケーを作る際に石材を運ぶ重要な役目を担い、犠牲になった象を弔うものだそう。
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北西部に木製の階段があるのでそれを使って上る。
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「ジャンプするな」と書いてあるが、結構揺れるのでとてもジャンプしようとは思わない。
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頂上まで上ってきた。
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たぶん、日本人。
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頂上から東方向
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頂上から東方向
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頂上から西方向
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頂上から北方向
本当に何も無い。
というか、低い構造物はあるのだろうが、ここからは見えない。 -
頂上には井戸のような深い穴が空いているが、覗き込んでも下が見えないほど深い。
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その井戸のような囲いの外側にはガルーダが彫られている。
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下を見下ろす。
36mとまぁまぁの高さがある。アンコールワットの第三回廊でさえ、34mである。
クメール遺跡では7重のピラミッド構造はここだけではないかと思う。 -
帰りに偶然カンボジア人ガイド、ローズに会った。
ネットで検索するとすぐに出てくると思うが、彼は専ら日本人を相手にシェムリアップから離れた遠方の遺跡をガイドしているようだ。
特にこの後訪れるプリアヴィヘアへの実績は多数あるようで、日系の旅行会社を通すよりも安くプライベートツアーが出来るらしい。3~4人以上集まれば選択肢としてはアリかも。 -
プラサットトム出口で良い匂いがしていたので何か聞いてみると、”芋”だと言う。
試しに一つ買ってみる。 -
さつまいもの皮を剥いて丸く整えて焼いただけのシンプルなおやつ。
名前は聞いたけど忘れてしまった。
自然の甘みが強くてとても美味い。 -
プラサット・トムを見終え、右回りにプラサット・リンガを訪れる。
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中には入れなくなっていた。
インターネット上で、ヨニの上に登って写真を撮っているものが投稿されていたけど(恥ずかしい事に日本人)、そういうヤツが居るからどんどん立ち入り禁止になっていくんだよね。神様の上に土足で上がりこむなんて。普通やっちゃいけないって分かりそうなもんだけどね。大陸さんの事、言えないよな。 -
とても大きなリンガがヨニに収まっている。
インドではもっと大きなものも珍しくないが、カンボジアでは貴重ではないか。 -
リンガからヨニ、ヨニから外部へ、聖水を外へ導く仕組み。
ニャックポアンで見たことがある。 -
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次はプラサット・クラ・チャップ
ドライバーに他にお勧めのところはあるか?と問うたらここを指定した。 -
初めから寄るつもりでいたが、ここ、コーケーで見るべき遺跡の一つであることは間違いないようだ。
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古代クメール語碑文から、928年創建と分かるらしい。
クメール語自体、サンスクリット語からの借用が多いのだろうが彼らは自国の言語に大そう誇りを持っている。 -
聖牛ナンディンに乗ったシヴァが南側ペディメントに綺麗に残っていた。
12:00、ようやくコーケーの主要な遺跡を見終え、プリアヴィヘアに向かう。4か所回って結局、2時間40分も見学してしまった。 -
プリアヴィヘア市を抜け、車はダンレック山脈の際を走っている。
あの山頂がプリアヴィヘア寺院なのか。 -
13:35、チケットブースに着いた。ここからは車を乗り換えていく。
4WD車は25ドル、バイクなら5ドル。
一人なので勿論後者を選ぶ。
ここでホテルからここまで200km以上付き合ってくれたプリウスとお別れ。
彼はとても質のいい運転と案内をしてくれた。プリアヴィヘア市のsokah homeに泊まる際は是非宿のお嬢さんに紹介してもらう事を勧めたい。 -
このおっちゃんが連れて行ってくれる。山頂からスラエムの村まで8ドルで送ってくれる交渉をして、レッツらゴー!
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まぁまぁの坂を登っていく。おっちゃんは「俺の腰にしっかり手を回して捕まってろ!」と言う。後ろのバーを握っていれば問題ないと思うが何度も手を回してくる。( ̄∇ ̄;)
10分くらいだろうか、14:06山頂に着く。シェムリアップから来る客は、ここまで3時間はかかるので、逆算すると、10:00までに見ておくか、この14:00過ぎに来ると比較的静かに遺跡鑑賞出来るだろう。 -
大体のレイアウトを頭に入れていく。
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本来のルートではないが脇から上っていく。
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かつてタイ軍と衝突したであろう塹壕がみえる。
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第五塔門の西から入っていく形になるが、ここはじっと我慢して本来の入口、まずは北の階段に向かう。
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カンボジアとUNESCOの旗がたなびいている。
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下はタイにつながっている、本来の参道入口の階段。ここまで来るとタイの電波を拾ってくる。"welcome to Thailand enjoy ・・・”とかね。
カンボジアのsimカードは不安定になる。 -
ナーガはタイの大地を見ている
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ナーガの参道を通って、
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第五塔門へ。
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第五塔門
ほぼ倒壊している。 -
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第四塔門に続く参道
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第五塔門を振り返って見る
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崩壊が激しい
これより古いバンテアイスレイや同年代のムアンタムなどより崩壊が進んでいる。長引いた内戦も影響しているのだろう。 -
落ち着きを取り戻しているものの、時折カンボジア軍兵士を見かける。
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参道からタイ側が良く見える
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カメラを望遠側にするとタイ側の人々がはっきり見える。
現在この国境は閉ざされている。こんな近くにいるのにタイが遠い。 -
パノムルン、ワットプーと同じく、長く広い丘陵型寺院の参道。両脇のリンガが全部残っていたらさぞや素晴らしい風景だったに違いない
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第四塔門に続く参道脇には沐浴池がある。
山岳寺院では貴重な水源だ。 -
第四塔門が見えてきた
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テラスの裂け目にシンハが埋もれている
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第四塔門も上部は崩壊
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ただ、レリーフは珍しいものが多く残されている
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乳海攪拌と、
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その下のまぐさにはヴィシュヌが横たわっている
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良くみると破風部分の彫刻にも苦行僧の姿があり、ここがヒンドゥー教寺院だという事が分かる
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象に乗り、進む。
他の東南アジアの国と同じくカンボジアでも馬より象が身近な存在であった。 -
重厚な壁は残っているが内部に特筆すべき遺物は無い。
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第三塔門へ続く参道、第四塔門を振り返って見る
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第三塔門。威風堂々としている
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連子窓も
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第三塔門前の祠堂
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既に内部、
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上部まで浸食されている。というか、上部から侵入されたのだろう。
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イチオシ
諸行無常。
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第三塔門
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第三塔門は宮殿の役割も果たしていたという文献もあるがそういう意味ではやや小さいか。
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山をも片手で持ち上げるヴィシュヌ神。
力強く、とても珍しい。 -
第三塔門の破風には彫りの深いレリーフが残っている
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第三塔門
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ナーガのテラスから第三塔門を見る。
夕日に黄昏る遺跡は最高に素晴らしい。 -
第二塔門の連子窓から北をみる。ナーガのテラスの向こうに第三塔門が見える。
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第二塔門内側を覗く
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第二塔門内部の経蔵と思われる建物
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経蔵内部で熱心に祈りを捧げる人
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第一塔門から中央祠堂を見る
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一番高かったであろう祠堂は崩壊して、南に回り込むことが出来ない。
回廊は繋がっておらず、祠堂で行き止まりになっている。 -
中央祠堂内部には祈祷師と僧侶が居たが、観光客の姿は無かった。
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中央祠堂を囲む第一塔門を囲む回廊内部
外に出るには東の窓部分から出なくてはいけない。 -
最南部から中央祠堂を囲む周壁を見る。
元々景色などを見るために外に出る構造になっていない。 -
倒れそうな周壁。
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タイ軍との衝突に備えてか、ポル・ポト率いるクメール・ルージュとの戦闘用の塹壕か。いづれにしても平和な寺院には悲しいほど無用なものだ。
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南端からカンボジアの大地を見る。
みんなこの景色が見たくてここまでやって来るようだ。
地形的かつ戦略的にここが重要な砦であった事は容易に推察出来る。また、二つの国を分かつにはここを国境線とする事には何の不思議もないくらい自然で、例えるなら海岸線や大河にも等しいものだろうか。
かつてはインドシナ半島ほぼ全土まで拡大したアンコールも、勢いを失ったクメール軍では再びシャムの軍勢を打ち負かし、ダンレック山脈を越える事は到底出来なかった事だろう。 -
人口のため池の東にチケットブースが見える。
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結局、2時間後の16:00過ぎまで見学して下山となった。
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さらば!プリアヴィヘア寺院。
カンボジア第二の世界遺産、郊外五大遺跡の一つも踏破し、13年前の雪辱も晴らした。
これで残すは、バンテアイ・メアンチェイ州にある、バンテアイ・チュマールだけだ。 -
17:00、運ちゃんに今日の宿、スラエムのロータリーから西にあるpiseth pich guest houseまで送ってもらう。
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吹き抜け
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レセプション
英語は通じにくい。 -
ぬるいけど、シャワーを浴びてさっぱりする。
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エアコン、wifi付き13ドル
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宿の周りは何も無い。
夕飯に繰り出そう。 -
スラエムの中心地。
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屋台のようなものが多い。
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取り合えず骨付き牛肉のBBQを買う。5,000リエル。
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選択肢はあまりないけど、適当な店に入って指さし注文する。
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今日の夕飯は、さっき買った骨付き牛肉のBBQと、ミーチャー(フライドヌードル)、アンコールビール。
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軒先で葉っぱに包んだ何かを焼いていたので、何なのか聞いたら、一つくれた。
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開けると小さな餅?のようなものが入っていた。
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食べてみたらまさに、かまぼこだった。醤油にちょっと付けて食べたらなお美味いと思った。ビールに合う。
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デザートに、と、カスタードプリンのようなものを指さしで頼んだら、卵の蒸し物だった。
甘くなくて、しかも中途半端に液体で生卵が半熟になったような味がするだけのもの。 -
夜のスラエム。ちょっと寂しい。
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食後のデザート。
さつまいもにココナッツミルクと練乳をかけたものとコーヒー(輸入品) -
今日は大みそか。
New Yearを花火で祝う家族連れがいた。 -
デザートを食べながらしばしボーっと見ていた。子供がはしゃいでいる。何処の国でも一緒だな。
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”winter melon”という謎のドリンクを買って部屋で飲んだ。冬瓜の事だった・・・!
めっちゃ不味くて捨ててしまった。。。
と、一見清潔そうに見えた部屋のそこかしこから”G”が現れる。最初は、1匹、やっつけると、ネズミか何かに追われる音がしてしばらくすると今度は2匹、と数が増えていく。しかもいちいちデカイ。まるで、”G”退治のゲームみたいで疲れる。タンスや壁の隙間から出てきたり、トイレの奥に開いているパイプのすきま穴から出てくるみたいだ。
さすがにレセプションに言って部屋を変えてもらった。 -
”G”との闘いにくたびれたので、夜風に当たろうと外へ出ると、ゲストハウス前で飲み会していたカンボジア人連中が、”ここに座って。一緒に飲もう!”と誘ってくれた。
ビールをご馳走になって、あと1時間足らずのNew Yearを待つ事に。
「カンボジア人は情に厚いんだ!遠慮するな。」と。
つまみはコオロギ。。
まぁ。食べられない事もないけど。。。
”G”との闘いに疲れたあと、コオロギをつまみながらカンボジア人と談笑するテスヤであった。
2018年最後の夜が、カンボジアの田舎で過ぎていく。
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