2019/01/11 - 2019/01/11
93位(同エリア306件中)
minaMicazeさん
- minaMicazeさんTOP
- 旅行記1259冊
- クチコミ1件
- Q&A回答0件
- 858,177アクセス
- フォロワー85人
長野県佐久市中込に「旧中込学校」があります。現存する擬洋風学校として日本最古の学校建築の一つです。
明治5年(1872)の学制発布を受けて下中込村が創設した「成知学校」の校舎として、明治8年(1875)に建てられました。翌年「中込学校」に改称され、明治21年(1888)には「中込尋常小学校」になりました。明治30年(1897)に「尋常高等小学校」となって、大正8年(1919)の新校舎完成まで使われました。以後、この建物は、中込町役場、中込町公民館中込支館、佐久市市役所分室、佐久市開発公社として使われました。昭和41年(1966)には長野県宝、昭和44年(1969)に重要文化財、そして同年に国史跡に指定されました。
当日は「旧中込学校」の内外を見学した後、同じ「成知公園」内に保存されているSL(C56)とガソリンカー(キホハニ56)を見てきました。
旅行記作成に際しては、パンフレット「旧中込学校」、現地の説明板、佐久市のホームページ等関連のネット記事を参考にしました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
長野県佐久市の国道141号線、「石神」交差点からJR小海線「中込駅」方向へ約1km走ると「旧中込学校」があります。
-
道路際に小さな石の門柱と黒いゲートがあります。ここが正門だと思いますが、締め切りです。
-
イチオシ
建物の上の八角の塔が特徴的で、周囲に高い建物がないので、遠くから見ることができます。
-
建物の東側、管理事務所との間に、小さな広場があります。原則、駐車禁止で、西側の第二駐車場に駐めるようにとの案内があります。しかし、見学者が少ないこの時季、数台であればここに駐めさせていただけます。
-
柵の向こう側には立派な藤棚、手前には説明板があります。
-
「建物」は昭和44年(1969)3月12日に国の重要文化財に指定され、「敷地」は同年4月12日に国の史跡に指定された、と書かれています。
-
昭和46年(1971)から約2年かけて、解体復元工事が行われました。その後、平成7年(1995)に保存修理工事、平成26年(2014)に防災修理工事が行われています。
-
この藤は、中込学校新築を記念して、明治8年(1875)に植えられました。
-
この八角形の塔には、時を告げる太鼓が吊るされていて「太鼓楼」と呼ばれました。
-
イチオシ
正面玄関は南側です。2階にはベランダがあります。
-
玄関から中に入ります。入館料は250円です。
-
玄関から入ると、正面に長い廊下があります。正面から見て縦長の校舎は珍しいとのことです。
-
廊下の突き当り、北側の出入り口の上には、半円形のステンドグラスがあります。
-
正面玄関を入って左には小使部屋があります。建物内は土足厳禁なので、ここでスリッパに履き替えます。
-
小使部屋の向かい(玄関入って右)には、生徒控所があります。
-
建屋内の部屋には、昔の教科書などが展示されています。
-
廊下の左側は、講堂(音楽室)です。
-
廊下の奥から振り返って見ると、南側の出入り口(正面玄関)の上にも北側と同じようなステンドグラスがあります。
写真の右側が講堂、左側(東側)は第一教場です。 -
第一教場には、小さな木製の椅子と机、机の上には算盤と石版が置かれています。
-
1階廊下の照明と、北側のステンドグラスです。
-
宿直室の横の階段で2階に上がります。
-
2階の廊下の突き当り(北側)にもステンドグラスがあります。当時としては珍しいものだったので、ギヤマン学校と呼ばれていました。
-
展示されている算盤各種、ほとんどが上二玉、下五玉です。
-
北側から見た、2階の廊下です。南側には、ステンドグラスはありません。
-
建物上部の八角形の塔「太鼓楼」への登り口は閉鎖されています。
-
閉鎖された扉の前に、太鼓楼内部の写真と説明書きが置かれています。
塔内の天井からは太鼓が吊られています。(上左の写真)
天井には、東西南北に見える山々と、その向こうにどんな都市があるのかが書かれています。(上右の写真) -
急な階段を降りて1階に戻ります。踏み面が狭いので(特に降りるときは)注意が必要です。
-
イチオシ
外へ出て、建物の周りを歩きます。
-
西側です。
-
北側です。扉の上の半円形の窓と、上の円形の窓が、ステンドグラスです。
-
東側です。
-
旧中込学校を見た後、東へ移動します。写真の建物は管理事務所です。
-
東側のフェンスの中に、鉄道車両が保管されています。市内循環バスは、平日7本、土日祝日は5本、走っています。南循環線左回りです。
-
フェンス外、西側に、線路と転てつ器があります。
-
フェンスの中には、ガソリンカーが置かれています。佐久鉄道で使われていた「キホハニ56」です。昭和5年(1930)に日本車両で新造されました。佐久鉄道は、大正4年(1915)に小諸~中込間に開業した私鉄で、その後小海まで延伸し、昭和9年(1934)に国鉄に買収されました。現在はJR小海線として営業しています。
-
隣には、SL(C56101)が置かれています。C56型は、昭和10年の小海線全線開業時に投入され、昭和47年まで使われました。この個体(C56101)が小海線で使われた車両かどうかは分かりません。
-
綺麗な青空に恵まれた日でしたが、花や緑のない冬景色でした。別の季節に再訪したいところでした。
( おしまい )
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
佐久(長野) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
37