2018/01/30 - 2018/01/30
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mirilinさん
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海外旅行先人気No.1の国「台湾」。でも、ほとんどが首都台北を楽しんで終わるかと思います。
台北はもちろん楽しく美味しい(笑)街ですが、ちょっと足を伸ばして台南に行ってみませんか?
台北が雨でも、台南は青空が広がっていることが多いですし、台北ほどゴミゴミしていないので、ゆっくり過ごすには絶対オススメの街です。
前回台湾を訪問した時も、台南を歩いたのですが、その時は、日本統治時代の建物を見て回っていたので、市内をぐるぐる歩いていただけだったのですが、今回は、さらに足を伸ばして台湾発祥の地と言われている「安平」に行ってみました。そしてそれが大正解!
台南駅からタクシーで15分ほどで行ける安平の街は、遺跡や古い町並みなどがある超オススメの街です。もちろん、美味しい食べ物もいっぱい。
と書いているうちに、また行きたくなってきました。
古い街をブラブラするのが好きなら、絶対行くべき街です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー 徒歩
-
安平へのスタートは台南駅。
台北から新幹線で台南まで。新幹線の駅からこの本物の(?)台南駅までは台鉄に乗り換えてくることになります。新大阪と大阪みたいな感じですね。
そのあたりの説明は、前回訪問時に書いたので今回は省略です。
興味のある方はこちらをご覧ください:https://4travel.jp/travelogue/11261395
それにしても、いつ見ても、雰囲気のある台鉄台南駅です。 -
コインロッカーの少ない台南駅。
でも安心してください。駅の左横に、レンタバイク屋さん兼手荷物預かり所があります。
昔祖母が「荷物を行李に詰めて…」と話していたのを、「行李」という字を見て思い出しました。 -
安平には、バスでも行くことができますが、休日は極端に本数が少ないので、旅行者はタクシーで行くことをおすすめします。
台湾はタクシー代が安いですよ~
で、15分もすれば安平に到着。「安平古堡」に向かう石畳にも「安平」と書かれています。 -
オランダ人が1624年に現在の安平を占領し、要塞として1634年に築いたゼーランディア城が、今の「安平古堡」のはじまりなのです。ただ、その後何度も破壊されたり再建されたりしたので、建築当初のまま残っているのは、このレンガの城壁だけとのこと。
400年近くにわたる年月の長さを感じさせるガジュマルの木に覆われた城壁が、激動の時代の流れを見つめてきたのですね。 -
オランダ人統治時代のままの姿の城壁です。
レンガの積み方はダッチボンドスタイルという形式で、レンガの面の向きを格段交互にすることで隙間が出ない方法で、その接合は、建設当時の17世紀には、まだセメントがなかった為「三合土」という砂糖水やもち米、カキの殻などを混ぜ合わせたものが使われていたそうです。 -
ゼーランディア城包囲戦でオランダを陥落させた鄭成功が、外郭の南側から出入りするように設けた門だそうです。
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オランダが台南を首都として台湾を治めていた時は軍事要塞として使われていたこともあり、大砲がいくつも置かれていました。
でもこれは、日本統治時代の1930年、台湾文化300年を記念して鑑賞用に設置したものだそうです。 -
1662年、オランダ勢力を駆逐した鄭成功による政権が幕を開き、ゼーランディア城は「安平鎮」に名称を改め、鄭氏政権3代にわたって居城となったことから「王城」と呼ばれましたが、1683年からの清の統治時代に入ると、政治の中心が内城に移ったことから、城は次第に荒廃していったそうです。
鄭成功の銅像には「民族英雄」と書かれていますね。 -
1873年にイギリス軍艦の攻撃を受け、火薬庫に砲弾が命中し大爆発。甚大な被害を受けた城は、完全に廃墟となってしまいました。そして1895年、日本統治時代が始まると、荒れ果てていた城の修復が始まり、「オランダ城」と呼ばれるようになりました。
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城郭が整地され日本式の宿舎が建設されたことから、オランダ時代に築城された城砦は残念ながら完全に姿を消すこととなってしまいました。
なので、今は広い公園のようになっています。
因に階段を上ったところにある洋館は、1930年に日本により建設された税関舎で、今は歴史資料館になっています。
ん?この公園に居る白い物体は? -
なんと陶器(?)でできたかわいい羊さんでした。
この歴史的建造物、台湾一級古跡の庭園に、何でこんなものが???
ま、可愛いからOKです。 -
ちなみに、三角屋根の白い塔は、展望塔になっています。無料で登ることができますが、60段の階段を登ってたどり着いた展望室は、ガラス窓も汚くて景色がよく見えない上に、見えなくても一向に残念に思わない程度の景色ですので、ここはスルーでいいかもです。
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歴史資料館の庭には、勇ましい鄭成功の胸像が置かれています。
台湾一の英雄ですね!
その鄭成功が、明国の父親と日本人の母親との間に生まれ、出生地は長崎県の平戸市というのは、ちょっと嬉しいです。 -
展望台の北側にある半円型の城壁と、その壁に囲まれた古い井戸は、ゼーランディア城と呼ばれていたオランダ時代の物で、イギリス軍の攻撃にも耐えた貴重な遺跡だそうです。
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北側の敷地では、今も発掘調査をしているようです。
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日本やベトナムなどの陶器が数多く出土したそうで、ここが貿易の拠点とされていたことが伺われます。
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ゼーランディア城時代の城壁の図がありました。
なんとなく、函館の五稜郭に似ているような… -
さて、「安平古堡」に別れを告げ、そのお向かいにある大きなお寺に行ってみることにしました。
まずはド派手な門がお迎えしてくれます。 -
これは「安平開台天后宮」といって、1668年に鄭成功が造った最も古い媽祖廟と言われています。
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入口に2018年の干支占いのポスターが張ってありました。
子年の運勢やいかに!?
(^人^) オ・ネ・ガ・イ♪ -
相変わらず、寺院の中も派手ですね。
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これは台湾の寺院では必ず見かける、おみくじのようなもの。
正確には、おみくじを引いてもいいかどうかを神様にお伺いするものとのこと。
そのやり方は、
1.両手で赤い木片をはさみ、神様に自分の名前、住所、生年月日
を告げる。
2.願い事を神様に告げ、木片を床に落とす。
3.「裏と裏」「表と表」が出たら、その願い事ではダメということ。
願い事を少し変えてやり直す。
4.「表と裏」が出たら、くじ(長い棒)を引いてOKなので、
くじの束を持ち上げてから落とす。一番飛び出たくじを引いて、
番号を覚える。
5.その番号が正しいか確認するため、もう一度、木片を落とす。
「表と裏」以外が出たら、1からやり直す。
6.「表と裏」が出たら、横に設置してある木箱の前に行く。
該当する番号の引き出しからおみくじを1枚取り出す。
ま、短気な人には一生おみくじが引けないのではないかと思われます(笑) -
お寺の中に、シーサーのような顔をしたお面のようなものに、木の札がぶら下がっているものがいっぱいあったのですが、よく見ると、木札にお願い事が書いてあります。どうやらこれは絵馬のようなもののようですね。。
ちなみに、このシーサーのような顔は、この地域に伝わる「剣獅」というもの。
邪悪な悪霊は直進する性質があり、門など家の入口にこの獅子の図像を置くことで、邪霊を威嚇して侵入を避けることができるとされた、魔除けのようなものです。沖縄でよく見かける「石敢當」と同じかな? -
私が楽しみにしていたのが、この「剣獅」巡り。
安平は「剣獅」のメッカで、十数年前は街のどの家の門にも「剣獅」を見ることができたとのこと。今は、家も建て替えられたりして少なくなってきているそうですが、古い町並みの続く中興街の入口には、「剣獅故郷」といった看板が立っていました。
この「剣獅」たちは、この中興街のほか、安北街、効忠街という「安平古堡」の東側にあるエリアにいっぱい登場します。 -
どこにどんな「剣獅」があるかといった地図もありました。
この「剣獅」はひとつとして同じものがないというのですから、こういったものが好物な私は胸が躍ります。(((o(*゚▽゚*)o)))
ちなみに、地図はありますが、この古い街は細い路地が入り組んでいて、何処を歩いているのかわからなくなります。でも狭い範囲なんで、迷いながらウロウロして突然現れる「剣獅」に感動して歩くのが楽しいのです。 -
ということで、いっぱい現れる「剣獅」をいくつかご紹介しましょう。
まずは中興街の入口からすぐのところに待ち構えている華やかな「剣獅」です。
ちなみに、伝説では「剣獅」の咥える剣などには意味があって、
1.剣獅から見て、右から左への方向に剣を置くと魔除けの意味
2.左から右への方向に剣を置くと福祈りの意味
3.双剣を咥えているのは、対抗して戦う意味で、邪悪を避ける力をさらにパワーアップ。
4.額に「王」の印があるは、獅子の王者を象徴し、その威力は半端がなく強い。
5.額に「太極八卦」があるものは、剣獅の法力を強める。
ということです。
それを踏まえて、見ていきましょう。 -
こちらは、剣を1本、柄を右にして咥えていますので、魔除けですね。
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この「剣獅」は、蛙のような姿ですね。柄が右ですから魔除けのようです。
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こちらの獅子くんは柄が左側ですから、福を祈っているということで、心なしか優しい顔をしているように感じます。
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この美しい獅子くんは2本の剣を咥えていますから、パワーアップして邪気と戦ってくれる獅子くんですね。額には太極マークですから、法力も強めていて、こりゃ結構強力な獅子くんですね!
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こちらの獅子くんはなかなかの強面です。剣も2本、額には太極八卦ですから、容姿負けしない、ラスボスのような力の持ち主のようです。
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こちらは、盾のように見える「剣獅」
実はこの「剣獅」の由来、安平を拠点とした鄭成功の軍隊で表面に獅子の描かれた盾が用いられ、剣を横挿しにして盾をしまった様子が獅子が剣を咬んでいるように見えたため、人々がこれを真似て図案化して掲げ、兵士の家のふりをして、盗賊から家を守ったことに始まると言われているので、盾のように見えるのは「元祖」って感じでしょうか(笑) -
さきほど「剣獅」はひとつとして同じものがないと言いましたが、それを利用して、このように住居表示にも使われています。
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住居表示の獅子くんもいろんな顔をしています。
額に「王」の印がありますから、獅子の王者を象徴し、その威力は半端がなく強いってことです。 -
そして、家の壁面いっぱいに立派な「剣獅」が掲げられている小さな広場に出ました。ここまでいろいろな剣獅くんを見てきたみなさんなら、もうお分かりのとおり、この2つの剣獅揃い踏みは、メチャメチャ強いパワーですよね!!
「海頭社文龍殿」というお寺の前にあるのですが、このお寺は「海頭社」という移住してきた華人・華僑たちが相互に扶助・交流することを目的として設立された「社団」の社廟だそうです。小さくて写真すら撮りませんでしたが、その前の壁画は見事です(笑)。剣獅の下にあるプレートによれば、お寺は1817年に建てられたようです。 -
獅子の壁の横には、こんな3Dの船のレリーフが描かれた壁が続きます。
そう、このブログの表紙の写真にした立体壁画です。
この船は、道教の実質的な最高神「玉皇上帝」の代わりに王爺たちが世の中を巡回(南巡北狩)するのですが、その際に乗る船という設定のようです。
制作は1990年だそうなので、そんなに古いものではないですが、3Dの壁画というのは、今まで見たことがありません。 -
この立派な壁画の向かい側にあるのが、「海頭社魏宅」。清朝の水師副総兵?魏大猷の子孫の住宅だそうで市定古蹟になっています。
かなり古そうに見えますが、1930年代に建てられたもので、まだ100年経っていません。ヨーロッパ等の住宅に比べると保存状態悪すぎで残念です。 -
入口は閉ざされていて中に入ることはできませんでした。
ま、壊れそうで、扉を押したり引いたりもしてみませんでしたが…。
柱にある住居表示にも「海頭社」と書かれていますね。 -
こちらは広場側の入口です。アーチ型が可愛いですが、結構タテヨコともに小さい入口です。この入口の横に、邸内の見取り図版があったので見学できる時もあるのかもしれません。
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その隣の家の門はこの地方の伝統的な作りを残していますね。レンガを重ねて作った一番上の部分は、「四披水屋根(四角形で、斜度がある屋根)」になっています。門の上の梁には浮彫や濃絵の剣獅が飾られるのですが、残念ながらこの家には見られませんね。両側の部分はひょうたんの形で、吉祥を表わすそうですが、かろうじて左側だけ残っています。
門の左側に有る防火水槽(?)にも剣獅が描かれていますよ。 -
この立派なパネル?も立体レリーフになっています。「中興街」にある「海頭社廣濟宮」前のパネルです。
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「效忠街」には、三級古蹟に指定されている「海山館」があります。清の時代、安平を守る清の兵士たちの休息の場だったところです。
当時は、「提標」、「烽火」、「安」、「金門」、そして「海山」の五館あったそうですが、今はこの「海山館」だけになってしまったそうです。 -
「海山館」は、昔の安平地区の建築形態をを伝える大変保存状態の良い館で、中庭を「コ」の字のような三方の建物で囲む「三合院」という造りになっています。
中庭の中央には、安平特有の刀剣屏があり目を引きます。
「刀剣屏」は、悪運を避ける作用があり、刀、劍、戟、斧など5種類の武器を中央にさしています。外に面している部分は悪運を避ける役割を持ち、剣獅や八卦などの絵が描かれており、中に面している部分はお祈りする為のもので、キリン(中国神話に現れる伝説上の霊獣)、コウモリなどの吉祥文様が描いてあります。 -
内部の装飾も伝統的な香りがします。
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この「効忠街」や「中興街」、「安北街」は赤レンガの民家が多く立ち並び、ノスタルジックな雰囲気に包まれています。
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ちなみこのあたりの安平老街で使われているレンガは、オランダ統治時代からのもので、ゼーランディア城が廃墟となった時に、そのレンガを持ってきて使ったものもあると聞きました。
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こんな面白い壁画もありました。
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これは、なんの標識なんでしょうか?
古い街の中にも、ポップなものが配されて、新旧が上手に融和しているように感じます。 -
この古い町並みのあちらこちらで、こんなユニークな兵隊さんに合うことができます。みんな違う顔、違うポーズです。一体何人いるのでしょう。
手に持つ盾は、しっかり剣獅になっていますよ。 -
古い町並みから出ると、朝市の真っ最中でした。
南国のみずみずしい野菜がずらっと並んでいます。 -
バナナもいっぱい。
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もちろんパイナップルもずらりと並んでいます。
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安平は牡蠣の産地としても有名で、おばちゃんたちが牡蠣の殻外しをしていました。
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さて、安平の街歩きの締めはおいしい安平グルメ。
超有名店、「周氏蝦捲」に行ってきました。 -
オーダーはもちろん、この店の代名詞的な「炸蝦捲」(55元)。
外はパリッパリ、中はプリップリの絶品エビ揚げ春巻きです。 -
そしてこちらは「綜合湯」(40元)
台南の名物「虱目魚(サバヒー)」のつみれと蝦のつみれが入ったスープです。
これがあっさりとして、と~ってもおしかったですよ。
本当はこの他にも有名な豆花などのスイーツも行きたかったのですが、食べ過ぎ厳禁ってことで、食事を終えて、台南へと戻りました。
剣獅探しの散策はとても楽しかったので、またじっくり行きたいなと思っています。乞うご期待!・・・?
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