2018/12/31 - 2019/01/01
77位(同エリア893件中)
.さん
年末年始を利用して萩へ。なぜ今回の行き先は萩なのか。それは、15年も前になるけど生まれて初めて一人旅した場所が萩だから。それをきっかけに今日までの間、国内・海外とあちこちを巡った。とくに海外はこの15年で19カ国に行った。15年前の萩旅行より前に韓国へ行っているのでこれまでに20カ国旅したことになる。
だからもう、ここらで一区切りついたかなと。一度また、原点に戻って萩を旅したくなった。15年前は萩に安宿がなかったので日帰りしたけど、この数年でゲストハウスが3つもできた。安い宿ができると旅行者の幅も広がる。とても助かる。今回はゲストハウスに泊まるのも楽しみだった。
もう一つの目標は萩からフェリーに乗って見島に行くこと。この島の北端は山口県最北端の場所でもあるらしいのでどうしても行きたい。子どもの頃から地図を見るのが好きだったので、萩の遥か先、日本海の真っ只中にぽつんと島が浮かんでいることは何となく認識していた。でも、そこに住む人たちの心境だとか、どんな生活をしているのかとかそこまで考えたことはない。一度行ってやろう。そんなわけで年末年始に萩・見島を旅することにした。
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早朝から出発し長門駅に到着。何だこのゆるキャラは!
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萩には15年ほど行ってないけど、長門には数年おきに行っている。数年前まで長門駅傍のお土産屋では、もうじき平成も終わるのに昔のおもちゃが売られていたりと昭和の趣があった。が、プーチンの来日を記念してか店内はロシア仕様に変更されていた。朝から笑ってしまう。プーチングッズを見たのは去年行ったウクライナ以来。
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これを着てモスクワの空港に行けばよかった!
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長門駅。山口県のあちこちで作られた凧が展示されている。
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朝10時前に東萩駅に到着。ここまでが長かった。美祢線に乗るとベトナム人の団体がいたし、東萩駅の正面には語学学校があった。15年の間でに起きた国際化の波を肌で感じる。
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まずは松陰神社まで歩く。萩焼に便乗してたい焼きを売るセンスに脱帽。
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松陰神社に到着。数年前にここを含む国内の数カ所が世界遺産に登録された。ここ数年で、松陰神社や他の萩の文化遺産は注目を浴びた印象があるけど、僕は15年の間に熱が冷めてしまった。以前は幕末の人物も好きだったけど今では関心が他に移った。と、まあ、手出しからこんな有様だけど気軽に観光してみる。
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さて、鳥居をくぐるか。
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19歳と34歳では吉田松陰への思いも変わってくる。19歳、あの頃は吉田松陰の生き様を少しは見習おうと考えたものの、34歳でここに来ると未だ何も結果を残せていない自分が情けなくなってくる。
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さて、更に鳥居をくぐる。
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明日、改めてここに来る。
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ここが有名な松下村塾。実際のところ、吉田松陰がここで指導にあたったのはほんのわずかな期間なのに、教え子のその後の活躍には感心する。
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明治維新胎動の地。
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神社の傍の売店で、夜間もこのあたりの店は開いているかを聞いた。説明を聞いて元旦の日のこのあたりの状況が頭に浮かんだ。今夜またここに戻ってくることにした。
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松陰神社のすぐ近く。伊藤博文の旧宅。
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旧宅の隣は伊藤博文の別邸。中に入ると伊藤博文の生涯に渡る写真を収めたアルバムが展示されていた。山口の片田舎で生まれ育ち総理大臣まで登り詰めた人生をアルバムでさっと振り返る。この瞬間だけはやる気を出したけど、アルバムを閉じた直後にいつもの自分に戻ってしまった。
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吉田松陰の生家にも行きたかったけど、時計を見ると正午近くだったので観光を辞めて食事することにした。グーグルで「さしみ定食 200円」で検索すると萩のとある飲食店が表示される。グーグルマップを頼りにそこまで歩いた。…が、大晦日だからかその店は閉まっていた。仕方なく他の場所で食べることに。今日泊まる予定のゲストハウスを横切り城下町まで歩いた。これは、城下町に入る手前の場所で撮った一枚。実に萩らしい。
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少し歩くと今度は木戸孝允の旧宅が視野に飛び込んできた。
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木戸孝允旧宅の向い側にカフェがあったので結局ここで蕎麦を食べることにした。ここでは着物の試着サービスも行っているらしく、観光客の間で人気があるらしい。何年か前に『鶴瓶の家族に乾杯』でも紹介されたとのこと。ここまで書いておいて店名を確認しそこねた。申し訳ない。
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器が萩焼きなのはポイント高い。
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食後にまた歩く。円政寺に到着。ここには15年前に行った。あの時は住職から、子供時代の高杉晋作がここに通っていた話なんかを聞いて感心していた。当時の記憶だけで満ち足りているので今日は中に入らずに先を急ぐことにした。
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更に歩くと高杉晋作の生家がある。ここにも15年前に行った。玄関前で若かりし頃の高杉晋作を思い浮かべて結局中に入らずにまた先に進んだ。
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高杉晋作の生家からさらに歩く。実に萩らしい一枚。
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これまた萩らしい一枚。さっき食事をとったカフェのテーブルに萩の夏みかんの歴史について書かれた紙が置かれていた。萩の夏みかんの歴史は意外と浅く、明治になって困窮した士族を助けるために栽培したのが始まりとのこと。で、今では昔ほど夏みかんの栽培は盛んではないので今後はこの伝統を大切にしなければならない、と結論づけられていた。「歴史は浅い」で始まって「伝統を大切に」で終わるのは違和感あるのでどうにか上手く結んでほしかったな…
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萩城に向かって歩く。
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グーグルマップを頼りに萩城のすぐ近くまで来た。ここにも萩焼が!
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萩城に到着。まあ、明治になって立て壊されたので今は「萩城跡」だけど。15年前の萩旅行では時間の都合でここには来れなかった。初めての萩城見学。楽しみ。
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城壁に沿って歩く。
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朝早くから歩いているのでどっと疲れが出てきた。この階段を登った先にベンチがあったのでそこに座って少しの間休んだ。
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今ではここに城があったことを示す痕跡は殆どない。若干退屈になったその時、城跡の頂上までの登り口を見つけた。この険しい山道を歩けば20~30分はかかる。今年も今日で最後。頂上まで登りきってやろう。途中、今夏にブダペストのゲッレールトの丘や、プラハ城までの道のりを歩いたことを思い出した。どちらもただただ苦しかった。それでも、あの時も今も共通するのは到達した先への好奇心が勝って無心になり歩けるということ。とにかく歩いた。苦しかった。
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着いた!何もない!
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頂上にら先客が既にいた。山梨から来た観光客とガイドで。このガイドさんに萩の街並みを見渡せる場所を教えてもらった。
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しばらくの間頂上からの眺めを楽しんでその後来た道を戻った。さらに歩いて海の見渡せる場所へ行く。僕も山口県出身だけど育ったのは瀬戸内海のすぐ近く。日本海は遥か彼方にあるという印象を持っていた。それは山陰までの道のりの険しさと街並みの寂しさ、そこに広がる日本海とがセットで記憶されているからかもしれない。
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大晦日だからか、里帰りした親子とその祖父母の組み合わせの家族を見かけた。寂しい海沿いではしゃぐこの家族が妙に印象に残った。
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萩城観光終わり。
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萩城跡のチケットを持っているとこの旧厚狭毛利家萩屋敷長屋も見学できる。現存する武家屋敷では最も大きいらしく見応えあり。
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ここにも入りたかったけど大晦日なので閉まっていた。
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本日の宿泊先はここ。はぎタイムという数年前にできたゲストハウス。これまでに泊まったゲストハウスは数えきれない。アタリもたればハズレもあった。さて、今回はどうだろう‥ドアを開けるとオーナーが暖かく迎えてくれた。このゲストハウスは完璧だ。静かで清潔で、松蔭神社にも歩いて20分程度で行けるし何も言うことはない。
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ゲストハウスへ抱く印象は頻繁に利用する人か一度も利用したことのない人かで変わってくると思う。今回泊まったのはこんなところ。世界の何処に行っても大体こんな雰囲気。
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オーナーにこの近辺にスーパーがあるかを聞いた後で商店街をざっと歩いてみた。今日は大晦日なので飲食店の大半は閉まっている。だから今日はゲストハウスで自炊する。この業務スーパーでパスタとオイルサーディン(ポーランド産)を買った。何故、大晦日なのに蕎麦でなくパスタなのか?個人旅行で手軽に食べられるものといえばパスタに決まっている!今回の旅行では、夏の東欧旅行でやりたくてもやれなかったことを改めて実行に移したかった。ゲストハウスで夕食としてパスタを茹でる。これをどうしてもやりたかった。あと、ついでに安物のクッキーも買った。
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適当に歩いていたらrucoに辿り着いた。宿泊先を決めるとき、はぎタイムとこことでどちらに泊まるか相当迷った。カフェだけの利用もできるらしいのでパスタを茹でる時間までここで過ごそうか?考えたけど今回はやめておこう。早く帰ってベッドに寝転がって本を読みたい。
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商店街の近くに蕎麦屋があった。今日が稼ぎ時なのか店内はたくさんの人で賑わっていた。蕎麦屋の賑わいを横切り午後5時半頃にはゲストハウスに戻ってベッドに寝転がり本を読んだ。しばらくすると部屋にもう一人の客が入ってきたので軽く挨拶した。7時近くだったか、今こそパスタを茹でる時間だと思いキッチンに降りた。
さっき挨拶を交わした男性がオーナーと話している。二人の会話に交れず少し居心地の悪さを感じた。パスタを茹でながら何か会話の糸口はないかと頭を捻っていると、ワインの瓶が視野に入った。「ワインですか?」とこの男性に問いかけると快く返答してくれた。僕もドイツ産の激安ワインを持ってきていたのでお互いに交換して食事しながら会話を楽しんだ。手作りローストビーフとサラダ、それに南アフリカの高価なワイン、山口産の高価な日本酒をいただいた。それに対し僕が提供したのはカルディで買った激安のドイツ産グリューワインと業務スーパーで買った激安のクッキーだ。本当に申し訳ない!何もアピールできるポイントがないのでクッキーがフランスのものなのを強調してしまった。さて、ゲストハウスでの会話といえば過去の旅話に決まっている。彼はこれまでに行ったイタリアや沖縄、北海道の話をしてくれるので、それに対抗しインドや東欧、長崎の話をした。途中、会話にオーナーも交じり夜の11時半まで話した。そろそろ松蔭神社に行く時間だ!まだ会話していたかったけどここからはまた一人での行動だ。 -
松蔭神社まで徒歩20分。途中、道に迷いかけたけど初詣に行く人たちをちらほらと見かけたので着いていった。無事に到着。焚き火の傍に人だかりができている。
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名物の松蔭だんご。
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今年はグヤーシュだとかカリーヴルストだとか変わったものをたくさん食べてきた。最後に食べるのは松蔭だんご。
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