◆初冬の那須連峰～夕景点描　　　

2018/11/25 - 2018/11/25

◆初冬の那須連峰～夕景点描　　　

☆わが町は広い福島県にあって面積の一番小さな町で自慢できるような大自然はもとより名所旧跡の類もほとんどありません(^^)；。
我が家は残念ながら町中心部なので周りは屋根ばかりですが、
車でものの５分も走れば田畑が広がり雄大な那須連峰を望むことが出来ます。
那須と言うと栃木県のイメージかと思いますが那須岳や朝日岳こそ栃木県ですが
最高峰の三本槍岳は県境の山だし甲子旭岳や須立山などは福島県の山です。
那須連峰の主峰・那須岳(１９１５ｍ)は当町から直線距離で３５ｋｍなので
福島県内の磐梯山や安達太良山より近いんです。
休日以外はそう遠くには行けませんが那須連峰ならビューポイントまで５，６分なので、ちまちま撮り貯めが出来ます。
那須連峰など地元の人は当たり前の風景なので写真を撮る人などいませんが、遠くの人はわざわざ時間とお金をかけてやって来るわけですから
田舎には田舎の良さや恵まれた環境に感謝しなくてはいけないですね。
　

エリア 西白河・岩瀬(福島)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車 徒歩

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

那須連峰は太古に甲子旭岳から南東方面に順に噴火しはじめ、
茶臼岳は有史以来、数度の噴火歴があり、
とくに1410年の噴火では死者180名余もの大被害を引き起こしたそうです。
直近の噴火は1963年（昭和38）で、山頂西側の溶岩ドームからは現在も噴煙を上げています。
中央の冨士山型の山が茶臼岳で無風なら当町からも噴煙が夕日に染まって見えますがこの日は見えませんでした。
当町から茶臼岳は３５ｋｍしか無いのでもし噴火でもすれば降灰は免れないでしょうが釈迦堂川の源流は那須連峰ではないので
火砕流や融雪泥流などの被害は無いとみられています。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

このビューポイントから見る限り
那須連峰のシルエットは３６５日同じですが
雲や夕焼けは一期一会の出会いなので
何度見に出かけても新鮮な夕景です。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

飛行機雲が現れたのでカメラを大きく引いて撮影。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

那須連峰は肉眼ではだいたいこのくらいの大きさに見えます。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

実際は民家も点在していますが
夕景はコントラストがつくので
暗闇と同化してまったく気にならなくなります。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

夕焼けは日没後の方が赤く染まりキレイです。
Sunsetそのものは日が山の端に沈んでいく瞬間が狙いめなんですが
那須連峰までは３５Ｋｍしかないので
山の端に沈む直前や瞬間は光が強すぎて
私の技量では上手く撮れません(ーー;)。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

このビューポイントから１ｋｍほど上流に白鳥の飛来地がありますが
そこには橋がないので残念ながらこのような角度では見下ろせません。
川岸に下りると土手が壁になり那須連峰は見えません。
理想的にはこの辺りに飛来してくれれば最高ですが
そう人間の都合良くはいきませんね(^^)；。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

風が無いときは茶臼岳(中央富士山のおうな山)から
噴煙が上がるのが見えますが、
この日の山頂は風が強いとみえて
噴煙は見えていません。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

カメラを左にパーンしたら棒状の細長い雲がありました。
飛行機雲の残骸かも。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川

那須連峰に冠雪した頃上記と同じ橋(仮宿橋)から
周辺のロケーションがよく分かるように撮影してみました。
ま、はっきり言って、どうってことのない普通の景色です(^^)；。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川

周辺には隣り村の集落も見えますが
さほど目障りってほどではないかな。
でも、やはり夕景の方が粗が見えないし
なんと言ってもドラマッチです(^^ゞ。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川

１１月下旬の撮影なので積雪はまだわずかですが。
今はもう真っ白です。
写真右側の山腹には旧白河高原スキー場(閉鎖中)が見えています。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川

上記の茶臼岳や朝日岳のずっと右手に聳えるのが
福島県側にある甲子旭岳(1835m)です。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川

甲子旭岳の右手に見えている裾野の長い山は鎌房山(１５１０ｍ)
その背後の雪山は大白森山(１６４０ｍ)。
鎌房山の右裾野に見えるているのがグランディ羽鳥湖スキー場です。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

後日、再び那須連峰と釈迦堂川を見渡すビューポイントの仮宿橋へ。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

釈迦堂川の川面からの夕景。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

ま、山は動かないので那須連峰はいつ見ても同じですが
夕焼けは２度と同じ夕焼けはありません。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

悪くはない夕焼けだけど、前回とあまり代わり映えしませんね(^^)；。

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と釈迦堂川～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

さて場面は変わりまして同じ町内ですが
仮宿橋が町の西端ならこちら草池は町の東端で
こちらも仮宿橋に勝るとも劣らない美しい
那須連峰の夕焼けを望めます。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

仮宿橋と大きく違うのは
仮宿橋は釈迦堂川越しの夕焼けですが
こちらは草池越しの夕焼けです。

一番左側の山は小白森山(１５６３ｍ)
真ん中の相似峰は二岐山(１５４４ｍ)
一番右側は権太倉山(９７６ｍ)

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

この草池は農業用のごくありふれた溜池で
以前から夕焼けが美しいのは知っていましたが
池のど真ん中向こうに高電圧鉄塔や電線があるので
撮影しようとは思いませんでした。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

でもネタ不足の時、鉄塔を避けて撮ればいいかくらいに思い
撮影し始めました。
でも中央にある鉄塔を避けると構図にどうしても無理が出るので
いっそのこと、思い切って構図の中心に据えてみたら
予想外にいい感じだったので、
その後はわざわざ鉄塔を意識しながら撮影するようになりました。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

草池から那須連峰は少し遠くなりますが
どっちみち望遠を使えば5ｋｍの差ならそう大差はありません。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

夕焼けの中、運良く飛行機が飛んできました。
写真中央の富士山型の山が茶臼岳(１９１５ｍ)です。
茶臼岳は那須連峰の主峰で単に那須岳と言うと
この茶臼岳を指します。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

この草池は夕焼けだけでも美しいですが
狙い目はやはり波風がなく水鏡が美しいときです。
飛行機雲がちょうど良い感じにかかってきましたが
湿度が低いのかあまり長い尾を引いていません。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

以前は邪魔以外何ものでもなかった鉄塔ですが
もし、この写真に鉄塔が無かったらどんな印象を持ちますか？
美しい自然なのは間違いなけど
何かインパクトが足りませんよね。
そりゃ、富士山のような絶対的なエースの山が存在すれば別ですが
那須連峰には申し訳ないけど、やはり役者不足は否めないと思います。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

キレイな夕景ではありますが
パノラマ的ワイドに撮影すると中心になるものが無いので
何を撮りたいのか伝わってきませんね(-"-)。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

池の右手にパンすると岩瀬牧場のポプラ並木があります。
主役にするのは迫力不足ですが平坦な景色よりは
少し変化が出るので良い感じです。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

夕焼けはまだ残っていましたが、
少し波風が出てきたのでこの日はこれで撤収です。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

数日後、夕暮れ同じ草池を再訪してみました。
この日は風も波もなく最高のコンデションです。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

前回とは違うのは雲がやや多め。
それも飛行機雲の残骸のような雲なので
少し汚らしい夕焼けです(ーー;)。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

水鏡に関してはパーフェクです(^^♪。
飛行機雲も出来たばかりは直線的でキレイですが
時間が過ぎると無残です。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

釈迦堂川の仮宿橋は草池から真西に５ｋｍほど。
５ｋｍぶん、那須連峰は小さく見えますが
方向は同じなので見えている山は同じです。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

茶臼岳の薄い雲は噴煙だと思いますが、
右側の朝日岳は噴火活動はしていないので雲です。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

池の左側は樹木が水鏡に映りこみキレイです。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

池の右手、ポプラ並木のある辺りは岩瀬牧場。

岩瀬牧場は明治初期に宮内省直営の牧場になり、明治４０年にはオランダから乳牛１３頭や農機具を輸入し日本初の西洋式牧場になりました。
そのとき日本とオランダの友好記念として『鐘』が贈られ牧場で時を告げていました。
当時、この牧場を訪れた杉浦楚人冠の詩を基に唱歌『牧場の朝』が生まれたそうです。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

ここは普段はどうってことのない農業用溜池なんですが夕焼けがとても映えます。
私の町は丘陵地なので農業用の溜池はたくさんありますが、民家はもとより電柱、電線、ケータイ用アンテナなどが目立つので池が多い割りには夕日が映える池ってありそうでありません。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

この草池でも以前何度か白鳥を見かけましたが
休憩に舞い降りることはあっても
越冬地にすることはありません。
やはり高圧電線が気になるのかな？

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

カモの仲間は飛来しますが臆病な種が多く
少し近づいただけで逃げてしまいます。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

写真で見るとけっこう大きな池に見えますが
実際はそれほど大きくありません。
もし現地で見たらほんとにこの池が写真の池？と思うことでしょう(^^ゞ。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

子供の頃はよく釣りにも来ましたが
今はこの池で釣りをしている子供など見たことがありません。
とくだん危ない池には見えませんが
池の傍らには『危険近づくな！』の看板が・・・(ーー;)。
天邪鬼な私には大人の安易な責任逃れに思えてきます。
危険を回避する力は経験しなくては身に付かないような気がしますが・・・。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描

だいぶ暗くなってきたのでそろそろ引き際かな。
ここは人工の明かりも少ないので星空も狙い目です。　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

最後に茶臼岳をズームで。

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

☆初冬の那須連峰と草池～夕景点描　

これで◆初冬の那須連峰～夕景点描はお仕舞いです。
いつも最後までご覧くださりありがとうございます。
そしていつも『いいね』もありがとうございます。

今年の旅行記はたぶんこれが最後だと思います。
この１年拙い旅行記にお付き合い下さりありがとうございました。
来年もまた宜しくお願いします。

どうぞ元気に良い年末年始をお迎えください。


J-ryu