2018/12/02 - 2018/12/02
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たびたびさん
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奥三河の花祭は、悪霊を払いのけ、五穀豊穣、無病息災を祈るもの。鎌倉時代からの歴史を持ち、11月から3月にかけて東栄町の各地区15カ所で開催されます。
ただ、祭りは明け方まで夜を徹して行われるものが多いし、それぞれアクセスも容易ではない。調べるとなかなかハードルが高いことに気が付きましたが、バスツアーでちょうどいい時間帯の花祭りを発見。中設楽の花祭りを拝見することにしました。
さて、花祭りのハイライトは茂吉鬼や榊鬼の鬼パーフォーマンスと締めの湯囃し。長丁場の祭りのはずでしたが、昼から夕方までは本当にあっという間。
てーほへ、てほへ
てーほへ、てほへ
てーほへ、てーほへ、
てとてと、てーほへ
てーほへ、てーほへ
回りも一緒になって声をかけて場を盛り上げる。その一体感にも素晴らしいものがあると思います。
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今日は、中設楽の花祭り。
しかし、調べるとアクセスがあまりよくない。本来、ツアーなんか利用しない私の旅ですが、これはどうにもならないことが分かって、今回は豊鉄観光のバスツアーを利用することにしました。豊橋駅前を出発。まあ、確かにこれなら気は楽というものです。 -
途中に寄った道の駅 もっくる新城。
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ここの特徴は、
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たくさんの種類の新鮮野菜が揃っていて、なんかとっても安いこと。
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見ると欲しくなって、予定以上の買い物をしてしまいました。
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それとジビエ料理。猪のししラーメンとかがウリになっています。
お菓子の方は、さかえやのかりんとうまんじゅうを一つ。山のように積まれていて。値段も100円だし、試しに買ってみました。カリカリッと香ばしい焼き上がりはなかなかといった感じ。餡子は少し甘さを抑えていますが、このカリカリ感があるので、ほどよい感じ。軽い感覚で楽しめるかりんとう饅頭です。 -
ツアーの昼食は千代姫荘。祭りの前にいただきます。
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ここは、半分、公共的な施設のような。
五平餅に -
あゆの天ぷらとかをいただきます。
地元の寒狭川の鮎は味がいいことで有名なんだそう。頭からがぶりといただきます。 -
千代姫荘から、中設楽市街地にある祭りの会場へは歩いて向かいます。
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幟が立っていて、もうすぐそこですね。
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会場の中には、本日の演目。
1番の「滝祓い」から、34番「竜王しづめの舞」まで。
一番の目当ては、27番「大国主命(茂吉鬼)」や29番「猿田彦命(宵の榊鬼)」なんですが、それはまだ先ですよね。 -
途中からの見物ですが、今は青年4人が舞う四ツ舞。
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単調なリズムではあるんですが、
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法被のパーフォーマンスで、
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それが舞いの味付け。
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繰り返し繰り返し、
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同じ動作を続けながらも、徐々に変化をつけて行く。
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今度は扇子を取り出して
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おめでたさも演出です。
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四人が横一線に並んだり
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輪になったり、
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限られたスペースをいっぱいに使って
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舞い続ける。
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確かに、現代の踊りに比べれば
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単調であることは否めませんが、
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やっぱりこれは基本は神事ですからね。
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悪霊を払いのけ、
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五穀豊穣、
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無病息災を祈るもの。
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その気持ちをどう表現するかが
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イチオシ
ポイントでしょう。
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しかし、この舞い。なかなか長いですねえ。
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これだけ長く舞うには、かなりの体力も必要かも。
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ゆったり
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イチオシ
ゆったり
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舞っているようですが、
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よく見ると
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イチオシ
それなりに息も上がってきているし、
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額に汗も浮いていますね。
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最後は湯窯の周りで舞うとおしまいです。
お疲れ様でしたあ。 -
すると突然、
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子供の赤鬼が登場。
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会場の空気が一変して、
いよ、待ってましたあ。 -
大人の赤鬼も登場。
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これはいかにも悪そう。
不気味な形相ですねえ。 -
湯釜の周りで踊り出します。
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イチオシ
青鬼も加わりましたね。
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足を高く上げて
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暴れるというほどではないんですが、それぞれ懸命のアピールです。
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動きがあるので、なかなか写真は撮りにくい。
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表情を捉えるのはこれくらいが限界です。
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さて、ここで登場したのがお待ちかねの「大国主命(茂吉鬼)」。
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イチオシ
ただ、威張って立っているみたいですが、複数の人に介添えされて、なんか足元が頼りないですねえ。大丈夫ですか。
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それでも、なんとか獲物を振り上げて、
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ガオー
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ドスン。
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胸を張って
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なんとか威厳を保ちます。
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ドスン、
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オリャー
-
オリャー
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ところで、後で聞いたのですが、
この大国主命(茂吉鬼)の役目は、順番に持ち回り。 -
私は、大変なお年寄りが演じているから、ヨレヨレなのかと思ったら、この人は他の地区から移ってきた人のよう。
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こんなの簡単と思っていたのに意外に苦戦して、鼻っ柱がぽきんと折れてしまったんだそうです(笑)
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ちなみに、ほかの鬼には特に名前はない。
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茂吉鬼の先払いといった感じの
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子分たちのよう。
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でも、数を頼んで賑やかさを演出しますよ~
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と、そこへ酔っぱらいのおじさんが割り込んできました。
いい気分みたいですねえ。
てーほへ、てほへ
てーほへ、てほへ
てーほへ、てーほへ、
てとてと、てーほへ
てーほへ、てーほへ
このおじさん。酔いは回っていても、ちゃんとリズムのとり方分かってますよ~
いい調子です。 -
つまり、このおじさんも花祭りの名物。地元の人ですが、こうして周囲も一体になって祭りの場を盛り上げていくんです。祭りは長丁場。こうして、一種の新手がひょいと入ることで、演じ手の負担を少し軽くしている面もあるのではないかと思います。
で、次の目当ては、猿田彦命(宵の榊鬼)なんですが、少し時間があるようなので、近所の散策もしてみましょうか。 -
設楽城跡は、中設楽の市街の少し離れたところ。
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中設楽の市街から歩いて向かいます。
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ちょっとした山を登った先にすぐ本丸跡。
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あっけない感じでしたが、
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しかし、ここは鎌倉初期の形式を残している山城で、気が付くと周囲は意外に急峻な地形。地元の豪族、設楽氏の居城であったようですが、戦国時代にはすでに廃城となっていたとのこと。長篠の戦にも関係しているのではないかとひそかに期待していましたが、それはそうではありませんでした。
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さて、会場に戻って見ると、
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再び、さっきとは別のチームですが、四ツ舞い。
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手に剣を持っていて、28番「四ツ舞の剣」ですね。
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基本は「四ツ舞の扇」と同じ。
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イチオシ
単調なリズムに乗せて、
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少しづつ少しづつ
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動きを変化させていく。
腰をかがめて、フウって感じでしょうか。見て感じるほど楽ではなさそうです。 -
さて、これも最後は湯窯の周囲を舞って、おしまい。
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最後に神棚に礼をして、完了です。
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湯窯に
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水が入れられます。
次への準備。たぶん、湯囃しの準備でしょう。 -
さて、小鬼たちが再び登場。
青鬼も -
赤鬼も
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全員そろって
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湯釜の周りで
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踊ります。
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てーほへ、てほへ
てーほへ、てほへ
てーほへ、てーほへ、
てとてと、てーほへ
てーほへ、てーほへ
動きはちょっとスキップするような感じ。 -
拍子に合わせて
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イチオシ
てーほへ、てほへ
てーほへ、てほへ
てーほへ、てーほへ、
てとてと、てーほへ
てーほへ、てーほへ -
あれ?
ここでもさっきのおじさん。小鬼を俺が指導してやらあみたいな勢いと落ち着きようです。小鬼もおじさんに睨まれて、ちょっとすくんでますよね。 -
と、榊を持って、いよいよ真打。
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榊鬼の登場ですよ~
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イチオシ
うーん、
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さっきの茂吉鬼とは迫力が段違い。
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獲物を操る手さばきも堂に入ったもの。
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ドシン。
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シャー。
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シャ、シャー。
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ドンドン。
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俺様こそが榊鬼だあ。
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ガオー。
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踏ん反りかえって仁王立ち。
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でも、衣装の中は蒸しぶろ状態みたい。
パーフォーマンスがひと段落すると、お付の人が扇子で風を送ります。 -
イチオシ
ちょっと一息ですかあ。
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元気が回復して、
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エイエイ
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オリャー
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シャシャシャシャ、シャー
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斧を振り回して
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強烈なパーフォーマンス
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イチオシ
ガハハハ
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ハー
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それ
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それ
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どんなもんだい。
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シャー、シャー
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それ
-
それ
-
ガオオー
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ひとしきり暴れ回りました。
なるほど、これが花祭りのハイライト。なるほどですねー。
いいもの見せてもらいましたよ~ -
で、ここからは湯囃しですよね。
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会場から出てきた小鬼たちが
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薪の燃えカスに棒を突っ込んで
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エイヤー、トー
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火の粉を散らしての
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パーフォーマンス。
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ちょっと激しい一場面です。
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会場内では、
藁の束を手に持った子供たち。 -
これは、テンポが速くて、小気味よい踊りですね。
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藁の束をくるくる回したり上手に操って、
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うーん、
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まったく楽しい踊りです。
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踊り手も、
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周囲の見物客も、ノリノリで~す(笑)
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と、突然。
子供たちが湯窯の湯に藁の束を突っ込んで、 -
そのたっぷり湯を含んだ藁の束を振り回す。
あーれー。 -
観客はみんなずぶ濡れです。
一気に悲鳴が上がりました。 -
逃げ惑う観客。
それを追いかけて、会場の外にも飛び出してくる子供たち。本当にこいつら手加減というのがありません。うわーあ。 -
さて、ひとしきり湯をかけまくって、任務を終えた子供たち。満足げな面々です。
なるほど、これも花祭りのハイライトの一つでしたか。やるもんですねえ。
これで花祭り見物は終了。ツアーバスは豊橋駅まで帰ります。 -
余韻に浸りながら。。
豊橋では、ちょっとディープな店で晩飯。
このラジャは、豊橋では知る人ぞ知るのカレーの名店。日曜日もやっているんですよね。 -
店内はライブ歌手と女主人がツーショットしている写真が飾られていたり、なにかマニアックな喫茶店のような雰囲気ですね。
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さて、カレーの方は、なんでしょうねえ。なんだか香辛料が楽しげに踊っているような味わい。いろんな積み重ねがあるカレーだと思います。
これで、二日間の旅は終了。新幹線で東京に戻ります。お疲れ様でした。
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