2018年11月　台湾虎航の羽田早朝発着便で花蓮の豐田村に行ってみた

2018/11/22 - 2018/11/25

花蓮の豊田村まで行ってきました。

現在の名称は豊山村というらしいんですけど、住民の皆さんは「豊田、豊田」と呼んでいたので、自分も豊田村で通しています。

豊田村は日本時代の移民村で知られていますけど、台湾玉石という翡翠の産地でもあったなんて、今回の訪問で初めて知りました。

今回もタイガーエア台湾を利用です。
羽田早朝発着は時間が有効に使えるので便利です。

11月22日　　4:50　羽田発　 7:55　桃園着
11月25日　 00:10　桃園発 4:00　羽田着

預け荷物20キロ、一番前の座席指定、機内食もつけて往復33000円。
価格も意外と安いからついついポチッちゃう。

今回の目的は･･･
・豊田村で以前から交流のあった簡さんご一家の民宿に泊まる
・豊田村から東部海岸カジキの町、成功鎮までバイクで往復する

豊田では親切な台湾人との出会いがあって楽しかったです。
謝謝！

※写真は豊田の別荘地、雲山水。

エリア 花東公路周辺(台湾)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

初日、深夜に羽田空港到着。
今日も自宅からクルマ。
35分で国際線パーキングに到着。

持ってきた濃いめのハイボールで明け方まで時間つぶし。
ブラブラしてたら1階のローソンでも濃いめのハイボール、売ってるのを発見しました。
これでわざわざ家から持ってこなくていいね。

定刻に搭乗、出発。
1番前の座席、１C。
脚も余裕ありました。
前の席の人が背もたれ倒すと、結構圧迫感あるので、最近は非常口か一番前の席にしてます。
特等席。

機内食。
10月搭乗時と同じで、保温時間が長いせいか、ごはんが固くなってしまってパリパリで上の方しか食べられない。
機内食は次回から頼むのやめよう。

桃園空港からMRT空港線で台北駅。
行列していた包果という三明治のお店で朝ごはん。
メニューもわかりやすく注文し易かった。

最近台湾では三明治がブームらしいけど、これは玉子の中にハムが挟んであって本当に美味かった！

台北駅10:25発の普悠瑪号で花蓮に到着。
久しぶりに来てみたら花蓮の駅舎が新しくなってた。
昔の駅舎のが好きだった。
台湾、変化のスピードが早いよな。

乗り継ぎの待ち時間を利用して花蓮懷舊鐵路便當を食べる。
100元。
事前にへけけさんに教えてもらった便當。
野菜や肉も普段買う台鉄便當とは少し違って、原住民が食べる食材を使ったりしている。
右の揚げ物は白身魚。
小骨が抜いてあって柔かい。
下の濃い赤いのは芋ですけど、原住民が食べる洛神花（ローゼル）の蕾を模したものなんです。
ハオチー！

区間車に乗り継いで豊田駅に到着。
前駅には前回散策した旧日本人移民村があるけど、本当に寂れてて他には何もありません。

豊田後駅近くの順秦旅店さんに２泊お世話になります。
オーナーの簡さんご夫妻とは3年ごしのお付き合いです。

以前来たときから改装されてずいぶん綺麗になってた。
簡さんがひとりでこつこつやったらしいです。

順秦旅店の情報です。
豊田の後駅から2分位です。
コンビニが隣です。
目の前が農協でした。
ご飯屋さんも近くにあります。

ひとり部屋は窓付、素泊まりで800元。
シャワーとトイレ付。
以前部屋にあった冷蔵庫は無くなってました。
日本語チャンネル映りません。
でも快適です。

夕方まで部屋で休憩。
夕飯はここに決めていた。
順秦旅店から歩いて3分。
日本家屋のお洒落なカフェのようなレストラン、禾田野。
豊田というバス停の前です。

明るい時に撮った禾田野。
外観は昭和の面影。
80年前の日本家屋をリノベしてて懐かさを感じる。

店内にも昭和を思わせる電化製品や家具。

内装も和風っぽくて良かった。
照明も間接照明でいい感じ。
落ち着いた日本の曲が流れてていい雰囲気です。
お店はこじんまりしてて、女性が2人で切り盛りしてます。

単品メニューもありましたけど、ひとりなので定食しました。
定食メニューは9種類。
今夜は、味噌松阪豬にしよっと。
290元。
台湾のビールはおいてなくてコロナビールのみ。
70元。

待つこと10分。
出てきた味噌松阪豬は、小鉢も多くて色合いも綺麗。
いかにも美味しそう、という感じ。

メインは豚肉と玉葱をXO醤で炒めたもの。
八角とか、香菜などを使ってないから、素朴な日本の焼肉定食のような味。
これが凄く美味しいかった！

久しぶりに洛神花の蕾の漬物を頂く。
酸味があってシャキシャキとした食感が美味しい。

あと、一見コーヒーゼリーかと思った仙草ゼリーが美味だった。
漢方ぽい味ではなく生クリームと相性が良くて最高！
あまりに美味しくて褒めたらもう１カップサービスしてくれました。
謝謝！

因みに２日目の夕飯も禾田野で頂いた。
酒香鹹豬肉　320元。
やっぱり小鉢の品数も多い。
嬉しいな。

メインは豚肉に衣をつけて軽くソテーしたもの。
柔かくて量もあってハオチ。

ジャン！
Amazonで新しい三脚を購入しました。
以前100円ショップで購入した三脚はバランスが悪かったので、使い物にならなくて買い直しました。
脚が自在に曲げられてしっかり固定できるし、スマホやコンデジの重さにも耐えられそう。
もちろんBluetoothのリモコン付。

さっそく１枚試し撮り。
明日は自撮りに挑戦するぞ！

（翌日は朝からバイクで成功鎮まで往復240キロを走破）

２日目の夜。
禾田野で夕飯のあと、簡さんの親戚や友達が次々に集まってきて飲み会。
日本が好きだ、という人が多くてビックリ。

オーナーの簡さんと。
簡さんが持っているのはスズメバチを焼酎漬けにした蜂酒。
台湾では高級なお酒ということですがかなり飲みました。
ハオフー！

オーナーさんご夫妻から頂いたお土産です。
縣餅の食パンで作ったラスクです。
これが実にうまい。

これも花蓮のお菓子で「小月餅」というもの。
餡が「ひよこ」に良く似た饅頭。
日本人には慣れた味かも。

これも花蓮の饅頭。
家族にはこれが好評でした。

有難うございました。

３日目。
朝、簡さんの奥さんの友達の呉さんがやっている蜜果園という、果物屋兼食堂に行ってみました。
呉さんは昨夜の飲み会で奥様が紹介してくれました。
周囲を案内するので寄ってね、言われたのでありがたく伺いました。

【蜜果園】
豊山村中興街19

お店のオーナーの呉さんは日本が大好き。
店内には日本で買い付けた雑貨類がいっぱい。
無農薬にこだわった野菜や果物も扱ってます。
日本のカレーライスも出し始めたそうです。

店内の様子。
レジにいるのは呉さんのお母さん。
今の一番人気は無農薬のエサで育てた地鶏の玉子だそうで、ひっきりなしに買いに来るお客さんがいました。

これは呉さんのお父さんが豐田の畑で作っている無農薬のトウモロコシ。
生で食べられるトウモロコシは初めてでした。
甘くて、実際、茹でたのと変わらない位、美味しかった。
自然の恵みって素晴らしい！

これも無農薬のパッションフルーツ。
美味しかった！

呉さん手作りの100％ドライフルーツ。
左は檸檬。
飲み物に混ぜて飲みます。
右は洛神花の蕾。
水出しして砂糖か蜂蜜を混ぜて飲みます。

これは、最近台湾で流行っている「目にいい」と言われる植物（花）を乾燥させて水出ししたもの。
何の花か、最後までわからなかったけど、なんだろう？

【2018.12.13】　
以下ダリル姉さんが掲示板で教えてくれましたのでそのまま加筆します。

「青い花はタイでブームになっている、バタフライ ピーです！ 昔から着色料や化粧品として使われています！ これのシャンプーが、育毛剤としてバカ売れしていて、手に入らないレアなシャンプーです！

横浜の中華街でも、バタフライピーの飲み物がブームですよ～～！アントシアニンがブルーベリーの2.4倍あり、熱に強いので、ご飯に炊き込むと、青いご飯がデキます！ インスタ映えご飯らしい？ 青くて食欲が無くなるから、ダイエットご飯だとか？」

なるほどね！
姉さん有難うございました。

呉さんに中興街を案内してもらいました。
ここは朝市。
日本時代に映画館だったところ。

朝市の中にある湯麺屋さん（豐田劉記）は呉さんのイチオシ。
透き通ったスープに揚げた玉葱がかかってて玉里麺のような感じ。
碗グエも美味しくて朝早く行かないと無くなっちゃうそうです。
次回はこれを朝ごはんにしよっ！

これは花蓮の茄子。
このあたりの茄子は長いのが普通らしい。

花蓮の大根。
短いのが普通らしい。

台湾の蜜棗を発見！
日本のリンゴと梨を掛け合わせたようなシャキシャキした食感。
台湾の中でも好きな果物。
１月位からが旬なのだそうだ。

呉さんから豐田村は台湾玉石の産地だったという話を聞きました。

戦前は日本人が石綿（アスベスト）を採掘する際に同時に採取された玉石は捨てられていましたが、戦後これに価値があることがわかって、豊田の後駅側から見える山から玉石のが採掘が盛んに行われたのだそうです。

この宝の石のおかげで豊田村はとても潤って、豊田駅は後駅の方が栄えたのだそうです。

玉石の採掘は危険が伴うので、やがて採掘禁止になってしまい、村も静かになっていったのだそうです。

村に一軒だけになってしまった石材工房に連れて行ってもらいました。
如豊琢玉工房は、呉さんの親戚が營む石材工房。

緑色の方が美しくみえたのですが、玉石は白い部分の方が高値で取引されるのだそうです。

ライトをあてて本物の玉石かどうかを見分けるのだそうです。
とはいうものの、素人ではなかなか区別がつかないです。

採掘が禁止になったので、今後、製品として売ることが出来るのは工房内の原石だけです。
なので価値が上がって、展示してあった玉石は意外と高い値段です。

ところどころに見える白い石のような塊は石綿。
石綿は玉石の鉱脈の上にできるらしく、日本統治下では断熱材として石綿だけが採取されて玉石の部分は捨てられていたらしいんです。

日本人はこの宝物の価値に気が付かなかったのだそうです。
もったいない話です。

工房ではDIYもやってました。
玉石の破片が1時間位でこんな台湾の形に加工できちゃう。
450元だったかな？

お昼前、バイクで雪山水まで行く。
途中移民村周辺を走って碧蓮寺（昔の豐田神社）で休憩。
このあたり、3年前より野犬が減ったような気がした。

雪山水は別荘地のような場所で素晴らしい景色を楽しめた。
雪山水には居住している人もいるので立ち入り禁止の場所もあります。
多分、本当のお金もちが住んでいるのだと思います。

結婚式の写真撮影に遭遇しました。

100元払うと更に綺麗な場所に入場できます。

雪山水から戻り、呉さんのお店でランチ。
日本のカレーを出してます。
美味かった！

呉さんと最後に一枚。
お世話になりました！

午後の急行で台北まで5時間かけての列車旅です。
今回は簡さんご夫妻にお会いしに来たおかげで呉さんと知り合えたり、豐田の貴重なお話を聞くことができ充実した3日間を過ごせました。
皆さん有難うございました。

次は2日目の豊田～成功バイク旅の旅行記を書きます！

この旅行記へのコメント （4）

• へけけさん 2018/12/12 11:11:52

  タイガーエアの最前列の通路側ですね。自分は最後部の窓側です。３０F（笑）

  yakyukozouさん　こんにちは。
  　表紙の写真、凄く綺麗ですね。流石です。あんまり人が行かない所でしょうね。花蓮の駅弁ですが、あの駅弁は自分はいつも売り切れでまだ食べたことがなかったのでyakyukozouさんはラッキーですよ。
  　姉さんも言ってましたが、先日の店は最高！
  　へけけ

  yakyukozouさん からの返信 2018/12/12 12:04:18

  RE: タイガーエアの最前列の通路側ですね。自分は最後部の窓側です。３０F（笑）

  
  へけけさんこんにちは。
  
  雪山水ってあまり知られてない場所みたいですけど、風景が凄く綺麗な場所でしたよ。
  
  花蓮の便當も、教えて頂き有難うございました。
  花蓮についたのがお昼すぎだったので、たんさんおいてありました。ラッキーでした♪
  
  豊田は地味な村なんですけど、人間味があって第二のふるさとになっちゃいそうです。
  
  あの餃子屋、良かったですよね、また、行きたいです。
  
  yakyukozouより

• アルカロイド ダリルさん 2018/12/11 19:00:10

  バタフライ ピー

  
  こんばんわ～yakyukozoさん！ 忘年会は楽しかったーーー！ あの店、リピありですね～？ 翌日に橋の上で貨物の撮影粘ったのですが、マッタク来なかったので、日曜日はダメのようです？
  
  青い花はタイでブームになっている、バタフライ ピーです！ 昔から着色料や化粧品として使われています！ これのシャンプーが、育毛剤としてバカ売れしていて、手に入らないレアなシャンプーです！
  
  横浜の中華街でも、バタフライピーの飲み物がブームですよ～～！アントシアニンがブルーベリーの2.4倍あり、熱に強いので、ご飯に炊き込むと、青いご飯がデキます！ インスタ映えご飯らしい？ 青くて食欲が無くなるから、ダイエットご飯だとか？
  
  台湾でもバタフライピーの、シャンプーや化粧品があったら、買って来てください！

  yakyukozouさん からの返信 2018/12/12 09:21:32

  RE: バタフライ ピー

  
  そういう名前なんですね。
  何しろ言葉がわからないんんで、呉さんも説明に困ったと思います。
  有難うございました。