2018/09/29 - 2018/09/30
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mishmishさん
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この旅行記のスケジュール
2018/09/29
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バスでの移動
ハワシュ(Havaş)の空港バスに乗って、市内(Şehir Merkezi)へ移動
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市場を散策
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Bordo Mavi Balık Restaurantでシーフード
2018/09/30
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黒海を眺めて、城壁まで散策
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Murat Balık Lokantasıでシーフード
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トラブゾン市博物館を見学
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バスでの移動
ドルムシュで市内から空港へ移動
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この旅行記スケジュールを元に
黒海沿岸のトルコ北東部の都市トラブゾン(Trabzon)で、のどかな週末を過ごしてきました。
夫の同僚(トルコ人)には「なぜこの時期!?」と言われ笑。それもそのはず、訪れたのは9月末。
トラブゾンはトルコ人の大好物であるハムシ(片口イワシ)の一大産地ですが、残念ながらまだ時期ではなく。黒海で泳げる時期でもなく。断崖絶壁にそびえ立つスュメラ修道院は修復中。。。
それでも、この地の独特な文化、歴史に触れて、トルコの新たな一面を知ることができました。
旅のラインナップは以下のとおり。
*驚きがいっぱい!トラブゾンの市場
*トレビゾンド帝国とは
*フレスコ画が美しいアヤソフィア
*美味しいトラブゾングルメをご紹介
*トラブゾン市博物館で学びの時間
以上です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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【9月29日(土)、1日目】
トラブゾン空港に朝9:25到着です。
飛行機を降りて建物まで歩いたら、目の前がターンテーブル、そして出口なタイプのこじんまりとした空港です。トラブゾン空港 (TZX) 空港
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トラブゾン空港からは、ハワシュ(Havaş)の空港バスに乗って、市内(Şehir Merkezi)に入ります。料金は6リラ。途中バスターミナルに寄りつつも、所要時間は15分程。
紅茶の産地として有名なリゼ(Rize)行きもありますね。 -
トラブゾン市内中心部で降りました。
すると、、、むむ!ご当地シミットを発見!
せっかくなので、食べてみましょう♪
シミットは表面にゴマをたっぷりまぶした輪っかのパン。トルコ人が朝食やおやつに食べる国民食です。地域によって特徴があるようです。
ちなみにシミットが有名なのは首都のアンカラ。ペクメズ(ぶどうのシロップ)が生地に練りこんであるので、香ばしく、焼き色が濃いめの黄金色であるのが特徴です。
トラブゾンのシミットは、アンカラのものよりも小さく、色が薄かったです。普通に美味しかったですが、香ばしさという意味では我らがアンカラの勝ちかしら。アタチュルク広場 広場・公園
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朝の穏やかな時間。
壁に描かれているは、ウズンギョル(Uzungöl)という自然豊かな田舎町。緑を求めて、たくさんのアラブ人が訪れます。旅行の数日前にアラブ人と話した時も「トラブゾンに行くなら、ウズンギョルがオススメ」と熱烈にに勧められました。今回は1泊2日の旅でしたので、時間がなく、断念。
トラブゾン市内でもアラブ人観光客向けのアラビア語表記の看板を多く見かけました。 -
あら、トラブゾンで第一ネコちゃん!
しかも2匹!幸先の良い旅のスタートです♪ -
街をぶらぶらすべく、まずは市場にやってきました。
黒海沿岸の街ですので、やはり魚が気になります。
お目当てのトラブゾン産ハムシ(Hamsi/片口イワシ)は・・・?
やはり、まだないですね。「ないものはない!」こういうトラブゾンの正直なところが好きです。アンカラではこの時期すでに黒海産のハムシが出回ってましたが、あれはどこからやって来ていたのでしょう。 -
わー!大きなパン!
トラブゾンのパンは特大サイズであることで有名です。売り子の男の子が小顔なので、余計に大きく見えますね。
きっと半分にしたものを買う人が多いのでしょうね。断面を見ただけでもモチモチであることが分かります。 -
パン屋の中を見せてもらえました。
無表情で「入れ入れ」と、職人気質な皆さん。愛想が良い訳ではないのですが、優しさが滲み出ていました。
このチーズパン、美味しいに違いありません。 -
続いては、青果市場です。木造の屋根が趣がありますね。
市場巡り、大好物なのです。特にトラブゾンの市場は見応えがあって楽しかったです。
手前の大きなキャベツにびっくり! -
あれれ?大丈夫かしら?
おばあちゃん達が重たそうな袋を抱えて2階に上がっていきます。
私達もついて行ってみると、そこは、、、 -
トルコ人マダム達による市場でした~
色とりどり&鮮やかなスカーフが綺麗ですね。
市場で働くのは男性というイメージがありましたので、驚きました。 -
各家庭で採れた少量の野菜をここで販売して、生活の糧としているのでしょう。
牛乳、チーズなどの乳製品もありました。 -
わー!大量のクルミ!
ずらーっと並べて干しています。
トルコのクルミは美味しいかつ安いので、日本へのお土産にもオススメです。私も一時帰国の時には4、5キロ買います。 -
さて、市場に寄り道しつつ、海岸通りを1時間程歩いてやってきたのが、アヤソフィア・ジャーミィ。(歩くと疲れますので、ドルムシュやバスの利用をオススメします~)
黒海を見下ろす高台に立つ、アヤソフィア。
1238~1263年、マヌエル1世・コムネノスの命で改修されたビザンツ様式の教会。オスマン帝国によるトラブゾン征服後、1511年にモスクに改修されました。そして1964年には博物館となりましたが、2013年に再びモスクとなりました。(←ここが解せぬ・・・。なぜモスクに~)アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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*ここで少しだけ、トラブゾンの歴史について*
トラブゾンは、1204年から1461年まで「トレビゾンド帝国」に支配されていました。
1204年、第4回十字軍によって、ビザンツ帝国の首都コンスタンティノープル(現イスタンブール)が陥落し、ラテン帝国が打ち立てられると、周辺で亡命政権を立ち上げ、コンスタンティノープルの奪還を目指した帝国が3つありました。コムネノス家はその一つ。
そのコムネノス家がトラブゾンに建てたのが「トレビゾンド帝国」。
写真の聖画、見覚えがありませんか?
イスタンブールのアヤソフィアにある、モザイク画です。ヨアンネス2世と皇后イリーネがマリアとイエスに捧げ物をする絵です。ヨアンネス2世はビザンツ帝国コムネノス朝の第2代皇帝です。その末裔が作ったのが、トレビゾンド帝国と言えるでしょう。
その後14世紀に台頭したオスマン・トルコが、1453年にコンスタンティノープルに入城。そして、1461年にトレビゾンド帝国も征服しました。 -
では、トラブゾンのアヤソフィアに戻りましょう。
正面のアーチには、とても美しいレリーフが残っていて、驚きました。旧約聖書のアダムとイブの物語が描かれているそうです。アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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このアヤソフィアの何よりもの魅力は、外側に描かれた色鮮やかなフレスコ画。
アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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まず、アーチに描かれているのが、受胎告知。
アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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こんな感じで壁や天井一面にイエスの生涯が描かれています。
アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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一番下は、イエスの洗礼です。
中央に白い鳩が下りてくるのが見えますでしょうか。アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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上半分は、カナの婚礼。
イエスに言われたとおりに、召使いが水がめに水を注いでいます。そして、これが美味しいワインに変化したのでした。アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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上半分は、イエスが5000人に食べ物を与えた、パンと魚の奇跡。
アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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損傷が激しく分かりづらいのですが、天国と地獄、最後の審判が描かれています。
アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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鐘楼は、1427年に建てられたもの。
どう考えても、教会なのに、モスクにしてしまうなんてもったいないですね。アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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裏側がモスクの入り口になっています。中に入るとまず男性用の礼拝スペースがあり、手前左手の案内に従って進むと、内部のフレスコ画を見学することができます。
アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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内部のフレスコ画はこんな感じ。
これだけ素晴らしいビザンツ時代の美術が残っているのですから、博物館として残さずにモスクとしてしまったのはもったいないな~と思います。アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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その奥が女性用礼拝スペースとなっていますので、男性の観光客が立ち入ることができるのはここまで。
アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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でも、実は女性用礼拝スペースのフレスコ画もとても美しいのです。
これは女性だけの特権ですね。
奥の方の高いドームに描かれたフレスコ画、ちらっと見えますでしょうか?
これも女性用礼拝スペースからしか見えません。なぜなら、、、アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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ドームのフレスコ画は、ちょうど男性用礼拝スペースの真上にあって、見えないように覆われているです。
本当にもったいない!!
(若干怒りが・・・)アヤソフィア博物館 (アヤソフィア ジャーミィ) 寺院・教会
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納得いかないのですが、、、それでもアヤソフィア・ジャーミィは行く価値あり!だと思います。高台にあるので、黒海が見える景色を楽しむこともできます。
さてと、では街の中心部に戻りましょうか。
でも、どうやって・・・?
とりあえず、アヤソフィア近くの商店街に向かって歩いてみましょう。 -
商店街を歩いていると、また賑やかな市場との出会いが。
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ここにも、トラブゾンの名物、ハムシ(Hamsi/片口イワシ)はないようですね。
この時期の旬はパラムート(Palamut/カツオ)とイスタヴリット(istavrit/小アジ)のようです。どのお店でも、基本この2種類!潔いです! -
それにしても、トラブゾンのキャベツ、大きすぎる!!
これには本当にびっくりです。 -
そして思ったのです。
トラブゾンの人たちって、几帳面!
野菜達が整然と並べられているのです。 -
ザクロ。値札の絵が可愛いですね。
市場を抜けた先で、メイダン(Meydan)行きのドルムシュを見つけたので、それで市内中心部まで戻ることができました。
市内中心部にはメイダン・パルク(Meydan Parkı)という公園がありますので、そこを発着の基点として、ドルムシュに乗るのが分かりやすいと思います。 -
ちなみに、こちらがメイダン・パルク(Meydan Parkı)の隣にあるドルムシュ乗り場。料金は2.5リラです。
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メイダン公園まで戻ってくると、行列を発見。
何だろう?と近づいてみると、トラブゾンスポル(Trabzonspor)というサッカーチームのチケットを買い求める列でした。
噂には聞いてましたが、トラブゾン市民のトラブゾンスポル愛、熱いです!この日は、チームカラーである水色と赤紫色のユニフォームを着て街を闊歩している人が多かったです。
イスタンブールを本拠地とするビッグ3(ガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシクタシュ)に次ぐトルコ第4のクラブとして認識される強豪チームです。 -
それではお待ちかね、お昼の時間です。
まずはお魚が食べたーい!ということで、ネットで評価の高いお店を調べて、こちらにやってきました。
ボズテペという山側のエリアにあるため、お店まではタクシーを利用しました。(でもボズテペ行きのドルムシュに乗れば、お店の目の前まで行けたと思います。)
Bordo Mavi Balık Restaurant
https://goo.gl/maps/4Zyqg1PxaqG2 -
きっと特等席!?トラブゾンスポルのサイン入りTシャツの前の席に座らせてもらいました笑。
お店に向かうタクシーの中で、
運転手さん「何を食べるの?」
私たち「ハムシが食べたいんだけど、まだないよね?」
運転手さん「まだないよ。今はパラムート」
私たち「ハムシはいつになったら食べられるの?」
運転手さん「雪が降ることに漁が始まるよ」
そうなんだ・・・。やっぱりハムシはまだ全然季節ではありませんでした笑。 -
気を取り直してまずは、お魚スープ。
コーンブレッドとともにいただきました。 -
パン、じゃがいも、チーズ、ピクルス、ヤプラック・サルマス(ごはんを葡萄の葉で巻いたもの)はサービス。
このサラダ、青ネギがたくさんのっていて、珍しい気がします。 -
メインはPalamut Buğulamaという料理にしたのですが、これがとっても美味しかったです。
お魚はもちろんパラムート(カツオ)。ソースは、トマト、ニンニク、玉ねぎ等を使っていて、とても濃厚で美味しかったです。
後日家でも試してみたのですが、ソースを再現するのが難しかったです。 -
もう一つのメインは、チネコップ(Çinekop/オキスズキ)の焼き魚。
初めて食べましたが、美味しかったです。
お会計は、130リラ(約2,470円)
高級店でした~ -
わぁ美しい眺めです!
ボズテペには、黒海を見渡せるチャイバフチェ(お茶屋さん)が幾つかあるので、そこまで歩くことにしました。 -
歩くこと20分程で、ボズテペのチャイバフチェに着きました。
緑あふれる開放的な空間で、黒海を眺めながら、チャイ(紅茶)を楽しむことができます。ボズテペ 自然・景勝地
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眺めは抜群!
ボズテペ 自然・景勝地
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こんな感じで、トルコ流ティータイムを楽しむことができます。
良いですね、こんなのどかな週末。
という私達は、良い席が見つけられなかったので、チャイバフチェの前からドルムシュを捕まえて、メイダン公園まで戻りました。ボズテペ 自然・景勝地
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メイダン公園の横は繁華街になっていますので、ちょっとぶらぶらしましょうか♪
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早速甘いものを発見!
Beton Helva
https://goo.gl/maps/P9aJ2T6Wgkk -
1948年トラブゾン創業、ヘルワ(ゴマペーストで固めたお菓子)の有名店です。
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私達のお目当ては、ここのドンドゥルマ(トルコアイス)!
ネットで美味しいと書いてあったので、試しにいただきました。お味は、プレーン、チョコ、ミックスの三種類。
味はバニラではないのですが(なんだろう…?)、自然な甘さで美味しかったです。 -
道端のカフェでお茶を飲んでいるかと思いきや、携帯画面に夢中になるおじさん達。株か何かの取引でしょうか・・・笑
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そうでした!この日は、トラブゾンスポルの試合がある日。16時キックオフ!もうすぐではありませんか。
写真は、〇〇カフェで試合が見れますよという看板。 -
ホテル近くの、スポーツバーならぬ、スポーツカフェにて。
待ちきれないおじさん達がスタンバイしてます。
椅子も、水色と赤紫色で統一。さすがです! -
朝早かったので、ホテルでちょっと仮眠を取った後、暮れ行くトラブゾンの街を少し散歩。
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あ、そういえばサッカーの試合結果は?
4対2でトラブゾンスポルの勝利です。トラブゾンの皆さん、おめでとうございます!
このパン屋さんも、トラブゾンカラーの風船を飾って応援していたのですね笑。皆さんの地元愛をひしひしと感じる一日でした。 -
夕食前に、メイダン公園の中にあるチャイバフチェ(お茶屋さん)でチャイを飲むことにしました。
アタチュルク広場 広場・公園
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普通のチャイなのですが、トラブゾンで飲んだチャイはどれもハズレがなくて美味しかったです。
普段飲むチャイは、大体が美味しいのですが、時々薄かったり、濃すぎたりとハズレの時があるんですよね。
リゼという紅茶の街が近くにあるからでしょうか。トラブゾンは、チャイが似合う街でした。アタチュルク広場 広場・公園
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夕食は、メイダン公園の目の前にある、ジェミル ウスタという人気店でいただきました。
Cemilusta
https://goo.gl/maps/nNVJspKXH6zジェミル ウスタ 地元の料理
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お目当ては、Akçaabat Köfte(アクチャアバド・キョフテ)。
このお店では、隣町アクチャアバド名物のキョフテがいただけることで有名です。キョフテって、ソーセージのようなぷりぷりとした弾力があるイメージだったのですが、ここのキョフテは日本のハンバークのような柔らかい食感でした。ジェミル ウスタ 地元の料理
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もう一つは、夫の大好物Saç Tava(サチ・タワ)をいただきました。サイコロ状の羊肉と野菜の鉄板焼きです。
ジェミル ウスタ 地元の料理
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夕食代は全部で70リラ(1,330円)でした。
食後のチャイとスイーツはサービスのようです。
スイーツは、バクラワのように見えましたが、中にヘーゼルナッツが入っていました。トラブゾン含む黒海地方の街は、ヘーゼルナッツの生産地としても有名なのです。
余談ですが、黒海地方は柿も有名。トルコ語で柿のことをTrabzon hurması(トラブゾン・フルマス)と言います。直訳すると「トラブゾンのナツメヤシ」です。ジェミル ウスタ 地元の料理
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すっかり真っ暗です。
メイダン公園にある、このモニュメント、左端が魚になっているのが分かりますか?アタチュルク広場 広場・公園
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メイダン公園で賑やかな集団を発見。
皆さん手を繋いで輪になって踊っています。
トルコでこのダンスをことを何と言うのでしょう?
アラブ人もこのようなダンスを好んで踊ります。輪になって先頭の人に倣って同じステップで踊るのです。
写真では見えないのですが、中央で男性が見慣れない弦楽器を弾いています。アタチュルク広場 広場・公園
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今度は男性達が何やらアクロバティックなダンスを踊り始めました。
次の日にトラブゾン市博物館の展示を見て思ったのですが、これらのダンスと弦楽器はトラブゾンの伝統的なものなのではないかと。アタチュルク広場 広場・公園
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ヤンキー猫ちゃん発見。
美しい黒海を見て、地元市場を巡って、美味しいグルメを堪能して、賑やかなダンスを見て。なかなか興味深い一日でした。
もうやりたいことはやり尽くした感が・・・。明日は何をしましょう。 -
【9月30日(日)、2日目】
というわけで、おはようございます。
あまりすることがないのは分かっていたので、11時くらいまでホテルでごろごろ。
この日はあいにくの曇り空。
まずは、黒海の海岸沿いにやってきました。人生初の黒海です。
潮のかおり、良いですね。 -
釣りの準備をするおじさん。
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再び市場を歩いていると・・・
あ!可愛い子発見!
お魚くわえたどら猫、初めて見ました。ちょっと感動・・・! -
ガイドブックの地図を見ていると、どうやらこの街には古い城壁があるらしく。
という訳でてくてく歩いて、行ってみました。
ありました!14世紀、トレビゾンド帝国の皇帝アレクシオス2世の時代に建てられた城壁だそうです。オルタヒサル 史跡・遺跡
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近くには綺麗に整備された公園も。
下りてみましょう。
Zağnos Vadisiオルタヒサル 史跡・遺跡
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喉かわいたので、何か飲もうかなと思ったら、おじさんカフェでした。皆さんゲームに興じています。
うぅ、入りづらい笑。オルタヒサル 史跡・遺跡
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あひるさん達に興味深々なワンちゃん。
犬かきして近づこうとするも、急に怖くなって陸に上がる、ということを何度も繰り返していました。
それをぼーっと眺める私達。
そろそろお昼にしましょっか、ということでドルムシュに乗って、メイダン公園まで戻ります。オルタヒサル 史跡・遺跡
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メイダン公園に面したお魚レストランにやってきました。昨晩良い感じに賑わっていたのをチェック済みです。
Murat Balık Lokantası
https://goo.gl/maps/MybGYZ2LRaN2 -
まずは、いつものお魚スープから。
トマトスープがベースのものは初めてです。あっさりしていて美味。 -
まだ旬ではないと分かっていても、、、食べたい!
ということで、ハムシ(片口イワシ)とチュプラ(タイ)を美味しくいただきました。全部で70リラ(1,330円)。
いつも食べている黒海産の魚を黒海の街で改めていただくという、在住者的ゆるーいミッション、COMPLETEです。 -
最後にやってきたのが、トラブゾン市博物館。
メイダン公園から徒歩5分程。
あまり期待していなかったのですが、実際に入ってみたら、展示が充実していてとても満足度が高かったです。解説がすべてトルコ語なのは残念ですが。トラブゾンを知るにはもってこいの施設だと思います。
Trabzon Şehir Müzesi
https://goo.gl/maps/XmutVJ29fys -
「トラブゾンの人はみんな、黒海の一部」的な展示。
(すみません、トルコ語が良く分からなくて。)
トラブゾンの人々は、
*機知に富み、活発。笑ったり、笑わせるのが好き。
*よく働く。
*頑固で、忍耐強い。
*ホロンのように生きている。
(ホロンは黒海の民族舞踊)
*腕を組んで楽しくホロンを踊り、音楽を奏でる。
*自然とともに生きている。
*帰属意識、忠誠心が強い。
*感情が顔に出る。
らしいです。 -
私も上手く言い表せないのですが、黒海の人々はやはり独特の雰囲気を持った人たちだなと思います。
皆さん簡単には笑わないんですよね。なので、せっかちそうに見えてしまうというか。。。でも接してみると皆さん優しいんです。とても実直な人たちだなと思います。
前日の夜なんて、公園ですごく楽しそうに踊っていましたしね。
ちなみに、現在のトラブゾンは民族的にはほとんどがトルコ人ですが、ラズ人、コーカサス系、ギリシャ系、アルメニア系の人々も少数ながら存在するそうです。また、地理的に近いロシア、ウクライナ、ジョージアの人々もいますし、最近のトレンドとして多いのはアラブ人の観光客でしょうね。 -
トラブゾンは、食事も独特!
ご当地グルメがたくさんあります。
トラブゾンと言ったら、ハムシ(片口イワシ)を使った料理でしょう。中でも気になるのが、「ハムシ・ピラウ」(ハムシをたくさん乗せたピラフ)!このためだけに、冬のトラブゾンに行きたいと思ってしまうハムシ愛の強い私。
そして、トラブゾンの大きなパン!
今回は食べなかったのですが、「クイマック」という、トラブゾンのチーズフォンデュ。
ハムシキョイ(地名)のミルクを使った「スゥトラッチ」というライスプディングも有名です。 -
ホロン(Horon)という黒海地方の民族舞踊
この地域のダンスですが、どこかコサックダンスに近いものも感じられます。
何かと「ホロン」で説明される黒海の人々。それだけ彼らにとって身近で大事な文化なのでしょうね。 -
ケメンチェ(Kemençe)という弦楽器と、ズルナ(Zurna)という笛。
ホロンに欠かせない伝統的な楽器のでしょうね。
前日の夜に公園で見たダンスで使われていた弦楽器は、今思えばKemençeだったんじゃないかと思います。 -
女性の民族衣装
色合いも素敵ですし、刺繍がとても美しいです。 -
男性の民族衣装
この衣装を来て、アクロバティックなダンスを踊るんですね。 -
こちらが、現在修復中の「スュメラ修道院」の模型。
岩壁に張り付くように立つキリスト教の修道院です。現在残っているものは14世紀のトレビゾンド帝国時代のもの。中には美しいフレスコ画が残っているそうです。
この修道院の公開が再開すれば、トラブゾンを訪れる外国人観光客はどっと増えると思います。問題は、修復にあと何年かかるか・・・
いつかぜひこの目で見てみたいものです。(半分諦めてますが~笑) -
トラブゾンは、このような銀細工も有名だそうです。
アヤソフィアの前に専門店がありました。 -
黒海のトラブゾンは、漁業の街です。トルコの漁獲量の多くは、この街が支えています。
そして、ここで、トルコあるある。
蝋人形の漁師さん達が、仕事してると見せかけて、お茶を飲んでいます。手前のおじさんの足元にやかん、奥のおじさんの手にチャイ。
チャイが好きすぎる、トルコのみなさま笑。 -
トラブゾン沿岸で捕れる魚たち
*Çaça(チャチャ):ヨーロピアンスプラット?(ニシン)
*Tirsi(ティルシ):アロサ
*Kalkan(カルカン):イボカレイ
*Hamsi(ハムシ):片口イワシ
*Istavrit(イスタブリット):小アジ
*Palamut(パラムート):カツオ
*Çinekop(チネコップ):オキスズキ
*Mezgit(メズギット):コダラ
*Barbunya(バルブンヤ):メダマヒメジ属
(日本語名は、ネットでざっと調べただけですので、間違っているかもです・・・)
トラブゾンでは漁業だけでなく、たばこの葉、茶葉、ヘーゼルナッツ、トウモロコシなど、農業も盛んです。
まさに、トルコの食を支えている、働き者のトラブゾンの人々。 -
それでは、トラブゾンを少し知った気になったので、帰宅の途につきましょう。
帰りは中心部から空港行きのドルムシュに乗ります。料金は2.5リラ。
大体この辺りから乗れます。
https://goo.gl/maps/r6Qbwf9uceF2 -
空港まではあっという間です。15分もかからなかった気がします。
Karadeniz Teknik Üniversitesiという大学前で降りて、歩道橋を渡った先に空港があります。トラブゾン空港 (TZX) 空港
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空港でチェックインを済ませてのんびりしていたら、視線の先に、携帯のカメラを構えたスタッフの人たち・・・笑
こういう光景は日本では見られないよな~と思いながら、彼らの視線の先を見ると、、、トラブゾン空港 (TZX) 空港
-
7,8機はあったでしょうか。小型機が一定の間隔で軽やかに飛び立っていきました。
というわけで、1泊2日のトラブゾンの旅は終わりです。
たまには、ふらっと出かけた先でのんびり過ごすこんな旅も良いなと思いました。トルコも、まだまだ知らないことばかり。最近国外に逃避気味でしたので、どんどんトルコの街も開拓していかねば!と思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。トラブゾン空港 (TZX) 空港
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この旅行記へのコメント (4)
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- gamzeさん 2018/12/08 01:56:42
- 愛しのハムスィ!
- こんにちは!いつも楽しく拝見してます。
トラブゾンは行きたい街の一つなので、とても興味深く読みました。
ハムスィの季節は雪が降ったらなんですね!たしかに、むかーしむかしにアンカラにいた頃、ボザとハムスィ売りが同時期だったかも…と思い出しました。ハムスィ~、ハムスィ~と、魚屋さんが売り歩いてましたが、今もそうなんでしょうか。
ハムスィピラウ美味しいですよね!
私が一番好きなトルコ料理なんです。家庭のしか食べたことないですが、あー、あれをもう一度食べるためだけにトルコに行きたい!と、拝読しながら思いました。
あと、アンカラのスィミットにはペクメズが練りこまれているのですね!知りませんでした!美味しそう~。
スュメラはまだ修復中なんですねー。
トラブゾン、素敵な感じが伝わってきて、ますます行きたくなりました~!
- mishmishさん からの返信 2018/12/10 05:59:19
- RE: 愛しのハムスィ!
- gamzeさん、こんにちは!
トラブゾンの旅行記、読んでくださりありがとうございます!
スュメラ修道院の修復が終わってから、、、と思ってましたが、終わる気配がないので笑、初の黒海方面行って来ちゃいました〜。
ハムシは雪が降ってから、と言われたものの、私もよく分からなくて。アンカラでは9月くらいから黒海産のハムシが出始めてました。でも旬ではないからか、ハムシ以外の魚を選んで食べてる人が多かったですが、もう今の時期はクズライの魚屋さんではハムシを幸せそうに食べる人でいっぱいです。アンカラの人は、ほんと魚が好きだなーって思います。
街中で魚屋さんがハムシを売り歩くなんて、そんな素敵な光景が以前はあったんですね!羨ましすぎます!!ボザ売りも遭遇したことがないんですよね。地区にもよるかもですので、今年の冬は注意深く観察せねばと思います。
ハムシピラウ、gamzeさんは召し上がったことがあるんですね。しかも一番好きなお料理とは!私はまだ一度も食べたことがないんです涙!アンカラ市内のレストランではまだ見たことがなくて。でも、家庭でも作る料理なんですね、なるほど!トルコ人の前でハムシピラウが食べたいアピールをしてみます笑。
アンカラのシミットにペクメズが入っているという情報は、「トルコ大紀行」という番組の受け売りで〜。youtubeで観れるんですけど、gamzeさんはご覧になりましたか。結構マニアックにトルコ国内を取り上げていて面白いんです。まだでしたら、ぜひ!
トラブゾンは市内が空港から近く、こじんまりとしていて、子連れでも旅行しやすいと思いますよ〜。来年もぜひトルコにいらしてくださいね。gamzeさんのトルコ旅行記、もっと拝見したいです^^
mishmishより
-
- リリーさん 2018/12/05 08:08:12
- キャベツとパンが。。デカイ!
- mishmish さん、いつも楽しい旅行記をありがとうございます。
キャベツがあんなに大きいなんて。品種改良してわざと大きくしたのか、それとも気候がキャベツに超あっているのか^ ^。でもどうやって買うんだろ。切ってもらうのかしら。うちは4人家族ですが、普通のキャベツを半分にカットしたものを買っています。そんなに持ちませんし。。
あのパン、どうやってオーブンに入れてるんだろー(^O^)。キレイに切ってありますが、ちゃんと中まで火が通っているのがスゴイ。
時期じゃなかったみたいですが、それでも魚が豊富にある!テレビでチラッと見たことがあるのですが、トルコの魚はすごく新鮮なのでトルコ人が見ると日本のスーパーの魚は古く見えるとか。
お魚くわえたドラ猫ちゃん、少しくらいもらったっていいよね。あんなにあるんですもの。人間がやるのはもちろんダメですが。
リリー
- mishmishさん からの返信 2018/12/07 04:02:08
- RE: キャベツとパンが。。デカイ!
- リリーさん、こんにちは!
トラブゾンの旅行記、読んでくださりありがとうございます!
トルコのキャベツは大きいのが当たり前になってしまっていたので、考えもしなかったのですが、どうしてこんなに大きいのでしょうね!?
トラブゾンのは更に巨大でびっくり仰天でした。あんな大きなキャベツを買ってしまったらエンドレスで野菜炒めです。。。
品種改良なのか、農薬の関係ですくすく育ちすぎるのか。。。すごく気になってきたので、近々自由研究のテーマにしたいと思います笑。
パンも大きくて、びっくりでした。リリーさんの仰るとおり、中までモチモチに、ちゃんと火が通っていますよね。
トルコに来てから、魚をよく食べるようになったんですよ〜日本では切り身魚をちまちま買っていましたが、トルコは丸ごと一匹(お店の方に下処理してもらいますが)。値段も日本より安いと思いますので、本当はこれを機に魚のさばき方を覚えれば良いのですが。。。日本のように、刺身にできるお魚は売っていませんが、結構新鮮みたいで、お料理上手な方々はトルコでもお刺身にして召し上がっているとか。
でもやはりお魚大国日本には敵いません!今ならサンマや牡蠣でしょうか。日本の魚介が恋しいです〜
そういえば!リリーさんの紅葉写真、すごく綺麗で癒されましたよ〜。「ポケットが12個・・・」名言だなぁと思いました笑。
mishmishより
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