2018/11/02 - 2018/11/02
1322位(同エリア4567件中)
ころたさん
さすが芸術の秋はいい美術展が目白押し。特に上野エリアでは上野の森美術館で「フェルメール展」、都美術館で「ムンク展」そして国立西洋美術館では「ルーベンス展」。どれも捨てがたい。いや全部見たい。う~んと迷った挙句、取りあえず出かける事にした。
相変わらず無計画で行き当たりばったりだ。とにかく出かけろ!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
-
取りあえず取りあえず、上野駅まで来た。
秋晴れの1日を芸術に触れて過ごす。いい企画だぁ。
左手にはアメ横に面したヨドバシカメラ、右手のガラス張りのビルの上が西郷さん像だ。まずはあそこに行ってみる事にした。 -
そこは上野の森美術館の前。そう、ここではフェルメール展を開催しているのだ。本日の第1希望!フェルメールだよ。
上野の森美術館 美術館・博物館
-
しかし見てよ、この長蛇の列。やっぱりそうかぁ、仕方がないな。
上野の森美術館 美術館・博物館
-
列はドンドン延びて公園を突っ切る。
-
今回の最後尾はここ。
ちょっと待てよ、フェルメール展って時間区切りの付いた予約券が主なんじゃないの? 何故に並ばなくっちゃならないの?
へっ時間指定枠開場をみんな待っている? うわぁそうなのか。。。 -
おや、当日売りもそこそこあるんだ。今日分は1枠2時間ずらせば買える。
買えるけど、この行列じゃあ館内も同じだよね。
今日はパス!上野の森美術館 美術館・博物館
-
次の狙いである国立西洋美術館に向かった。
季節外れの桜がチラホラ。ニュースで見た事ある。台風で葉っぱが全部落ちた後に暖かさがぶり返したから、桜が春が来たと勘違いしているらしい。 -
で、やって来ました国立西洋美術館。「バロックの誕生 ルーベンス展」
ルーベンスの初公開作品を含む40点をはじめ、全70点の大展覧会だ。 -
2016年のユネスコ世界文化遺産登録も記憶に新しい西洋美術館。来年で60周年を迎える。
-
ル・コルビジェの幾何学的建築はこの角度が一番美しい。
混み方もフェルメールの比じゃない。いい塩梅だ。 -
庭のブールデルやロダンの彫刻を眺めつつ、並ぶこともなく入場。
-
大人1600円はフェルメール展の2600円に比べればタダみたいなもの(は言い過ぎか)。
-
館内に入るとそれなりに人はいた。フェルメール展に優るとも劣らない内容なんだけど、混雑度はずっとまし。
-
来年にはル・コルビジェ展なるものも開催されるようだ。コルビジェは画家でもあり、西洋美術館にも1点展示されていた。
-
館内でゲットしたパンフレットとチケット。
ここから先は例によって撮影不可。でもねここ、常設展は写真を撮れるんだ。それは後程。 -
「王の画家にして、画家の王」
西洋美術館にしては気合の入ったコピーだが、う~ん75点かなぁ。
ここはいつも広告というか告知が控えめ。2012年に都美術館でマウリッツハイス展が開かれ「真珠の耳飾りの少女」が話題となった時も、実はその脇でひっそりとベルリン国立美術館展が西洋美術館で開催されていて、そこには「真珠の首飾りの少女」が展示されてあった。
この時も今回と全く同じ。私は当初、マイリッツハイスを見に行こうとしたのだが、長蛇の列に負けて西洋美術館に鞍替えした。すると「真珠の首飾りの少女」の前には誰一人いない。彼女を30分間独り占めしちゃったよ。
今回もそうならないかな。。。 -
非常に多作であったルーベンスの作品には色々な所で出会っているが、なんせ今回は40点! 多作といってもいわば現代の漫画家のシステムに近く、下絵と仕上げだけルーベンスがやって、あとは工房の弟子たちが描いた作品も多かったようだ。
レンブラントなんかも同じ。それでも前出のベルリン国立美術館展で最も私が感動したのは、レンブラント派とされている「黄金の兜の男」だった。凄かったなぁ。私は絵の前で30分間、腑抜けていた。
https://youtu.be/5CW71qh-oeU
オリジナリティは画家個人はもとより、工房の弟子たちにも引き継がれているのだ。 -
ルーベンス展に話を戻そう。
ちゃんとした作品録は、
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/pdf/2018rubens_list.pdf
今回はベルギーの自分の工房の作品よりも、もっと若いイタリア滞在時の作品が中心のようだ。ルーベンスのイタリア滞在は1600年~1608年。すでに宮廷画家であったルーベンスはイタリア各地の王家に雇われる形で各地を廻り、ルネッサンス美術を吸収した。
1577年生まれのまだ若い彼の息吹が感じられる同時代の展示作品は15点ほど。「バロックの誕生」というキャッチコピーそのままの、ルネッサンス期とは異なる、平坦ではない起伏に富んだ感情を感じさせる。 -
それでもイタリア時代のルーベンスは、まだルネッサンス絵画的と感じる。当然、宗教画がほとんどなのだが、「パエトンの墜落」も光と影、主題と背景の対比はルーベンス的だが、何と言うか後年の感情の起伏が見えない。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Peter_Paul_Rubens_-_The_Fall_of_Phaeton_(National_Gallery_of_Art).jpg
まあ、好みの問題なんだけどね。 -
好みで言えばやはりヌードかなぁ。
あんたも好きねぇ、とか言わないでよ。純粋に美術として美しいと感じるだけ。
例えば「バラの棘に傷つくヴィーナス」。例えば「セネカの死」。美しいでしょ。ただね、解剖学的とさえ思えるダビンチの絵に比べて、「正確性」よりも「感情」を重んじた感がある。それがバロックと言えばそれまでだが。 -
会場の混雑度は☆4つ~。作品の独り占めはできないが、行列に流されることはない。私は2m離れて突っ立っていた。前を流れていく人も気にならない(真ん前に立って動かないなんてことがなければ)。
ただねぇ、日本人って何でなのか、作品脇のキャプチャを読むのに2分掛けるくせに、肝心の絵は10秒で通り過ぎていく。オバサン達は特にそう。なんてもったいないんだ!
美術館にちょっと文句を付ければ、作品展示の順番が意味不明。時代を追っている訳でもない。テーマ別のつもりらしいがよく伝わらない。 -
広告にも使われたこの「クララの肖像」はいいなぁ。
娘の4歳の頃の肖像画だが、柔らかな巻き毛、つぶらな瞳、勝気そうな口元。父としての愛情が伝わる暖かい絵だ。不幸にして彼女は幼くして亡くなったらしい。 -
全70点を見終えたのは3時間半後。
えっ、ネロとパトラッシュが死んでしまった絵ですか?アントウェルペン大聖堂の「聖母被昇天」ね。なかったよ。同じ雰囲気の作品はいくつもあったけど。「聖アンデレの殉教」とか「法悦のマグダラのマリア」とか。
ちなみにフランダースの犬は地元ベルギーではほとんど無名の作品らしいし、アメリカでは最後が悲劇すぎるとしてハッピーエンドに変更されているそうだ。
なんだかなぁ。 -
ルーベンス展を出てショップを横目で見ながら、一旦西洋美術館を出た。だって腹が減ってたし、美術館内のレストランは高いし。
-
ロダン君も考えている。
「どこで飯を食おうかな」 -
上野公園では何やらエコ関連のイベントをやっていて、テントがたくさん。ほとんどが官庁の出店で盛り上がりは今一だった。
ランチは結局、駅前の牛丼屋。なんだかなぁって?だってそれが安いし早いし。ちなみに駅前の新しいテナントビル(3515とか)のレストランは割高。お勧めしない。 -
腹ごしらえも済んで西洋美術館に戻って来た。同じ料金で常設展も見られるのだが、これがまた見ごたえ十分。しかも作品撮影は自由。世界遺産の館内ももちろん撮影可。
常設展に入った吹き抜け空間からル・コルビジェ感がハンパない。 -
そしてこの明り取りのたくさんの窓。デザインとしては素敵だし、西洋美術館ができた当時の「生の作品」を見るには良いのだろうが、現在のガラスの入った額では反射が気になる。
常設展の松方コレクションにはガラスを入れていない作品も多いのだが、貴重な作品にはどうしてもガラスが入る。保護の観点からも仕方がない。 -
この丸い照明もいい。高い天井もいい。
展示作品は印象派から抽象画、エコール・ド・パリまで多種彩々。ゆっくり見られるし、こちらだけを目的に来場しても楽しい。 -
作品によってなのか、単に館内の配置がそうなのか、暗い部屋で作品をライトアップしている場所も。私的にはこちらの方が鑑賞には嬉しい。
-
さて、フェルメール帰属とされている「聖プラクセディス 」だが、これだけは撮影不可なのよ。なんでも美術館所蔵品ではなく個人からの寄託品とのことで、撮影不可。なのでWebで見てね。
http://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_7_detail.php
どうです。フェルメールは大きな工房を持つような画家ではなかったので、要は本物か別物かという議論になるのだが。。。本物でしょ!フェルメールでしょ! 生作品に触れた上で私はそう思う。
写真の方は、仕方がないので同時期の同じ雰囲気をもったドルチの「悲しみの聖母」をご紹介。いいでしょ、これ。美術展で知らない作家の知らない作品に心打たれるのは、秘かな楽しみ。 -
印象派は充実のラインアップ。マネ、モネ、クールベ、ルノワール。。。オールスターキャスト!
-
モネの「Waterloo Bridge in London 」好きだなぁ。
-
ピカソも多い。「アトリエのモデル」
-
ミロやブラック、デュビュッフェの集う抽象絵画の部屋。天井がバカ高い。
-
フジタもいます。
この時点でさらに2時間経過。さすがに疲れて終盤は流した。 -
10時半には入ったのにもう真っ暗だよ。
今、上野公園ではライトアップのイベントを行っていて、西洋美術館も様々な色に移ろって行く。 -
でも、どうかなぁ。。。
-
私的にはロダンの「「地獄の門」のおどろおどろしく浮き上がった姿に、圧倒的に敵わないと感じたよ。
フェルメール展はもう少し空いたころに再チャレンジだぁ!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- Weiwojingさん 2018/11/22 10:33:37
- 「ルーベンス展」に私も行きたいです。
- ころたさん、久しぶりの投稿ですね。私も先日上野に行き、上野の森美術館前を通りました。「フェルメール展」が行われている最中で、私も見たいと思いましたが、長蛇の列には驚き、パスしてしまいました。
西洋美術館で「ルーベンス展」を見てもいいかなぁと思いましたが、こちらも人が多そうなのであきらめて、東京国立博物館へ行きました。「仏像展」を見ましたが、人が少なく、ゆっくり見ることが出来ました。
「ルーベンス展」はそんなに混んではいなかっようですね。近く出かけてみたいと思います。来年早々には「ムンク展」へ行きたいと考えています。海外の有名な画家の作品展が身近で楽しめるのがいいですね。
では、これで。また見させていただきます。
Tamegai
- ころたさん からの返信 2018/11/23 10:49:54
- Re: 「ルーベンス展」に私も行きたいです。
- Tamegaiさん、コメントありがとうございます。
そしてお久しぶりです。Tamegaiさんの旅行記の方はちょくちょく覗かせて頂いていました。最近ではキルギスですか。ちょっと私には行く機会はないかなぁ。それだけに興味深く読ませて戴きました。
ムンク展にもぜひ行きたいと思っています。正直、好き嫌いという点から言えば、そんなに好きな画家ではありませんが、それは生に触れてから感じ取ればいいんですよね。
まずはフェルメール! もう少し空かないかなぁ。。。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
上野・御徒町(東京) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
39