2018/10/17 - 2018/10/24
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空飛ぶドクターさん
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今回はいつもの「空飛ぶドクター」ツアーと同じで、私が企画し添乗員のようなことをしますが、行先がいつものイタリアではなくクロアチアです。高校時代の同級生が何とクロアチアの大使になっています。そこで私に連れて行って欲しいと同級生の女性二人に頼まれました。一人は同じ関西の友だちと行きたいと。4人で予定していました。ところが、一人の同級生が家族の病気看病でキャンセルせざるを得なくなり、3人で行くことになりました。幸い、私は9年前に一度クロアチアを中心に旧ユーゴスラビア4ヶ国を旅しています。イタリアと同じで行ったことのある所の方がイメージがわくので、敢えて全てすでに行ったことがある場所にしました。但し、大使のいる首都・ザグレブだけはまだ行ったことがないので初めてです。
今回はレンタカー(乗り捨て)なので、南のドゥブロヴニクからスタートし、北上して行って最後に内陸部にある首都のザグレブを訪れ、目的の大使を表敬訪問して帰国の行程です。
【10月17日(水)】
今回はあまり好きではないのですが、夜行便です。女性2人はプレエコノミーを取っていますが、私はいつものエコノミークラスです。いずれにせよ、機内では熟睡はできないし、夕方から夜到着して寝ればいい昼間の便と違い、現地に昼過ぎに着いてすぐに運転して観光になるから少しきついのです。
羽田からの全日空便(チケット上はルフトハンザ航空)で、私は大阪からの2人より先に着くように午後6時頃の便で、午後9時半頃伊丹空港から到着の2人を迎え、一緒に日付が変わる18日午前0時10分の国際便で、まずはフランクフルトまでです。
【10月18日(木)】
時差の関係で午前5時半にはフランクフルト到着で午前10時半の便までずい分時間があります。1時間半程度で目的地ドゥブロヴニクへ午後0時半には到着しました。いつものように、空港で現地通貨1000クーナ(複数形、クーネ)をキャッシングしました。1クーナは約17.5円なので、約1.8万円です。左側の窓席だったので、到着前、南下する飛行機の下にアドリア海が見え左側の大地がドゥブロヴニクに近いとわかりました。レンガ色の屋根の家が見えきれいなので何枚か写真を撮りました。後で確認すると、訪れる予定のドゥブロヴニク旧市街(世界遺産)が空から綺麗に撮れていました。
いつもの avis でレンタカーを借ります。人数が減ったので、ミニバンから普通車に変えた割には料金があまり下がらないと思ったらベンツ車でした。でも、Aクラスでベンツにしては加速も悪くあまり乗り心地はよくなかったです。
午後3時頃、旧市街へ着きました。城壁を1周回れるのですが、女性たちがあまり1時間半も歩きたくなさそうだったので、ショッピングをしながら狭い通りを歩くのを楽しみました。西側のピレ門(正門(?))から旧市街の中へ入り、まずは近くのフランシスコ会修道院の回廊を見学し、次に教会のような内部を見ました。
メーン通りのプラツァ通りを奥へ行くとルジャ広場にある聖ヴラホ教会がすぐ目に入りましたが中に入れず、奥に隠れている大聖堂に回り込み中を見学しました。大理石を使った祭壇などがあります。
私にはよくあることですが、東側の旧港に出ると突然9年前の思い出がよみがえります。来たことがあるのですから当然なのですが。途中で、中途半端なので午後5時過ぎに夕食を取りました。Festival とか言うレストランです。以前気が付いて面白いと思ったのですが、色々な言語で同じようなレストランの単語があります。Ristorante, restaurant などです。でも、クロアチア語は一番ローマ字に近く restoran と書かれています。滅多に私は食べないハンバーガーを他の2人もサンドイッチ、クラブハウスサンドを注文しました。
真夏の欧州と違い、10月にもなり夏時間がもうすぐ変更になる時期のせいか、午後6時頃には結構暗くなりました。最初のホテルにチェックインしたいのですが、自分で持参したカーナビ(Tomtom)が早速クロアチアの通りの名前を読み込めず苦労しました。幸い、AさんがポータブルWi-Fiを持参していたので、甘えてグーグルマップでホテルを探してもらい何とか到着しました。恥ずかしながらいまだにこのナビを使いこなせていません。イタリアはともかく、昨年のアイスランドや今回のクロアチアなど特殊文字があると冷や冷やです。
ホテルは私がエクスペディアで予約しているのですが、実際に来てみないとわかりません。ここは思ったより大掛かりな立派な規模のホテルでした。でも、シャワーのみです。
【10月19日(金)】
規模の大きなホテルだけあり、朝食ヴァイキング料理は豪華で何でもありでした。欠点は朝からつい食べ過ぎることです。8時半にはホテルを出発しました。今日の目的地は隣国ボスニア・ヘルツェゴヴィナのモスタールですが、その前に上からドゥブロヴニク旧市街を見下ろせる絶景のはずのスルジ山へ車で行きます。
ナビにはっきり出ないような道で心配していました。予想通りわからなくなりましたが、方向はそんなに間違っていないはずです。ある人に道を尋ねると問題なく英語が通じ、少し戻れば行けることがわかりました。途中で、目指していた道路(いずれにせよ狭い山道)に合流したのがわかりました。離合も大変なスリル満点の道路です。でも、期待通り直下に旧市街が見れます。ロープウェイに乗る手もあるようですが。
結局ドゥブロヴニクを出たのは10時過ぎになりました。地図で見ていてすぐに国境を渡るのかと思っていましたが、1時間以上してようやく国境、出国、入国の手続きがありました。車から下りなくていいです。出発から3時間くらい午後1時頃目的地、世界遺産のスターリ・モスト(古い橋)に到着しました。幸い、駐車場は路上ですが係員が来てくれて支払いもわかりやすく助かりました。いつも行くイタリアでは結構路上駐車で苦労します。支払いも80クーネとクロアチアの通貨ですみました。
今回はスターリ・モストに立ち寄るためにやや東寄りに北上しましたが、実はドゥブロヴニクは飛び地なので、いずれにせよボスニア・ヘルツェゴヴィナは通過する必要があります。前回長距離バスで移動した時は、夜中でしたが全員起こされてパスポートチェックがあったのを覚えています。たった24時間程度の滞在ですから、通貨をKm(コンヴェルティビルナ・マルカ)と言う覚えにくい名前の通貨に替える気は全くありませんでした。ユーロかクーネで何とかなるはずです。実際、私の期待通り両方とも使えました。しょっちゅうイタリアへ行く私は基軸通貨としてユーロはいつも持っています。アジア、アメリカ大陸へ行く時は米ドルです。ただ、長ったらしい名前の通貨ですが、現地の人が英語読みらしくmをマーク(マルク)と呼ぶので、わかりやすくなりました。ガイドブックには現地では「マラカ」と発音すると書いていましたが・・・
まず、ガイドブックに載っている橋の近くの有名店「シャドルヴァン」に入りました。民族衣装の若い女性が入り口で立っています。ボスニア・ヘルツェゴヴィナ郷土料理ということですが、私にはほとんどトルコ料理と同じでした。肉の盛り合わせで、ケバブやチェヴァプチチと呼ぶらしい羊の挽肉(ソーセージ状)などが並んでいます。味もまぁまぁです。確か2人分と書いていますが、日本人なら3~4人分あります。ですから、もう一皿 veal risotto(仔牛肉入りリゾット)も注文しています。これも結構美味しかったです。全部で88Km(1Kmは約65円?)でしたが、もちろんクレジットカードで支払える時は問題ありません。
腹ごしらえの後、まず橋の東にあるタワーの博物館に入りました。それから橋を戻って西側にあるタワー「戦争博物館」に入りました。ここは内戦時代の説明が詳しくしています。
次に、私としてはここでのハイライト、じっくりこの美しいアーチ状の橋の写真を川のほうから何枚も撮りに行きます。Kさんもついて来ました。何枚も縦、横、しかもデジタルカメラと半年前に買ったiPhoneのカメラで撮りました。でも、ここが自然の難しさで、9年前に自分で撮って気に入っていた写真ほどよくありません。空の色が違い、以前の写真では誰もいなかったのに川の手前の人物が邪魔です。
橋の上から水着だけで飛び込もうとする人がいます。よく見ると、お金目当てのパーフォーマンスのようで、なかなか飛び込まずチップを集めています。しかも、よく見ると瞬間入れ替わって飛び込む人は別人でウェットスーツを着ています。頭からでなく足から飛び込みます。それでも、ある程度の深さがないと危険です。それから、再度橋を渡ってバザールの並ぶところをブラブラ買い物しながら歩きました。
今日のホテルはナビで通りの名前は入ったのですが、数字がありません。でも、まだ明るいし、途中で看板が見え、割とスムーズに見つかりました。名前が意味があるのか、国名のHerzegovina に似たHercegovina です。5時半にはチェックインし、各自部屋で休憩し7時半に再集合しました。私はレストランを調べていましたが、またスターリ・モストまで戻らないとあまりレストランはないので、安直にホテルに付随したレストランで済ませました。その前に、向かいにあるショッピングセンターで女性たちに買い物を少ししてもらいました。料理はマスの素揚げとミックスサラダと3人とは言え、このメンバーはかなり少食です。おかげで、いつものように食べ過ぎずにはすみますが。
【10月20日(土)】
このホテルは小規模なので、朝のヴァイキング料理も割と質素でした。枕もとのチップも10クーネ(クロアチアの通貨でボスニア・ヘルツェゴヴィナの通貨ではない)ですませました。今日もゆっくり8時半に出発しました。
しばらくしてすぐに高速道路に乗りました。そして、昨日同様に国境を越えます。車のままで出国、入国でクロアチアへ戻りました。途中で燃料を、ガソリンではなくディーゼルを40L入れました。416.62 クーネでリッター180円程度でしょうか。以前気が付きましたが、ヨーロッパではガソリンとディーゼルの値段はほぼ同じで、ディーゼルのほうがむしろ若干高いようです。スプリットの近くで高速を下りました。料金は忘れましたが、たぶん日本よりはだいぶ安い印象でした。
今日も3時間程度で到着。まずはスプリットです。ここも世界遺産ですが、ローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿そのものが旧市街になったという珍しいものです。大聖堂に入るのに42クーネ要ります。でも、鐘楼への立ち入り許可つきです。でも、女性2人は結局らせん階段を怖がって上りませんでした。私はいつものように高い所からの眺めを楽しみました。
昼食は豪快に散財しました。一つは、私が昨日の通貨Kmとクーネがごっちゃになり、桁もあいまいで、要するに豪華海鮮プラッター(皿)を数千円と勘違いしたからです。何せ、ロブスターが4尾、手長エビ3尾、プローン(車エビのサイズ)、貝柱2つなどの豪華版です。後で、レシートをちゃんと読んだらやはりこの皿だけで750クーネ(約1.4万円)でした。ピッツァも一つ注文しました。Aさんは結構気に入って食べていました。ナポリ・ピッツァをいつも食べている私はこの程度の味なら一切れで十分でした。全部で897クーネでしかも現金でチップを15ユーロ(何故かクーネでなくユーロ)要求されました!気持ちよく2万円ほど使いました。
地下の博物館は両側から入り口があり、かなり広い範囲でした。ローマの遺跡のような感じでした。20kmほどのトロギールに行く途中のはずでサロナ遺跡に立ち寄ろうとしましたが、ナビが相変わらずはっきりせず、一端駐車料金28クーネを払って通行人に聞いたらまだだいぶ離れていて、結局場所がはっきりせずそのままトロギールへ向かいました。
16時過ぎにはトロギールに着きました。でも、ここは小さな島でホテルは分かりやすい反面、やはり車でホテルまで行けません。島に入ってすぐ右の駐車場にまず入れ、荷物は車に残して歩いてすぐのホテルに行きました。途中で世界遺産でもある聖ロヴロ大聖堂があったので、先に立ち寄ることにして正解でした。後10分で閉まるということで、急いで内部の写真を撮り、二階に駆け上がり鐘楼の近くまで行きました。
それからホテルへ行きました。やはり、ホテルまでは進入禁止で、しかも私が入れた駐車場は駐車料金が一番高いので、一端出して本土の方に戻り目の前にあるT1という駐車場に移動しろと言われました。そうしたら、翌朝はその駐車場の支払いもホテルでできるそうです。17時半頃だったので、夕陽を見に島の西端にあるカメルレンゴの砦に行く前に、聖二コラ修道院へ行きました。ちょうどミサをやっていました。黙って少し見学しました。それから、海岸の見えるところに戻るとまだ太陽は落ちていません。ところが、ほんの数分歩いて、途中で慌てて走って砦に向かったのに、非情なことに、砦に上る前の入り口近くで早くも夕陽は無残にも沈んでしまいました!後悔先に立たず!女性2人のように、素直にすぐに砦に直行すべきでした。
この小さな島のトロギールの港やレストラン街の様子はよく覚えていました。どのレストランも美味しそうです。ただ、メニューを見るとところどころ割高の店があります。観光地です。ちょうどホテルの目の前のレストランの案内の女性がそのホテルの泊り客だろうと聞いてきます。よくわかったなと思いながらそうだと言うと、そのホテルの泊り客は10%引きだと言います。オーナー同士が兄弟らしいです。ここも良さそうと思っていたので、ここにしました。クロダイのグリル、ムール貝、シーフード・リゾットなどがすべて美味しかったです。魚の名前は微妙ですが、イタリア語ではよく知っている orate でチヌ、クロダイと辞書には書いています。今回は英語でも書いていて seabream です。これは辞書にはタイ科などの魚と書いています。肝心の計算に来たウェートレスだけ我々がホテル客と知らずに普通に計算していましたが、私が客だと強く主張して再計算して10%引きにしてもらい 355.5クーネになりました。
このホテルはそんなに規模は大きくありませんが、部屋はスイートみたいに豪華で、3泊目にして初めてバスタブまであります。フロントの女性に日本人はバスタブに拘ると言っても、やはりあまりピンとこないようでした。文化の違いです。でも、クロアチアが準優勝したWカップのサッカーの話をしたら、日本のサポーターの試合後の掃除のことを盛んに褒めていました。
【10月21日(日)】
朝食は15ユーロもしましたが、シーズンオフでヴァイキングではなく、昨晩と同じ目の前のレストランで、卵料理、ベーコン・ソーセージ、果物盛り合わせなどを順番に持ってきました。観光地のせいでしょう、これで2千円は高いと思いましたが。チェックアウトの時に駐車場の券で清算してもらうと、女性2人のために私が車を取りに行き、裏側の橋の近くまでは車が入れるということを聞きました。その分、出発はいつもより少し遅れ9時20分頃になりました。
カーナビに誘導されると、予想通り昨日の場所へ戻りスプリットから高速に乗り、いつものように一度トイレ、エスプレッソ休憩をはさみ12時半頃にはプリトヴィッツェ湖群国立公園(世界遺産)近くに到着しました。高速代は70クーネでした。時間的に、先にレストランを見つけ昼食にしました。ポークチョップをみんなで分け、野菜スープは各自一つずつ頼みました。合計201クーネです。
14時頃プリトヴィッツェ湖群国立公園の第2駐車場を見つけ、私一人で入場券を購入に行きました。結果的に聞き方が悪かったようです。時間は3~4時間あるので、お勧めのコースを尋ねると迷わず案内所の女性はEコースを勧めてくれました。入場料は一人150クローネです。
歩いて歩道橋を渡り、思っていたより長く歩いてようやく入り口2へ着きました。いつものように、9年前の記憶が蘇ってきます。入り口2から入るとすぐに船乗り場があり、目の前に渡ります。そこからがEコースのスタートで懐かしくきれいな湖を見ながら歩きました。途中で大小の滝もあります。疲れるくらい歩いてEコースの終点まで来ました。2時間近く歩いたので結構疲れました。ただ、気になったのは記憶にある一番きれいな上から歩道を見下ろせる所を通っていません。
案内に聞くと、それは入り口1に近い所だと教えてくれました。まだ時間はあるので、慌ててバス停に行き、しばらく待たされてバス停3からバス停2を通過し反対側のバス停1まで移動しました。入り口1からしばらく歩くとようやく私の記憶にもあるかなり高い所から2~3の湖が見渡せる絶景の場所に来ました。安堵しました。これ、これ見たかったのは! ところが、ここでKさんがもろに不満そうに、この見えている歩道をゆっくり歩きたかったと強く言います。正直、以前もこの光景を見ましたが、この歩道を歩くということは念頭にありませんでした。そうか、ここを歩けるんだという程度です。私としては、すまないという気持ちと共に、そこまで友達から詳しく聞いているんだったら、事前に詳しく希望を伝えてくれればと思いましたが、もちろん言い出せませんでした。
でも、まだ日暮れまで1時間以上はあるので、何とか下の歩道に降りる道を聞いて少しだけでも下の歩道を歩けると提案しましたが、その割にはあっさりもう遅いからホテルへ行きたいと言います。この辺が私には理解できません。確かに意思の疎通が悪く一番見たいところを見れなかったのは確かですが、まだリカバーできると私なんかは考えるのですが。もう遅いですが、Fコースだったら最初からこの下の歩道を楽しめたようです。駐車料金28クーネを払ってホテルへ出発しました。
今日も通りの名前だけですが、途中で看板も出てすぐにホテルが見つかりました。薄暗くなり始めた午後6時10分には到着しました。こじんまりしたホテルですが、今日もバスタブはついています。この日も移動が面倒で、安直にホテル付属のレストランで夕食にしました。また、仔牛肉のカツと魚のグリルにしました。この2人と一緒だと私まで少食になります。329クーネ程度です。
【10月22日(月)】
最後の移動日です。今日も首都に向かうので高速道路がかなりありそうで距離の割には早く着きそうです。実際、それなりの朝食をすませ8時50分頃出発しザグレブには10時40分に到着しました。今回は都会で、前もってグーグルマップで大聖堂近くの地下駐車場を調べていたのでスムーズに駐車でき、彼女らの希望通り本日は別行動で、勝手に観光や買い物をしてもらいます。私としても楽で文句はありません。17時半にこの駐車場の入り口で落ち合うように決めました。
まずは目の前に見えている大聖堂、正式名は聖母被昇天大聖堂へ行きましたが、見えている割にはかなり大回りしてしか行けず、歩いて10分もかかりました。ちょうど裏側が正面の入り口でした。広々とした広場です。もちろん内部も豪華です。
次に青果市場を通り、イェラチッチ広場に出ました。そこから、世界で一番短い(?)ケーブルカーの横の階段を歩いて上りました。ロトルシュチャック塔があります。すでに、小高い丘の上にあるので眺めはいいです。突然、大砲から爆音とともに実弾が発射されたようで、怖いほどの轟音でした。ガイドブックにちょうど正午に発射と書いています。何も知らないのでビックリしました。もちろん、有料ですがその塔に上りました。期待通り、よりいい眺めです。先ほどの大聖堂の塔の部分が同じ高さです。次に行く予定の聖マルコ教会の特徴的なモザイクの屋根がよく見えます。
方向が確認できたので、真っすぐ聖マルコ教会に向かいました。中に入ると内部は意外と質素でした。石の門にも行きましたが、イマイチ意味がわかりませんでした。どうも敵の侵入を防ぐために城壁で囲まれ、数少ない出入口の門で最初は木造だったそうです。適当にレストランへ入り、野菜スープと暖かいチキン入りのシーザーサラダを食べました。変わったシーザーサラダでした。それなりに美味しかったですが。116クーネです。
場所の確認を兼ね、一人で空港近くのホテルへ早目に行き、チェックインしました。ここも通りの名前だけでしたが、ナビで目的地到着になっても構わずその通りを真っすぐ行くと、ホテルにたどり着きました。
また、ザグレブの中心地へ戻り、分かりやすい先ほどの地下駐車場へ入れました。まだ15時半なのでまだ2時間あります。まず、明日行く日本大使館の場所を確認し、近くの駐車場も確認しました。大使館前の公園の南側に列車のザグレブ中央駅が見えます。不思議な感覚です。何故なら、9年前にクロアチアを旅行した時はアドリア海沿線のみだったので、線路がなく、全て長距離バスで移動したからです。黄色い建物のクロアチア国立劇場、美術工芸博物館まで外観のみ見ました。
5時半少し遅刻して、先に待っていた女性2人と合流しました。忘れないように、ディーゼルを10L(105.32クーネ)のみ給油しました。メーターを見ると計算通りで、明日レンタカーを返却するのに十分なだけ入れました。ホテルへ戻り、女性たちのチェックインもすませ、ホテルで聞いた近くの BUKARA という郷土料理店へ行きました。お勧めの仔牛の煮込み料理、焼き野菜、生サラダなど美味しかったです。229クーネです。今回は全部で3人だけだし、彼女らが少食なので、スプリットでの超豪華シーフード以外はあまり食費にお金がかかっていません。今日もバスタブがあるので、最後のホテルをゆっくり温まって寝ました。
【10月23日(火)】
いよいよ夕方の便で帰国の日です。朝食後、9時にゆっくり出発し、私の地球の歩き方には書かれていないミロゴイ墓地(Mirogoj)へ最後の観光に行きました。つまり、彼女らの希望です。墓地へ観光に行くのはアルゼンチン・ブエノスアイレスのエビータの墓以来です。ザグレブの郊外、北方向で少し丘を上って行くと紅葉もきれいでした。観光地になるだけあって、お墓とはいえ豪華でした。特に、回廊には金持ちか有名人のお墓があるようです。
昨日下見までした駐車場は、一方通行の道をたどり着く直前に満車になり、分かりやすい昨日と同じ地下駐車場に入れました。字は読めないのですが、ずっと駐車場を見ていたので、日本と同様に空車は緑色で満車になると赤色に変わることに気が付きました。大使館まで歩いて10分程度です。少し時間調整して、約束の11時半ちょうどに大使館へ行くと、外で館員(たぶんクロアチア人)が待っていてくれました。セキュリティチェックがあり、4階の大使室へ招待されしばらく歓談しました。記念に私と2人で写真を撮らせてもらいましたが、理由ははっきりしなかったのですが、窓さえ写さなければ写真も構わないと言われました。名刺交換をしましたが、瀧口敬二クロアチア特命全権大使と書いています。英語では、ambassador extraordinary and plenipotentiary です。
メールで事前にやり取りしていたのですが、「ザグレブ大衆高級食堂」Purgerへ連れて行ってくれました。サルマ(クロアチアのロールキャベツ)とプニェナ・パプリカ(パプリカの肉詰め)をそれぞれマッシュポテトと一緒に食べました。感動するほどではありませんが、それなりに美味しいというところです。ここは大使がおごってくれました。
大使と別れた後、少し早いけどそのままザグレブ空港へ向かいました。よくあることですが、空港の近くまで行ってもターミナル、レンタカー返却場所がはっきりせず少し遠回りしましたが、時間的にかなり早いので焦らずにすみました。ところが、2人の女性はせっかちで自分たちだけ先にターミナルに降ろせと言います。まだ3時半なのに。午後6時の便ですから、まだチェックインに早過ぎるくらいなのに。一つには、免税店での買い物の税金還付を空港内で受けるためです。実際には、簡単にできたようですが。
帰国便もクロアチア航空でフランクフルト経由ですが、19時30分着予定で羽田への便は20時45分発とあまり余裕がなさそうです。恐れていた通り、到着は19時50分頃ですが、何故か二度も出入国審査があり、その間にセキュリティチェックもあり、私が出発カウンターへ走り着いたのはもう出発10分前の20時35分でした。2ヶ月前の乗り継ぎ失敗のバンコクでの20分前ゲートクローズの悪夢が蘇りました。でも幸い、まだ行列がありました。少し遅れて女性2人もやって来ました。
全日空便ですが、来る時は夜行便で大した食事が最初に出ませんでした。Aさんががっかりしたと言っていましたが、幸い今回は真夜中ではないので、普通のワンプレートのちゃんとした食事が出ました。もちろん、到着前にも軽食が出ました。
何故か羽田空港に15時10分頃着くと、福岡空港乗り継ぎの私が呼ばれます。16時25分発の便で全く心配していなかったのですが、国際線ターミナルでの荷物のチェックインが15時35分までということで急いでいたようです。でも、私の荷物はいつも5kg程度で重くもないから、自分で荷物を持って国内線ターミナルへ移動しても大して苦にはならないのですが。そういうことで、18時伊丹行きの2人の女性たちとはゆっくりお別れの挨拶もできませんでした。こうして、無事にクロアチアへの旅行が終わりました。
空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ANA クロアチア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
フランクフルト~ドゥブロヴニク
日本では見ないクロアチア航空 -
まずはドゥブロヴニクへ
全日空、ルフトハンザ航空、クロアチア航空 -
ドゥブロヴニク到着前に
空から
ドゥブロヴニク旧市街(世界遺産)が視界に
左側の屋根がオレンジ色の一角が旧市街 -
ドゥブロヴニク旧市街入り口
-
フランシスコ修道院
回廊 -
フランシスコ修道院
内部
ドゥブロヴニク旧市街 -
ドゥブロヴニク旧市街
狭い階段 -
ドゥブロヴニク旧市街
大聖堂 -
ドゥブロヴニク旧市街
東岸の港 -
ドゥブロヴニク旧市街
東岸の夕焼け -
スルジ山からの
ドゥブロヴニク旧市街全景 -
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
モスタール
地元有名レストラン -
豪快な肉類の大皿
-
スターリ・モスト(世界遺産)
(古い橋の意味)
両側に塔がある -
橋からの眺め
-
スターリ・モスト
-
スプリット
旧市街入り口の門
(世界遺産) -
スプリット
大聖堂(八角形)と鐘楼 -
スプリット大聖堂内部
-
スプリット
鐘楼からの眺め -
豪快なエビを中心としたシーフード皿
-
スプリットで見かけた
花嫁さん -
トロギール
聖ロヴロ大聖堂(世界遺産) -
聖ロヴロ大聖堂2階から
前にある広場 -
聖ロヴロ大聖堂
内部 -
トロギール
南側の港 -
トロギール
聖二コラ修道院
内部 -
トロギール
夕陽 -
トロギール
カメルレンゴ砦からの風景
真ん中にある塔が聖ロヴロ大聖堂 -
トロギール
夕方の対岸景色
満月も -
トロギール
-
トロギール
オラータ(クロダイ) -
ムール貝
-
結構広くて立派なホテルの部屋
トロギール -
レンタカー
ベンツAクラス -
プリトヴィッツェ湖畔公園(世界遺産)
近郊の山(雪も) -
プリトヴィッツェ湖畔公園
立体地図 -
プリトヴィッツェ湖畔公園
美しい緑色の湖 -
プリトヴィッツェ湖畔公園
-
プリトヴィッツェ湖畔公園
滝も -
プリトヴィッツェ湖畔公園
-
プリトヴィッツェ湖畔公園
-
ザグレブ
ガソリンスタンドからの
聖母被昇天大聖堂 -
聖母被昇天大聖堂
ファサード -
聖母被昇天大聖堂
内部 -
ザグレブ
青果市場からの大聖堂 -
イェラチッチ広場
-
ケーブルカー
-
ザグレブ
ロトルシュチャック塔 -
ロトルシュチャック塔からの
聖マルコ教会
特徴的なモザイク屋根 -
ザグレブ
石の門 -
ザグレブ
ミロゴイ墓地前の広場 -
ミロゴイ墓地
-
ミロゴイ墓地
回廊 -
ザグレブ
日本大使館
同級生のクロアチア大使と大使室で -
ザグレブ
郷土料理
サルマ(ロールキャベツ) -
ザグレブ
郷土料理
プニェナ・パプリカ(パプリカの肉詰め) -
リニューアルしたらしい
ザグレブ国際空港
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