2018/10/06 - 2018/10/07
121位(同エリア471件中)
エスペラさん
帰省の折、佐賀県立美術館で開催されている「三人展」と、佐賀市を中心に県内各地で開催されている「肥前さが幕末維新博覧会」を見てきた。
「三人展」は、肥前さが幕末維新博覧会関連企画で、池田学、葉山有樹、八谷和彦という佐賀県出身の気鋭のアーティストの展示会だ。私は八谷氏の「オープンスカイ・プロジェクト」のクラウドファウンディングに参加していることもあり、今回展示されているフライトシミュレータに乗ってみたいというのが一番の目的だった。
維新博の方は正直あまり期待していなかったが、驚くほど内容が充実していて、急遽、翌日もあちこちを見に行った。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10月5日から6日は吉野ケ里温泉に宿泊。台風直撃だった。
実家にたどり着けるかどうかも心配だったが、昼が近くになるにつれ風も収まってきたので、JRで佐賀市へと向かった。 -
三人展の八谷氏の展示。
本物を身近で見ることができてちょっと興奮した。 -
メーヴェのフライトシミュレータ。これが目的だったのだが、なんと、故障中。
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あさりよしとおのマンガ。
科学教育におけるあさりよしとおの業績はもっと評価されていいと思う。 -
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葉山有樹。
有田の伝統的な技法と、斬新な魅せ方が面白かった。 -
池田学。
驚くほど緻密な絵だが、近くで細部を見てみると、それぞれ違った意味が立ち現れる不思議な作品だった。 -
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ラーメンの老舗、一休軒があった辺りだが、なんか変な感じになっていた。
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JALの機内誌に載っていた肥前通仙亭に来てみた。売茶翁(ばいさおう)に関する展示があり、抹茶なども楽しめるとのことだったが、台風のせいか、この日は抹茶はなかった。
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旧古賀銀行(佐賀市歴史民俗館)あたりを歩いていると、拍子木を叩いて呼び込みをしている人がいる。旧牛島家で「八賢人と佐賀ばなし」というのをやるとのこと。昔は七賢人ではなかったかなぁと思いつつ、時間があるので見ていくことにした。
特急が間引き運転になっていたりということもあり、お客は私一人とスタッフ二人でいささか居心地は悪かったが、内容は非常に面白かった。
写真の許可を取り忘れて撮らなかったことが悔やまれる。
演者は島義勇。ここでの話をベースに、翌日いくつか回ってみた。
ちなみに、佐賀はなぜか昔から演劇文化があり、割とレベルが高い。 -
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「あぶさん」のお店。もうすぐやめるそうだ。
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松原神社の「肥前鳥居」。
独特の形と、いくつかの石を組み合わせた柱の作りなどが特徴。 -
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祀られているのは兵主部(ひょうすべ)
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レプリカがすぐそばにあり、こちらのほうがわかりやすいが、普通イメージする河童とはぜんぜん違う。
佐賀市内の松原川や六角川にはカッパ伝説があり、どちらの河童も人間に理不尽に利用され、捨てられ、さらに理不尽な約束をさせられている。 -
真新しい恵比寿さま。
佐賀市内は800体以上といわれる恵比寿さまがあり、これは「殿(とん)さん恵比寿」といわれている。 -
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かなり古い時代の狛犬。
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翌日は快晴。
まずは玉屋のところにある「幕末維新館」を訪問。ここは明治の写真家上野彦馬の展示。坂本龍馬の肖像などを撮った人だ。 -
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店主も変わり若者向けになった一休軒。
味はまさに佐賀ラーメンという感じでまろやかで優しい味。 -
旧佐賀銀行呉服町支店は「オランダハウス」になっていた。
見学したかったが、案内の人がつかないと駄目なようで、しばらく待っていたがぜんぜん前の人たちが終わりそうにないので諦めた。 -
中村記念体育館がメイン会場になっていた。
お金がかかるらしいし並んでいたので入らなかった。 -
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佐賀城本丸歴史館で、昨日の人が3人芝居をやるとのことだったので行ってみた。
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ここは今回初訪問。無料だということで、どうせたいしたことないだろうと来ていなかったのだ。
ところが、驚くほどの規模で、再現も本格的だった。一見の価値あり。
肝心のお芝居の方は、時間を勘違いしていて、ちょうど終わったところだった。 -
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鍋島直正(閑叟)については高校生の頃、だいぶ教えられていた気がしたが、今回、かなりのリアリティを持って感じることができた。
17歳で藩主となり、住んでいた江戸から肥前へと戻る際、江戸屋敷に借金取りが大勢押しかけ出発が遅れるという屈辱的な体験から、産業育成・交易に力を注ぐ藩財政改革を実行し、さらには教育の改革、近代的軍事力の強化といった、いまの「保守王国佐賀」のイメージからは想像もつかないような大胆で先進的な政治を実行している。
その火が完全に消えてしまったかといえば、必ずしもそうではなく、農業においては戦前から戦後の佐賀段階、新佐賀段階と呼ばれる合理化運動、石川達三の「人間の壁」で有名になった佐教組事件、近年では教育のICT化など、その時時に突然炎が立ち上がることがある。もっとも、武雄市図書館のような鬼っ子もまた生み出したりはしているのだが。 -
市内からはのんびり自転車で三重津海軍所跡へ。
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ここではVRを使って、当時の様子を見ることができる。スコープの貸出は無料。
やや古いシステムなので迫力にはかけるが、それでも非常に面白かった。 -
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筑後川昇開橋
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橋が上がるまで少し時間があると思ったら、人が少し集まると、ちょっとだけ上げ下げしてくれていた。
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佐賀県民はみんな大好き徐福さん。
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ただ、いい風景ばかりではなく、地方のご多分にもれず、シャッター街はどんどん大きくなっている。
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佐嘉神社横のアーケード(松原商店街)はすっかりなくなっていた。
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かろうじて入り口の2軒は営業している。特に左側の「鶴乃堂本舗 」はぜひ肉まんを買ってみてほしい。
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2007年の様子。
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松原商店街の北側は更地の駐車場。
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実は、ここには長くストリップ劇場があった。2007年。
中学生の頃、父の車に乗って佐賀市に来て、佐嘉神社の駐車場に車を止めて、一人ここの横を通って白山商店街に来ていた。ここに中村電気商会という電子部品の店があったからだ。現在は立ち退きで少し離れた場所に店があるようだが、電子部品は売っていない。
また、少し離れた大財町には光陽無線という小さな電子部品専門店があり、秋葉原にいたというおばあちゃんが一人でやっていた。こちらはお客さんだった人が引き継ぎ、アクティブという会社になっている。
少し話はそれたが、佐賀にはもしかしたら、もう一度爆発できる可能性が残っているのではないかという希望を感じさせる展示会、博覧会だった。
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