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オープンの時からずっと気になっていた、南花巻温泉郷「鉛温泉 心の刻 十三月」を訪ねました。<br />途中に目指す「鉛温泉」の看板が無くて、他の看板を頼りに行きました。日本一深い「白猿の湯」で有名な伝統の藤三旅館のイメージとは全く異なる、スタイリッシュなエントランスが出迎えてくれました。<br />コンクリート打ちっぱなしの広くて明るい廊下を通って、係の方の丁寧な説明を聞きながら案内された部屋は、黒を基調としたモダンなデザインで、ラグジュアリースイートと呼ぶに相応しい設えでした。60㎡の広いお部屋に、セミダブルのベッドでとても寝心地がよく寛ぐことが出来ました。色とりどりのカプセルが並べられたネスプレッソがとても気に入りました。<br />部屋付の半露天風呂は浴槽がとても大きく、足を延ばしてゆったりつかりました。源泉掛け流しのアルカリ性のお湯がツルツルとして気持ちよく、入りごたえのある熱めのお湯で湯冷めせず、大変満足でした。広いデッキスペースを独り占めにして、湯上がりに川のせせらぎの音を聞きながらリラックスするひとときは、至福の時間でした。<br />そしてお楽しみの夕食ですが、ロビー横のダイニングでいただきました。洗練された雰囲気で、完全個室ではなくカーテンで仕切られていましたが、隣を気にせず食事を楽しめました。岩手の地元のもの、また季節のものを使って供せられるごちそうは本当に美味しかったです。素材で勝負ではなく、ほんまもんの料理人が丹精込めて丁寧な仕事をしている感じでした。曖昧な和洋折衷や中途半端な創作料理ではなく、しっかりとした日本料理でした。飲み物に美味しいソフトドリンクがあったのは有難かったです。お醤油が驚くほど美味しかったのは初めてでしたし、お品書きに○○様と名前が入っていたり、器も美しくセンスの良いものが使われていて、目の前に出される一つ一つにこの宿のこだわりが感じられました。その味は中々出会えないぞというほどにレベルが高く、もっとアピールしていいと思いました。食後の時間には、ロビーでピアノの生演奏がありました。<br />全ての部屋に露天風呂を備えたこの宿のさらによいことは、続く藤三旅館の4ケ所あるお風呂を湯めぐりして楽しめることです。貸切風呂の銀(しろがね)の湯と日本一深い「白猿の湯」に入りましたが、十三月とは違った昔ながらの温泉宿の風情を満喫出来ました。<br />今までにない新しい宿をと、十三月と名付けたそうです。古き佳き伝統を守りながらも、見たことのあるようなものではなく、思い切った勝負に出た心意気のようなものを感じました。ドア一枚を隔ててレトロとモダンが存在し、日本温泉遺産の藤三旅館とのメリハリが効いていて、却ってどちらも引き立ち、非日常感が味わえて楽しく過ごしました。ラグジュアリーな空間にお籠りし、美味しい食事に舌鼓を打ち、掛け流しの温泉に身をゆだねて癒される、なんて贅沢な宿でしょう!こういうレトロとモダンの両方を味わえる欲張りな宿、ほかにはないタイプだなあと、とても気に入りました。<br />

レトロとモダンと心意気「鉛温泉 心の刻 十三月」

28いいね!

2018/10/08 - 2018/10/09

149位(同エリア531件中)

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5

陽気妃

陽気妃さん

オープンの時からずっと気になっていた、南花巻温泉郷「鉛温泉 心の刻 十三月」を訪ねました。
途中に目指す「鉛温泉」の看板が無くて、他の看板を頼りに行きました。日本一深い「白猿の湯」で有名な伝統の藤三旅館のイメージとは全く異なる、スタイリッシュなエントランスが出迎えてくれました。
コンクリート打ちっぱなしの広くて明るい廊下を通って、係の方の丁寧な説明を聞きながら案内された部屋は、黒を基調としたモダンなデザインで、ラグジュアリースイートと呼ぶに相応しい設えでした。60㎡の広いお部屋に、セミダブルのベッドでとても寝心地がよく寛ぐことが出来ました。色とりどりのカプセルが並べられたネスプレッソがとても気に入りました。
部屋付の半露天風呂は浴槽がとても大きく、足を延ばしてゆったりつかりました。源泉掛け流しのアルカリ性のお湯がツルツルとして気持ちよく、入りごたえのある熱めのお湯で湯冷めせず、大変満足でした。広いデッキスペースを独り占めにして、湯上がりに川のせせらぎの音を聞きながらリラックスするひとときは、至福の時間でした。
そしてお楽しみの夕食ですが、ロビー横のダイニングでいただきました。洗練された雰囲気で、完全個室ではなくカーテンで仕切られていましたが、隣を気にせず食事を楽しめました。岩手の地元のもの、また季節のものを使って供せられるごちそうは本当に美味しかったです。素材で勝負ではなく、ほんまもんの料理人が丹精込めて丁寧な仕事をしている感じでした。曖昧な和洋折衷や中途半端な創作料理ではなく、しっかりとした日本料理でした。飲み物に美味しいソフトドリンクがあったのは有難かったです。お醤油が驚くほど美味しかったのは初めてでしたし、お品書きに○○様と名前が入っていたり、器も美しくセンスの良いものが使われていて、目の前に出される一つ一つにこの宿のこだわりが感じられました。その味は中々出会えないぞというほどにレベルが高く、もっとアピールしていいと思いました。食後の時間には、ロビーでピアノの生演奏がありました。
全ての部屋に露天風呂を備えたこの宿のさらによいことは、続く藤三旅館の4ケ所あるお風呂を湯めぐりして楽しめることです。貸切風呂の銀(しろがね)の湯と日本一深い「白猿の湯」に入りましたが、十三月とは違った昔ながらの温泉宿の風情を満喫出来ました。
今までにない新しい宿をと、十三月と名付けたそうです。古き佳き伝統を守りながらも、見たことのあるようなものではなく、思い切った勝負に出た心意気のようなものを感じました。ドア一枚を隔ててレトロとモダンが存在し、日本温泉遺産の藤三旅館とのメリハリが効いていて、却ってどちらも引き立ち、非日常感が味わえて楽しく過ごしました。ラグジュアリーな空間にお籠りし、美味しい食事に舌鼓を打ち、掛け流しの温泉に身をゆだねて癒される、なんて贅沢な宿でしょう!こういうレトロとモダンの両方を味わえる欲張りな宿、ほかにはないタイプだなあと、とても気に入りました。

旅行の満足度
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
旅行の手配内容
個別手配

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  • モノトーンで統一されたロビーはコンパクトでありながら機能的で程よい感じで、オリジナルのハーブティーでチェクインしました。夕方はワインなどの飲み物が無料でした。夕食後に、ここでピアノの生演奏があります。

    モノトーンで統一されたロビーはコンパクトでありながら機能的で程よい感じで、オリジナルのハーブティーでチェクインしました。夕方はワインなどの飲み物が無料でした。夕食後に、ここでピアノの生演奏があります。

    鉛温泉「藤三旅館 別邸」心の刻 十三月 宿・ホテル

  • ロビーの外には足湯もありました。

    ロビーの外には足湯もありました。

  • 廊下には、こんな面白いデザインの椅子がありました。

    廊下には、こんな面白いデザインの椅子がありました。

  • 洗面所も広く、ピカピカでゴージャスな気分で使いました。洗面ボールが2つあったのは、やっぱり使いやすかったです。箱に入ったアメニティにはうれしくなりました。タオル類や浴衣、パジャマ、バスローブ、スリッパも部屋用と館内用と、しっかり揃えられてありました。

    洗面所も広く、ピカピカでゴージャスな気分で使いました。洗面ボールが2つあったのは、やっぱり使いやすかったです。箱に入ったアメニティにはうれしくなりました。タオル類や浴衣、パジャマ、バスローブ、スリッパも部屋用と館内用と、しっかり揃えられてありました。

  • 浴槽がとても大きく、4人位一緒に入れそうでした。半露天の方が、日差しも雨風も虫も、それから隣の部屋も気にせず入れるので、露天よりもいいと思いますね。

    浴槽がとても大きく、4人位一緒に入れそうでした。半露天の方が、日差しも雨風も虫も、それから隣の部屋も気にせず入れるので、露天よりもいいと思いますね。

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