2018/06/01 - 2018/06/10
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タヌキを連れた布袋(ほてい)さん
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「僕の場合,いつ,どうやって貧乏旅行に染まっていったのかは,どうも判然としないが,あえて見つけようとすれば,それはタイ北部のチェンラーイで出会った,ひとりのオーストラリア青年がきっかけだったような気がしないでもない。」
「チェンラーイは,僕の好きな街のひとつである。この街に初めて足を踏み入れたのは,僕が二十三歳のとき。ということは,もう十八年も前になってしまう。その頃,チェンラーイは今のように安全な街ではなかった。確かにタイ領内ではあったのだが,バンコクの人々にとって,『あそこはタイ語すら通じないんだよ』というようなところだった。事実,独立国家を標榜していたシャン族は,その本拠地こそビルマ領内にあったが,外部との接点であるオフィスをチェンラーイに置いていた。」
「『母親がイタリア人なんだ。オーストラリアで土方をやってためた金で,イタリアへ行ったのが旅の始まり。イタリアから中東を通ってインドを横切ってオーストラリアに帰った。それからは旅のために仕事をしているようなもんさ。オーストラリアで,真面目に一年働けば,アジアでは三年,暮らせるからな。ザックを背負って,とびきり安い宿を探して,そう一日五ドルに決めてるんだよ』」
「僕は大学の三年生で,普通に卒業をし,どこかの会社に勤めていくのだろうというおぼろげな予感のなかで生きていた。将来のあてなどなにもないけれど,確かに彼のような生き方はあると思った。」
「彼とは街角で別れ,もう二度と会うことはなかった。僕はバンコクに戻り,そして東京に帰った。その翌年には大学を卒業し,ある新聞社に勤めた。しかしその会社も三年で辞め,アフリカからアジアを歩く長い旅に出てしまった。僕はそうして,貧乏旅行者とか,バックパッカーといわれる人種に仲間入りをするのだが,その伏線はチェンラーイにあったような気がする。
忘れられない街である。」
下川裕治著「旅の始まり」より(『アジアの田舎町』1995双葉社)
チェンライ逍遥~その1
https://4travel.jp/travelogue/11403963
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス レンタカー タクシー 徒歩 バイク 飛行機
- 航空会社
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「その2」はチェンライ中心部にある2軒の有名店から始めたい。
一軒目は「ヌアウア・ロット・イアム」(Rote Yiam Beef Noodle)。日本語に訳せば「牛肉味一番」という感じか。牛肉・ホルモンが入ったクイティオの専門店である。 -
注文するときに「麺の種類=センヤイ(平太麺)/センレック(細麺)/センミー(極細麺)/ガウラウ(麺なし)」と「具材=正肉/ホルモン/ミックス」と「並/大盛」を指定する。写真つきメニューがあるので注文は苦労しない。
「大盛」は肉が大盛になり,並80/大盛100THB。たぶん大盛のほうが得だと思う。ガウラウにした場合は米飯を注文する。
写真はセンヤイの正肉大盛。 -
「タイの牛肉は苦手」という人は,ぜひホルモンのほうを試してもらいたい。さすが味自慢の店だけあって,柔らかく煮込まれたホルモンに臭みは一切ない。見事。
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卓上に小皿があるので,これに醤油と酢を注いで酢醤油を作る。辛いのが好きな人は唐辛子粉を追加する(タイ人は大量に入れる)。
そして丼の中の肉は小皿の酢醤油に浸して食べる。肉以外はそのまま食べる。
(もちろんこのようにしなければならないわけではなく,あくまで食べ方の一例である。)
料理の味とは関係ないが,実はこの店,かなり政治的傾向が強い。タイの赤シャツ派と黄シャツ派の闘争については聞いたことがあると思うが,ここはバリバリの赤シャツ派のようで,店内の壁はタクシン元首相を始め色々な有力者と女主人のツーショット写真で埋まっている。
女主人はいつもカリアゲ髪でせかせかと店内を動き回っているが,最近どうも客が少ないようで心配だ。 -
さらにバスターミナル1のほうに近づくと,ナイトバザールの周辺になる。
ナイトバザール 市場
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その付近にチェンライ中心部でもっとも信頼できる食堂「ナコーンパトム」(Nakhon Pathom Restaurant)がある。
メニューが豊富,どれを食べてもハズレなし,店内清潔で店員優秀,立地よし,値段は決して高くない。つまり申し分がない。
強いて言うなら,屋号がナコーンパトムだけに北タイの料理は置いていないことくらいか。
かなり繁盛していると思うのだが,tripadvisorではクチコミ3件(2018年9月現在)とほぼ無視されている。
注文は口頭でもよいが,忙しい店なので備付けの伝票に記入して渡すのが便利だろう。 -
人気のペットヤーン(合鴨ロースト)は大量注文が入るといきなり売り切れてしまう。確実に食べたければ午前中がよい。
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これがペットヤーンを皿飯にしたカーオナーペット(50THB)。
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卓上には新鮮で清潔なエシャロットが用意されているので,これを齧りながら頂く。
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これはもうひとつの看板メニュー,魚の浮袋のスープである(クラポップラー・ナームデーン,60THB)。
トロトロに煮込まれた臭みのない浮袋,見るからに新鮮なぷりぷりのルアット(血の煮こごり)。これに丸で囲んだ黒酢(たっぷり!)と白コショウを加えて頂く。 -
カーオ・ムーデーン(叉焼飯)も旨い。
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クイティオ・ナーム・ムートゥン(豚煮込みの汁麺)も旨い。
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「ナコーンパトム」には「ナコーンパトム2」という兄弟店もある。
こちらはカオ・ムーデーンとイェンターフォーが売りの普通の店である。
(Google Map座標:19.908095,99.826979) -
飲食店というものは移り変わりが早い。
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中心部にある美味しい店として記録したかった麺店「パーンオーチャー2」(Phan OCHA 2)は今回行ったら閉店していた。
一時的な閉店ならよいのだが,この店はかなり高齢の老夫婦がやっていたから心配だ。 -
これは以前に撮った同店のバミーヘンのピセーッ(大盛)。
ピセーッにすると鶏肉のはんぺんのようなものが2つになる(40THB)。
麺も旨かったが,このはんぺんの食感が絶妙だった。これがどういうものだったのかさっさと尋ねておけばよかった。 -
街を逍遥して毎日安くて旨いものばかりを食べる幸せな生活を送っていると,ふと気の迷いが生じて「何か旅らしいことをしないといかんのではないか」と考えてしまったりする。
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そして行ってしまったのは最近流行りというこの寺院。
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拝観エリアの入場口には拝観料(50THB)のチケット売場があるが,臆面もなくタイ語だけで「タイ人は拝観無料」と書いてある。
二重価格の安いほうをタイ数字で書くのと同じやり口だ。 -
この寺院の境内には「招財仏」というものがある。
何というか,菩提樹のもとで瞑想する仏陀の像に向かって「招財」なんて祈ってしまってよいものなのだろうか。
タイでも日本と同じで,財を招く能力に長けているのは仏様ではなくて「寺」であるような気がする。 -
この寺では絵馬のようなものも売っている。葉っぱを模(かたど)った薄い金属板にマジックで願掛けを書くしくみだ。それを所定の場所にぶら下げる。
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結局,這うほうの体でチェンライの街へ戻る。
今後はこのような気の迷いが生じないように,できるだけ気をつけなくてはならない。 -
しかし神仏は吾を見捨ててはいなかった。
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「パーンオーチャー2」を失った代わり,新たに素敵な店に出会うこともできた。
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鶏肉カオソイ 40(並)/50(大盛)
牛肉カオソイ 50/60
鶏肉緑カレーのカノムジーン 35/40
ココナッツミルクのカノムジーン・ナームヤー 35/40
豚骨のナームニャオ 35/40
ムーサテ(豚肉の串焼き) 小30 大50
カノムジーン替玉 10
白飯 10
Kaosoi Maepin(Google Map座標:19.908160,99.826589) -
☆チェンライは大き過ぎず田舎過ぎず,逍遥(ぶらぶら)してすごすのにちょうどよい規模の街である。いざとなれば大きなモール(センタン)も病院もあるが,普段は見えないところ(中心部の外)にあるのがよい。
☆中心部のバスターミナル1からチェンコーン(ラオス側フエサイ)やチェンマイ行きのバスが頻発。
☆見どころは少ないが,古都だけあって徒歩圏内にワット・プラケオ,ワットプラシンなどの名刹がある。仏教寺院のほかにモスクやキリスト教会の大きなものもある。
☆旧時計塔付近の朝夕市や,伝統衣装を着た山岳民族が普通に歩いている常設市場はチェンライならではのもの。
☆そこそこ大きな地方都市なので美味しい食堂もそこそこある。北タイの味・ナームニャオを食べ較べてみるのも楽しい。
☆レンタカーを借りればドイ・メーサロン,プーチーファーやパータンへ日帰りで行くことは可能だが,途中,急坂区間などの難所があるので注意。
チェンライ逍遥~その1
https://4travel.jp/travelogue/11403963
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