2018/09/06 - 2018/09/09
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xiaomaiさん
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昨年9月に初めて行って以来、ついに4度目になってしまった香港への旅。今回は観光的な要素はほとんどなく、以前活躍した香港の歌手「陳百強」と「黄家駒」のお墓参りがメイン。
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今回の香港行きも1週間前に思い立っての決行。行きは港龍航空。機体は古く小さい。
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離陸しシートベルトサインが消えると、客室乗務員は機内食の準備開始。
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もうこのスタイルには慣れた。
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質より量で勝負のメイン。ごくごく普通のおいしくないパックのウーロン茶。台湾の名産という理由だけで添えられている、なんてことはないパイナップルケーキ。
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予定時刻より早く香港に到着。その後、SIMカードを購入し、八達通(電子マネーカード)をチャージ。そして、いつもの空港バスA21に乗車。
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進行方向、左側に座ると、やがて汀九橋が見えてくる。1998年5月に開通した斜張橋。斜張橋というのは、塔から斜めに張ったケーブルで橋桁を支えた構造の橋。
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荔景駅とその背後に広がる高層マンション群。
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空港バスの移動時間は時間帯や運転手によりけっこう異なり、この時は35分で太子に到着。早速、行きつけの西記へ粥を食べに行った。
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昨年の9月に初めて入店し、同年12月、今年の7月、そして今回と香港に来るといつも通い詰めている店。
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粥も美味しいんだけど、大根餅が病みつきになっている。台湾式と異なる香港式の大根餅。いつも台湾へ持って帰りたいと思っている。
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こちらは香港旅行4回のうち、2回利用した旺角維景酒店(メトロパーク・ホテル・モンコック)。今回も交通、食事ともに便利なここにしようと思っていたんだけど、宿泊費がかなり高くなっていたため、ほかのホテルにした。
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往年の香港経済を支えた小規模五金行の前を通り過ぎ、
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香港らしい老朽化したマンション群を眺めながら歩くと......
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東方泛達酒店(オリエンタル・ランダーホテル)に到着。太子駅から歩いて数分。ホテルの周りにはコンビニやレストランはないけれど、太子駅まで行けば、たくさんある。立地的にはOK。
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マネージャーっぽい中年男性と若い男性が担当しているフロント
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はじめは5階の部屋をあてがわれた。行ってみると、窓がない上、タバコの匂いがきつかった。それで、すぐフロントへ戻り、部屋の変更を要求。すると、9階の部屋にしてくれた。
ドアを開けると、いきなりベッド。いつも泊まるホテルの半値だから、ある程度は覚悟していたけど、悲しい気持ちになった。 -
カーテンを開けると、閉塞感が和らぐ。
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窓からの景色。
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テレビはあったけど、映りがあまりよくなかった。NHKはもちろん、CCTV(中国国営放送)も観られず。セイフティボックスはあり。
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冷蔵庫に入っている水は有料。とはいっても、4香港ドルだから、許せる範囲。
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問題はこのシャワースペース。狭いなんてものじゃない。使いづらいこと、この上なし。
日本円にして、1泊7300円ぐらいじゃ、仕方がない。 -
チェックインした日は、15時から2時間ほど、館内の電気システムチェックのため、全館停電。9階から階段を下りていく。エレベーターを利用できないことに文句を言いたそうな顔で上がって来た女性とすれ違った。
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旺角をあてどもなくウロウロ。
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はいはい、パッチもんのピカチュー登場。
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夕食はこれまた行きつけの店で牛○(月+南)麺。ゴロゴロした牛肉もスープも美味しい。店主が変わったけど、味は変わっていなかった。
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翌朝はまた西記でお粥。それから、豆乳と腸粉。腸粉というのは、ワンタンの皮みたいなのに、肉やエビを巻き、蒸したもの。
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地下鉄に乗ってお出かけ。
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調景嶺方向の地下鉄に乗車。
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終点である調景嶺駅の1つ前の油塘駅で下車。観光客など全く見かけないエリア。画像は駅からの眺め。目的地までは歩くと40分程。冬場なら歩いたかもしれないけれど、暑さがきつい上、ずっと上り調子だから、タクシー利用。香港旅行4回目にして、タクシーデビューを果たした。ドライバー、一言も発せず。サービス精神のかけらもないようだった。
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駅を出て、向かったのは「將軍澳華人永遠墳場」。要は墓地。観光で墓地?そう思われた方もおいでかもしれないけど、観光ではないので......。
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お参りするべきお墓は15段26行(日本語的に言うと15区26段)にある。ドライバーは探してくれそうにもなかったから、自身で目を皿にして15区を探していると、運よくすぐ見つかり(墓に眠る陳百強が導いてくれたのだと思っている)、車を停める。この天にまで続くかのような階段を上っていく。一番上まで行って、さらに別の階段を上へ。上って行くのは大変だけど、マンションと同じで、上に行けば行くほど、購入額は高くなるんじゃないかな。
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はい、着きました。香港で活躍した歌手、陳百強の墓所。
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陳百強、英語名Danny。広東台山に本籍をもつ香港人。1958年生まれで、1993年に35歳で死去(病名:Progressive brain failure)。
芸能人ならではのストレスや悩みを多く抱えていたけれど、恵まれない子供達に高額の寄付をするなど、社会的貢献も広くしていた心やさしい青年。広東語の曲しか歌わなかったから(英語の曲も一部あり)、香港や広東以外では名が売れず、同時代を生きた張學友や劉徳華、張國榮などのようには広く活躍できなかった。
お墓参りをした日は、折しもDannyの誕生日。生きていたらちょうど60歳。墓の前で一人静かにDannyの曲を聴きながら、故人を偲ぼうと思っていた。ところが、既に先客が1人。南京からやって来た30代らしき青年。自分と同じように、Dannyの死後、その魅力にはまったらしい。つまり、その青年も自分も存命中のDannyを知らない。 -
Dannyは作曲も手がけ、多くの名曲を残した。
https://www.youtube.com/watch?v=TltATiE9kzA -
Danny が見ている景色。
南京から来た青年は、よほどのファンらしく、自分の知らない多くのことを語っていた。彼のスマホから流れる曲はどれもメジャーなものではなく、超マイナーなものまであった。ファン歴の浅い自分には受け答えできない話題を多く投げかけられて困った。 -
その後、中国鄭州からやって来た夫婦や、地元の熱狂的なファンも到着し、賑やかさが増していった。
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日差しが強いのに、それを避けられる場所はなかったけれど、気持ちの繋がるもの同士でDannyの誕生日を祝った。
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誕生日を祝う花束のほか・故人があの世で使用する紙製の豪邸や車が捧げられる。
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ファンの集いのカード
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そして......
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誕生日といえばケーキ。ところが、蓋を開けたら、「百強」の「百」の部分が蓋についてしまっていた。
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早速修理にかかる。
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どうするのかと思ったら、キウィを載せていた。まあ、応急処置だから仕方ない。
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他にもDannyを弔う品が多く置かれた。
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誕生日を祝うシャンペン。
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そして、太い線香が供えられた。
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自分も細い線香をいただいて、台湾代表としてお参りした。Dannyの歌がもっとうまく歌えるようにともお願いした。
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そして、紙製の家や車を燃やす。
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自分にはこれが託された。このとき集まっていたのは10数名の年季の入ったファンばかり。きっと自分がDannyについてもっとも知らないファンだっただろう。
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その後も、訪れる人が絶えることはなく、Dannyは喜んでくれていたに違いない。翌日、ファンの集いがあると誘われたけれど、1年前に受動的にDannyの歌を聴き始め、それほど熱を入れ込んでいるわけでもなく、ベテランファンとの会話に入っていけない恐れがあったから行かなかった。でも、やっぱり行けばよかったかな、と後悔した。
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陳百強のお墓の近くに、黄家駒という香港出身のロックシンガーのお墓もある。家駒は1962年にイギリス領香港で出生し、1993年に東京で31歳という若さで事故死した。本籍はDanny同様、広東台山。詳しくはこちらを参照。https://ja.wikipedia.org/wiki/ウォン・カークイ(黄家駒をご存知ない方は、ぜひご覧いただきたい)
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香港のトップスターであった黄家駒も多くの名曲を残した。
https://www.youtube.com/watch?v=qu_FSptjRic
https://www.youtube.com/watch?v=95kP8zmXpVs
才能も未来もあった香港スター。残してくれた名曲をファンとして歌い継いでいきたい。 -
タバコが好きであったため、訪れたファンがタバコに火を灯して、家駒に供えている。
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亡くなって数十年も経っているのに、今でも多くのファンに愛されているDannyと家駒。2人が香港音楽界に残したものは多い。これからも香港の、世界の音楽界を見守っていてほしい。
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最寄駅から来るときは、タクシーで上り坂を5分ほど走って到着した。帰りは景色を見ながら、ゆっくり歩いて山を下りていくことにした。
タクシーの数が多かったが、Dannyを偲びに行く乗客を乗せていたのだと思う。 -
1104平方キロメートルという土地になんと多くの優れた芸能人がいるのだろう。この景色を見ながら、ふと思った。
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日差しの強い暑い日にきつい坂道でジョギング。これも香港の底力を養っているのかな。
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高層マンションは今後もずっと増えていく。
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30分ほどかけて、油塘駅近くまで戻って来た。
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ホテル近くで見かけた上半身裸のおじさん。中環(セントラル)のようなおしゃれな香港より、九龍側の庶民的な香港の方が好き。
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地下鉄に乗って向かったのは......
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九龍公園にある屋外プール
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ビル群に囲まれて存在するプールも乙なもんだ。
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家族連れもいたし、一人のんびり日光浴している人もいた。
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昔の広東語流行曲を聞きながら、のんびりとした時を過ごした。
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日本製品も多く売られているけど、
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何しろ高い。香港人が台湾に来ると、「安い」を連呼する。台湾が安いのではなく、香港が高いことに気づいて欲しい。
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大型犬2頭を散歩させていたおじさん
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香港最後の食事はやはり西記で。いつも行く太子店ではなく、たまたま見つけた旺角店で。
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お粥に大根餅、冷たい豆乳。最後だから、馬拉ガオもプラス。でも、馬拉ガオを食べられる余裕がお腹になくなり、テイクアウトして、台湾へ持ち帰り、翌日の朝食となった。
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今回も高級なものを食べなかったな.....。でも、どれもおいしかった。香港の友人は台湾の方が美味しいものが多いと言い、台湾に住んでいる自分は香港こそ美味しいものが多いと言う。要はともに美味しいものが多いということ。
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20時ごろ、バスで空港へ向かった。2階の一番前に座ろうかと思ったら、カップルがいたから、遠慮して3列目に。
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後ろは誰もいなかった。
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40分ほどで空港に到着。
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帰りは22時50分発のキャセイパシフィック航空。座席が最新式の物だった。
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深夜便なのに、機内食が出る。食べたけどね。自宅に着いたのは真夜中の2時。仕事に備え、すぐに寝た。
年内にもう1回ぐらい香港に行きたいけど、どうかな......。
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